ハチマル

週刊少年ジャンプで連載中の『サムライ8 八丸伝』を考察するブログです。

サムライ8 八丸伝 第23話 それが何の役に立つ! 感想②

<ズズズズ>「ケッ!!
何かっこつけてんだてめーは!
金が欲しくねーのか!?」

「私の目的は金ではない
別の目的があってここへ来た!」(鶴侍)

「アレ?行っちゃうの?」<カチャ>(八丸)

<ゴゴゴゴゴ>「…いい2人とも
姫の祈りは侍様を何十倍にも強くし——
繋がった侍魂を浄化し刃を強靭にします」(鶴姫)

「……」(八丸/アン)

「だからまず姫が狙われる
これからは気をつける事ですね」(鶴姫)

「…姫を!
姫を失った侍は——どうなるの?」(八丸)

「……」(達麻)

「……」(鶴侍)

「姫を失えば
侍は本来の力を失う
己の半身を失うのと同義
一心同体と思え」(鶴侍)

「己の師にくわしく聞くといい」(鶴侍)

「!」(八丸)

「じゃあさ師匠もさ…姫を守ってたの?」(八丸)

「拙者の…事はいい……」(達麻)

「バグ姫の件では失礼しました
これも全て我々の計画のため
傷心お察ししますがご理解下さい」(アタ)

(……まさか
もう師匠の姫っていないのかな…?)(八丸)

「少年…君が狙われるという事はそれ以上に

姫がより大きな危険に晒されるという事だ…
強い侍であればあるほどな

…最後に一つだけ問う
君には己で決めた侍としての目的…
「義」はあるか?」(鶴侍)

「アンも銀河も父ちゃんとの最後の約束
何が何でも————
…今さらだけどそれを親孝行だと思って下さい
オレはその親孝行を侍の「義」にするから」(八丸)

「……はい…!!」(八丸)

「己の「義」を諦め心を折った時
侍は「勇」を失い死ぬ

「義」を見てせざるは「勇」なきなり!
もう…護りたい人を護れないなら
死んだも同じです!」(八丸)

「色々とありがとうございました!」<サッ>(八丸)

「!」(アン)

「いい少年だ
また会おう」(鶴侍)

よーく見るとその辺に転がってるミッキーとかドナルド(怒鳴るど)やらが再生(接合)してて会話に割り込んでるんですね(笑)。侍の死なない設定って邪魔だよなーって思います。死なない侍がバトルロイヤルして胴体ぶった斬られても「痛い!!」で済むから笑える…もんだから、全く緊張感が生まれません。だから切られて再生中の侍が呑気に会話に参加して来るんですよね。この子らどんだけ仲良しなのよ!?って思うし、鶴侍に至っては登場してから喋りっぱなしで八丸と勝負したかと思ったら刀折られて何もせずにどっか行っちゃうとか、もう不審者でしかない(笑)。

それでバツが悪くなったのか鶴侍はキーホルダーの鶴に乗ってどっかに行くみたいだけど、見下はバッファ郎がステルスシールドかなんかで覆われてて外には出れない筈だから、きっとどっかに隠した自分らの宇宙船に戻るんでしょう。それも達麻達がウミガメちゃんをステルスフィールドで隠蔽したみたいに上手く隠している筈です。ところでバトルロイヤル編の冒頭でバッファ郎がキーユニットのコレクションを前に参加者に「おみまいするぞ!!」(大泉洋風)とやってた伏線が回収されてない気がしますが、それはこれから登場するんでしょうか?それか…もう出ちゃったのかな?

『サムライ8 八丸伝』の展開で無駄なフリが多いと思うんですよ。それに反して何のフリもなく唐突に出て来るネタが多くあって、そのチグハグさが癇に障ります(笑)。アンちゃんの兄だってポッと出でアンちゃんの「強い祈り」の根拠とされてしまったけど、どうしても納得できないです。それとか八丸のゲーム巧者で目がいい設定も全く生かされずに今回いきなりゲームの経験が戦闘の描写に組み込まれて八丸の侍スキルに繋がるんだけど、それなら今まで何どもチャンスがあったのに何で描かれなかったのですか?と問いたいです。読者は皆、少なからずそう思ってましたよね。

生命維持装置なしでは生きられない八丸が全身義体のサイボーグとなり自由に動けるようになりました。僕は侍のサイボーグの身体が侍ゲーのコントローラーのようなインターフェイスとして八丸に与えられたんだと考えていたんですが、それが一向に提示されずに放置されていたのに、今回それが急に回収されて…フリすらないのに回収って変じゃないですか?それとか八丸に出会うまでに達麻が出会った7人の鍵候補とか。それとアタさんの「合鍵計画」の7人とは違うのだから、あのフリは何だったのか?そもそもアレがフリじゃなくて単なる「八」に係る枕詞だったのかも知れないし…。

ま…ここまで23話も費やして無駄な描写がどんだけあったか数えたらキリがありません。僕らが人生を生きる中でそりゃー無駄な出来事とか時間はあると思いますよ。でもそれとは違って作品の中で無駄な描写とかフリというのは普通考え辛いです。…っていうか、そういう無駄な描写が在るっていう事は物語が充分に練られていないからです。無駄な描写があるから結果的にお話の密度が下がる→展開が遅い→アンケが取れない…という悪循環を呼ぶのではないでしょうか?作品とは考え尽くされたネタであって雑談ではありません。ぶっちゃけ全ては身から出た錆なのであります(笑)。

もう口を開けば批判的な内容ですみません。お話に戻ると…侍の目的が「義」であり、そこから「勇」が生じる…これはよく解るんです。そして、それを姫の「祈り」が強化してると思うんですが、こんどはそれは鶴侍が「いい勇を見せてくれる」とか評するもんだから、「勇」ってなんなの?となっちゃう訳。それとか以前、達麻がアタさんに「勇を失った」と言ってますよね。いやいややいや!!アタさんにだって「勇」はありますよね。姫だっているし、無敵なくらい強いし…それで「勇」がないのに何であんなに強いんだよ!!ってなる→「勇」が益々解らなくなる(笑)。

それで今回、八丸が「義を見てせざるは勇なきなり」なんて言い出すもんだから益々解らなくなる(笑)。僕は目を疑ったというか、それが一読目は鶴侍の発した言葉だと思ったんだけど、フキダシの引っ張りはどう見ても八丸なので八丸が鶴侍に言った言葉なんですよね。そんなのただ言いたいだけだろッ!!って思いますもん。意味が全くない<キッパリ>。何でここで論語引っ張って来てこんがらかせるような展開に持ってくの!!??バトルロイヤルでもゲームの説明で「義を決め込む…」とかありましたけど、「義」と侍の死が関係あるのか?と不安になりましたよね(笑)。

それに「死んだも同じです!」って姫様のいない侍だらけなのに、その人らに失礼だろうがー!!!!(笑)1人の姫様が複数のロッカーボールを見つけるんだから姫様足りなくなる→姫様のいない侍が大量に発生する→その人らの立場は!?…と(笑)。また姫様がチャンバラやってる侍の近くで祈る…とか危ないです(笑)。こんなの流れ弾一発でアボンじゃないですか?いやー狙わなくても当たりますよ。そういう設定が姫様のいない侍をドンドン増やして、そうなったら「死んだも同じです!」って、そこまで言うなら絶対に死ねよと言いたいです(笑)。…と最後まで批判的な内容ですみません(笑)。背中が痛くて…特に推敲できてませんごめんなさい。

 続きまーす!!