サムライ8 八丸伝 第30話 潜入 感想⑥
『潜入ポイントに到着』(モブ1)
『潜入開始!』(千)
『侵入者来ました』(解析AI)
「奪うだけだ」(弁形)
今話のタイトルが「潜入」でしたけど、ちなみに辞書では「こっそりと入り込むこと。忍び込むこと。」となっています。千ちゃんの指揮を見てもお話の流れを見ても明らかに「潜入戦」なんだけど、潜入ポイントまで何でキーホルダーで飛んで行っちゃうかなーってミリオタとしては突っ込んでました(笑)。普通は潜入ポイントから外れたところに取り付いて(上陸)一旦、身を潜めます。例えば、雲雀(ひばり)の親鳥が巣の在処を秘匿する為に巣から離れた地点に着陸して地面を徒歩で移動して巣に帰る(離陸はその逆)のですが、雲雀ですらそこまでやるのに千ちゃん達と来たら…(笑)。
それに戦術的に狭所(狭まった地形)や関門、出入り口の類いは守備側としては絶好のアンブッシュポイント(待ち伏せ)となります。だから、忍び込む方としましては、自分らが何処から潜入するのか?という情報こそ秘匿したい訳です。だから、それが敵側に悟られないようにいくつかの選択肢=フェイクやデコイ(囮り)を用意して相手に考えさせる駆け引きが存在するんですけど、侵入が弁形に筒抜けだったので、アルファチームのモブ侍さん達ってば、もしかしてデコイ役?つまり…生け贄ちゃんなのかなーと思いました(笑)。正直、潜入戦の取り付き方じゃーないものね…モブさん達の入り方は。
この作戦では相手(守備=弁形)側の情報が当方(攻撃=千ちゃん達)側に丸わかりになっています。達麻が弁形の頭の中をそっくりコピーしちゃったデータが八丸経由で千ちゃんに渡っています。しかし、それは弁形も分かっていますから、弁形だってきっとそれを逆手に取った作戦を考える筈です。ま…千ちゃんは銀河球連邦精鋭特務隊隊長なのでそんな事は分かってると思いますけど…。例えば千ちゃんが何でアルファチーム(モブ侍)の潜入ポイントを選別したかと言うと、恐らくセキュリティが緩い入り口をチョイスした筈ですが、それは弁形にも読めるから、そこは間違いなくアップデートしてるでしょ。
だから、モブ侍の侵入を察知されたのでしょうが、それを千ちゃんが織り込んで組んだ作戦だったなら、間違いなくモブさん達は囮りです(笑)。実際、千ちゃん達はまだ潜入ポイントには到達してないっぽくて、デススター(鬼若丸)に取り付いた所から移動をして本命の潜入ポイントを目指すのだと思います。でも、モブ侍達って特務隊とは無関係の一般人なんですよね。それを思いっきり囮りにして危険に晒すのは倫理的にどーなの?とは思います。厳密に言うと軍規違反で軍法裁判にかけて吊るし上げられるレベルの非道…と申しますか、ぶっちゃけ犯罪行為だと思うのですが、もしかして特務隊特権とかがあるのかな?(笑)
でも、モブさん達も痩せても枯れても侍ですから、そう簡単には死なないかー。しかし、こんな辺境の廃棄された星が吹き飛ばされようと銀河の命運には関係なさそーなので、ここは殺星兵器・角弾頭の発射を阻止しなきゃ生き残れない=殺らなきゃ殺られる…っていう理論で皆、納得してるのかな。いやーそれにしてもモブさん達に「囮り」にする説明とその了解を得ていない…というのは狡い!!狡いよ!!千ちゃん(笑)。ここでモブさん達を囮りにして自分達がまんまと潜入に成功しました!!っていう流れになるんだったら、いよいよ侍社会のコンプライアンスが欠如してるのが明白になりますね。
ところで、千ちゃんやスナイパー侍のキーホルダーがやや大型ですね。早太郎と比べてかなり大きいです。これを例の番付システム(恐らく下から…十両→前頭→小結→関脇→大関→横綱?)で説明して欲しいなーと思いました。ムジンさんの金翅鳥・加瑠羅が横綱級だったのに噛ませ過ぎてアレですが、第一話でも「小結級」という用語だけが登場してて、ちょっと別格な感じがありますんで、千ちゃん達の鳥さんも「小結級」かもなーと思ったり。しかし、ガタイが大きくて入り口で突っ掛かって入れないとかならないかと心配しています(笑)。勿論、千隊長は大型キーホルダーが通れる入り口を選択してるんでしょうが…。
でも、僕が弁形だったら千ちゃん達のキーホルダーに注目して、例えば小結級の搬入口みたいなカテゴリーの入り口に網を張りますけどね。つまり、弁形の脳内を読んでしまったが為にこっちの選択肢が返って限定される…これは一度手の内を全て晒したかに見えた弁形側の高度な情報戦の様相だと言う事であります。岸本先生は実に<サラッ>と描かれていますが、ミリオタからしてみれば非常に面白いです!!でも、実は…そんな事は全く考慮してなくて、ただ単に千ちゃんがクズで非道い侍で…ってだけのいつものパターンだったら本当にがっかりするのでここはねじり鉢巻でひとつ……よろしくお願い致し〼
サムライ8 八丸伝 第30話 潜入 ハチマル ケルベロス 了