サムライ8 八丸伝 第33話 相棒 感想⑦
「!
何だコレ?」(竜)
「ケッ!!」(弁形)
「侍専用の拘束具・獄門玉だ
この箱の面に触れている限り
侍は再生できない」(スナイパー侍)
サイボーグの体の自動再生はキーユニットの頭部ユニット主導で行われます。しかし、頭部のコアをジャストで真っ二つにされたらどうなるんでしょうか?と疑問に思いますが、そこまでは考えてませんでした!!<テヘッ>と言われるのが怖いので突っ込みません(笑)。それで特に説明はありませんがキーユニットのコアの部分から再生されるので、頭部側(コア側)ではない方は素粒子の結合を解かれ霧散してしまうようです。体の再生に関しては大きさの如何は問わない訳です。ロッカーボールテクノロジーはほぼほぼ錬金術ですんでリソース云々を考えるのは野暮でしょう。デメリットは再生時間が長いか短いかの違いだけです。
しかし、何ぼ錬金術でもそれはハードウェアのみの恩恵である冪です。例えば体側(非コア側)と一緒に失ったキーユニットには何らかの情報(データ)が保存されている筈ですから、放棄したキーユニットに格納されていたデータまでは錬金術をもってしても修復できないと思うのです。しかし、キーユニットの欠損で記憶が欠落したり技が使えなくなったりした描写はありません。竜の記憶喪失はかなり特殊でそれらとは別の問題だと思われますのでここでは除外です(笑)。何より侍がキーユニットの一部を失う事に対して頓着していないです。八丸なんか自分で首を刎ねましたからね。達麻もそれを咎めませんでしたし。
それらを総合して考えると、やはりクラウドか何かのストレージが存在して、侍のデータ(記憶や思考)は常にバックアプされていると考えるべきだと思います。体の再生後、何事もなかったように行動が継続していますからリアルタイムでバックアップされているか、キーユニットのコア以外はアンテナみたいなものでクラウドにあるデータのみでの遠隔操作の可能性すらあります。そんな感じに侍の体の再生を追い込んで行くとクラウド(ストレージ)が必須です。質量や体積のないデータもそれを保存する為には物理デバイスが必要になるのです。そしてもしかしたらそれが…斬られても死なない侍の本当の泣き所なんじゃないかと僕は考えるのであります。
「オレは弁形の共犯者だ
だが竜は関係ない
見逃してやってくれ」(三打)
「ここや見下星に居る皆のデータは
銀河球連邦に通達済みだ
もう少しで移動法廷艦隊が
刑務所艦を連れて来る
AI陪審員裁判で審議は30分で終わる
一応答弁は認められるがあまり参考にされない
それでも出廷するか?」(千)
いや…連邦の判断なら信用できる
今まで竜が斬ったのは悪党の侍だけ…
大丈夫のハズだ」(三打)
この世界(球宇宙)では星間を跨ぐ広大な連邦(連合国家)によって管理されているので、犯罪に対しては司法機関が対象に出向いてそこでチャチャッと裁く方式の方が効率がいいのでしょう。ま…今回は弁形の手下が750人も居そうなので特別かも知れませんが、裁判をするという事はちゃんと法律が存在するようです。千ちゃんの説明では「AI陪審員」による裁判とのことなので、多様な思考を対立させて最適な判決を導き出すシステムが構築されているように思います。しかし、答弁しても参考にされない…っていうのは何で?と思ったのすが、全部お見通し!!みたいな監視システムが敷かれた社会だからなんですかね。
そう言えば、この世界では侍であろうが人であろうが思考にハッキングして情報を引き出せるので言葉など必要ないのかも知れません。裁判では三打もヘッドギアを被らされてチャチャッと裁判終了なのでしょう。そう考えると侍のクラウド(思考・記憶のストレージ)にアクセスできればそれは「神」みたいなものだなーという想いが湧いてきます。もしかしたら、それが「パンドラの箱」と言われるものの正体なんじゃーないですかね。「パンドラの箱」が全ての侍(ロッカーボールテクノロジーのクラウド)の記憶や思考を司ってるとすれば、それにアクセスできれば全てをコントロールできますもんね。
例えばクラウドにあるカーラさんとアタさんのデータ(意思)をデリート(消去)すれば活動停止に追い込めるし、当方に都合いいように書き換えるとか出来そうです。またそうであれば既に「マンダラの箱」を手に入れてその鍵の7/8までを手中に納めた烏枢沙魔流が「パンドラの箱」までも取りに来る意義も理解できます。ところで、ここで三打が裁判にかけられる運びのようですが、竜も勿論同じように裁かれますよよね。三打が弁形の共犯者ならば、竜も三打の共犯者ですから。ここで三打が千ちゃんにお願いしただけで司法の手から免れたりしたらゴーンちゃんがお金積んでお願いに来ますよ(笑)。
裁判というのは法律に則って罪を量る手続きです。それが大艦隊でお出ましなんだけど、その末端にいる千ちゃんの手続きに関する考え方がユルユルで信用が置けません。これも何処かの国で犯罪者匿って裏金貰って私腹を肥やす役人っぽくて、八丸達の10億円だって千ちゃんが横取りしちゃわないか?と心配なくらいです(笑)。それと千ちゃんがお探しの「猫と少年のコンビ」ってどうなったんですかね?いろいろと情報を投げっ放しで放ったらかしですね。「猫と少年」て…思いっきり達麻と八丸だけど、それは「違う」と千ちゃんが否定してますから、次号からの新展開で出て来るのかな?
続きまーす!!(残りは例の伏線回収?だけど…吠えちゃうかも・笑)