サムライ8 八丸伝 第18話 ご利用は計画的に 感想⑥
<キラ>「まさか1千7百円と
1千7百万円を見間違えるとはな」<キラ>(達麻)
「そ…そんなにするなんて…
夢にも思わなかったです」(八丸)
「まあ…
世間知らずなのはしかたないがな…
お前の場合は
金刺繍の反物の帯をまるごと…
なぜだ?」(達麻)
「アンに…プレゼントしようと思って……」(八丸)
「あ…後で渡したいものって…
こ…これの事だったの?」(アン)
「ニャン」(早太郎)
「う…うん」(八丸)
「父ちゃんの止血に
帯を裂いて使ってくれただろ
それ そのまんまだったからさ」(八丸)
「あ…ありがとう…
で…でも私これで十分だよ…
い…一緒に返品しに行こう…
は…八丸くん」(アン)
「わ…私は…は…八丸くんの
その気持ちだけでうれしいから」(アン)
「…ごめん
アン…」(八丸)
「どうやら金欠の猫みてーだな」(コツガ)
「!」(八丸)
「竜を倒すぐらい強ぇーのにもったいない……
ちょうどアンタみたいな奴らにとっておきの情報が
あんだけどね 聞く?」(コツガ)
「……」(達麻)
「損はしないぜ」(コツガ)
「いいだろう…
ただしでまかせはなしだぞ」(達麻)
「そうこなくちゃ
まあ…オレらの計画でもあんだけどさ——
ある星で荒くれ者共を集めた祭が開催される
何でもありのケンカ祭りだ
優勝者は祭の主催者と戦う権利を得られる
優勝者しか会う事が許されない
そいつに勝てば10億だそうだ」(コツガ)
「10億円だとォ!!!」(達麻)
「師匠って…
金の執着すごかったのね…」(八丸)
「ただその主催者ってのが
伝説の箱だか何だかの鍵を持つ侍とかで…
別格の侍だって噂……
一振りで星に傷をつける奴だとよ…」(コツガ)
「!!」(達麻・八丸)
「も…もしかして!
さ…探してる仲間の…ひ…ひとりかも?」(アン)
「……」(達麻)
「いい計画だな…気に入った
その星に案内しろ」(達麻)
「一石二鳥
オレも祭に出てみていースか?
師匠」(八丸)
「もちろんだ
やっとらしくなってきたな八丸」(達麻)
えーっと、特に感想がないのでこのパートはすっ飛ばそうかと思ったんですが(笑)。八丸のおったまげの高額買い物の件(くだり)って必要だったんかな?そもそも1千7百万円ってそんなの間違えて買うとかギャグにしてもあり得ない設定で困りました(笑)。しかし、八丸のコスチェンの黒の上下って服屋さんで購入したみたいですね。『ハチマル…着物店にて1万5千円』というのがあったので。でも八丸がロッカーボールの儀式で侍になった時はターミネーターみたいにマッパじゃなくてデザインされた服を着てましたよね。
あれはロッカーボールの儀式で承認されて侍となった八丸のあるべき姿が具現化された装備で、「鍵」と「侍魂」による原子の再構築…ぶっちゃけ錬金術による錬成だった筈です。だから、白から黒に八丸のコスチュームが変わったのは八丸が錬成したものだと思ってたんです。ご丁寧に背中に「八」のプリントまであったので、セルフオーダーメイドかと(笑)。あまり複雑なものは作れないとか制限があるんだったら初回は100歩譲って全身タイツか、落ちてたお盆を股間に当てて馬侍と戦うべきだった。もしもの時は股間はモザイク入れてボヤーッとさせますけど(笑)。
でも、そんな制限があるんだったら、侍魂を腹から取り出すたびに由利徹さんの「花街の母」みたいに針に糸を通してチマチマとお裁縫をやんなきゃならなくなります。それはそれで面白くていいけど、そんな事ばかりやってたらこの作品は石ノ森章太郎大先生の『秘密戦隊ゴレンジャー』というストーリー漫画がある日いきなり『ひみつ戦隊ゴレンジャーごっこ』というギャグ漫画に変更されたみたいにめちゃくちゃな路線変更をしちゃうんじゃーないですか?(笑)あれは子供ながらに目ん玉飛び出すくらいびっくりしてオッチャンになった今も忘れ得ぬ衝撃の想ひ出…。
だから、金織物とかワザワザ買わないでも侍スキルでチョチョイのチョイとアンちゃんの着物だって八丸が錬成しちゃえばよかたのに…と思います。侍はナノマシンではなく原子を構成する素粒子をコントロールして物質をその存在から管理しているのだから、木綿だろうが絹だろうが何だって錬成できる筈です。実質的に錬金術ができる…という設定をぶち上げたんだから、何でそこから一気に後退する必要があるんだろうかと疑問です。でも、明らかに貨幣経済でこの社会は回っているから侍個別の錬金は禁じられているとか、何らかの制約があるのかも知れません。
ところでコツガとリュウはウミガメちゃんを奪って「天下一武道会」みたいな「荒くれ者共を集めた祭」に参加するつもりだったようですね。なんでも「伝説の箱だか何だかの鍵を持つ侍」が主催者で、祭の優勝者がその侍と戦う権利が与えられるとな。その前に優勝賞金が「10億円」で達麻が食いついてましたね(笑)。勿論、それに達麻達も乗っかる流れになりました。コツガとリュウはその星への案内で達麻達に同伴するようでめでたし、めでたしです。でも、達麻の最後のセリフで「やっとらしくなってきたな」っていうのは何なんでしょうか?
それに八丸のキメ顔もなんだかなー(笑)。全然、お話が繋がっていないです。言うほど達麻と八丸って永い付き合いじゃーないですよね。それにコツガが「一振りで星に傷をつける奴」と主催者の評価してましたけど、既に「星砕き」をやっちゃった八丸だから怖くない…と八丸がやる気出してるんだったらちょっと胸糞悪いなーと思います。1千7百円と1千7百万円の区別がつかないボヤボヤした子が急にこんなやる気出してキメ顔してもリアリティがないというか、サイコパスとか多重人格とか疑うレベルで怖っ!!てなるからもう少し何とかして下さい(笑)。
サムライ8 八丸伝 第18話 ご利用は計画的に ハチマル ケルベロス 了