サムライ8 八丸伝 第19話 何が何でも!!! 感想④
<スッ…>
「よろしくお願いします!」(八丸)
「つまり…いつも通り斬ったらいいんだな」(リュウ)
「は…八丸くん!がんばってね!」(アン)
「ニャン!ニャン!」(早太郎)
<パン>「わ…私も力いっぱい祈って
ち…力を…送るから!」(アン)
<サッ>「ごめんアン早太郎…
ここはオレ自身の力だけで勝負したいんだ!
こいつは姫もキーホルダーもいない
対等でやらせてくれ」(八丸)
「ニャ〜ン……」(早太郎)
「……」(アン)
『ラウンド1始め』(ホルダーAI)
(刃がちょっと触れただけでいいってんなら
まずは——
相手の攻撃を——)(八丸)
<ズボッ>
<ピッ>『一本竜』(ホルダーAI)
「弱っ!」(コツガ)
開始線(ないけど)に立って構え…で、八丸は肩に力が入って猫背になってますね。ちなみに達麻は猫だけど猫背ではなくてかなりシャンと背筋が伸びています。猫背になると視野も狭くなるし、重心が正中線から外れて不安定になります。それにそのままだと体幹が使えませんから力も出せません。でも、リュウの構えも歩幅(規定面)が狭いし、そもそも二人とも間合いが近過ぎの危機感なさ杉(笑)。でも侍は斬られても諦めない限り死なないから、そんなの関係ねーッ!!…つー事なのかなと思います。
アンちゃんと早太郎の助勢をきっぱりと断った男前の八丸でしたが、呆気なくリュウの突きが顔面をズブリと真剣の根元まで刺さっています。八丸が余計な事を考えてる隙をリュウは見逃さなかったんですね。ホントは「遠山の眼差し」といってボヤーッと全体を見て、決して一点集中にならないのが基本なんですが、八丸は目の前のリュウすら見てませんからね。もう問題外(笑)。これじゃー相手にも失礼ってもんです。でも侍も体を斬られると痛いんだー。馬侍は涼しい顔で自分の腕を斬り落としたけど我慢してたのね(笑)。
でも、痛みを感じない体だと自分の体の状況のフィードバックができないから、特に格闘戦闘には不向きだと思っていたので、侍が痛みを感じるのは良いことです。それに八丸は達麻の説明にアレルギー反応を起こして痒がってましたっけ。そういう皮膚感覚も相手の気配をいち早く察知する為には必要です。体全部が敏感なセンサーになっているべきなんですよ。でも空気のない宇宙空間だとどうするんでしょうか?音も匂いも何も感じませんからね。その時はきっと視覚情報が有効になるんでしょうね。目がいい八丸は有利ですね。
でも、いくら目が良くても間合いや構えといった剣術の基本が分かってない八丸には宝の持ち腐れです。きっとそういった不備を八丸に実感させる為に達麻この実戦形式の練習を提案したんだと思います。それに素性の分からないリュウを知る手がかりが見つかるかも知れません。いろんな期待を込めて達麻は八丸とリュウを見守っているのでしょう。恐らく八丸に剣術の基礎の基礎から教えても右の耳から入って左の耳に抜けるだけだからいきなり実戦形式なんだろうけど、基礎くらいチョチョッとダウンロードできないんですかね(笑)。
続きまーす!!