サムライ8 八丸伝 第26話 侍らしく 感想④
骨河の回想が入ります。骨河は侍の名家に生まれたようですね。しかし、ロッカーボールの儀式の成功確率が2%以下で侍に成れないので遮那家を継げない…失敗の子とされていた…。ここで、世継ぎとして骨河が注目されていますが、骨河はおぼこいショタなのでこのくらいの年頃に元服(ロッカーボールの儀式で侍になる)するのだとすれば、現当主が侍の状態で骨河を設けた可能性が高いので侍に生殖能力あり!!と、僕は見ました。つまり、侍と姫はS●Xできる訳だ(ソックスに見えるが…)。やはり侍はサイボーグの体だけどセイシをかけるのはやはり男の仕事という事なのでしょう(笑)。
これで葉芽道とウーン姫が真昼間からお城のような建物の中でイチャついてても何ら不思議ではなくなりました。八丸がLGBTQのナナシくんと出会った時もチ●チンは付いているようなセリフ回しだった(ついてりゃ男でなけりゃ女発言)ので八丸には付いてるんですよ。だから、これでアンちゃんと蛇のように絡み合って…って楽しい事ができそうです(笑)。そんな事より僕は骨河が貧困に喘いで強盗殺人なんて犯罪に手を染めるしかなかった…と踏んでいたんですが、いいとこの子だったのね。それが侍に成れないという理由でドロップアウトしちゃったんだー…。
でも、ロッカーボールって個別に「運命」という相性があるようなので、骨河の遮那家にどんなロッカーボールがあったのかは知りませんけど、他のロッカーボールを探すという手段はなかったんでしょうか?もしかして名家で先祖代々受け継ぐロッカーボールがあって、当主が散体してロッカーボールに還元された後、またそのロッカーボールで元服するのが仕来りだった…とかなんですかね。それだったら制度を見直すとかちょっと考えればいいのにね。ロッカーボールは地中にたんまり埋まってるのをアンちゃんが感知する描写があったから、領主(城主)と話し合って別の姫を立てて再度探せばいいじゃん。
しかし、そういう流れにならなかったから骨河がドロップアウトしちゃったんだろうから、古来の仕来りを変革する考えは微塵もなかったのでしょう。それは骨河という一粒種(←描写でなそんな感じ)よりも家督の方が大事だったという事だ。やはり、この世界では侍に非ずんば人に非らずの前提があるから歪んでますな。これじゃまるで子供は道具じゃん。ロッカーボールで切腹して侍になれないんだったら「失敗」とか、そんな悲しいこと言うなよッ!!と思います。そして、これが骨河の絶望なんだとすれば、骨河が侍を否定して銀河を否定するのは少しもおかしくない…っていうか正常です。
しかし、だからと言って強盗殺人を犯していいとは思わないし、侍になれなくて「失敗の子」とされようと真っ当に生きて行く道を探すべきだったとは思います。ホントに悔しかったんだろうね。骨河の親はこれで骨河を捨ててしまったのかな?だとしたらすごく悲しい。子供に1か0の選択肢しか与えないのは酷です。でも、それを強いる社会を侍共は守っている訳だ。達麻なんかもう既得権益にしがみ付く老害にしか見えないもんね。だから僕はアタさんやカーラさんが「この銀河をぶっ壊ーすッ!!」なんて「侍から国民を守る何たら」みたいな活動を思い切り支持しちゃうんです。
そもそも子供がこんなに不幸な社会を容認しちゃいけないよ。アンちゃんや七志だって不幸のズンドコでしたし、それ見ても葉芽道やウーン姫は何処吹く風で事の余韻に浸ってるんだから、こんな銀河…一度更にしてやり直した方がいいんですよ。ロッカーボールが侍を産むシステム自体を見直した方がいいんです。というか全廃すべきです。恐らく「マンダラの箱」にはその方法が仕舞われているんじゃないですかね。全てのロッカーボールを無効にするボタンが入ってるとかね。この世界にロッカーボールは明らかにオーバーテクノロジーなんですよ。だから文明がめちゃくちゃ歪なんだと思います。
それで、骨河が社会に失望した非合法であってもレジスタントとして活動してるなら双手で応援しますけど、何で金儲けに走るかなーと思うんですね。でもこれは自分を捨てた遮那家に対する面当てなんでしょうね。しかしそれは骨河のアイデンティティが遮那家というコミュニティに縛られていた結果とも言えますまいか?親に捨てられるなんて、確かに悲しくて惨めだけど、それまでいいもの食べてちゃんと教育されて、いいベベ着て来れたので良しとすべきかと思います。僕ならばそこで自分で自分の親となる生き方を選ぶけど、年端もいかない子供にそれを要求するというのも酷ですかね。
「失望する!
素直にここでやられておけ!!」(骨河)
「八丸!下は任せたぞ!」(達麻)
(金剛夜叉流——犬掻き!)(達麻)
「はい!師匠!!」(八丸)
「ぐっ!!?」(弁形)
「ブオッ」<ガッ>(牛若丸)
<ゴオオオ>(達麻)
「何だ…この技は!?」(弁形)
『金剛夜叉流犬掻き
電子の回転を加速させ磁場を作り弾き飛ばす
免許皆伝者の技の一つです』(解析AI)
<ギュン>(達麻)
<ズズズズ>「金剛夜叉流免許皆伝付きか!!
その鍵いただくぞ!!」<ブン>(弁形)
<ガキイイイン>
金剛夜叉流・犬掻きの説明はもうスルーします(笑)。い、い、い、今更ー…ですもんね。戦闘シーンは何やてるのか分からない…というのは正直ありますが、絵面的にはダイナミックで素晴らしいです。作画に関しては週ジャン随一だと思います。大久保先生は今回の失敗に凹まずご自分の手腕を信じて今後の活躍に励まれん事を心よりお祈りいたします。これだけ描けるんだから後はちゃんとしたシナリオさえあれば何だってできますよ。大久保先生がシナリオ考えてもいいんだし、いい編集者とガップリとタッグを組んで主観と客観をいい感じにミックスさせて先生の描きたい作品を創られたらいいと思います。
確かに岸本先生の描かれた『NARUTO -ナルト-』は素晴らしい作品でした。僕は『NARUTO -ナルト-』のファンであると同時に岸本先生のファンだと、これまで思っていましたが、『サムライ8 八丸伝』を味わってみて、岸本先生のファンではなかった事に気付きました。僕は岸本先生が好きなのではなくて、『NARUTO -ナルト-』が好きなオタクだったんですね。だから、岸本先生が『サムライ8 八丸伝』を世に送り出したからと言って、それがそのまま美味しくは戴けなかった訳です(笑)。この部分に関してはこれまで僕が記述した内容と異なるのでここでキッチリと訂正させて頂こうと思います。
続きまーす!!