ハチマル

週刊少年ジャンプで連載中の『サムライ8 八丸伝』を考察するブログです。

サムライ8 八丸伝 第4話「親子ゲンカ」感想③

「八丸…
お前の好きな数字
言ってみろ」<ザッ>(達麻)

「え?何で?」(八丸)

「いいから好きな数字
言ってみろ」(達麻)

「じゃあ……
名前にもある…かな」(八丸)

<カチャ>(達麻)

<ブンッ>(達麻)

「!?な…何!?」(八丸)

「1 2 3 4 5 6 7」(達麻)

「8」<ズバッ>(達麻)

「!!?」(八丸)

「……時間差?
刀を振ってから…8秒後ぴったり
切れたって事…!?」(八丸)

「どうやって?」(八丸)

「金剛夜叉流黙斬り…
抜刀斬りから斬れるまでの
時間を己で決めて斬る技だ」(達麻)

武道、武術にはいろんな段階があって、それを「切紙」(最初の許し)→「目録」(一つの区切り、またそれらを記載した書)→免許(奥義を含む大きな区切り、またはそれらを記した書)→「皆伝」(全ての教え。奥許し)としているようです。多分、「目録」というのは何種類かあって、それを習得する度に師匠から弟子に与えられたかと思います。「免許」になると奥義が絡んでくるのかな。達麻の言う「免許皆伝」とは師匠弟子を真に認め全てを託した証しになろうかと思います。

何せ達麻泣く子も黙る夜叉流の一匹狼。千人斬り(←おっちゃんにはアッチ系の武勇伝だけどね)伝説の侍です。師匠第1話で登場したロン毛のイケメン侍夜叉さんですよね。今は夜叉がこの銀河を消し飛ばす程の脅威である「ヤツ」を一人で押さえ込んで時間を稼いでくれている。しかし達麻はもうかれこれ50年パンドラの箱「7つの鍵」を探し彷徨っているようなので、ってかなり寿命が長いのかなー…と思います。って元服において肉体を放棄してキーユニットになる時に情報生命体=一種のプログラムになっちゃうから生理的な限界からは解放されると思うんですよ。

NARUTO -ナルト-では大蛇丸さんというイケメンで性別すら超越した知的欲求の塊のようなキャラが居ましたけど、彼も自分の意識術式化(プログラム化)して、それをコピーしてあちこちに「呪印のチャクラ」として残して柱間細胞受肉する方式で永遠に生き続けられる「不屍転生の術」というのを完成させました。同作品では「魂」の取り扱いについてもかなり丁寧屍鬼封尽や穢土転生など)に描いておられましたが、大蛇丸「不屍転生の術」に関しては若干、曖昧でしたねー(笑)。

「魂」御霊というものが僕は確かに存在すると信じていて、ロッカーボール人間キーユニットリソースとして要求するのは、知性記憶といった情報「脳の機能」以外の生命の要素必要とするからではないでしょうか。もしも、ただ単に強く優秀な剣士とか兵士が欲しいのなら完璧なAIでいいよねー。この世界のテクノロジーなら可能だし余程効率がいい筈ですから、達麻なんか50年かかってようやく一人(八丸)しか見つかってないんだから、ぼやぼやしてたら銀河が消し飛ぶ!!(笑)

それでも「ロッカーボールの承認=切腹に拠ってしかが生まれないのは、やはりその人の情報以外の要素必要な筈なんです。何でもロッカーボールはその人の「勇」吟味するそうですが、外的な情報多寡でそれが判定されるならもっとこの世界は教育熱心な筈だけど、八丸ナナシを見る限り…どうやらそうじゃなさそうですし(笑)、そもそもそのを形作るのは後天的、外的情報だけではありません。もっと人は内在的、先天的要素がその成長に強く影響します。

それに同じ人間なのに一人一人みんな違います。環境が同じでも違った人格が宿る。僕にはそれをその人の素養遺伝情報(DNA)だけでは片付けられず、それでちょっとオカルトではありますが「魂の存在」を信じていて、生命には時間を超えて受け継がれる記憶としての「魂」必要なのではないかと考えるのです。「一寸の虫にも五分の魂」と申しますように、どんなに小さな虫であろうと、その半分「魂」なんだよー…と、僕は思うのであります。仏教輪廻転生もそれと遠くない概念であります。

僕は「学問」とは人類の記憶だと考えています。頑張って生きる人類の足跡情報化して蓄積することでいちいち(さら)にならずによりある程度高い段階から始められるDQに例えると復活の呪文かな…これはつまりは「叡智」でありましょう。こんなにも罪深い人類が曲がりなりにも繁栄できているのは「学問」のお陰です。それと同じように「魂」とは人が人として在り続ける為の無意識の記憶だと思うんです。きっとロッカーボールもそういう人の成り立ちに何かしらの期待しているのではないでしょうか?

ま…この手のお話は想像の範疇を超えませんからどんだけ考えてもキリがありません(笑)。しかし、僕は人が機械的な情報だけで行動しているようには感じないです。逆に「実はDNAが魂の正体なんだよ!!」<キリッ>でもいいと思うんですけど、人の「魂」の存在が生命「輪廻」を導き出すのであれば、それはロマンチックじゃーないですか!!そしたらうちの愛犬(真っ白の犬)だって今度は人に生まれ変わってまた僕の前に現れるんじゃーないかって、ああ…なんと喜ばしー(←な、長いぞーケルベロス!!)

「もう一度言う…
侍とは何事も自分で決められる者だ

拙者はここからもうじき去る

その地面よの刀傷より
こちら側に来れば
金剛夜叉流の武式一式
叩き込んでやる

だが…

そこにいるままなら
父と共に穏やかに暮らせ」(達麻)

金剛夜叉流の黙斬りですが、「魂」よりももっと難解です(笑)。これが「侍とは何事も自分で決められる」という概念にのみ依存していたらぶったまげ理論過ぎて困りますが、これも少年誌的「剣気」とか「剣圧」をどこかに飛ばしてブーメランのようにループを描いて狙ったところに当たる的なアレか、指定した時間、別空間に「剣気・剣圧」を留められる的な理(ことわ)りがあるのでしょう。それが先に書いた「目録」に収められてて…ここでは「武式」としてますね。

ま…それ以外にも刀身よりも遥かに長い戦車も既にぶった斬ったりしてますんで、いろいろと説明していただきたいです!!達麻は初見でNARUTO -ナルト-自来也カカシニコイチっぽい雰囲気を感じましたけど、これから八丸との修行に入るのですね。しかし、金剛夜叉流武式一式ってその免許皆伝まで何年かかるのでしょうか?達麻はここに来るまで既に50年を要していますんで、銀河を吹き飛ばそうとする"敵"をその間、夜叉さんがズーッと押さえ込まなきゃなんないんだけど大丈夫ですかね。

しかし、ここまで戦力として重視するんですから、さんも似たような生命体なんでしょうね。それでやっぱ持って戦わなきゃ達麻八丸修行つける意味ないもんね。しかし、何もしなければここら一帯の星々は近々消滅するんだから、夜叉さんの抑え込む"敵"がそれをやっちゃうんでしょうね。もしかしたら「星斬りの刀」とかがあって一人の剣士がバサッ惑星真っ二つにしたりするんじゃないですかね。少年誌的には過去にもなかった案件でもないので問題なしなんですけどね。

でも、ここまでテクノロジーが進んだ世界観なんだから、昔、TVでやってた人形劇の「ジョー90」(←ふ、ふ、古ッ!!)だっけかな(ウロ)、アレみたいに専門知識を強制的に脳に刷り込んで特殊ミッションをこなすエキスパート即席で拵える方式もあるでしょうに、自来也ナルトがやった螺旋丸修行とか、カカシがそれに性質変化を加えた件のように堅実アナログな修行に励むのかな?剣術…だけに<ボソッ>Σ(*゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァァ?!! (←オヤジギャグが過ぎるぞーケルベロス!!)

あと、「変な友達」(ができました!!)のナナシも是非とも達麻師事していただきたい。夜叉流の道場で武士(隊)を目指して励む描写があったから剣術やる為に侍の身体(=三輪身の力)必須になる訳ではないようですから、元服からナナシも頑張って欲しいんです。でも金剛夜叉流夜叉流が一緒じゃないかも知れないし、奥義のレベルになると「三輪身の力」要求されるなんてのがあるかも知れないので何とも言えません。何はともあれ、八丸修行が僕は楽しみでーす!!(八丸にはパパの苦悩など関係なし!!)

 第4話「親子ゲンカ」
  ケルベロス