ハチマル

週刊少年ジャンプで連載中の『サムライ8 八丸伝』を考察するブログです。

サムライ8 八丸伝 第1話「1つめの鍵」(達麻)

「私の小結級ホルダーをこうもあっさりと…
その技…間違いない…夜叉様の一番弟子にして金剛夜叉流二代目
狛犬のホルダーを連れ流離の一匹狼と呼び称される侍…」(侍・不動の試練)

「猫を被るのは嫌いでね…
本性を隠して大人しくできないタチだ
いかにも拙者がーー…」(達麻)

「名乗る必要はない……何用だ?」(侍・不動の試練)

「大師 不動様の託した鍵の
一つを預かり受けに来た」(達麻)

「タダでは渡せぬ
分かっていよう?」(侍・不動の試練)

「無論だ」(達麻)

「いざっ!!!」と手をあげて骨折?してしまう八丸の前の下りを、僕は達麻が侍の候補抜けに流布したネトゲのムービー部分だと考えています。八丸は生命維持装置に繋がれた不自由な生活を送る虚弱児でしたが、侍に憧れ、刀剣(模造刀だとは思いますが…)を愛する侍キッズだったのだと思います。それが、ゲームに興ずるだけでなく、達麻の武勇伝というか…パンドラの箱の鍵たる侍とのやり取りを事あるごとに愉しんでいたのだと思います。

まっ…まだ第一話が公開されただけで、いろんなことが分かってない状況です。それで、あれこれ考察もないんですが(汗)、達麻の顔面の右目の刀傷が気になって気になって…NARUTO -ナルト-を愛し、味わい尽くした者(と自負しています!!)として、この傷は黙って要られません!!不動の試練たる侍と刃を交えた結果、達麻が勝利し「1つ目の鍵」を手にしたところで、達麻はやっと目を開けるんです。それまでは両目とも閉じている。

「さあ…次なる旅へ出発だ!」(達麻)

それでも左目は閉じたまま。右目だけが<スッ…>と開いた達麻がイケメンなのな。髪は白髪か?銀髪?これが左目だったらカカシだよなー…って、同胞(はらから)だったら思いましたよね。達麻招き猫Ver.(現在の姿)のキャラ設定とはちょっと違うイケた感じが、我を忘れて熱狂する八丸の気持ちに瞬間、シンクロしたのを誰かにお伝えしたいと思いましたっけ(笑)。僕はこのワンカット、達麻過去を高密度に描写したものなんじゃないかと、本能的に食いつきました。

ええ…ガブリと、思い切り(笑)。刀傷の右目だけが何故か光を放つ…というか、普通に眼がありますよね。刀傷があるんだから、この眼も光を失ってて当然の筈。眼球が刃で斬られてる筈なのに無事。その上、三白眼なんてお約束すぎて、これはもう『サムライ8 八丸伝』版の”戦場のボーイズラブ…ゲフォッゲフォッ…”ボーイズライフ”でした!!スマソン(汗)。第一部と第二部の間に是非とも達麻の右目の刀傷の生い立ちを切々と描いたいただきたい!!

この場合、侍の達麻はロッカーボールの承認後、サイボーグの身体を手に入れていますから右眼が再生していて問題ないと思うんです。じゃ…何で刀傷が消えてないんだ?って話になりますけど、それは必要な傷というか、達麻にとって消せない過去想い出みたいな者だからだと、僕は思うんです。それは侍になった八丸が眼鏡や義手をそのまま継承したのと同じ理屈で、八丸にとって大事なパパからの贈り物…オレ(八丸)を支えるものの一つ…なのではないかと思う訳だ。

ロッカーボールはキーユニットたる人間の想いを最大限反映する方向で具現化を実行しますから、刀傷を残したままの右目には達麻的には大いにストーリーがあるんだと思うんです。きっと在りし日の…侍になる前の人間(武士)の達麻は右目が斬られて失明していたと思うんです。そして、そこには拠ん所無いボーイズラブ…ゲフォッゲフォッ…おっと歳をとるといけません!!ついつい好みに偏ってしまう…胸がキュンとするようなボーイズライフがあったと思うんです!!

これがもし…そのエピソード(ボ、ボーイズラ…ラ…イ…フ…ね)で亡くした友の遺物なんかだったら全国の一部の熱狂的なファンのがッ!!もちろん僕もマッパで一晩中騒ぎますけど(笑)。とにかく、1つ目の鍵を手にした達麻は物凄くカッコいい侍でした。まさに主人公・八丸にふさわしい!!達麻はちょうどNARUTO -ナルト-カカシ自来也を足して二で割ったような…描写で達麻の左眼が開いてないからアレなんですけど、いろいろ期待させてくれる。

この部分は物語の基底部分に在る「心眼」という概念が関わっていて予断を許しません。曇りない眼で物語の行く末を見守るのがファンの本分なのでしょうが、筋金入りの先走(さきばし)リストなもんで…スマソン(汗)。でも、ま…達麻△(さんかっけー)。八丸として申し分ないオトナが現れてくれたもんだと、あの頃を知るファンとしては歓呼の里でしたよ。岸本先生大久保先生の慮りに一礼しながら物語の奥底を見通す心眼を願うケルベロスなのであります。