サムライ8 八丸伝 第11話「ふざけたマネを」感想⑥
「よ…よかった…
は…八丸くんはわ…わたしと
ち…違って才能がある
う…運命のさ…侍様がそ…そうならわ…わたしを……
引っぱって…いって…
く…くれそうだ…から」(アン)
「アン…」(八丸)
<シュガ><シュガ><シュガッ>(アタ)
<ヒュ><ガッ>
「ぐっ!!」(葉芽道)
<ガッ>
「ハガミチさん!!!」(八丸)
「侍は不死身ではない
そもそも侍は儀式において一度死んでいる…
武神に見放されてしまえば終わりだ」(アタ)
「拙者が動けない間でいい!
逃げろ!!」<ズズズ>(達麻)
(ただの鈍で…!?
…バカな!!)(葉芽道)
<フワ>「武神は気まぐれだ
犬コロの命など特にな」<フワ>(アタ)
侍の鎧で武装した葉芽道ですが、アタさんと比べたら可哀想なくらい弱くて、折角、アタさんの死角を無音で仕掛けたのにまるで相手になりませんでした。葉芽道のキーホルダーは黒狼だから、葉芽道の鎧も黒いんですね。しかし、黒狼の外皮を転用した侍の鎧もアタさんの前では無力で、単なる鈍(なまくら)に両腕と両脚を貫かれそのまま門番ホルダーの残骸に夏休みの昆虫採集の成れの果てのように貼り付けられました(笑)。アタさんは葉芽道の侍の鎧のない所か薄い所を狙い打ったのかな?
葉芽道も驚いているように通常、鈍(なまくら)で侍の鎧は斬れませんから、侍同士の勝負の折には侍の鎧の装着が必須になってると思います。しかし、鈍(なまくら)でも狙う場所によっては斬れるというのはこれまでも何度も描かれていますので、剣士の技量や格などによって事情は変わるのでしょう。また、八丸が侍魂の真剣化に挑戦していますが、そのスキルを応用して鈍(なまくら)に侍魂のオーラ(仮)を纏わせて斬れ味を高めている可能性があるのではないかと僕は考えています。
今回、葉芽道が虫ピンで貼り付けられた感のある門番ホルダーと達麻の一戦(第5話「出発」)で達麻が出した金剛夜叉流・剣腕にそのヒントが隠されていると、僕は考えています。あの時、達麻は門番ホルダーの拳に鈍(なまくら)を突き立てたんですが、何故か門番ホルダーの拳に鈍(なまくら)が突き刺さらず、門番ホルダーを押し返して青天(アメフト用語でーす!!ググって調べてみて下さい)にしているんですよ。門番ホルダーの外皮は硬いけど達麻は鈍(なまくら)で斬り刻んでましたしね。
それにご丁寧に「剣腕」という剣技でしたから、これはもう達麻は鈍(なまくら)の刃に何かを纏わせて、その形状をコントロールしているのではないかと、僕は考えた訳です。それに、これまでも八丸の鈍(なまくら)以前の模造刀でいろんなものを斬ってますので、物理的な刀剣の斬れ味に依存しない何らかの理屈が必要です。それで八丸の侍魂の真剣化の修行から侍魂のオーラ(仮)を変形させるスキルが侍にはあることが分かり、それを鈍(なまくら)に纏わせるアイデアを思いつきました。
侍であれば「勇」は兎も角として、デフォルトで侍魂が下腹に備わっていますので、その下っ腹のところでメラメラと燃え上がってる侍魂のオーラ(仮)を拝借して鈍(なまくら)に着せるように侍がイメージしてるのではないかと思うんです。それで斬れ味を上げたいなら硬くて薄いカミソリのような形状になるし、斬らずに弾き返したいならある程度弾性がある鈍器をイメージすると…。例えば、達麻の剣腕は鈍(なまくら)の突きが門番ホルダーの拳に刺さらない鈍刀か槌(つち)の形状だったのです。
ここでアタさんの葉芽道の捌き方を観察すると、達麻から奪った童子切高綱(侍魂)を左手に把持して葉芽道に残心してますよね。考え過ぎかも知れませんが(←岸本先生がウンウンと首を縦に振っていませんよーに)、アタさんは童子切高綱のオーラ(仮)を自分の4本の鈍(なまくら)に纏わせ、葉芽道を襲わせたんじゃーないでしょうか?本当に虫ピンのような形状にオーラ(仮)を形成し、同時に鈍(なまくら)の機動の動力として童子切高綱のエネルギーを利用したのだと思うんです。
童子切高綱とはかなり特殊で貴重な侍魂で、今回のアタさんのミッションでは八丸に並ぶ目的であります。達麻も童子切高綱の重さを相当高く評価していましたし、元々の所有者と思われるフルタ博士もそれを否定しませんでしたっけね。そして、そのオーラ(仮)を利用した攻撃だったから葉芽道を護る黒狼の鎧すら貫けたとすれば、手も足も出ず、本当に昆虫採集のアゲハ蝶のように貼り付けられた葉芽道が、その結果を不可解に感じている描写もかなりフラットになると、僕は思うのです。
確か描写では侍魂のようなメラメラ燃えるような球を使ってましたんで自性輪身のアタさんの核にも恐らくは侍魂が利用されて、それにナンタラ粒子を纏わせて分身っぽいのを作ったと思うんですよ。他にも八丸の心臓を童子切高綱をパワーソースにしてまして、かなり強力でタフなエネルギー源になるようです。鈍(なまくら)の4本や5本くらい宙を飛ばすなんて簡単な芸当です(笑)。自性輪身のアタさんだってものすっごく強いじゃない!!これがもし童子切高綱で作られたものだったら…と考えるとゾッとしますよね。
きっと、そんな感じで侍魂のオーラ(仮)や、エネルギーを戦闘にうまく取り込むのが侍の闘い方なのではないかと、僕は考えます。それを習得する為に達麻は八丸に先ず初めに侍魂の真剣化に着手させたのではないでしょうか?これまで提示された描写から吟味すると、どうしても僕には侍魂のオーラ(仮)のコントロールが侍のスタンダードスキルに思えて仕方ないのであります。※オーラ(仮)っていうのは侍魂のメラメラ燃えてる炎のような部分です。まだ、それにはまだ髪の毛ほども触れられていないので(仮)に留めておきます(汗)。
続きまーす!!