サムライ8 八丸伝 第33話 相棒 感想⑥
<スッ>(千)
<ブウウン>
<ズッ>
「チッ!」(弁形)
「コレって?」(八丸)
「…い…いち…じゅう…
ひゃく…せん…」(アン)
「約束の金だ
受け取ってくれ」(三打)
「す…すごい!
ホントに10億あるよ!!」(八丸)
「!」(八丸)
「親の仇を討たせてくれて
ありがとう!八丸」(三打)
「……お前も
オレと同じなんだろ?」(三打)
「!」(八丸)
「お前が仇を討つためなら
命をかけて助けてやる
覚えといてくれ……それと——
お前の事もいつか教えてくれ」(三打)
「……」(八丸)
⇦八丸は礼儀正しいクズ
<ペコ…>「ありがとう骨…
じゃなかった…三打!」(八丸)
弁形がでか過ぎて…の件(くだり)で千ちゃんの手にあるモノを三打が見て、そのサイズに合わせる為に弁形の首を刎ねたのだと僕は考えています。千ちゃんの手にあったモノは「獄門玉」という侍専用の拘束具なのですが、詳しくは次の感想でまとめますね。三打は侍の名家の出身なのでそれを知っていたのだと思います。それと侍の特性…鍵の(最)上部のユニットが起点になって再生が始まるから残すなら頭部…も知っていて千ちゃんが弁形にしようとしてた事を三打が斟酌したのですよね。また千ちゃんも三打とのアイコンタクトでそれが分かったから三打に弁形の処理を任せた筈です。
だから、千ちゃんが弁形の頭部を獄門玉に閉じ込めるのを至極当然に三打が見ていられるのだと思います。これはまだ成功した部類の表現でして、この作品ではもっと無理筋に結果ありきに無理くりねじ込む描写が数多くあります。それ…言いたいだけやろーッ!!と何度思ったことか(笑)。「義を見てせざるは勇なきなり」とか「義」と「勇」がこの世界の独自の用語なのにそこに無理やり「論語」をぶち込んで来て(恐らく語呂や言葉の響きだけなんだよねー)全く意味不明でポカンとなって…岸本先生mjd頭大丈夫!?と思いましたっけ(笑)。一事が万事、結果だけが存在して、それに至る理由や根拠が存在しない…。
ところで、三打が弁形からせしめた10億円ですが…この感じだと八丸達が何の躊躇いもなく戴いちゃうと思いますが、これって犯罪によって得られたお金ですよね。つい最近も強盗した金を横取りした外国人が逮捕されたけど、そいつの容疑も強盗致傷だったよなーと思います。三打が弁形に対してやった事も詐欺に当たるんじゃないでしょうか?立件が難しくて不起訴にはなると思うけど、それ以前に弁形が犯罪によって得たお金ならば被害者に返還するのが筋だと思います。通常は指名手配犯の弁形が口座を所有するなんてないので隠し口座か何かでしょうからこの場合は差し押さえでしょ。
それを千ちゃんをスルーして子供らだけで「やったー!!」とか無理無理!!…っていうか、千ちゃんは何してるの?警察機構の人ですよねー!?(精鋭特務隊でしたっけ!?)確かにお金は「その時持っている人のもの」の原則はあるにしても、弁形の場合は犯罪の被害者も大量に存在するんだから、これって千ちゃんの立場が危うくなるような状況だと思うんですけど、これだったら千ちゃんが実は悪い人で下心を隠してる…みたいなシナリオじゃないと説明がつかない流れです。でも、実際はそうじゃなくてこのまま八丸達が10億円を懐に入れちゃうと思うので、どうなってんの!?この世界は…なのであります(笑)。
悪人から奪ったお金だから大丈夫とか、どこの義賊ですか?八丸はこのお金でまたカツ丼セットでも食いに行くのでしょうか?お互いにお礼をし合って礼儀正しいみたいな雰囲気だけど、普通に刃物を持った危ない人達だからね。コレ見て子供らが「これでいいんだ!!」なんて思ったら集英社さんはどうするんですか?責任持てるんですか?!教育的観点からもこの作品はダメと思います。いつから『週刊少年ジャンプ』は子供の倫理観とか公徳心に悪影響を与えかねない有害図書になっちゃったんですか!?岸本先生も岸本先生だけど、編集部ももっとしっかりしなきゃダメだと思いますよー!!
続きまーす!!(ほぼほぼ愚痴だった…っていうね)