サムライ8 八丸伝 第3話「戦車入刀」感想②
「かっこいいー!
キーホルダーだ!本物だ!」(少年A)
「!」(八丸)
<グイッ>「先生のキーホルダーと
よく似てんぜ!でも犬だコレ!」(少年B)
「わっ…」(ナナシ)
「……」(ナナシ)
「って事は君!
その年で本物の鍵侍なの!?
すごいね!」(少年A)
「どこの人?名前は?
本物の鍵侍になるコツは何なんだ!?」(少年B)
「となり村の八丸!よろしくな!
とりあえずパンツで説教できたら本物だ!」(八丸)
「…」(ナナシ)
「パンツ…?
意味分かんねェーけどすげー気がする!」(少年B)
見慣れない八丸と早太郎に気付いた村の子供達が集まって来ます。悪気はないのだろうけどナナシを自然に村の子供達が排除していて、それをナナシもフツーに受け入れています。きっと村の子供達はナナシの存在を知っていていつもこういう対応だったんだろな…と思うと胸が苦しいです。人間は自分の理解できない存在を無視してしまう傾向が強いです。そして、より純粋な子供はその傾向が特に強いように思います。また、ナナシの無抵抗な姿勢もそれを助長しているでしょう。
そして、これが集団の中で増幅していくとイジメに発展していくのだと思います。しかし、自分がもしナナシの立場だったら…それを考えられれば、こんな悲しい事は起こらないはずです。自分がされて嫌な事は誰かにしてはいけません!!これは人間の唯一の掟と言える。一方、イジメられる方の問題も無視していけないとも思うんですが、ここで騒ぎ始めると感想がなかなか進まないので保留にさせていただきます。もしも少しでも心にやましいところがあるなら戒めて貰いたいと思います。
キーホルダー…っていうのは侍のイメージによって再構築されたホルダーを通常のホルダー(この世界では人に使役するロボットをホルダーと呼んでいます)と分別してこう呼ぶのでしょう。八丸が早太郎を再生した時は、元々あった早太郎(←浪人に踏み潰されて壊れた)を侍になった八丸が掌を当てて念じた時に、その前に浪人が真っ二つにぶった斬った八丸の移動式の生命維持装置を吸収する描写がありましたから、ロッカーボール をリソースとせず構築が可能かと思います。つまり必要であれば外部からリソースを調達できる…という提示なのかなと思うんですね。
第一話の侍ゲーの在りし日のカッコいい達麻と「1つ目の鍵」である侍との勝負で「小結級のホルダー」(達麻と達麻のホルダーがあっさりと片付けたみたいですが…)というのがあって、相撲の番付よろしく…横綱・大関・関脇・小結・前頭・十両…といった感じに格とか大きさなどのヒエラルキーがホルダーにはある様なので、必要なものをその都度取り込んで昇進していくのかも知れません。つまり戦って勝つ度に戦利品を得て進化成長して行ける可能性があると、僕は考えています。
また、ホルダーの一部…外装などが「侍の鎧」として使用されています。「侍の鎧」で使われた分、ホルダーは痩せて裸に近い骨格が剥き出しの状態になりますから、ホルダーはより大きな身体が有利になるのかも知れませんが、大きくなった分、機動性が疎かになるとか弊害もありそうです。また先のムービーの描写から一人の侍が複数のホルダーを使役できる可能性もまだ残っているので何らかの条件が今後提示されるのではないかと思います。
それとロッカーボール の承認を受けた侍を「鍵侍」と呼ぶようです。不動明王の試練・切腹を経て「勇」を認められキーユニットとして生まれ変わった…「鍵」となりサイボーグの身体を得た「侍」だから「鍵侍」で、それ(キー)が所有する「ホルダー」が「キーホルダー」でいいのかな。ここで微妙に不安になってくるんだけど、「1つ目の鍵」で達麻が言った「鍵」ってムービーの中で仕留めた侍(…のキーユニット)なのか?もしかして八丸を「鍵」としているのか?
描写の読み方でどっちとも取れるから不安になって仕方ありません(笑)。そもそも「パンドラの箱」を開ける為の「7つの鍵」の条件が提示されていないので何とも言えません。ただ、誰でも「7つの鍵」となれるなら、その辺にいる侍を七人集めて完了してしまいますから探す必要はないです。しかし、達麻が八人目でようやく八丸という「鍵侍」に巡り会えた…という描写からも、半端ない苦労で「鍵」を集める達麻の「義」(=任務)との関係も無視できませんから謎は深まるばかりなのです。
続きまーす!!