ハチマル

週刊少年ジャンプで連載中の『サムライ8 八丸伝』を考察するブログです。

サムライ8 八丸伝 第34話 免許ダウンロード 感想①

「角弾頭の件が高くついたな
向こう200年くらって以後も監視付きだ
つまり自由はない」(秩)←弁形の判決(笑)

「うるせェーーーよ!」(弁形)

「八丸や竜はオレと違って
騙されてここへ来ただけだ
罪は軽い
だからオレとはしばらく
ここでお別れだ」(三打)

「オレ達も罪になんの!?」(八丸)

「こんな祭が許可されると思うか?」(三打)

「君たちの判決も出た」(千)

「君たちは私の保護監察下に置かれる
また私に課せられた任務を手伝ってもらう
いわゆる慈善活動だ
君らの船も借りる」(千)

「で…オレは?」(三打)

「三打 君もだ」(千)←三打の判決

「……」(三打)

「ハハ!よかったな三打!」(八丸)←か、か、軽ッ!!

扉頁のアオリ『いざ新章へ!!』となってまして、先週の最終頁『次号より新展開へ———!!』何だったんだよーっていう(笑)。『サムライ8 八丸伝』考察をしてていつも思うんですけど、言葉の使い方無責任というかテキトーです。特に『新展開』『新章』では週刊誌的なニュアンスが全く違いますから、ちゃんと使い分けて頂かないと困ります。一事が万事と申しまして、この作品では言葉に対する繊細さがなくていけない。それに表記もいろいろと怪しいですし、統一感に乏しくて、ホントに校正してらっしゃるんですかー!?と感じることも(しばしば)。内容以外にもツッコミどころ満載ですな(笑)。

さて本編ですが、サクッと(裁判が終了していて)判決が下っています。「AI陪審員裁判」ということで高速かつ効率化してるんでしょうか?しかし罪状の認否答弁(弁明の陳述)もなく裁く方が一方的に量刑して判決だけが被告に伝えられても、裁かれる方としては罪の本質理解できないんじゃーないでしょうか?それらの情報がうまく被告フィードバックされる仕組みがあればいけど、三打を見てる限りそんな感じじゃないですね。裁判とは事の真実を炙り出して自分の犯した罪客観的に見つめ直す為に行われるんじゃーないでしょうか?そうでないと人は自分の過ちに気付けないからです。気付けないと改められないじゃない。

失敗は誰にだってあるんです。大事なのは失敗したところからどうやって修正していけるかにあると思うんです。自分の何がいけなかったのか?それが誰をどれだけ困らせたのか?そういう細々した事を全て詳(つまび)らかにして納得しなきゃーやり直せないです。それをすっ飛ばして「保護観察」宣告だけで済ましたら三打は何も反省せずに、逆に「こんなもんかー(笑)」でますます世の中舐めきってしまうんじゃーないでしょうか?最低でも千ちゃん三打叱るとかあればまだ救われたかも知んないけど、全てが軽過ぎて、大人のそんな姿勢が子供らの事をホントに大切に感じてないように映ります。

『サムライ8 八丸伝』では子供大切に育てるとか導くという描写が殆どありません。別に親じゃなくても自分と一緒にいる子供間違った事をしたなら、それを正して良き方向に誘導する冪です。もし必要であれば叱るという選択肢もあります。ホントにその子の事を思うならば、それこそ心を鬼にしてでも子供を叱る必要がある筈です。でもそういう描写がないのね。そもそも大人正しき行いをしているのから怪しいですから、多くを望むのはとすら思えますが、テクノロジー(技術)に対するカルチャー(文化・教養)が余りにもアンバランス過ぎて未だに物語に没入できないでいます。

ま…三打の過ちもこれから千ちゃん道行きの中で正して行ってくれる事を祈ります。ところで三打の事ばかりですが千ちゃんの保護監察下に入るんですよね。つまり三打と竜八丸達の仲間になったのですよね。千ちゃん鶴姫と一緒にパーティに参加するからアンちゃん姫友ができて良かったなーと思います。鶴姫にはアンちゃん「斯く在りたい」というような大人像を見せてもらいたいもんです。同じように千ちゃんには八丸達の目標となるような存在になって欲しいんですが、三打の扱いとか見てると不安(笑)。達麻イケメン侍のままで居られないのが悔やまれますなー。

サムライ8 八丸伝 義常の鍵はどうなったんでしょうか!?

ところで、義常の鍵どうなったんでしょうか?角弾頭阻止作戦のクライマックスで干し大根のようにしなびたキーユニット八丸が持ってたような…。一応、義常「箱の鍵」という触れ込みで当初話題に挙がってましたから、違うなら違うと提示が欲しい。第1話の侍ゲーのムービー不動明王の試練)で散体してキーユニットだけになった「鍵」達麻ピックアップする描写がありましたので侍の生死に関わらず「箱の鍵」一個ゲットしている可能性もあります。じゃなきゃあのムービーは何なんだ!?とも思いますし、生きてなきゃ駄目なら三打を早いとこ侍にしちゃおーよ!!でしょ。

しかし、前話三打弁形からガメた10億円といい、義常の鍵(箱の鍵?)といい、めちゃくちゃ大事な案件何でスルーして次行こうとするんかね?この作品は…。弁形10億円千ちゃんの監察下に入るんなら八丸達がそのまま懐に入れるとか無理だけど何事もなかったようにお話が進んでいます。あれは弁形犯罪の被害者還元される冪ものです。もしも公務の為に流用するにしても、それにはちゃんとした手続きが必要になります。ましてや千ちゃん警察機構の一員ですよね。それが何も語られずなーなーで済まされるとかリアリティクソもあったもんじゃーないのでもっと真面目にやって下さい(笑)。

 続きまーす!!