サムライ8 八丸伝 第42話 次の流れ星 感想④
「やっと……完成したな
これからお前には大きな役目がある」(不動明王)
「?」(八丸)
「行け
私の代わりに皆の夢を叶えるのだ
今のお前は全てとつながっている
お前の可能性も——
宇宙の無限と等しく広がっている」(不動明王)
「!!」(○角)
「何だ…
このステータスは?」(○角)
『オレのだ
いや…オレ達のだ』(八丸)
<ガチャ>(○丸)
「!」(アタ)
<ガチャ><スゥーーー…>(○丸)
「髪が…白く…!?
何だ!?何が起きてる!?」(アタ)
<バッ>(○丸)
「!?」(アタ)
<ズパッ>(○丸)
「キャ!!」(アン)
<ザッ>(○丸)
「!!」(アタ)
「お前達……!」(アタ)
<ガッ>
「まさか!」(アタ)
<スパッ>
「ニャン!」(早太郎)
「え…え!?」(アン)
「アン!オレだよ
八丸!助けに来た!」(八丸)
「ど…どういう事?」(アン)
「オレ達全員
八丸って事!」(八丸)
『そいつらは八角に見えるが
本質は不動明王のそれだ』(カーラ)
「カーラ様!?」(アタ)
不動明王の太鼓判(完成したな)が八丸に捺されたので、八丸の認識がどうであろうが八丸が何事も決めたという意義において八丸は不動明王と同等の存在になった…という風に無理矢理にでも思い込まないといけない雰囲気ですね(笑)。それはそれでいいとしまして、不動明王が言う「皆の夢」って何ですかね?そんなのこれまでに提示がありましたっけ?「皆」っていうのはこの世界の住人だと思いますけど、宇宙の総意というか?皆が夢見るような目標ってそんなの何処で決められたのか?誰かわかる人居ますか?僕も相当注意深くこの作品を読み込んだ積りですけど「皆の夢」って言われましても…何の事やらです(笑)。
そもそも達麻が夜叉さんの勅命を受けて「パンドラの箱」とそれを開ける為の「7つの鍵」を探してたんですよね。そこで50年かけてやっと八丸という「1つめの鍵」が見つかりました。しかし、八丸は烏枢沙魔流の「合鍵計画」にも関係していてアタさんに狙われる羽目になって八丸が捕まって切り刻まれてしまった…。それを侍・七志が助けに来たところでいきなり八丸が悟りを開いて不動明王になってしまった…のですが、その中で「皆の夢」が示された覚えはございません。百歩譲ってそれが「パンドラの箱」だとしても、この世界に住んでる人は「パンドラの箱」の存在すら知らないですよね。葉芽道も知らなかったと思いますよ。
やっぱこれも不動明王が決めた「皆の夢」なんでしょうか。それか死んだらそれを自覚していようがしていまいが関係なく全ての生命は「精神体」として不動明王に繋がってネットワークの一部となっていて不動明王に筒抜けなのでしょうか?しかし、それだと八丸が自性輪身として完成して不動明王(=精神体=情報の塊)になったというのが反故にされますまいか?やはり、不動明王の言う「精神体」とはH粒子で構成されていて散体しても尚、死んだと思い込まずに意識を消さずに「上層次元」に移行できた侍が「不動明王」(=精神体)となってネットワークの一部になれる…普通の人間の死とは一線を画す特別な存在であるべきです。
まー細かい事はいいとしまして(←エーッ!!??)…全てと繋がって可能性が無限大の八丸が○角シリーズを乗っ取っちゃうんですけど、その時、○角らの髪が「白く」なっちゃうんですけど、八丸の髪ってカラー頁だと「茶髪」ですよね。それなのに何で「白く」なのかなー?と思ったのですが、これは不動明王化した八丸の髪の色なのですよね。○角のおでこの白抜きの巴文様(八丸は黒ベタの巴文様でした)も不動明王化した八丸と同じ太極図に変わっています。しかし眼球はネガポジ反転はなくて虹彩も通常で、不動明王化された八丸と完全一致ではありませんが、7体の○角にはそれぞれ八丸の意思が通っているようです。
○角シリーズは八丸の鍵の能力を自らの鍵に還元する為に鍵同士を繋げていましたから、八丸は自分の鍵に対して不動明王のネットワークからネゴシエートして、その鍵と有線接続していた○角シリーズにハックしたのでしょう。恐らく侍は基本、スタンドアローンの筈ですので如何に不動明王の巨大なネットワークであっても誰彼構わずハックできる訳ではないと思います。それができるならアタさんやカーラさんを乗っ取っちゃえば詰みですからね(笑)。しかし、八丸が○角シリーズを乗っ取るにしても当然○角側からの抵抗があったかと思うのですが、そこは上位のネットワークの強みで防壁を突破できたんだと思います。
それが心配になって助言するカーラさんの『八角に見えるが本質は不動明王のそれ』という事なのだと思います。今や八丸は不動明王のネットワークの一部でありますから、もしかしたら全ての流派の免許すら使用可能かも知れません。八丸にどこまでの権限が与えられているか?が分かりませんが、カーラさん的には危険度が高いから注意した方がいいよ…というニュアンスがあったと思います。ただ、免許が皆伝されていたとしてもステータスが要件を満たさないと剣技は使用できません。八丸のステータスが唐突に現れていますが、これは八丸の免許がダウンロードされた時と同じで1ミリも進歩してないのがよく分かります(笑)。
これだと使用可能な金剛夜叉流の剣技は「剣腕」くらいじゃなかったっけ。そんなんで何ができんの?ってお話ですが、一応、「勇」のステータス数値の倍数でステータス(パラメーター)の底上げが可能というルールがありまして、八丸は「8倍」だったんですよね。それでこの「8」がきっと横に倒れて「∞」になるんだよー(棒)と言われてましたが、その場合も「カリスマ」の「0」がが足を引っ張っています(笑)。「0」には何を掛けても「0」でガッコで習っているので不動明王が何と言おうとそこだけは譲れません。八丸が不動明王化した事で「カリスマ」だけでもドンと跳ね上がっていたらよかったのに何故だかそのままでした。
もしかしたら、「カリスマ」の「0」も実は「0.000001」みたいな数値で限りなく「0」に近いけども数値としては「0」ではない…という逃げ道を残している可能性があるのかも知れません。どうせ「∞倍」になるんだからどんなに小さな数値でも問題ありませんから!!でも、そんなセコイッ!!(笑)大気剣の会得条件の「カリスマ=0」でオKというのも取って付けた感が半端なかったけど、折角時間を掛けて説明された設定の数々なのに子供騙し過ぎて痛い…痛いです!!しかし、本当に怖いのはそんな生易しいのではなくて、岸本先生が「実はそこまで考えていませんでした!!」って事なんですよねー…(笑)。
続きまーす!!