サムライ8 八丸伝 第21話 白く輝く刃 感想④
「2つになる…
ぜ…?」(グーフィ)
「!?」(アン)
「最も卑しき侍とは——
卑怯者だ」(鶴侍)
「キャ!」(アン)
<ガッ>(鶴侍)
「大丈夫?」(鶴姫)
<スッ>「は…はい」(アン)
「くっそ!痛っ!!」(グーフィ)
「さあ」(鶴侍)
<タッ>(アン)
<ペコ>「アンを助けてくれて
ありがとうございます!!」<ザッ>(八丸)
「その子は君の運命の姫かい?」(鶴侍)
「はい…!」(八丸)
「礼節も姫も持ち合わせるか…
いい少年だ」(鶴侍)
アンちゃんを人質にして八丸達を脅していた侍ですけど、全然似てないけどハチマルでは彼を「グーフィ」としました。その前のミッキー、ドナルド…と来た流れで別に意味はありません。もうコントのちょい役みたいなもんなんで流して下さい(笑)。それで、そのグーフィとそのキーホルダーを真っ二つにしたのが大きな鶴のキーホルダーを従えた侍なので「鶴侍」とさせて頂きました。鶴侍の顔の横にもモニターがあるので彼もまたバトルロイヤルの参加者なんでしょうな。隣にいるのは鶴侍の姫様なので「鶴姫」にさせて下さい。
しかし、八丸が胸に手を当ててお辞儀しながら出てくるのが酷く卑屈に感じられて(どぶろっくの「大きなイチモツ」の演出みたい!!)、何ですかね…何でこんな演出するんだろう?と思ってたら鶴侍が「礼節も姫も持ち合わせるか…いい少年だ」なんていきなり「八丸上げ」に参加して、お前もか!?となりました。八丸がめちゃくちゃ成長したのを登場人物の敵も味方も一緒になって讃えていますけど、週が変わっただけで何で一緒にいる人が驚くくらい成長できるんですかね。もしかして、これもダウンロードの結果なんですかー!!??
いやー…ダウンロードしたんなら、ちゃんとした…あさはかじゃない「勇」の作り方もダウンロードすればいいじゃん!!突然、八丸がバッタバッタと敵をなぎ倒すとか強くなったようですが、全然納得できないんですけど!!根拠がない。それなのに周りが評価したり褒めたり、突然出て来た謎の侍が褒めたり、歯が浮く。僕は歯周病?歯槽膿漏?歯医者さんに行った方がいいですかー!?!?もうグダグダを通り越して呆れます。もし、この場に釈由美子さんが居たら、きっと「さぁ…お逝きなさい」っていうと思いますよー。
「…だが
あさはかな「勇」だ
敵を「断つ」に固執して——…
姫を見失うとはな」(鶴侍)
「八丸気をつけろ!
何か狙ってるかもしれねェ!」(コツガ)
「私は卑怯者ではない
だが私が現れなければ
君らは姫を卑怯者に奪われていた
それをどう考える?」(鶴侍)
(……この人の言う通りだ…
オレは——……一瞬アンの事を忘れて…
相手を斬ることばかり考えて)(八丸)
「せいいっぱい
アンを守ると誓うよ」(八丸)
(アンに…何て言えばいい!?)(八丸)
「少年…
「断つ」剣を磨いても強くはなれない
侍が磨くげきものは常に——
2つの間にある」(鶴侍)
「侍の「勇」は
はじめから備わっているものではない
何かを護りたいという想いから湧き出る気力
姫の「祈り」もまた同じ
問いの答えは言葉ではない
そうだ……
侍なら行動で示せ
2人の「繋がり」を」(鶴侍)
<スッ>(八丸)
「こいつ…強いな」(コツガ)
「誰が?」(リュウ)
「……」(八丸)
「「君たち」と「私たち」
互いに姫との間にある勇…
どちらが上か見定めよう
猫の師よ
アナタは手を出さないで頂けますか?
久しぶりの真剣勝負なのでね」(鶴侍)
「!」(達麻)
それで鶴侍が出て来たかと思ったらいきなり「勇」の説明を始めるんですよ。今、何やってんですかねー?ってなりませんか?もう疑問符ばっかです(笑)。バトルロイヤル!!バトルロイヤルしてるんですよね!!今。それなのに何でいきなり現れた全然他人の、しかもバトルロイヤル参加者…つまり敵の侍に師事しなきゃーなんないんですか?こんなの気持ち悪いし、怖いです。それだったら達麻さんに教わります罠(笑)。達麻も鶴侍の眠たい話なんか聞いてないでスナイパーライフルで鶴侍のコメカミでも撃ち抜けやーーーーァッ!!!!!
これは僕の憶測ですが、鶴侍&鶴姫って「機動戦士ガンダム」のランバ・ラルさんとクラウレ・ハモンさんみたいな感じで八丸の成長を支える役目を帯びたキャラなんじゃない…なかった(過去形)のかなーと思うんです。八丸のパパさんは死んでしまったし、生前、パパさんは頑張ってましたけど、やっぱ八丸は母性不足ですから、それを補ってもう一段も二段も八丸の精神的な成長を促して…と岸本先生は考えてらっしゃったんじゃーないかしら…と、僕は思います。でも、それには出会いから恋に落ちるみたいにプロセスが不可欠です。
その段取りを一切省略していきなり説法垂れられても、そんなのただの気持ち悪い人でしかありません。ホント…インディージョーンズに<バン>って撃たれちゃうぞ(笑)。多分、多分ですよ…。打ち切りが決まって単行本の3巻で締めましょう!!って事になって無理やり今話にエピソードを詰め込むしかなくて、鶴侍と八丸がここで出会って一時共闘してバトルロイヤルを戦い抜いて最後に踏み台になって…みたいな流れがあったんだけど、そんなの描いてる暇なんてないから出会って速攻説明するしかなかったんですよ。いやー勿体無い勿体無い(笑)。
通常、こんな事がどこかの小学校の近くで起こったら間違いなくニュースになって、それがどっかの板に貼られて弄られる…謂わゆる「事案」です(笑)。それでもこうやるしかなかった岸本先生と大久保先生の心中を察するに余りある…。でも、岸本先生は『NARUTO -ナルト-』で金字塔を打ち立て、漫画の教科書に載ってもおかしくない作品を描き上げたお人なんですから、こういう漫画の悪書の見本にも関われて良かったんじゃーないでしょうか?もうこの作品って「これだけは絶対やっちゃダメ!!」の見本で・す・からァ〜!!(残念←波田陽区風)
多分、多分、多分…ですよ。岸本先生は『NARUTO -ナルト-』でできなかった事。あの頃、担当編集にダメ出しされて直し入れさせられた所を『サムライ8 八丸伝』で復活させたんじゃないかと思うんですよ。それで一発当ててあの時の担当編集に「エヘンッ!!」ってして見せたかったんだと思うんです。でも、それが悉く通じなかった…だけ。『NARUTO -ナルト-』やってた時の担当編集者がどんだけ正しかったかが、逆にこれで証明されたんですね。なので岸本先生はこの想い出を家の土間の梁に吊るして毎日舐めてその苦さを忘れずに過ごして欲しいです(笑)。
続きまーす!!(台風が近付いてるっス!!)