サムライ8 八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想②
「!」(アタ)
「この星の守護侍か…」<キッ>(アタ)
<ゴゴゴゴゴ>
「無雲に何をした!?
どこの流派の者だ
名を名乗れ!!
今お前は銀河球連邦の
規定に抵触している恐れがある!!」(守護隊)
「オレが行ってケリを付けます!」(侍A)
「あれは…自性輪身の状態だ
ただの侍ではないぞ」(サ姫)
<スッ>「もう警告はいらん…
ワシが出る」(ムジン)
「おおっ!!!
ムジン様自ら!!!」(侍A)
「は…初めて見ます
オレ…」(侍B)
「すぐに終るな」(侍C)
「!」(アタ)
<スッ>(ムジン)
「迦楼羅 来い!!!」(ムジン)
<ズズズズオオオオオオ>(ムジン)
「横綱級キーホルダー迦楼羅天……
そうか こいつが金翅鳥(こんしちょう)
不死身の無尽だったか」<バッ>(アタ)
<ズオ>「受けて立つ!!!」(ムジン)
<ギュン>(アタ)
サ姫とムジンが乗ってた宇宙戦艦がムジンの金翅鳥(こんしちょう)のキーホルダーだったのですね。何気にνガンダムのファンネルみたいな侍の鎧が辺りを取り囲んでいたので、もしかしたら…とは思っていましたが、沢山の人員を登場させているようでしたのであまりにも巨大でまさか…なと思いとどまってましたっけ。でも、これが横綱級の大きさだー。それで迦楼羅のマテリアルを引っ張って侍の鎧をムジンが纏うんですが、その時にはムジンまで巨大化してましたね(汗)。
この場合、描写を見る限り、ムジンが巨大化したというよりは迦楼羅が提供した侍の鎧が巨大な躯体を構成ているように思います。技術的には既に何でもアリの域に達していますから問題ありませんね(笑)。しかし、横綱級ともなるとマテリアルが途方も無い量が必要になるので、それを構成するリソースもまた膨大な量が要りそうです。早太郎の場合は精々、パパの造った移動式の生命維持装置で足りましたけど、金翅鳥・迦楼羅の場合は本当に宇宙戦艦が一隻必要に思えます。
しかし、そこまでスケールの大きな元服というのもイマイチ想像できません。…と言うのは、最初はみんなヒヨッコの筈ですから。ムジンにしても今でこそ、風格のあるジジイですけど、彼もサ姫共々若い頃にシュッとした侍だったと思うんです。その段階でこんなに巨大なキーホルダーをイメージ出来たとは思えないのです。ここはムジンの成長と共に迦楼羅がスペックアップして、必要なリソースをどんどん取り込んで今の大きさに成長したと考えるのが自然かな…と、僕は思います。
まだ、キーホルダーに関して、成長したという描写がありませんが、侍の生死とキーホルダーの存続は無関係です。それにこれまで小結級と横綱級が登場しましたが、この分だと本当に相撲の番付よろしく多彩なキーホルダーが存在しそうです。そして、キーホルダーは柄骨の授受によって新たな主人(侍)に仕えますので、その侍の能力やイメージ力によって変化する可能性は充分にあるでしょう。また、侍だってムジンが初めからこんな爺ちゃんじゃなかった筈だから変わっていく存在なのです。
それらを勘案すると侍やキーホルダーは常にアップデートが可能なのだと思われます。またキーホルダーの大きさが相撲番付よろしく変化するのであれば当然、新たなリソースが必要ですし、それはきっと元服時に八丸と早太郎が示したような<ズズズズ>と必要な機械や材料を引っ張ってくるものと思われます。そして、その材料は別にキーホルダーでもおかしくない訳で、例えば柄骨の授受が成立した条件下では主になるキーホルダーが他のキーホルダーを取り込む事も可能になるのではないかと想像しています。
ロッカーボールの組成がはっきりと語られた訳ではありませんが、少年誌の科学としてはナノマシンによる構造体の構築と考えられますので、ナノマシンレベルでプロトコルが共通か互換性があれば、キーホルダー同士の融合もそんなに難しくないと思うんです。もし、それが許容されるなら増えたリソースに対するナノマシンの量が補われるので好都合なのであります。しかし、それだってナノマシンの自己増殖があれば簡単にクリアできるので、絶対に必要という訳ではないので悩ましいです(笑)。
しかし、侍の鎧を纏ったムジンがどうしても巨大ロボットに見えて…って言うか、見た目、もう絶対に勇者ライディーンなので…侍同士の戦いというには違和感を感じます。それに巨大化したムジンの振るう刀ですが、これがもし侍魂だったら、侍魂も巨大化する事になるし、その前にこのサイズの柄骨がムジンの前腕下のモノコックにはとても入りません…キーホルダーから侍が柄骨を預かって契約が成立する…から、ここではこれを鈍(なまくら)という事にするしかないな…と思います(笑)。
アタさんが気を利かせて普通の大きさで戦ってくれたから良かったものの、アタさんまでどデカかったら、ここで一気にロボット物として認知されてしまうところでした(汗)。『NARUTO -ナルト-』でも口寄せ合戦の時は「怪獣大戦争」だったので別に驚きませんけど(笑)。でも星や銀河を斬るとなったら、ムジンさんの戦闘形態でも小さいでしょうから、この先、もっともっと大型化するかも知れません。何だかそれが「虚無戦記」まっしぐらに思えて若干背筋が凍えている…ケルベロスなのであります(笑)。
続きまーす!!(フェード…イン…ン…ン……ン)