サムライ8 八丸伝 第34話 免許ダウンロード 感想③
「行きます!」<ザッ>(五空)
「急げ!」(花一)
<ザザッ>
「星にも寿命があって
最後は爆発して死ぬの
アタシ達を巻き込んで死ぬの
それが光って見えて夜空の星になる
アタシも星になるの」(苺)
「それがアナタとどういう関係があるの!?
アナタは学校に行けばいいの!!」(苺ママ)
「爆発して死ぬのに?
意味ないよ」(苺)
「それはう~~んと遠い別の星も事だ…
それに星の寿命は君の何万…何億倍だよ」(先生)
「それが…今日だったら?」(苺)
「うん…」(先生)
「どうしたらいいんでしょう先生?
ずっとこんな調子なんです!」(苺ママ)
「ママ宇宙船買って」(苺)
「学費だけで手いっぱいなのよ!
何を訳の分からない事を!」(苺ママ)
「お母さん……
少し2人だけでお話できますかな」(先生)
場面変わって別の惑星。土星のような環(輪っか)があって大陸と海が存在する星のようです。その星にウサギのような艦(ふね)が着陸しています。花一と五空が乗る艦ということでこれも恐らくはキーホルダーでしょう。大きさからしてウミガメちゃんの洋犬と同程度ですので横綱級と思われます。脚がソリのような形になっていまして、早太郎や大鶴ちゃん(センちゃんのキーホルダー)のような脚がないので侍と共に戦闘するというよりは広大な宇宙空間を航行したり巨大な侍の鎧(MS/MA風)を供給する役割を帯びているのでしょう。それでキーホルダーではなく敢えて「艦」と呼ぶのです。
色は分かりませんが「不思議の国」のお話なのでこの艦(ふね)を仮に「白兎」と呼びましょうか(笑)。ところでこのサイズの艦はどういう風に建造されるんでしょうか?侍がキーホルダーを創る描写は第1話で八丸がホルダーの介護犬からキーホルダーの早太郎を創り出したのがありましたが、侍のイメージ力とロッカーボール テクノロジーがホルダーという知的生命体に周囲のリソースを取り込んで再構成するものと思いますが、艦(ふね)程のサイズともなると大仕事です。それに横綱級のキーホルダー=艦(ふね)は特務隊隊長の千ちゃんですら所有していない事から希少性が高いと思われます。
裁判の件(くだり)の「秩」でも思いましたが。裁判官や判事らも人間ではないようでしたのでやはり侍なのでしょうか。若干、ペッパー君臭もしたのでアンドロイドの可能性も残しますが、この世界の社会構造が侍の自治社会っぽく感じるので、侍に多彩な職業が存在するのではないでしょうか?また侍を単なる戦士ではなくロッカーボールテクノロジーの運用者(生産者)として捉えれば、ぶっちゃけ錬金術を扱えるに等しいですからとんでもなく高度な製品を生み出す事だってできるでしょう。8パパがかっ飛ばしてたエアスクーター等の高度な工業製品ももしかしたら生産専門の侍がどこかの工房でシコシコ造ってたんですよ。
そもそもこの世界で高度なテクノロジーに対して文化や文明のレベルが低すぎるのが疑問だったのですが、それらが人々の努力と英知の積み重ねによって成し得たのではなくロッカーボールテクノロジーというブラックボックスで生み出された製品であれば、この世界の市民は何も考えずに与えられた物資を消費して生活を享受できます。この世界の社会基盤を侍の生産技術のみが支えていれば学問や科学技術が育たないのも理解できます。ちょっとお話が逸れましたけど、造船所みたいのがあって、そこで生産技術に長けた侍が多数在籍して大きな艦(ふね)を建造るんじゃーないでしょうか。
…であれば、この世界の市民が劣悪な社会福祉とか子供らの悲惨な生活環境も甘受するのも理解できるなーと思ったんです。宇宙を自在に飛び回り星間移動ですら個人レベルで実現できる技術水準に対する社会基盤整備や生活水準が不釣り合い過ぎで、何か理由がないと尻の座りが悪くていかん(笑)。でも、ま…色々考えてるとロッカーボールテクノロジーがこの社会を不自然な形で均衡させているように思えます。だから、それを正す為に不動明王がロッカーボールテクノロジーを無に帰すようなプログラムとして「マンダラの箱」を残したんじゃないのかなと、僕は考えています。
さて、お話が明後日の方向に行ってしまいましたが、新キャラの苺ちゃん。幼い女の子でいいんでしょうか?明らかに預言者…というか予知能力がありますよね…この子。ところで侍って男子じゃなきゃられない設定とかありましたっけ。これまで女剣士は登場してませんし、逆に姫様は女子のみ!!の不文律もありますけど、女の子がロッカーボールの切腹刀で切腹して承認されたら侍に成れるんでしょうか?昨今の男女平等の風潮や近々にニュースになった有名医科大の入試の男女差別のように、何かとセンシティブな話題です。そもそも苺ちゃんが女の子っていうのも根拠ないですーッ!!(笑)
でも何で苺ちゃんを女の子だと僕は感じたのだろう。めんこい顔か髪型?微妙にスカートみたいな服装だったりして。でも誰も苺ちゃんを女の子だとは示していません。僕がそう思ってるだけですし。それとは別に侍に成れるのは男子のみという設定も提示されていないと思うので、苺ちゃんの性別がどうあろうと関係ないかも知れませんが、この先、苺ちゃんが物語にどうんな風に絡んでくるのか?を考えているとその辺が気になって仕方ないです(笑)。ま…人が普通に抱く先入観を岸本先生は上手く突いてくるなーとは思います。そういう雰囲気を感じながら乗せられるのもまた一興かと、僕は考えています。
続きまーす!!