サムライ8 八丸伝 第38話 アンと八丸と五空 感想②
『八丸殿から受け取った
鍵の地図をモニターへ投影
地図上の鍵の座標に向かって
出発します』(洋犬AI)
「仲間の座標が分かるなんてすごいね八丸
次はどんな奴がホク達の仲間か楽しみだよ」(五空)
「馴れ馴れしくなくて
少し無口な奴がいいね
今度は!」(八丸)
「そう?
ボクは社交性があって
皮肉を言わない奴がいいな
今度は」(五空)
「竜
あいつらどう思う?」(三打)
「どうって?」(竜)
「いや
あの五空ってのと八丸」(三打)
「すでに打ち解け会話してる…
2人ともいい奴だ」(竜)
<ゴオオオオオ>
「皆いい奴か…
それもいい」(三打)
いきなり余談から入っちゃいますが、僕は映画館がすごく苦手です。その為、映画は嫌いじゃないんだけど映画館で鑑賞する機会はほぼありません。何で映画館が苦手かと申しますと、映画の最中にヒソヒソ話しや<ガサ><ゴソ>と物音が聞こえて落ち着かないからです。それに最近は上映中にスマホを見てる不埒者も居るそうで「スマホ光害」とか何とか言われてるんですよね(行ってないから)知らんけど。極め付けはエンドロールになると席を立って出口に向かう人が多くて…エンドロール(←ここまでが作品だよ!!)で作品の反芻をしている僕にとってはこれは致命的で、自然と映画館には行かなくなってしまいました。
映画館はやはり大きなスクリーンと音響が魅力です。それに安くはない料金を支払ってわざわざ映画館に出向いて作品を鑑賞する事には一定以上の意味があるように思います。作品に対する興味は勿論として(ちょっと言い杉だけど)自分を追い込んで作品に集中する環境を作ってる訳です。それと意外に「字幕」というのが作品に対する理解を深める効果が高いです。セリフを音(耳)ではなくて文字(目)で認識しますからね。僕が岸本先生の作品のセリフを書き写して考察するのと一緒です。あれは僕にとっては「写経」ですから!!ま…そんな訳で、映画館には映画作品と真摯に向き合う為の条件が揃っているんです。
しかし、それは僕の嗜好であって他の人には強要できませんし、ヒソヒソ話しなんて明らかなマナー違反に対して注意したとしても「お前がうるさい!!」と言われてしまいます(笑)。ただ上映中にスマホを観る人が本当に居るんなら(信じられないので)、その人は病院に行った方がいいかもね。薬物中毒と一緒だから。僅か2時間程の同期の飲み会でもタバコを我慢できない奴が居ます。人の迷惑とか思い遣りよりもタバコが優先される悲しい現実は、それはもう…脳の変質を意味しています。それと同じで高々2〜3時間、スマホをオフにできない人は脳がどうにかなっています。今すぐに然るべき医療機関に赴き然るべきDr.に相談して下さい(笑)。
かと言って、僕も配信サービスで映画作品を賞味する程のファンでもないので、もっぱら「金曜ロードSHOW!」(日テレ)のお世話になって居ります(笑)。ぶっちゃけTVっ子なもんで僕の書斎(パソコン部屋ですな)には二つのモニターとTVモニターが横一に三連で並んでいます。木工の趣味を活かし床と天井に突っ張る(ディアウォール)大げさなAVラックを自作して、そこに電源からHDやゴニョゴニョした配線諸々をパッケージしています。そこで大概はいろんな物を書きながら…TVを観たりします。僕が少年の頃はそれを「ながら族」と呼んでいまして、あの頃は深夜ラジオにどハマりするところからみな似た感じに「ぬかるみの世界」にハマってたという…。
※説明せねばなるまい!!:「ぬかるみの世界」とは…正確には「鶴瓶・新野のぬかるみの世界(つるべ・しんののぬかるみのせかい)は、1978年4月9日から1989年10月1日までラジオ大阪で放送されていた深夜番組」(Wikipedia引用)。笑福亭鶴瓶さんと放送作家の新野新さんの伝説の深夜放送である!!美空ひばりさんの話題で新野新さんとゲストで出演した甲斐バンドの甲斐よしひろさんと一触即発で刃傷沙汰になりかけたのは今はいい想ひ出…(笑)。「おさせ」から国内国際政治問題まで幅広く取り扱ったラジオコンテンツであり少年ケルベロスの情操の多くを培った…知の運動場でありました。なつかしーッ!!
ま…未だに「ながら」の「ぬかるみ」にハマってまーす!!というのを説明する為の引用ですけどね(余談の余談が長いぞーッ!!)。それでこの余談で何をお伝えしたかったのか忘れそうになったのでお話を戻しますが(笑)、つい最近(もう去年のお話になりますが)、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり』というホラー映画がTVで初放送されたんです。僕は怖い映画はあまり観ないんですけど、これは何故か観ちゃったんですよね。日本語の吹き替え版の上、CMだらけのツギハギでしたけど、これがすっごく良かったの!!監督が僕の大好きな『スタンド・バイ・ミー』(原題: Stand by Me)と同じで作品を観てて「あ”ーッ…」と思いますた(笑)。
あのスティーヴン・エドウィン・キング(Stephen Edwin King)さんだったんだもの!!だから件の『IT』も「ホラー映画=怖い」だけの作品じゃなくて子供らの心の成長を描いてるというか、子供らがこの作品を通して少し大人になる過程を主軸に、何が「怖い」(恐怖って何な)のか?の問題提起から、それをどう克服していくか?を丁寧に描いていました。それ以外にもちょっぴり甘酸っぱい感傷や友情などもしっかりと盛り込まれていて素晴らしかった!!で…その上でしっかり怖いから…必要以上に怖いから大したもんですわ(笑)。それで作品があまりにも面白くて&怖くて!!…「ながら」の「ぬかるみ」に浸かっている僕も画面に齧り付きますた…と(笑)。
未だ観てない人が居らさったら、是非とも観て欲しい!!できれば字幕版で!!と想ひます(その前に『スタンド・バイ・ミー』を観とくって手もあるある)。それで何でこんな余談から入ったかと申しますと、『IT』のネタバレを含むので非常に書き辛いのですが、もうかなり前の作品ですんで許して頂けるものと判断しまして…今話での五空さんの外連味たっぷりの八丸への接し方が、一個前のお話(好敵手)から一変していると感じられて、それが『IT』のお話の落とし所と極めて似てる希ガス…となったからであります。それが子供達が闘った「恐怖」の正体なのですが、長くなりましたのでここで一旦、置かせて下さい。
続きまーす!!(今回はお話がアレなのでケルベロスのエッセイ風の仕立てでーす!!笑)