サムライ8 八丸伝 第2話「空からの訪問者」感想④
「ゲームなんかしねェーで
今日こそ訓練に出ろ!!!」(右手)
「どうかしらね…
どうせ無視されるのが
オチなんだから」(左手)
「もっと大きな声を出して
自分をアピールしねェーからだろ!」(右手)
「そんなものができるなら
そもそもこんな部屋に何年も引きこもって
なんかないでしょ!」(左手)
「オレはこいつの先の事を思って言ってんだ!!
名無しなんて呼ばれてくやしくねーのか!?」(右手)
「この子の前でそんな言い方しないで!!」(左手)
「…2人ともケンカは止めてよ…
ゲームに集中できないから…
…ランキング1位の人…
今日は出て来ないなぁ…」(名無し)
「………」(名無し)
<カチ>「お前は本当に
引きこもりのままでいいのか!!?
夢は立派な武士となって
カッコイイ元服名を名乗る事だろ」<カチ>(右手)
「いーえ!
この子の夢は立派な女になって
素敵な恋人と一緒になる事よねェ」(左手)
<カチ>「何言ってんだ
コイツは男だぞ!!」<カチ>(右手)
<カチ>「だから何よ
それは体のことでしょ!
心は乙女なのよ!」(左手)
「どっちにしても
ここから出ない事には叶わねェ夢だろ!」(右手)
「大丈夫よ!時期が来れば
自然と事が運ぶものよ」(左手)
<ドカッ>「うわぁぁー~~!!」(八丸)
さて、名無しちゃんのエピソード。今回、第2話という事で、読者の心をギュッと掴む為には侍・八丸の派手な戦闘シーンでもうひと押しすべきだったんではないかと、貧乏性のケルベロスとしては姑息な演出を考えてしまうのですが、岸本先生は大富豪の巨匠らしく八丸の仲間集めにお話の舵を切ったようです(笑)。家の外に出られた八丸が先ず求めたのも「友達」(早太郎…無念!!)でしたし、八丸のお年頃ならそれも極々自然な流れなのでしょうし、断然…お話が広がります。
しかし、その一発目がLGBTQ絡み…というのは如何にも今の世相を反映していると思いました。ちなみにLGBTQというのは…パソコンなんかだとカーソルで調べたいワード(この場合はLGBTQ)を選択して右クリックすれば「Googleで検索」が選べる…レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーそれぞれの頭文字をとったセクシャル(性的)マイノリティ(少数派)を意味する言葉です。それで最後の『Q』が「クエスチョニング」や「クィア」を表しています。
ざっくりとで申し訳ありませんが、「LGBT以外」のセクシャルマイノリティを『Q』とする…という風に僕的には理解しています。基本的に繊細な話題だけにあんまり深掘りするといろんな方々の琴線に触れてしまっていろいろとややこしいので興味のある方はググりまくっって迷宮を彷徨ってみてください。僕自身はノーマルなんですが子供の頃から何故かこの分野の感覚にはフラットでした。自然に「心」とか「魂」にも性別があると感じてた節がある不思議な子だったの。
実際、僕の中にも女性の部分があって…勿論、オネーちゃんが大好きで大好きで仕方なくていつもエロい妄想で頭の中が満たされている極普通(じゃないかもしれない!!)のノーマル男子ですけど…自分の中にあるお母さんっぽい心の動きを感じる状況が多々ある。この世界の全て、きっぱり割り切れなくていいと思うし、その方が自然じゃない?僕はそんな風に考える変な子供で、それがそのまんまおっちゃんになった逆コナンみたいな変な生き物なのであまり参考にならない(笑)。
でも、ま…そんな僕が思うに登場した名無し(仮)くん。身体は男性なんだけど、今だに自分の性別を決めかねる「クエスチョニング」なのかなー…と思いました。これまでLGBT(Q)が存在しなかった訳ではなくて、普通にあったと思うんです。それに敢えて触れて来なかった…見えない…という…名無しくんが「透明人間」って言うのはそういう雰囲気を指しているのではないかと思います。ま…当時はそれが優しさの一面もあったにはあると思うんすけど。
逆に僕は昨今の「LGBTQを認めろー!!」的な一部の騒がしい勢いに若干馴染めないでいます。かと言って「LGBT」を単なる「性的嗜好」と切り捨てるつもりはありません!!と強調した上で、そんなの勝手にしよーよ!!と思ってしまうのです。いろんな人がいるからいろんな意見があっていいのさ!!って思ったらいけないんですかね。法律、社会的な整備は政治家さんにガッツリやってもらうとして、意見の多様性を否定するのは「LGBT」を否定するのと同じ…。
これやっちゃうと、今まで「LGBT」を見なかった人と同じになっちゃうんじゃないでしょうか?!いろんな人がいていろんな考えがある。ああ…こんな人もいるんだ!!こんな考えもあるんだ!!と受け入れられるアサーティブネス(←分からない用語はマッハでググる癖をつけましょう!!)がダイバーシティな世の中の実現には重要だと思うんです。ちなみにアサーティブネスとは「私は斯様に思います」を受け入れる対等にして誠実な態度(=心構え)みたいなもんです。
基本的に僕の記述はアサーティブネスを重視して書かれています。そして、それを行う為に必要なのがアイデンティティ(自己同一性)なのでありますが(…何だか小池都知事みたいになってしまって申し訳ない!!)、詳しくはナル×ジャンで書きまくった過去の記述を読み漁っていただけると助かる。僕はちょっと変わった子供だったし、ジェンダーとかLGBTとかいう言葉がない頃から心や魂の自由を尊重していました。もしかしたら八丸もきっとそんな変な子なのかなー。
でないと、今日、家を出たばかりの八丸が初登場の名無しちゃんに対して不自然なくらいにアサーティブなのが説明できんて!!(笑)微妙にロッカーボールの承認=三輪身の力が宿主の安定を高めるのかも知れませんが…。もしかすると、豚さん達が探す「不思議な侍の玉」って「侍魂」ではなくて「ロッカーボール 」で、八丸の友達(仲間)になる名無しくんが不動明王の試練(切腹)に臨場する可能性があるので、もしあれば名無しくんの変化が楽しみです。
ところで便宜的に「名無しくん」としていますが、主人公の友達なんだから八丸の数字つながりで「七緒」(ななお)とか「七子」(ななこ)とか「七瀬」(ななせ)なんかに落ち着いたりしませんかね(笑)。ついでに八丸の今後の友達が数字つながりでー〜八まで(途中メンドくさくなって「一二三」(ひふみ)「三四六」(さんしろー)「六三四」(むさし)三兄弟が登場する!?←ウソ!!)集める旅に出る…とか?!(←「7つの鍵」と「パンドラの箱」の事、全然忘れてますやん!!)
あー脱線し過ぎて名無しくんの「右手・左手」とか全く触れられなかったー!!ちょっと長くなってアレなんで、名無しくんの事とか侍ゲーの事とか、いろいろ書きたいんで少し待ってください(汗)。やっぱ今回も2話分以上の情報量があるんで長くなっちゃう!!それにジェンダーとかダイバーシティとかケルベロスの好きそうな話題がてんこ盛りで我を忘れてしまい…Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァァ?!!
ケルベロスはロリコンで熟女好きのノーマルです!!(←ただの変態ですやん!!)
続きまーす!!