サムライ8 八丸伝 第24話 八丸VS竜、再戦!! 感想①
「決着をつけようか!」(八丸)
<ザッ…>
「いいだろう」(リュウ)
<ブウウン>「どっちも
ガキだがここまできたら
認めてやるしかねーか」「決着がつく
手出しは無粋だ
静かに見守るとしよう」「皆々かたじけない」(達麻)
(なんか間抜けな絵面だな…
この侍たち)「訓練だったら
竜が圧勝だったからな
八丸の1本は自滅みてーなもんだったし
また竜の勝ちだな」(コツガ)「は…八丸くん!
今度はこのままい…祈ってもいい!?」(アン)「お願いするよ」(八丸)
「骨河の言う通り
…あのときオレはうぬぼれてた!
オレは完璧でも何でもない
アンと早太郎3人1組でやっと1人前になれる!」(八丸)「2人共頼む!」(八丸)
「ニャン!!」(早太郎)
「卑怯かもしんないけど
胸を借りるつもりで挑むよ!」(八丸)「お前…やっぱいい奴だな」(リュウ)
「これは見物だな」(達麻)
<シュビッ>「あっ!
師匠が出張るのは流石に
卑怯っスからね!」(コツガ)
「安心しろ
圧倒的実力の竜と——…
”三身一体”で挑む八丸……
どちらが上か拙者も見届けたい」(達麻)
(修行のためにも…と思い
この星に来たが無駄ではなかった
八丸は少しずつだが成長している)(達麻)
「オレは物事を覚えるのは苦手だが……
戦闘は別だ
お前の手のうちは把握している」(リュウ)
「誰にだって秘密はある……だろ?
オレの戦術を知った気になるのは
まだ早いんじゃないか?」(八丸)
「いざ!」(八丸)
「行くぞ」(リュウ)
先週号で八丸が読み合いで圧倒して胴を抜かれた三又の突き侍と、達麻が金剛夜叉流・つむじかぜ(犬犬犬)で首を刎ねた侍が再生中に口先介入しています。でも「手出しは無粋」とか「見守る」って言いますけど、アナタたち…動けませんから〜ッ!!(笑)八丸とリュウの再戦がおっ始まるんですけど、「どっちもガキ…」〜「やっぱいい奴だな」までのセリフって要るかなー?って思いました。特に八丸がアンちゃんの祈りと早太郎に助勢をお願いするセリフなんて、リュウと相対して構えた状態で「2人共今度は頼む!!」の一言で済みそうな気がするゥ〜〜ッ!!(笑・天津木村風)
何と申しますか、再生中の生首の侍とか侍でも何でもないコツガのセリフがめちゃくちゃ雑音で真剣勝負の緊張感が削がれるんですよ。そこに達麻の物見遊山的な「どっちが上」とか、端っから単なる練習試合っぽくて、少なくとも「死合」(しあい)ではありません。それはたとえ首を刎ねられようと胴体を真っ二つにされようと死なない侍の設定があるからなんですが、死ぬリスクのない殺し合いって成立しませんもん(笑)。それで上手くしたら大金が手に入るかも知れないイベントだから、そりゃ1500人が遠路遥々やってくる訳だ…とは思うんですが、ドキドキもワクワクもない…。
気が付けばチラホラと再生した侍達が観客みたく集まってますし、何だか軽ッ!!この人らが切腹までしてなった侍はこんなイベントでお金目当てにチャンバラするのが本分なんでしょうか?ここは一つ屋根の下の兄ちゃんだったら「そこに”義”はあんのかよッ!?」と問うところです(笑)。それに折角のバトルロイヤルもダイジェストみたいに消化されて顔の横のカウンターがなければ数が減ったのわからないくらい地味な絵面でした。バトルロイヤルお約束の「共闘と裏切り」なんてのも見れませんでした…駆け引きのないバトルロワイヤルなんてサビ抜きの握りみたいなもんですわ(逆に好きな人もいる…っていう)。
ところで三身一体が侍の基本形みたいに扱われてますけど、1500人の侍が参加したバトルロイヤルで姫様同伴って八丸&アンちゃん以外は不審者の鶴侍だけでした。きっと、ステルスフィールドの内側は男臭くて大変だったと思います(笑)。姫は戦場で先ず狙われるし生身で侍のように再生できないから、わざわざこんなところに連れて来ないってのもあるだろうけど、構造的に「姫<ロッカーボール」なので寡(やもめ)侍が横行するのは仕方ない!!侍に帯同する姫は描写としては星位大将軍のムジンさんのサ姫とアタさんのリニ姫だけだったと記憶していますので侍&姫のセットは結構レアじゃないでしょうか。
達麻は兎も角、大ボスの夜叉さんも…姫とホントに一心同体なユニセックスなのは置いといて…描写を見る限りではピンでした。そのライバルであるカーラさんも骸骨ちゃんの上に座ってて男臭さ全開だったのでピンっぽくないですか?でも、よく考えるとそれでも彼らは単騎でこの銀河の存亡に関われるくらいの強者な訳だ。アタさんだって姫なしの自性輪身で衛星・無雲を金剛夜叉流・黙斬りで真っ二つに出来たし、侍に姫とキーホルダーが揃った三身一体じゃないと…と申されましても何だかしっくり来ません。姫の祈りを蓄えるシステムみたいのがあれば別ですけど…。
それと、正義の考え方ですけど、八丸が三身一体の状態でピンのリュウと戦うのってどうんでしょうか?リュウがそれを良しとするなら当事者でないものがどうこう言うのはアレですけど、達麻がその状態を推すのってどうなんですかね?仮にも金剛夜叉流の免許皆伝なんですよね。その人が自分の弟子が勝つならそれでいいみたいな見識で、この銀河の公正と正義が守られるんでしょうか。それに絵面的に3対1でリュウが虐められてるように見えて達麻と八丸が悪玉に見える(笑)。何より達麻がそれに何も感じないところに金剛夜叉流の正義に対する考え方が不信でなりません。
僕が達麻だったら、安易にアンちゃんと早太郎の助勢を乞うた八丸を戒め、八丸単体でリュウと勝負するように納得させますね。それでリュウには申し訳ないが侍魂は一個で戦って貰えるようにお願いしますかね。条件的にイーブンにした上で正々堂々と戦った結果こそ今の八丸には必要なんじゃーないでしょうか?僕はバトルロイヤルの最終決戦である八丸VSリュウの対戦において、八丸の卑怯な決定(これは八丸自身がそう認めています)を達麻までもが肯定してるのが非常に残念でなりませんでした。僕は子供らに本物の正義や愛を感じて欲しいと真剣に考えているのでちょっと厳しいかも知れませんが…。
続きまーす!!