サムライ8 八丸伝 第39話 奇襲 感想③
『急速に烏枢沙魔の艦が接近中
戦闘態勢に入って下さい』(洋犬AI)
「達麻!
奴ら艦を自性輪身して速度を上げている!
すぐに来るぞ!どうする!?」(花一)
「あのデカブツをか!?」(一体
どれほどの侍魂を使ったというのだ!!」<スッ>(達麻)
<ズポ>「花一!拙者と2人で迎え撃つぞ!
猫又は出せるか!?」(達麻)
「洋犬で行く気だな!
なら私の体も解放してくれ!」(洋犬)
(……この感じ!
懐かしいのが増えたな)(アタ)
「竜騎で出る!
ニリ姫祈りを頼んだぞ」(アタ)
「ええ」(ニリ)
「花一師匠の人の姿に猫又……
現実で見るのは初めてだ」(五空)
「お前の師匠って
…どっかで見た事あんだよなぁ」(八丸)
リアルの仏教用語で「三輪身」とは如来が「自性輪身」(如来の本来の姿)、「正法輪身」(菩薩の姿)、「教令輪身」(忿怒尊の姿)を、教導すべき衆生の性質に合わせて発現させる事を言います。しかし、この物語における「自性輪身」は侍魂を用いたチートを指すようです。アタさんが八角(八丸)を回収する為に「分身体」を拵えた時には「素粒子」と「H粒子」(ラージH)の濃度を調整して、侍魂を核にして分身体を作ってたのを見て(ep8/ゆっくりでよい)、僕はその分身体を「自性輪身」と称しているのかと思ってましたが、どうやらあの描写はアタさんの分身体を「自性輪身」という状態にしていたようです。
アタさんが星位大将軍のムジンさんをチョイッと捻った回(ep10/ターゲット捕捉)で、サ姫がアタさんを「アレは…自性輪身の状態だ」と言ってましたね。恐らくこの宇宙に本来在った素粒子に取り付いた「h粒子」(不動明王粒子?)の配分(=濃度)を調節して物質としての重さ(質量)を「0に近づける」(アタ・ep8/ゆっくりでよい)のだと思います。質量が限りなく「0」になれば速度も光速により近付けられます。今回も達麻や花一さんはアタさん達の速度が想定外に速くて慌てていますので、きっとそこからアタさん達が「自性輪身」を利用しているしかないと分析したんではないかと思います。
アタさんの分身を「自性輪身」の状態にするに当たって侍魂が一個必要だった(と思われる)ので、アタさんの艦の龍ちゃんを「自性輪身」の状態にする為には相当量の侍魂が必要になるでしょう。アタさん達は星を角弾頭でぶっ壊して侍魂をセッセと回収していましたから、それを使ってデカブツ(龍)の自性輪身化に成功したのだと思います…が、侍魂を集めるのはカーラさんの命令で、それをこんな風に消費してアタさんがカーラさんに叱られないか心配になりました(笑)。きっと、その任務より八角の回収の方が優先順位が高かったのかな?八角を回収してしまえば烏枢沙魔の「合鍵計画」はコンプしちゃうからオKなのかもね(もう…知るかー)。
ところでこの物語の取っ掛かりの第1話で八丸が切腹の儀を経て侍になったところで達麻が「三輪身の力を得た…つまり…お前は侍になったのだ」と言ったのを聞いて、僕は先の「三輪身」の「三輪観」(自性輪身、正法輪身、教令輪身)に則って、侍は姿を変えて闘うんじゃないかと期待してたんです。例えばDBのスーパーサイヤ人が2、3とステージを上げて行ったように、侍も姿を変えて最後は「阿修羅像」みたいに何本も腕を生やしたり、頭が全方位に向いたりしてとんでもない格好になって闘うのでは!?と期待してたんですが、その前にお話がとんでもない事になってしまって叶わぬ夢に終わりそう(笑)。
アタさん達がお大尽に侍魂を消費して「自性輪身」でかっ飛ばして来た(光速に近い速度)為に達麻や花一さんがこんなに焦っているのですが、八丸や五空、それに竜にはそのような切迫した感覚がありません。彼らも侍なんだし、師匠の達麻が右目のプチ侍魂を抉り出して騒いでるんだから只事ではないと分かっていいと思うのですが、大画面モニターで観戦してて、アンちゃんが気を利かせてお茶など煎れたりしたらまたソファーに座ってまったり過ごしちゃいそうな雰囲気です(笑)。でも、彼らはまだ駆け出しの侍で、年端もいかない子供…仕方ないかーと思うんですが、よーく見たら千ちゃんも一緒にモニター観てるしー(笑)。
千ちゃんって花一さんを捕まえに来た筈なんだけど、捕まえない事にいつの間にかなってしまってて、そしたら普通は原隊復帰する…つまり精鋭特務隊に帰るべきだと思うんですけど、なんで達麻達と一緒に宇宙旅行してるの?暇なの!?(笑)八丸達の保護観察で残ったのかな?それにしても寛ぎ過ぎじゃないですか?仮にも達麻と花一さんが10分しか活動できないリスクを負って人の姿になって飛び出したんだから、それをフォローできるように千ちゃん自身も武装するなり、生身の人間の苺ちゃんと姫達、それに三打にノーマルスーツ(宇宙服)を着せるなりしないとマズイと思うんですけど…めっちゃまったりてますもんね。
それと、非常に余談ですが、ニリ姫を取り囲むように一角から七角までが全方位警戒で立ってますけど、やっぱ7人いるんですよ。これが6人とかだったら、こそっと◯角が洋犬に忍び込んで、五空に正論でノックアウトされた八丸を暗殺(→回収)して、そのまま八丸に化けてアンちゃんとしっぽりイチャイチャしたんじゃないかと妄想を膨らませたんですが、しっかりと7人居てダメだった(笑)。もしそうだったら、八丸の別人化(←別人なんだもの)も上手く説明できたし、アタさんが達麻と花一さんを散体させる頃には、偽八丸が洋犬のクルーを皆殺しにしてFinしちゃうめっちゃダークな幕引きかー!?と盛り上がれたのにね(笑)。
続きまーす!!(書き足りないとこは次の感想で補足しますね)