サムライ8 八丸伝 第28話 免許皆伝 達麻 感想③
「そうか…
よくやったな」(達麻)
「師匠って…その姿…
ゲームの中だけじゃなかったんですね」(八丸)
「強さもだ
こっちもすぐに終わらせるぞ」(達麻)
「いやいや!
師匠は目の前の敵が見えないから
そんな事言うんですよ!」(八丸)
「アレ?
言ってなかったか
見えてんの」(達麻)
「え?」(八丸)
「戦闘中だけ
AI主観で視覚野をオンにしてる
処理速度の都合上
低スペックでしか目視できねーが…
かわいいもんだ」(達麻)
「!」(弁形)
「猫の着ぐるみ被った奴に
言われたかねんだよ!!」<バッ>(弁形)
<ブン>(弁形)
「うわっ!!」(八丸)
<ギン>
「!!?
なっ!!?」(弁形)
(鬼若丸の一撃を
そのナリのまま止めるだと!?)(弁形)
「え!?」(八丸)
「あ――――――
そういやお前…さっさと魅せろ
って言ってたな
お望み通り
魅せてやるよ」(達麻)
さて…やっと達麻VS弁形が始まる訳ですが、達麻の実は見えてんじゃねーの疑惑に岸本先生からの回答が…(笑)。いやー…これまでもAIに「情報を視覚野に…」みたいな指示を出した事はありましたけど、実は「戦闘中だけAI主観で視覚野をオンに…」してましたーって事のようですが、は…はぁー…です罠(笑)。…って事はバトルロイヤルで不意打ちを仕掛けたモブ侍(サーベルタイガー)も達麻はカクカクしたポリゴンの表示で見てたんですね!!「ニンテンドー64」かッ!!??(笑)それか「セガサターン」かッ!!??で、それはそれで楽しかったろーなー…と、僕は思いました。
しかし、それが可能なら達麻がスナイパーライフルを使った時に骨河の視覚アシストを要求したのは、やはり骨河を監視下に置きたかったからなんですね。あの時、骨河は達麻の鍵と有線接続したゴーグルを使ってたと思うんだけど、よく考えると望遠のビデオカメラがあれば骨河の視覚なんて関係ないんだから、骨河を三脚代わりに使ってたんでしょうね。ビデオカメラがあるのなら出力端子のない骨河の視覚を何らかのセンサーで拾ってデジタル化する…という面倒臭い処理を挟む必要は全くないんですよ。当たり前っちゃー当たり前だけど、あの時は全く思いつきませんでした。
でも、どんな説明があっても僕らは「やっぱ見えてたんだ…」くらいにしか思いませんけどね(笑)。しかし、もしかしたら岸本先生もエゴサーチしててネットの雑音を拾ってるんですかね。やれ…戦闘シーンが見難いとか、しゃべくりが多すぎるとか(笑)。こっちも別に粗探ししてる訳じゃーなくて、普通に読んでたら粗ばっか見つかってしまうだけなんです(笑)。『NARUTO -ナルト-』の岸本先生が久々に関わられる週刊の作品という事で読者としても期待してただけにショックがデカイんです。今話だって「いざッ!!」と思ってたらいきなりしゃべくり5頁だし…(笑)。
ま…何はとまれ、達麻VS弁形が始まりました。それでいきなり達麻が弁形の斬撃を受けるんですが、普通の人型の達麻が超巨大な牛若丸の鎧を纏った弁形の斬撃を片腕の侍魂一本で何事もなかったみたいに受けちゃったんです。ここはもう少し衝撃波なり何らかの描写(=弁形の斬撃の威力が何か…衝撃や閃光…に変換される描写=エネルギー・質量保存の法則)がないとしっくりきません。<ギン>という擬音だけで、達麻が弁形の斬撃を相殺した表現がなくてリアリティが皆無なので、これを達麻と弁形の圧倒的な力の差とは感じられず、単に弁形がヘタレにしか見えないのです。
いろんな作品がありますけど、いくら架空のお話であっても、読者が納得できるように逃げ道が描かれるべきなんです。例えば、達麻が金剛夜叉流の剣技で受けるとか、弁形の斬撃を炎や氷といった別のエネルギーに変換しました…とか、一瞬、達麻の質量が何兆倍にも膨れ上がるくらいの踏み込みをしたんだ…でもいいんですよ。そういう描写がなくて受けちゃってるので微塵もすごく感じないです。その為にドキドキもワクワクもしない。それに弁形の刃も少しも傷んでいないので、これだと弁形が寸止めしたみたいで、あ”ーーーってなる(笑)。ここは編集がチェックして欲しかったなー。
それと、ポリゴンの弁形が、達麻の「かわいいもんだ」に反応して「!」となっています。やっぱ、弁形…聞いてたな!!で、これはちょっとスキです(笑)。その後のコマでポリゴンの弁形が左腕を振り回す描写で擬音の<バッ>っという文字がカクカクしたドット絵になってて笑いました。…けど、それよかもう少し作品に納得したいので、物語の中で少なくとも整合性のある物理法則を一度、整理し直して欲しいと思います。こっちの勝手な事情ですけども、この一週間を今か今かと待ってて、岸本先生にこの程度で満足されてしまったら、これは読者散体の危機なのであります!!(笑)
続きまーす!!