サムライ8 八丸伝 第37話 好敵手(ライバル) 感想①
「どこだここ!?」(三打)
「こ…ここ
亀のホルダーじゃないです!」(アン)
「一体どうやって!?」(鶴姫)
<ズズ><ガチャ>(千)
<サッ>「……」(五空)
「達麻は?」(花一)
「…なんだ鍵を出しっぱなしで寝てるのか
その体…相変わらずだな」(花一)
「で…箱の鍵は…そこの2人だな」(花一)
<ガチャ>「侍の…犬!?」(八丸)
「何者だ?」(千)
「烏枢沙魔流 花一と申す
急に呼び出しして申し訳ないが…
争う気はない」(花一)
「…花一
アナタがあの猫侍か!?」(千)
「…猫侍?
見た感じ犬だよな…
達麻師匠と逆だな」(三打)
(烏枢沙魔流!…アタと同じ流派だ!)(八丸)
「やっと見つけたぞ!!
球連邦の要請によりアナタを捕える!」<ダッ>(千)
<ヒュゥーーーー>(悟空)
<ギン>(達麻)
さて…今話の『サムライ8 八丸伝』ですが掲載順はブービー賞でドベが『ZIPMAN!!』でした。今週号の週ジャンは『ワンピース』と『ハイキュー!!』が休載だったんんですね。それと一応、『HUNTER×HUNTER』も休載扱いでした(笑)。巻頭カラーの『鬼滅の刃』がものすごく元気があっていいですね。ラスボスの鬼舞辻無惨と主人公の竈門炭治郎君がサシで殺り合ってて大詰めです。僕は深夜アニメから入ったクチなので『サムライ8 八丸伝』が始まってまた週ジャンを毎週購読するようになって読み始めたけど、その頃から確実にバズっててブーム感がハンパ無いです。人気と実力の均整が取れてると思います。
『鬼滅の刃』も剣士物ですが、生身の人間が特殊な呼吸法で各種パラメーター(ステータス)をブーストして敵である鬼と戦う物語で、『サムライ8 八丸伝』ともいろいろと被り気味で好敵手(ライバル)の筈なんですが、それ言うとバールのようなもので殴られても仕方ないくらい差があります(笑)。『サムライ8 八丸伝』が唯一『鬼滅の刃』に勝ってるものがあるとしたら、作画くらいかなー。これは好き嫌いの要素が多いから一概には比べられませんが、僕は岸本先生や大久保先生の画風が好きです。僕は漫画作品は画(絵)が気に入らないと基本的に読まないので個人的には非常に大きなウェイトを占めています。
そんな『鬼滅の刃』が今まさにラスボス戦の真っ最中で絶好調に盛り上がってまして、いろいろとお寒い『サムライ8 八丸伝』とでは比べようがない。週ジャンの看板作品とドベで彷徨いてる打ち切り候補ですからね。これまで奇跡的にこの二つの作品が意図せずにシンクロした回(八丸が竜との対戦で自分で首を刎ねたアレ)があって、それが単なる『サムライ8 八丸伝』の悪目立ちでしかなかったのが、今話のタイトルの「好敵手(ライバル)」でも危惧される…と申しますか、ワンピやハイキューが居ない週ジャンで孤軍奮闘、『鬼滅の刃』が巻頭カラーで気を吐いてるところで、寧ろ避けて通るべきワードだったと思いました。
ま…誰かと自分を比べてる内は幸せにはなれないので、今話の感想と考察を粛々と行う事に致します(笑)。花一さんが洋犬を見た時の反応から充分に予見できましたけど、やはり花一さんと達麻は旧知の仲でしたね。花一さんは猫侍の達麻の事もよく分かってるだけじゃなく、スリープ状態も知ってましたね。それに対して精鋭特務隊隊長の千ちゃんが自分が探している(指名手配者?)対象の容姿を知らないって有り得ないんですけど(笑)。千ちゃんはどんな風に銀河球連邦から要請を受けたのか知らんけど、もしかして「花一」と言う名前と「猫侍」というザックリとした情報しかなかったんですかね。
普通は資料を手渡されるとか、似顔絵とか、防犯ビデオの動画とかあるでしょーッ!?と思いますが、千ちゃんの反応を見る限り、花一さんが自分で名乗るまで気付いてないもんね(笑)。この世界ってネットがないわけじゃないものね。侍ゲーなんてネットなきゃできないもんね。そしたらGoogle先生に聞けるのに千ちゃんはなーんもして来なかったって事になります。しかし、この広い宇宙でどうやって花一さんと五空を探すつもりだったのか?全くの無策!?そうだとしたらダウンロードが終わった八丸を労うでもなく花一さんの居場所がこれでやっと分かる!!と千ちゃんだけでなく鶴姫までも目を輝かせてたのがしっくり来る(笑)。
それで千ちゃんがやっと見つけた花一さんに襲いかかる訳ですが、かなり上出来そうに見える五空がそれを受けて立つのですが、それを復活した達麻が<ギン>と止めちゃうのね。達麻が二刀(五空を止めた侍魂は童子斬高綱・血吸だよね)でカッコ良かったんだけど、ここは構成的には千ちゃんと五空をある程度闘わせて欲しかったです。花一さんが烏枢沙魔流という事が既に分かってますから、その弟子の五空も烏枢沙魔流を使う可能性が高いので、烏枢沙魔流の剣技と共に未知数の五空の紹介が一遍にできるチャンスだったし、千ちゃんの本気も見たいし、それと五空を対比できれば五空の剣士としてのポテンシャルが一目瞭然です。
何より侍のお話の筈の『サムライ8 八丸伝』で殆どチャンバラが拝めてない!!っていう現状をもっと真剣に考えた方が宜しいかと(笑)。案の定、この後の展開が詰まんないお喋りに終始してまして、お話に緩急がないからテンポが生まれないんだし、それを冗長な説明が逆撫でしちゃうっていうmjdこれ少年誌で絶対やっちゃ駄目…の集積体と化しているのを岸本先生に誰か教えて差し上げて!!ここは千ちゃんと五空のチャンバラに数頁割いていいとこ。そこで八丸に「おおッ!!」と合いの手入れさせるとこ(笑)。これじゃーバッターボックスに入ったのにバット振らない「見逃しの三振」ですよ!!一番悔しいやつ!!
こんな事してるから駄目なのよー。「好敵手(ライバル)」って言うのは力が拮抗してるからライバルたり得るんです。今話でそういう話題が後の方で出るけども、全くレベルが違うのはライバルじゃーないのね。『サムライ8 八丸伝』と『鬼滅の刃』が正にそれですわ。こんなん比べたら相手が怒りますわ。ドベはドベなりにもっと本気出さなきゃ!!他の作品押しのけて週ジャンに居座るんなら、どんな約束があるかは知らんけどもバッターボックスに入ったらバットを振れや!!空振りしてもいいからバットは振れや!!見逃しなんてしてんじゃねーよ!!と剣士物を野球で例える不義理を許して(笑)。
続きまーす!!