サムライ8 八丸伝 第23話 それが何の役に立つ! 感想④
(——…
変わったな本当に)(達麻)
「達麻よ…いいですか
この広い宇宙のどこにも
完全なものなどないのです
大切なものを見おとさぬよう
心眼を持ち良いところを見なさい」(夜叉)「またいつもの
分かりにくい説法ですか?
師匠も完璧じゃないですね…
説法が無駄に長いところとか」(達麻)「達麻も弟子を持てばそうなります
特にもの分かりの悪い弟子だとね」(夜叉)「残念!
最近とった弟子のアタってのは優秀でね…
手間なんてかかりませんよ」(達麻)「達麻…
いいですか
パンドラの箱の鍵となる侍は皆
汚れなき”白い侍魂”を持ちますただしその侍魂は心眼でしか
見る事は叶いません」(夜叉)「もしそうだとして…
どうやって探すんですか?
無駄な時間を費やしてる暇は
ないでしょう…」(達麻)「一見無駄に見える事も
いつか必ず役に立つ時が来ます
点と点は繋がりやがて線となって見えてくる
私の説法も同じ…私とのこの修行もね
…さぁ来なさい!」<カチャ>(夜叉)
(拙者が作った訓練用ゲームを通し
八丸は研鑽を重ねていたようだな
時間をかけて作った甲斐があった
ゲーム内ランク1位だけある
…読み合いに関して言えば一流だな
あとはさらなる経験値!)(達麻)
「さぁバトルの続きだ!」(達麻)
「はいっ!」(八丸)
「ニャン!」(早太郎)
達麻の回想で出て来たのが夜叉さんと気付くまでに数分…夜叉さんって女さんかと思う程お美しいお方ですが、まさかユニセックスなお方なのでしょうか?見た所、姫様もいらっしゃらないようなので、もしかしてホントに姫様と一心同体になっちゃって「祈り」も自家発電してるとかなのでしょうか?何せ、姫様レスだと強さが1/10になっちゃうんですから!!それと夜叉さんの刀を持つ手のこ、こ、小指が…立ってて(笑)。手の内を柔らかくする為のオリジナルルーチンの可能性もありますが、小指折れまっせ(笑)。それと噛まれたら痛いから気をつけて下さい(笑)。
達麻も猫侍の姿よりオリジナルの方が絶対イイ!!何で猫型ロボットなんかになっちゃったのよ。あ…それと達麻が連れてるのはキーホルダーの魔噛み(マカミ?)ですよね。達麻の柄骨ってきっと魔噛みのそれなんですよね。人差し指の部分がループになったデザインで鍔迫り合いで指をガードするようになっています。これを猫侍になった今も愛用していますが、魔噛みは今、どうしてるのかは不明です。でも、達麻の持ってる柄骨が魔噛みの提供したものであれば、魔噛みの安否は不明のままですが少なくとも達麻との契約関係は継続している筈です。
しかし、ベレッタ風のハンドガンと侍魂のコンボはカッコいいです!!この姿で八丸と出会っていれば、八丸の見方も違ったでしょうに(笑)。それよりも八丸は目指すべき大人像ってもんがないんじゃないでしょうか?今まで殆ど八パパと2人きりでしたから、こういうイケてる雰囲気の同性の先輩を知りませんからね。朝起きたらヒゲが少し伸びてて、それをホッペに押し当ててジョリジョリされたら痛いけど嬉しい!!みたいな経験もないでしょう。ちょっと煙草臭いけど嫌な気はしない…そういうカッコいい大人との交わりが八丸には決定的に足りないんですよ。
そんな八丸の師匠には猫型ロボットの達麻よりいろいろとイケてる人型の達麻の方がよろしいかと(笑)。そういうズラしは要りません(笑)。でも、この世界の侍は何気にITスキルが高いんですかね。やっぱあの侍ゲーって達麻がプログラミングしたんですね。でも「時間をかけた」とありますけど、もしかしてそれに50年かけたんじゃーないですよね。八丸の前に既に7人のハズレ引いてるんだから、箱の鍵を探してたんですよね。でも何でネットのバトルランキング1位の八丸が8番目になっちゃったんでしょうか?もしかしてそれも「七転び八起きの逹磨(だるま)」の為だったんですかね。
先の「義を見てせざるは勇無きなり」と一緒で、岸本先生…それ言いたいだけやろーッ!!的なネタ回しが多いですよー。その言葉を使いたいだけで寄せてくるから上滑りしちゃってるんです。読んでても意味わからなくなって、それで離脱しちゃった人も結構いらっしゃると思いますよー。しかし、達麻のプログラムした侍ゲーですが、単なる善意で製作したみたいです。僕はマルウェアを仕込んで箱の鍵の候補者の個人情報とかを抜きまくってたとか、下手したら純真な子供を洗脳して金剛夜叉流に引きずり込むまで考えてたんですが、純粋に剣術が好きな子供らに楽しんで貰おうと……
…って、アンタ…無駄に時間を費やす暇はないって言ってたのに!!(笑)でも、それが無駄ではなくて、今と繋がって役に立ったんだと仰りたいのでしょうが、でも…それって偶々ですよね。ホントは無駄にならないようにあれこれ考えて仕込むのであって、何だか分かんないけど取り敢えずやって放置してたら巡り巡って上手く行きましたーっていうのとは全然違います。一事が万事と申しまして、それと『サムライ8 八丸伝』の物語の構造がすごく似ています。物語においては無駄なものがないのは偶然ではなくて必然なのです。何もせずに至高の作品なんて生まれませんからッ!!(笑)
考えに考え抜いたネタだから読者はドンドンお話に引き込まれて行くんですよ。例えばお笑いのダウンタウンさんだって雑談みたいなシャベリで僕らを笑わせてくれますが、あれは雑談みたい…であって、雑談に非ずなのですよ。実はめちゃくちゃ考え抜かれたシャベリなのです。僕らは簡単に考えがちですが、お笑いこそ「もうここでしか笑えない!!」というくらいタイトな一点を突いて笑わせているんです。その為にしつこいくらい考えて考えて考え抜いて壇上に立ってるんです。漫画だって同じです。ちゃんとお話を練って練って練り抜いた末に提供されるべきだと、僕は思うのであります。
続きまーす!!(背中治ったー!!)