サムライ8 八丸伝 第27話 目覚め 感想②
<ガチャン>
「弁
…奴とお前はどんな関係なんだ」(竜)「……」(骨河)
「あいつは…昔
オレの父の部下だった男だ
父を亡くした後
奴が後見人となった
そしてオレの師に…」(骨河)「お前の師匠だったのか!?
あいつ!」(八丸)「いや…侍としての師じゃない
金儲けの方だ」(骨河)
「……」(八丸)
「八丸…
あの猫…お前の何だ?」(骨河)「え!うん…
まぁ…長ったらしい説法ばかりで
分かりにくいウンチクの師匠…
ってとこかなでも侍の師匠だ」(八丸)
「……」(骨河)
「オレを侍にしようとしてくれてる」(八丸)
「肝心な時に寝落ちするけどな
猫だから長く起きてられねェーんだ
なっ!」(八丸)「……
ホ…ホントの猫じゃないよ」(アン)「それでピンチになるんだけど……
寝起きの後はいつもうまくいく」<スッ…>(八丸)「あの猫…ずっとオレを見張ってて寝てねーぞ
言っとくが弁は強いからな」(骨河)
特にこのパートは要りません。唯一…骨河が<ガチャン>と手錠嵌められるカットのみあればオK(笑)。しかも、このカットを「達麻VS弁形」のやり取りの合間か後に挟めば時間経過も上乗せできるし、ああ…殺されずに捕虜になったんだ…ってのが伝わります。人型ホルダーの盾だけ(しかも人型ホルダーは斬られたのに)斬って骨河が無事だったのが「あれっ!??」なんだけど(笑)、八丸は骨河を殺さなかったんですね。そんなに仲間仲間してるようには思えなかったんだけど、八丸には既に骨河は仲間だったみたいッス。けど、この和んだ雰囲気と先のドタバタが益々マッチしません。
それに骨河が八丸に達麻の事を聞くんですが、いやー…そんな事も分からないのに、お前は仲間として認識されてて裏切った事になってんの?っていう不条理が際立って、益々分からなくなる(汗)。骨河にしてみれば、達麻が八丸を見限って自分と同じところに降りてくる願望みたいなものがあって、骨河の言動の全てがそこに収束してるのが分かるんですが、それだったら八丸にとっての達麻の意味を今更問う必要はありません。これはこの後の達麻のセリフに係る枕詞みたいな感じでここに置いたのでしょうが…。こんなのは八丸が天を仰いで「……」で済むお話です。
骨河が弁形の弟子だったっていうのも弁形が達麻に「骨河はオレの弟子だ…金儲けの…だがな」の一言でオK(笑)。それでこの3頁が2コマに圧縮されて、その分、「達麻VS弁形」の戦闘シーンに割り振られる…と。そうなれば、少なくとも戦闘シーンの不明瞭な部分がかなり解消されると思います。すごくカッコいいんだけど、何がどうしてどうなってるのかが伝わり難い…分かり難い(笑)。アニメのようなコマ送りの描写と、冒頭3頁のような不要なパートを削ればいいんです!!岸本先生が銀行からお金借りる時に融資担当は先ずそこを突いて来ると思います。そのくらい明確な改善点です(笑)。
アニメで言うところの「絵コンテ」…漫画では「ネーム」だと思いますが、それを岸本先生が描かれているんですよね。それで大久保先生はそれを清書してる感じだと思うんですよ。作画自体は問題ないんですから、後はコマ割りとか全体のレイアウト、それとシナリオを追い込めば『サムライ8 八丸伝』は何とか再生できると思うので、ここは岸本先生に今一度頑張って頂きたいと思います。やっぱ売れなきゃダメだし、売る為には面白くなきゃ!!『NARUTO -ナルト-』を始められた時の気持ちを思い出して頂いて、私欲…ぶっちゃけ、あの頃却下されまくったアイデアを捨てる冪では。…でないと、「勇」を失いますよ(笑)。
続きまーす!!(次からいよいよ戦闘シーンだよ!!)