サムライ8 八丸伝 第38話 アンと八丸と五空 感想④
「おい五空!」(八丸)
「何です?」(五空)
「飯の後
オレの訓練に付き合えよ!」(八丸)
「……
いいですよ」(五空)
「ひとつ言っとくが
運命の姫は運命の侍に付くもんだ!
で…オレがその運命の侍だ!」(八丸)
「ここは負けられねーな」(三打)
「ニャン!」(早太郎)
「!?」(八丸)
<ズバ>「運命が何だって?」(五空)
(速っ)(八丸)
「五空…強いな」(竜)
「見てなんね…」(三打)
<ダッ>「は…八丸くん!」(アン)
「結果を聞くか?」(花一)
「よい
八丸は本当の敵が見えておらん←何で教えないの!?
よい弟子を連れてきてくれた
八丸の試練にはもってこいだ」(達麻)←丸投げかよ!!
映画『IT/イット』でペニーワイズが子供を食べちゃう!!と一個前で書いてしまったけど、正確には子供の心を食べちゃう!!みたいです。でも、映画を見る限りペニーワイズには実体があって、どつける(=ぶん殴れる)お化けっていうのは正しいので、心を食べちゃう!!って言うのは、子供らが怖がって死ぬ様を味わっている…みたいなのかな?とも考えられ、逆に怖さが増しました(汗)。しかし、相手に実体があるって言うのであれば、拳の固い方が勝つと思うので取りつく島が生まれます。それにどんな手を使ってもどんな事をしてもお咎めもないと思いますので、そりゃもう全力で行かせて頂きますんで(笑)。
結局、何で「怖い」のかと申しますと、相手が何なのか?が分かんないからです。映画『IT/イット』の作中でも子供らはペニーワイズの正体を知ろうと過去の事件を調べてみたり、事件の発生した場所を地図上に示して分析したりしてましたっけ。子供らなりに考えて行動してたんですね。そして、そこで示された子供らの主体性こそがペニーワイズを追い詰めて、結果、ペニーワイズの正体に肉薄するんです。正確には完璧に物語の謎は解明された訳ではないようで、第1作目に続く続編にして完結編(ネットで予告編を観たけど面白怖かったですが…)が公開されて、そこで全ての謎が解き明かされるそうです。
でも、僕には映画館のヒソヒソ話とエンドロール放棄のトラウマがありまして、金ローでやるまで観れないと思いますけどね(笑)。何故だか昔からレンタルビデオを借りて映画を観るというのができなくて、同じようにネット配信というのも手が伸びません。それに他にも映像コンテンツは沢山あるしねー。僕は深夜アニメは毎クール欠かさずチェックしてて録画でしっかり鑑賞しています。それにTVドラマも楽しみにしててちゃんと録画して面白いのは何度か繰り返して味わっています。今のクールはいい作品がないけど、少し前の『義母と娘のブルース』はどハマりして毎回、泣きながら観ておりました。
きっとそれらを観るだけで部屋にいる時間が満たされてわざわざコストを掛けて映画を楽しむまではしないのかな…と思います。それに基本、ながら族なもんで余程の事でもない限りTVに齧り付くというのはありません。だから、それをさせた映画『IT/イット』はよく出来た作品だったのだと思います。そして、きっといつか金ローで『IT2/イット2・THE END』が放映されると思うので楽しみに待つことに致します。でもロードショーでもそんなに話題になんなかったから一作目の衝撃はなかったのかも知れません。一作目は予告編のTVCMからして…毎回、背筋が<ゾッ>っとしてめっちゃ怖かったもんね。
僕も一作目で納得しちゃってもしも本当にペニーワイズが現れたらその時は本物の地獄を見せてやる自信があるので、全く怖くない(笑)。それは一応相手の正体を知ったから…というか、安心しちゃってるからなんですよね。相手が何だかよく分からないから「怖い」んであって、ネタバレしちゃえば大概の事は何とかなるものです。大切なのはそれに至る為の論理的思考なんだと、僕は考えるのであります。そして、子供らがそれに気付けるように日本では義務教育の期間が設けられている訳です。少年少女はこんな事をして何になるの?(意味ないよ!!)と思ってるでしょうが、全ては論理的思考の訓練みたいなもんなんですわ。
そういう風に考えながら、再び『サムライ8 八丸伝』の中でジタバタする八丸に目を移すと、ちょっと趣きが変わるんじゃないかと思います。突然、アンちゃんと自分の前に登場したペニーワイズの如き五空に対して、八丸はどんな行動を取るべきなのか?それを八丸がどのように論理的思考で導き出せるか?が肝心なのですが、どう見ても八丸は義務教育に相当するような教育を受けてませんよね。この場合は師匠である達麻が八丸に考える事の大切さを仄めかす必要があると思うんですが、達麻は何の危機感もなさそうです。「八丸の試練」とか言っちゃって五空に丸投げするのが見え見えですもんねー(笑)。
師匠としての達麻は弟子の「運」に任せ過ぎに思えますが、少々の事で侍は死んだりしませんからこんな感じていいんですかね。逆に五空はバランスが取れててよく出来る子だと思います。これは花一さんの教えが良かったのか?侍になる前にちゃんとした教育を受けられたからか?は分かりませんが、物事に対する考え方は苺ちゃんの言うように「差がありすぎ」ますよね。金剛夜叉流で剣技(免許)のダウンロードができるんだから、基本的な教養もダウンロードすればいいじゃん!!と思うんだけど、実際には侍の下部組織の武士隊で基礎な教育が成されるのかも知れませんね。八丸は引きこもりだったのが痛いです。
フルタ博士も科学者なんだから、八丸の教育には気を遣ってたと思います。取り敢えず、日常会話や読み書き(メールのやり取りがあった)は問題なさそうだけど、道徳までは教えなかったのかも(笑)。八丸は人間的に問題が多過ぎです。それに人生経験が侍ゲーだけとか、この先どうすんの?!ってレベルのヤバさです。そんな子によりにもよって超難関の女子の扱いをマスターさせようって言うんだから、一所懸命勉強していい大学出たのに彼女いない歴=年齢の男子達がプラカード持って集英社の前でデモしないか心配になる(笑)。えッ!?大丈夫!?…読んでないから!?…って、そんな身もフタもない…。
続きまーす!!