サムライ8 八丸伝 第20話 相棒 感想②
<ピタ>(アン)
「え?」(八丸)
「助言をやろう…よいか」(達麻)
「腕…指一本でも
「再生」と「結合」を選ぶなら
切り落とされたパーツをくっつける
「結合」を選べ」(達麻)
<ズ…>
「直りが早い
一方「再生」は時間がかかる」(達麻)
<ズズズ…>
「首の下まるまる「再生」なら
何時間もかかる上に追いうちを喰らう
実戦なら負けだ」(達麻)
「アレ?
首の場合これって「再生」だと
頭から体が生えてくんの?
それとも体から頭が生えてくんの…どっち?
体から頭の方が直りが早そうだけど…」(八丸)
<ズズズ>
「残念だが頭から体だ
頭部にある鍵を主軸に「再生」が行われる
頭のない体はしばらくしてチリとなって消える」(達麻)
<ズズズ…><フワァァ…>
「無論…
「再生」速度は個人差があるがな」(達麻)
侍は頭部にある「鍵」を主軸に「再生」するんだー。これは設定的には「亜人」のそれと似てますね。これがプラナリアみたいに分割した双方で個体として定着するようだったら、この世界は侍だらけになってしまいます(笑)。やはり人間を主体とする高等な生命ですから、コアが存在して、それを起点にその存在が維持されなければ困ります。しかし、それならば侍の頭部を壊してしまえば死んでしまうのでしょうか?つまり、頭部(にある鍵)が急所ということになるのかな?それか侍の全身をミキサーにかけても侍は生きてられるんですかね?
例の「諦めたらそこで試合終了だよ」の理念で侍の生死が決するのであっても、「諦めない」とする思考の主体が存在しなくなれば再生のしようがありません。逆に、そういう状況に陥らないように配慮するのが侍の危機管理術なんだろうなと思います。だから、八丸が首を胴体から斬り落としたのも、頭部さえあれば体は再生可能という点では正解だったのかも知れません。勿論、八丸の生首が追撃を受けないで避難できるのが条件ですが…。ま…生首が転がってて手も足も(出)なかったら踏み潰されて粉々になってジ・エンドですよねー。
それで「再生」と「結合」というのがあって、八丸がリュウとの対戦で斬られた腕を拾って繋げてたのが「結合」ですね。あの時、リュウも驚いてたけど、八丸は「結合」の速度が速いんですね。自分の名前も覚えていないリュウが何でそんな細かな設定に注目できるのかが若干疑問でもありましたが、八丸の引力…つまり、「鍵」の力は相当強いんでしょう。一方、侍魂は個別に独立した存在として流通しているようですし、現に「血吸・童子切高綱」を達麻が持ってますから、後付けで拡張できる余地が多い力だと考えられます。
その意味では「鍵」の力が強いというのは侍のアドバンテージと言えるでしょう。だから八丸は死なないでちゃんと修行を積んでいければ強くなれると思います。しかし、アンちゃんが八丸の生首を拾って倒れてた胴体に<ピタッ>っとくっ付けてましたけど気持ち悪くないんですかね。こんなとんでもない設定の侍を愛せるのが正直、不思議でなりません。ま…お二人の問題なんで横から何かいうのは烏滸がましいですけど。それと、僕だったら八丸の首をちょっとずらしてくっつけますけど、アンちゃんはそんな意地悪しない子でよかったです(笑)。
続きまーす!!