サムライ8 八丸伝 第19話 何が何でも!!! 感想②
「ねぇ ねぇ!
目的の星「見下」の座標も
教えてやったんだからさぁ~~~~
コレ外してくれよ!
これからは互いの信頼が大切だろう?」(コツガ)
<ガチャ>
「おっ!!サンキュー!!
もの分かりのいい猫だな」(コツガ)
「おかしなマネはするな
ここは拙者のキーホルダーの中
さっきと同じ袋のネズミって事を忘れるな」(達麻)
<ブンッ><ブンッ>(八丸)
「…アレ?オレだけ?」(コツガ)
「お前は弱い
さらに武士」(達麻)
<ムス…>(コツガ)
「だがそっちのは侍だな」(達麻)
『解析を開始します』(ナビ)
『戦闘データを鍵に転送します』(ナビ)
(侍魂の変化と融合…
こんな事ができるのは…)(達麻)
一行が目指す星の名は「見下」(けんか)というようです。コツガはやはり生身の人間でしたね。そして弱い(笑)。きっと口専のチャラ男(笑)。でも、コツガのコミュ力(りょく)が無口で記憶や認知能力の怪しいリュウをサポートしてて、二人で一人みたいないいコンビだな…と思います。コツガも戦闘力が低いのできっと一人だときっとどこかで殺されてると思うので、お互いに自分の足りない部分を補完しあって、自分の得意な事、できる事に専念できている…いい感じの共生関係がコツガとリュウの間で成立しています。
リュウはコミュ力が低い分、戦闘力がめっぽう高いです。特に侍魂の「変化と融合」において達麻も思うところがあるようです。達麻が直ぐ様リュウの素性を突き止められないという事は、リュウは少なくとも金剛夜叉流に属さないでしょう。そして、あからさまにリュウを幽閉したり排除しないところを見ると、敵である烏枢沙魔流でもない。と…言うことは侍社会を統べる四流派ある内の金剛夜叉流を除いた残り三流派のどれかに属する侍ではないでしょうか?達麻の思索から察するに侍魂の「変化と融合」に長けた流派が存在するのかも…。
でも、もしそうなら達麻だって「はは〜ん」となりそうですがそうでもないので、ある程度の修練…もとい…目録(免許の小分け)のダウンロードを経た侍であろうという見立てなのでしょうか?きっと各流派とも免許皆伝に到るまでに何段階ものプログラムの使用権限の審査があって然るべきです。侍には既にサイボーグの体と万物の引力をコントロールできる「鍵」と「侍魂」が付与せれています。あとは部式(=プログラム)をインストールさえすれば八丸にだって「星砕き」が成る訳ですから、部式(=プログラム)の使用権限は極めて慎重に吟味しなければ秩序が保てません。
達麻のキーユニットに刺さった金剛夜叉流の免許皆伝の印籠とは部式(=プログラム)の最高峰なのでしょう。達麻の侍魂の一振りで星一つが消し飛ぶのだとしたら、それをたった一人の人格に委ねるのは非常に危険な判断だと言えるでしょう。通常は何段階もの認証チェックを重ね、最後の最後まで複数の決断の末にやっと発動される力であるべきですが、現実問題として達麻は単騎で行動し、部式の発動も個人の意思決定に委ねられています。軍事的な意思決定のプロセスとしては非常に危険で脆弱性が高いと言わざるを得ません。
それでも、この状況を肯定するためには、やはり達麻にいろいろと情報を提供するナビの『声』に注目する必要があるかも知れません。少なくとも達麻のナビは金剛夜叉流のデータベース、或いはサーバーと繋がっていると思うんです。そして実はその裏で、達麻の行動を徹底的に監視していて複数のAIなり何らかの人格なりが合議制で判断して達麻の行動の許認可を行っているんではないでしょうか?そうでもなければ許容できないほど、危なすぎる力を達麻は行使できる立場にあるのです。もしかして、これを性善説のみで管理してるなら間違いなく破綻しますよ(笑)。
この世界の混乱の原因がもし…そこにあるなら、烏枢沙魔流がやろうとしているように一度世界を更にして、そこから新しい秩序を構築していく方が手っ取り早いです(笑)。それに対して金剛夜叉流の夜叉さんや達麻が反抗しているのですが、単に侍の力を示すだけでなく、もっと政治や社会の在り方を考え直し、それを改革する必要があると思います。達麻とアタさんは同種の力を持っていて、それを行使しているだけなので、この場合、イデオロギーがない方こそが「悪」なんだ!!と、僕は激しく思うのであります!!
続きまーす!!