ハチマル

週刊少年ジャンプで連載中の『サムライ8 八丸伝』を考察するブログです。

サムライ8 八丸伝 第23話 それが何の役に立つ! 感想③

「アン!
さっきは本当にごめん!!
オレ…色々とアンを不安に
させちゃってるかもしれないけど
これからはもっと——…」(八丸)

「な…何度も謝らないでいいよ」(アン)

「!」(八丸)

「か…完璧な人なんていないんだから
そ…それにさっきも言ったでしょ」(アン)

「?」(八丸)

「だ…だから私がいるんです!」(アン)

「ハァ…なんかいい感じに
なっちゃってんなこの2人」(コツガ)

「オレ達と同じだ」(リュウ

「いや…それは違う」(コツガ)

「…アンは何でオレにこんなにも優しいの?」(八丸)

「え!
そ…そ…そ…それは」(アン)

「何?」(八丸)

「ひ…ひ…秘密です!」(アン)

「そう…」(八丸)

(アナタは兄さんと私を繋げてくれてる人…)(アン)

「…そうだ早太郎!」(八丸)

「!」(早太郎)

「これからはお前がアンの側にいて
何かあったらすぐに知らせてくれ
頼むよ」(八丸)

「……」(早太郎)

<ズズズ>「ニャン!」(早太郎・小)

「何だこいつ!
めっちゃかわいい!!」(コツガ)

「早太郎…小!?」(八丸)

「ニャン ニャン」<フリ><フリ>(早太郎・小)

ホルダーってロボットかと思ってたんだけど、この世界に数多く存在する知的生命体なんですよね。それでそのホルダーを侍がロッカーボールテクノロジー魔改造したのがキーホルダーなんだと思います。ホルダーがキーホルダーになると侍と柄骨の専属契約が結ばれたり、侍と同じく再生結合が可能になるようです。八丸にアンの護衛を仰せつかった早太郎がアンの為に創り出したのは在りし日の早太郎の子犬のホルダーでした。もしかしたら、ホルダーはこんな感じに増殖するのかも知れませんね。それかキーホルダーが武器を提供する要領で新たにホルダーを創造したのか?

今後は早太郎・小がアンちゃんにベッタリで護衛するのかな?かわいいホルダーが仲間入りですね。それはそうと、アンちゃんはお兄ちゃんの悲しいエピソードを忘れようとしてたけど、八丸の存在がそうしなくていいと彼女に思わせてくれたので八丸に感謝してるようですね。アンちゃんは兄・七志と八丸を同一化することでこれまでの歴史が繋がり、長い付き合いの関係にしか得られないような「強い絆」で八丸と結ばれる…というんですが、そこには八丸の気持ちが存在してませんよね。実際、八丸がアンちゃんに「何で…優しいの?」て尋ねてるじゃないですか?

これを「絆」と呼んで良いのか?ものすごく疑問に思うんです。「勇」は侍と姫の間にある筈なんだけど、こういう一方的な思い入れでできちゃうんだ。アンちゃんが八丸に今は亡き兄の面影を重ねてるだけで、八丸の想いはアンちゃんが好きだ!!くらいの感情じゃないですか?鶴侍にしてみれば、それが血縁関係にある兄弟のそれに感じられてるんだけど、もうほとんど勘違いですから!!(笑)それで満足そうに鶴姫とどっか飛んで行っちゃいましたけど、未だに鶴侍が何しに来たのか?さっぱりもって解りません。本当に単なる不審者だったら怒りますけどヨカでしょうか(笑)。

それとここでコツガとリュウの会話(ハァ…なんかいい感じ〜いや…それは違う)がありますけれど、これ必要ない…というか、リュウのキャラ設定だったらこんな会話が成立しないと思うんですよ。リュウは自分の名前も分からなければ、ついさっき自分が何をしたかも覚えてない筈なのにコツガとリュウの関係性に肯定的に言及できる筈がないと思うんです。しかし、これが事実なので、リュウがこれを言えるって事は記憶喪失とかは詐病って事でFA(笑)。でもそれだと達麻の心眼を欺けた事になるので、そっちとの整合性が保てなくなる。…なので必要ない会話だなーと思えるんです。

ま…その前に八丸が礼儀正しいキャラにいつの間にか変更されてて、このお話の一貫性に関しては既に崩壊してるのでコマけー事は気にしても仕方ないかー。ホントに考察すればするほど不都合な真実が浮かび上がってきて悲しいです(笑)。でも、その結果、八丸はどうしようもないクズのサイコパスでこの先非業の死を遂げても少しも悲しくなくて助かります(笑)。しかし、それが物語の主人公でいいのかな?って思うんです。主人公に何の共感も抱けないし、感情移入もできない。魅力がない。そんな致命的な問題を抱えてこれから『サムライ8 八丸伝』は何処に向かうのかしら(笑)。

 続きまーす!!(背中痛いの少し治ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!)