サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想①
「不動明王様が…消えた」(八丸)
「ダウンロードが早すぎる」(達麻)
「え?」(八丸)
「本来なら3週間以上かかる」(達麻)
(不動明王様の計らいか…)(達麻)
「!」(八丸)
「これって…」(八丸)
「…”内なる宇宙”というやつだ
お前の意識をデジタル化し…
さらに視覚化したのだ」(達麻)
「この星だけデカイっ!」(八丸)
「そこにはお前のデータが蓄積されている」(達麻)
「この空間内にある星は
それぞれ父やアン早太郎…
拙者も含め皆のことを示している
お前の星を中心にして
引き寄せられる」(達麻)
<スッ>(八丸)
<ブウウウウ…ン>
「父ちゃんは亡くなったのに」(八丸)
「ここでは星になって残る
想いは消えないのさ」(達麻)←知るかーッ!!
はいッ!!新ジャンの月曜日!!『サムライ8 八丸伝』の新しいお話です。すっごく心配してた最終頁の「次号、感動の最終回!!」のアオリはありませんでした(笑)。掲載順は『ゆらぎ荘の幽奈さん』が一段アップして『サムライ8 八丸伝』がドベでした(当たり前だーッ!!)。ほぼほぼ説明でしたけど、僕は先週号の第35話は悪くない…寧ろ面白かったと思ってたんですが、今週号まで説明を引き摺るのはどうなんだろうと思いました。いやー…正直、前半の11頁(扉を含む)は要らんです。構成としてはいきなり花市さんと悟空の艦のパートに行くべきだったと思います。特に剣技の星座(アイコン)の件(くだり)はもう…アホかと思いました。
それと「デジタル化し…さらに視覚化した」とか「可視化してデジタルで表示できる」とかもう「可視化」でいいじゃん。それに一回「可視化」って言った後、何回も繰り返す必要ないわ!!カリスマかッ!?(笑)ここは八丸が瞼を<スッ…>と開く瞬間、(不動明王様…)と心の中で感謝しながら「何となく分かりました…」と呟けば済むお話。サービスで扉に剣技のアイコンをそのご自慢の”内なる宇宙”で煌めかせれば充分。わざわざ頁割いてこんなのの説明は要らん!!例えば目覚めた八丸に経験者の千ちゃんが「修行に励むのだぞ」と声を掛けて、八丸が(”伝授”と”会得”は違うんだっけ…)と感じていればオKですよ。
それを11頁も使ってグダグダと説明して面白いと思ってんの!?誰か止めてやれよッ!!(笑)それに不動明王が消えちゃってダウンロードが異例の短時間で終了したのを達麻が(不動明王の計らいか…)としてるんだけど、こんなつまんない説明するんだったらそっちをもう少し丁寧に描くべきなんじゃーないの?!これが何かの伏線になっていて匂わせる程度に収めたいのかも知れないけど…。でも、不動明王って何しに来たの!?って話じゃん。確かに「語録」はしっかり残したけど、一話費やして八丸に何一つ伝わってないじゃん!!それに先週号の「八丸は次の段階へと…」(今週号は「いざ!!次の段階へ!!」だもんね)というアオリは何だったのかな!?
これは「次の段階」じゃなくて「次の説明」じゃん!!不動明王が来たのだって八丸達に近く脅威に対してダウンロードの速度制限を解除したとかウンタラカンタラの一言があればこのイベントの説得力というか必要性があったというもの。第35話では麻雀で言えばテンパったくらいの状況まで持ってたのに…あそこまで情報を開示して、宇宙の成り立ちまで解き明かして、何で覚醒できんのか!?僕には分かんないし、それが観測者のレベルの低さっていうんなら八丸にこの物語の主人公でいる資格はありません。まさか読者のレベルがこの物語を認識するレベルに達していないとか言いませんよね!?
岸本先生の仰りたい「完璧でなくてもいい」とか「完全なものなどない」というのは正にその通りだと思います。みんな「不完全」なのです。だから人は助け合うのだとも思います。けど、それは「完全」を目指してはいけない!!ということではないと思います。「そのままでいい」「ありのままでいい」というのは「誰かと自分を比べないでいい」という意味です。人は…昨日よりも今日、今日よりも明日…自分を越えようと努力するものです。昨日の自分と今日の自分は比べるべきなんですよ。ただ漫然とボーッとしてて生きていけるほど世の中は甘くないです。だから、みんな闘ってるの!!少年少女にそれだけはどうしてもお伝えしておきたくて…。
続きまーす!!(僕が編集長だったら今話休載で描き直させるレベル)