サムライ8 八丸伝 第26話 侍らしく 感想③
『見下星は
ホルダーの排気処理場として
使用されていました
今は星ごと廃棄されています』(解析AI)
「それを利用したのか!」<ズズ…>(達麻)
「なるべく鍵は傷付けるな…
テロメア(AT)値を下げたくはない」(弁形)
「陽動に専念しろ」(弁形)
「分かった」(骨河)
ホルダーって確か…「知的生命体」なんじゃーなかったけ?最近ないけどサムライデータベース的なのに書いてあった気がするんだけど。バックナンバーひっくり返して探すのめんどいんでやりませんが、兎に角、惑星・見下はホルダーを廃棄処理するゴミ捨て場みたいな星だったようです。しかし、廃棄って動けなくなったホルダーを運んで来てポイ捨てしてたんですかね。多分、銀河連邦が管理してる公共サービスなんだろうけど、人に使役してくれたホルダーをゴミのように捨ててたとしたら、とんでもなく倫理観に乏しくて悲しい社会じゃーないでしょうか?金剛夜叉流も球(ボール)銀河連邦もダメダメですねー。
でも、そうなると「人型ホルダー」っていうのが分かりません。人間型=人型…というのは分かるんですけど、それが自然に存在するのか、人為的に生み出される的な特殊なホルダーなのか?弁形がバトルロイヤル編の冒頭でキーユニット群を前にウシシ…(牛だけに)としてた描写から、あの鍵(キーユニット)を核にしてホルダーの残骸を組み合わせて作ったような気もするし(達麻の「利用」というセリフもある)、全てが唐突に出現するので直前にフラれたネタ…ホルダーの廃棄処理場…にどうしても引っ張られます。こんなの惑星・見下の道中に解析AIに説明させとけばよかったのに何でやっとかないんでしょうね(笑)。
突然…といえば今回最大の突然は「テロメア(AT)値」ですかね(笑)。確か「テロメア」ってDNAの終端抵抗みたいなもんですよね。遺伝子情報に関係のない無意味な塩基配列で、それが付いてるのが螺旋の終点…みたいな目印になってて、もしなければ自動修復が始まる仕組みになってるような記憶が…(ウロ)。調べろッ!!つー話ですが、この作品にそこまでする愛情も義理もありません(笑)。それにリアルの設定がそのまま作中に反映される確証もありませんし。ただキーユニット(鍵)は塩基配列の仕組みを利用して記憶や演算をしてる可能性がありそう…な雰囲気ですね。全く違ったらスミマセンですが。
「テロメア」ですけど、やはりDNAの終端にあって遺伝子情報とは関係ない配列で、テロメアだけが遺伝子のコピーする(半分に割れて増殖)時に完全にコピーされないんだそうです。それでDNAの増殖の度にテロメアが刮げて行くんですって。最終的にテロメアがなくなってDNAを保護できなくなって寿命を迎える…みたいな感じにテロメアとは寿命に関係する因子のようです。
塩基配列つーとDNAですが、バイオ(生体)コンピュータなんてのもありますし、人間を元にキーユニットが再構成される流れからは非常に自然に感じます。しかし、鍵を傷付けるな…と弁形が言ってますが、八丸は自分で自分の首を跳ねましたよね。それを間近で見ていた師匠の達麻は特に咎めなかったんだけど、テロメア(TA)値が下がるの知らなかったんですかね。仲間がいない時はやっちゃダメくらいの指摘はしてましたけど、もしテロメア値が侍の寿命とか再生回数の限界を決めるなんて設定があるなら絶対にやっちゃーいけないよなー。50年もかけてやっと見つけた「1つ目の鍵」なのにね。
「これが侍のやる事かよ!骨河!
卑怯者じゃねーか!」<ズバッ>(八丸)
「へっ…!じゃあどうすりゃいい?
頭を下げて詫びればいいのか?…侍らしく」(骨河)
「いいか!
オレは侍じゃねェ!!
生身の人間だ!!
武神にビクついてるてめーらサイボーグ共と
このオレを一緒にすんじゃねェ!!
この銀河を守るって言ったよな八丸!
新米が急に侍ぶったところで
お前も銀河も何ひとつ変わりゃしねェんだよ!」(骨河)
<バッ>(八丸)
弁形の人型ホルダー軍団が八丸達に襲いかかっているんですが、バトルロイヤルに参加した侍達が応戦しているんですよね。人型ホルダー…つーか弁形が何と戦おうとしてるのかが正直、分かりません。八丸の鍵が欲しいみたいなんだけど、それだったらどうして八丸だけを別室に呼ばないのー。しかもバトルロイヤルは「鍵を傷付けられたら負け」というルールで、ここに来てワザワザそれと真逆の指示出してるし、バトルロイヤルの開催なんて無駄以前にマイナスでしかない!?こんな無秩序なお話ってある!?今時は学芸会でももっとましな脚本ですよ。もし今話をそのまま上演なんてしたら父兄が黙ってないし、間違いなく大炎上しますよ(笑)。
唯一いいな!!と思ったのは骨河が自分を「生身の人間」として、侍を「武神にビクついてる」と言い放ったとこ。どう欲目に読み込もうとしても、この社会は間違ってると思うんですよ。アンちゃんのお兄さん(七志)の回でもあったけど、金剛夜叉流が統治すると思われる赤木城城下町のストリートチルドレンの悲惨な生活とか、もうアグネスチャンに見せたかったもんね(笑)。それかアメリカのトランプに見せたら巡航ミサイルを撃ち込んだんじゃーないですか(笑)。そのくらい酷い社会を葉芽道もウーン姫も達麻も肯定しています。
僕の知るのは金剛夜叉流が統治する城下町の惨状ではありますが、恐らくはあれが極々一般的な社会の筈で、それを骨河が糾弾しようと動いているのなら骨河の言葉の一つ一つが一定の重みを持ち始めるんです。ここで八丸が骨河を「卑怯者」と攻めたりしてますが、か弱い姫様を真っ先に狙う侍の何処が卑怯じゃないんでしょうか?星の守りとか言ってる割に賞金目当てに1500人もの侍が集まるって、もう「義」とか「勇」とか口にするな!!って言いたいです(笑)。それでホントに武神がいるならこんなの許すのが信じられないんですけど、もしかしたら武神なんて最初から存在しないんじゃーない!?
ま…武神・不動明王は居たとしても、侍の散体に関わる「武神」…例の「武神に見放されたら死ぬ」っていう武神。そういう風に言われてるだけで、実は「テロメア(TA)値」が散体の時期を決めるとか、単にキーユニット(鍵)のコンディションで侍の散体時期…つまり「寿命」が決まってて、鍵の取引を生業にする弁形がそこに拘ったのであれば合点が行くというものですが、もう今更感が半端なくてどうでもいいですね(笑)。でも、侍や侍の社会を律する規範や精神性としての「武神」は絶対に存在しないと思います。こんなにどうしようもない侍共が蔓延ってるんだから当然ですよね(笑)。
続きまーす!!