サムライ8 八丸伝 第17話 コツガとリュウ 感想⑤
「へ~~~でっかいね!
こいつをいただくぞ!」(コツガ)
「こいつって誰だ?」(リュウ)
「いや…人じゃねーよ
…このでかい亀のホルダーだ」(コツガ)
「ホルダーって何だ?」(リュウ)
「いいから来い!竜!」(コツガ)
「お前だ!!
いいかげん覚えろ名前」(コツガ)
「お前の出番だホラ!」(コツガ)
「えっと…出番って?」(リュウ)
「切る!!入る!!盗む!!逃げる!!」(コツガ)
「お前…
いつも同じ事言ってる気がするな
なぜだ?」(リュウ)
「お前のせいだよ!!」(コツガ)
「お前って…誰だ?」(リュウ)
「酒を…」(達麻)
「ずいぶんとでかいホルダーだね
こんなのこのステーションじゃ
数年ぶりだよ!」(バーテンダー)
さて…いよいよコツガとリュウの登場です。二人ともイケメンで何よりなんですがリュウの方に若干の問題がありそうです(笑)。二人とも腰に鈍(なまくら)を携えていますね。リュウはこのお話の最後で柄骨すら出す侍です。達麻達は宇宙港(ステーション)に立ち寄り物資を買い込んでいるようで、ウミガメちゃんはステーションのドックに係留されています。その姿がSWのミレニアムファルコン号に見えて、ウミガメの外見の奥にその本質がある…とすれば、もしかしてウミガメちゃんは宇宙一の高速艇なのかも知れませんね。
しかし、ウミガメちゃんが係留されるドックは空気があるんでしょうか?ステーションの周りには結界のような仕切りがあるようなので生身の人間が宇宙服を着ないで活動できそうですが…。サイボーグの体の侍であれば、空気のない宇宙空間で活動できますが、生身の人間ならばそういう訳にも行きません。ここでコツガとリュウが普段着のままウミガメちゃんに近付いてますが、リュウは侍なので大丈夫ですが、それにコツガが一緒となると、このドックも空気が満たされた空間であると考えるのが自然に思えます。
しかし、もしこのドックが宇宙空間と変わらない環境ならコツガも侍…サイボーグの体という事になりますが、もっぱら口先系の生身の人間っぽいです(笑)。ところでリュウが何かと問題がありそうですね。普通に考えると若年性アルツハイマー(認知症)か薬物中毒ですかね(笑)。でも、それだとあまりにも少年誌的ではないので、短期記憶に問題を抱えた青年としましょうか?(笑)でも、自分の名前を覚えられないとかかなり重症っぽいので、早々に専門医に受診して治療を開始すべきだと思うんですが…(汗)。
コツガとリュウ…この二人には新宿二丁目の匂いが漂います。コツガがネコと見せかけてホントはタチで、どう見てもタチだろー…というリュウが実はネコだった…ていう驚愕の展開とか(笑)。ちなみにネコっていうのは工事現場で活躍する一輪の荷車で、タチっていうのはその取っ手を両手で持ってウシウシと運ぶ人の事でして、別にやましい意味などありません(笑)。でも、そう考えればリュウの「勇」はコツガが起点になっていて、コツガの祈りがリュウに力を与える関係が成立して…何かと美しいじゃないですか!?
「これで八丸くんに色々作ってあげられる!」(アン)
「アン」(八丸)
「?」(アン)
「だ…誰…ですか?」(アン)
<カシャ>
<カシャ>「オレだよ八丸!」(八丸)
「どう…コレ?」(八丸)
「ニャン?」(早太郎)
「……!
!!
べ…べ…べ…別に…!
さ…さ…侍はな…中身で…
です…か…から!!」(アン)
<クィ>「まーね…」(八丸)
<ドキ><ドキ>(アン)
「……」(早太郎)
「そろそろ大丈夫かな?」<シュル>(八丸)
<ガシャ>「…マゲ…
結って止めてみたけど…やっぱダメか
これからずっと結んどくか…」(八丸)
八丸のコスチェンに惚れ直したアンちゃんですが、八丸にはいまいち実感がないようです。八丸は黒い服で引き締まった印象になりましたね。それにパパの死を契機にしてイケメン化しましたし、何故だか落ち着きました。その変化が急激すぎて個人的には受け容れられないんですが主人公なんだから仕方ない(笑)。…という風に流すべきかなーと。一応、大人なんで…オッチャンなんで(笑)。でも、それはこの作品がいろんな生き辛さを抱える少年少女に対するメッセージであるなら、流してしまうのはかなり無理がある…。
…思いますけど、仕方ないので(しつこいぞー!!)。しかも、今回登場のリュウもかなりヤバめですし、そういう子ばっか引っ張ってくるんなら、それなりにそん子らの身の振り方を考えてあげないと何やってんですか!?ってなりますもの。僕個人としてはイケメン化する前の八丸だったら侍ゲーを極めさせる感覚で徹底的に剣の道を教え込んで「人斬り以蔵」みたいな純粋な暗殺者として立たせる…つまり、単一のタスクに専念できて、あれもこれもまんべんなくこなす必要がない立場を与えて彼を安定させます。
好きなことだけ…できることだけで充分だよ!!頑張らないでいいんだよ!!という風な伸ばし方を僕ならば選択するなー…と考えてましたが、それがいきなりこんなにイケメンになっちまって(笑)。確かに八丸はに落ち着いたし、神経逆撫でするような発言もなくなり、他者の気持ちを考えられる子になって…それはとてもめでて〜事です。でも、この八丸の極端な変化が以前の八丸と同じような生き辛さを抱える子達の希望になるの!?と疑問です。それをメタモルフォーゼ(変態)で片付けちゃうのですかー!?
それで、今回またリュウが短期記憶の破綻を感じさせるし、多分、リュウは脳のワーキングメモリーがプアなんですよ。そしてそういう子がこの同時並行の世界でどういう風に生きていくのか?生きていけるのか?をちゃんと示せないなら、こういう話題に触れて欲しくないと、個人的には思いますね。確かに問題を提示する事に意味があるのかも知れませんが、それをしっかりと解決に落とし込んで行けないのであれば、それは食事をしたのに全く出さないのと同じだから下っ腹がキツくて仕方ないので、ちゃんと厠に行くべきです(笑)。←また、それかーッ!!
続きまーす!!