サムライ8 八丸伝 第5話「出発」感想①
<チン>(達麻)
<ガラ><ガラ>(ここから
馬侍の引力を感じる…
やはり隠し扉か……)(達麻)
<バシ><バシ>「フフッ 早太郎!!
侍の…侍の訓練てのがスタートだ!!!」(八丸)
「ん——〜〜!
早太郎も一緒に連れてけってさぁ~~~!!
訓練って何すんだろなぁ~~!?」(八丸)
「ニャン」(早太郎)
<コン><コン>(達麻)
「そろってるな……」(達麻)
八丸んちの横に植わってる大樹の根元の部分に隠し扉があってそこには秘密のガレージがありました。きっと八丸のパパが使ってるんだろうけど、達麻は馬侍の「引力」を頼りに見つけ出しちゃったようです。馬侍っていうのは第1話で八丸にやられた悪役の浪人。浪人とは言え一応侍(鍵侍)で、そのキーホルダーが黒い馬だったのね。それがパパの秘密のガレージに保管されていました。よく見ると、馬の右脇にロッカーボール 。馬の左脇には脊椎のようなデザイン…これはどう見ても!!のキーユニットが整然と置かれています。
それとロッカーボールの斜め上の壁にあるタイマツみたいなのは馬侍(浪人)の侍魂ではないでしょうか?これはエネルギー源として流用できるアイテムでもあります。馬も装備品をそのままに整備すらされているような雰囲気です。きっとパパがコソコソっと作業したんじゃないかと思います。このガレージにあるロッカーボールですが、これはきっと馬侍の成れの果て…かと。八丸にやられた馬侍の身体がロッカーボールに<ズズズズ>っと逆戻りしてましたよね。おそらくロッカーボールは不滅の存在でキーユニットになる人間が見つかればまた侍の姿に変化するのでしょう。
馬侍がやられて高綱の侍魂も刃を収めながら地面に転がってましたが、これは達麻がコソッとポッケにしまったようです。この時点でパパはまだ馬侍の手下に離れた場所で捕虜になってましたね。高綱の侍魂以外に達麻が価値を感じていなかったということなのでしょう。そして、八丸に救出されたパパが自分ちの庭に転がっていたロッカーボールや馬侍のキーホルダーなどを粛々と秘密のガレージに運び込んだものと思われます。もちろんパパも高綱の侍魂も血眼で探したでしょうけど。
しかし、こうもキレイな状態でキーユニットが残っていて、これが馬侍のだとは思うんですけど、何を持って馬侍は死んだ=ロッカーボールに回帰してキーユニットをパージされたのか?僕はキーユニットが八丸の仕込みの杖もどきによって傷付けられたからだと考えてたんですけどこの描写から考えると、キーユニットの損傷が侍の死を意味する訳じゃなさそうな気配。まさか、本心で負けを認めたらお終い…みたいな侍の掟みたいのがあるんすかね。よく分からないので、この辺はもう少し提示を待って見極めたいですね。
「刀の柄骨
ここにちゃんと戻しておいたか……
やはり侍には詳しいようだな
…あの父親」<ガチャッ>(達麻)
<ズポッ>(達麻)
<ガチャ><フワ><カシュ…>(達麻)
逆にキーホルダーは侍の生死に関係なく残るんですね。達麻も今回は馬侍のキーホルダーが目当てだったようで馬の背に乗りキーホルダーを起動させます。そして、首の付け根辺りを<ガチャッ>と開いて柄骨を取り出します。そして、それを自身の左前腕に仕舞います(第3話の描写で右前腕から自分の柄骨を取り出して高綱の侍魂を抜刀していました)。柄骨もキーホルダー同様、ロッカーボール由来ではなく侍のイメージによって発生するからでしょうか…使い回しが可能のようでありがたいです(笑)。
ここでキーホルダーである馬から柄骨を取り出し自身の左前腕に達麻は仕舞うんですが、どうもこれがホルダーと侍の契約に当たるようです。これはこのお話の後ろの方で描かれるのでそこでやることにしますが、柄骨が侍にホルダーより提供されることでキーホルダになる…ということのようです。それにキーホルダーが侍を選ばないように柄骨も侍魂を選ばないような提示なので、この世界には侍魂や柄骨、キーホルダーを売買するマーケットが存在する可能性があると考えられて嬉しい。
「!!
あれ!?
それって馬侍の…!?」(八丸)
「その辺の
ただのホルダーではない
侍が持つのは
キーホルダーと呼ぶ!
これで訓練場所の
アジトへ向かう!」<フキッ…>(達麻)
「やっとかよ!
よーし行くぞォー!!
いざ!!」(八丸)
「……
…?」(八丸)
<スー…ピー…><コクッ>(達麻)
「寝てる!!?」(八丸)
それで出発を待ちあぐねる八丸の前に達麻が馬のキーホルダーに乗り登場します。馬の後脚には例のロッカーボールもちゃっかりと積み込まれています(笑)。達麻はこれで次の鍵侍を探そうと考えているのかな?きっと八丸のパパに断ったりもしていないでしょうから、ぶっちゃけ犯罪行為なんだけど、これもこの銀河を救う「大義」の為なのでここは目を瞑りましょうか(笑)。ところで馬侍のキーホルダーは早太郎と感じが違いますねー。これは馬侍のイメージか、リソース(資源)の問題だろうと僕は思います。
早太郎はもともと八丸がプログラムしたホルダーが元で、小型犬程度の大きさの介助犬でした。それを馬侍が踏み潰したものを侍になった八丸が手のひらを翳してあるべき姿をイメージして再生しました。その時に足りないリソースにやはり馬侍がぶった斬ったパパの愛が詰まった移動式の生命維持装置を<ズズズズ>っと取り込んで八丸を背中に乗せて飛べるくらいの大きさに仕上がりました。どちらも八丸に縁のある…愛のある素材でしたし、八丸の願いが早太郎を再生したんだから当然の結果なんですけどね。
逆に馬侍は無口で余計なこと言わずに自分に付き従う相棒を望んだのでしょう。何にでも好き好きってありますからね。で、達麻はどうなんだろうって気になる…罠。魔噛み…達麻の狛犬のキーホルダー。魔噛みはどんな子だったのか?!とても気になる。しかし、今は何処にいるのでしょう?何で達麻と一緒にいないの?生きてるの?死んでるの?と疑問が湧いてきます。しかし、達麻が今も自分の柄骨(かなり立派なもの)を愛用している以上は達麻とキーホルダーとの契約は継続している筈。
ここで問題になるのは柄骨を生成したキーホルダーの生死が柄骨の存続にどう関わっているか?であります。侍は死ぬ(?)とロッカーボールに回帰しますけど、キーホルダーは侍が死んでも残るようなので、ロッカーボールと侍の関係とはちょっと違うんではなかろうかと僕は考えます。それで達麻のキーホルダーの魔噛みですが、この段階で生死までは判断できませんが、達麻の柄骨が魔噛み由来という前提ですが、少なくとも達麻以外に奉仕していることはないだろうと思われます。
余談が長いですが、侍魂と同様に柄骨やキーホルダーのアフターマーケットが存在して活発な取引があると思います。また強い敵と戦って得た戦利品として自分の…複数の侍魂やキーホルダーを駆使できるとか…戦力を増強していけるシステムが成立するならいいなー…と思います。それにやっぱ二刀流好きのケルベロスとしては期待しますね。それにこの先、侍の身体が普通の人型に止まらない…ぶっちゃけ…三輪身の力の将来像を勝手に考えるならエモノ(武器)は多い方が都合がいいですから!!(笑)
「師匠!
何でキーホルダーっての?
わざわざ持って行くの?
早太郎に乗せてあげたのに」(八丸)
「拙者は侍だが
今はキーホルダーを
持っていないからだ」(達麻)
「…そもそもキーホルダーって侍にとって何?
そんなに大切なもんなの?」(八丸)
「キーホルダーは
侍にとっての相棒以上だ」(達麻)
「侍の——…
武器となり
鎧となり
盾となり
乗りものとなり
その侍だけの印となる
詳しくはまたアジトでな…」(達麻)
「はーい!」(八丸)
達麻の説明を軽ーく聞き流してる八丸ですが、ちゃんと分かってるんですかね(笑)。これまでも侍同士の殺陣に関しては何度か描写がありましたが、確かにキーホルダーと侍の関係は相棒以上に濃ゆいです。ケーキ戦車の至近距離での砲弾の直撃を間一髪で防いだのも八丸のホルダーの早太郎でした。でも、この後分かるんですが…あの時は早太郎はまだ正式にはキーホルダーじゃなかったんですよね。しかし、その割には動きが良かったし、やっぱそれって創造者である八丸のポテンシャルの高さを示してるのかな…と、僕は思います。
或いは、早太郎ってパパが一生懸命に作ってた八丸の移動式の生命維持装置をリソースにしてますから、丁度、『NARUTO -ナルト-』でいうと我愛羅の絶対防御である「砂の盾」に似ている可能性があります。我愛羅が背負う瓢箪の中には大量の砂が入っていてそれを我愛羅のお母さんの残留思念=愛(?)が動かしていたっていうアレですが、移動式の生命維持装置はまさにパパの愛そのものですから、早太郎の出来過ぎな対応力に一役買っててもおかしくなさそうに思えます。
しかし、達麻が疑いまくるように八丸のパパは八丸の出自に関わる秘密を隠していますから、八丸が特別な血筋にあるだろう予感がビシビシと伝わってきて、やっぱ八丸のポテンシャルの高さにいろいろと影響してるだろうと普通は考える罠。しかしそれだと、『NARUTO -ナルト-』でドジで落ちこぼれのナルトが実は…四代目火影とうずまき一族の末裔の間にもうけられた超サラブレッドだった…のと似てて、努力とか頑張りとか全く関係ないですやん!!の世界になって平凡以下な人生を歩む僕としては一抹の虚しさが…(笑)。
でも、達麻が言うように八丸には強い「引力」があるようですし、既に「1つ目の鍵」に認定されるほど特別なんだから仕方ないでしょ!!しかし、パパの秘密のガレージを見つけた時も達麻は馬侍の「引力」を頼りにしてましたけど、やっぱ「引力」って侍同士の「勇」に関係する感覚なのでしょうか?DBだと便利なレーダーとかスカウターなんてARデバイスがありましたけど、『サムライ8 八丸伝』ではそれがなさそうなので、侍特有の感じ方としての「引力」が今後も彼らの道しるべになって行くことでしょう。
例えば、八丸の友達になったナナシなんかも達麻にしてみれば思うところあるんじゃないですかね。その前に侍ゲーのこの星のランキングのツートップですからねー。非常に非合法ではありますが、背に腹は代えられぬ達麻が銀河のネットに流布した侍ゲーなんてマルウェアがごっそり仕込まれてて管理者に個人情報筒抜けだろー…と僕は思ってたんですが、達麻があまりにも行き当たりばったりに行動してるようにも思えて、もしかして純粋な広報活動(←イケメン時代の達麻の紹介)だったかもと迷い始めています(笑)。
しかし、達麻ってよく眠りますね。リアルだとナルコレプシーっていう病気がありますが、そのレベル!!多分、それには今の姿(ダルマ猫)になった理由とか、キーホルダーの狛犬・魔噛みと離れ離れ…多分死んでないと思うんだよなー…になった経緯などと関係がありそうだけど、今後何らかの提示がある筈です。でも、ここまで50年もかかってるんだから夜叉さんも既にクタクタになってませんかね。働き方改革の昨今…厚労省から横ヤリが入らないかガクブルのケルベロスなのです!!(笑)
続きまーす!!