サムライ8 八丸伝 第7話「出会い」感想⑤
「……」(八丸)
「ギャア~!!!
死ぬゥーーーーー!!!」(八丸)
「どうした?」(達麻)
<バタ>「今度は反り返ったァ!!!
頭に刺さってるゥーー!!!」<バタ>(八丸)
「サイボーグだ死にはせん
だが…そうならないために
侍は鎧をまとう」(達麻)
尚も八丸は侍魂の形状変化の修行で試行錯誤が続いていまして、ひん曲がった侍魂の刃が頭部を貫通する事故が!!本当なら八丸死亡で「岸本先生と大久保先生の次回作に期(ry」ですが(笑)、サイボーグは死なないんだって。しかし、第1話で侍に成り立ての八丸の仕込みの鈍(なまくら)…つーか杖ですよ!!杖…によって馬侍の胴体を斬られて死んでしまった筈。そして馬侍はロッカーボールに逆戻りしてキーユニット(つまようじ)を<ペッ>と吐き出されましたよね。あと、侍魂とキーホルダーを残して…それがパパの秘密のガレージに安置されてたのよね。あの描写が侍の死だと、僕は考えております。
第1話の「八丸VS馬侍」で、八丸は自分の右腕を囮にして、馬侍が八丸の心臓から抜き出した侍魂・血吸いの刃を掻い潜って馬侍の胴体を左手に仕込んだ杖(元服時に刀剣化してた模様)でぶち抜いたんだと思います。腕なんて斬られても痛くも痒くもない筈の侍なのに腕が囮になるのかなー…という素朴な疑問はこの際、横っちょに置いておいて、あの時、八丸の仕込みが馬侍のキーユニットに致命的な損害を与えた所為で馬侍はお亡くなりになったのだと、僕は考えています。つまり、キーユニットこそサイボーグの身体を持つから死なないとされる侍の唯一の弱点だと僕は考える訳だ。
それでも、達麻は頭部を侍魂の刃が貫通したくらいでは死なないから大丈夫…という意味で八丸を安心させる為に言ったのかなー…と受け取る事にしようと思っています(笑)。しかし、馬侍がやられてロッカーボールに戻ってしまった後、ロッカーボールから排出された馬侍のキーユニットがどこも壊れてなくて焦りました。しかも、第5話「出発」で達麻が馬侍の引力を頼りに見つけ出したパパの秘密のガレージにキーユニットがディスプレイされてて、やっぱ壊れていないんですよ。そうなるといよいよ侍の死…具体的には馬侍の死…というものが上手く説明できなくなって困ります。
ですが、ロッカーボールの承認後、人間の身体からキーユニットに遷移する時に人間の身体を構成するタンパク質とロッカーボールのナノマシンが融合してると思われ、ナノマシンの自己修復能力でキーユニットの構造部分の補修だけは行われる可能性もあるよな…と思うんですよ。でも、キーユニットの情報…つまり、宿主の記憶(神経繊維を走る電気信号)みたいなものはバックアップできずに消えてしまうんじゃないでしょうか?じゃ…バックアップすればいいじゃん!!というお話ですが、ロッカーボールもそこまでは面倒見きれないというか、また新たな侍を生産した方がいろいろと捗る疑惑が若干あるんだな(いつか書く)。
<ズズズ>「…もう刀は後!
鎧の訓練の方よろしくお願いします師匠!!!」(八丸)
「…お前は物事を焦りすぎる
刀も出来ず次から次へ行ったとしても
うまくはいかん…」(達麻)
「フッ…
刀の時とは違うぜ…
…なぜなら
早太郎来い!!
オレ達はもう最強のコンビだろ!!」(八丸)
「ニャン!」<ズオオオオオオ>(早太郎)
<ガチイイイ>「……苦しい……」(八丸)
「…ニャン?」(早太郎)
「……」(達麻)
「まぁ…見えずともだいたい予想はつく
刀の時と同じような――」(達麻)
「……」(八丸)
アンちゃんの生け花じゃないけど、達麻も相当、教えるの下手だなー…と思うんですよ。八丸は侍魂の形状変化に手を焼いている段階で、達麻から侍の鎧の話をしてしまったから、逃げ出したい気持ちで一杯の八丸の注意がそっちに転んじゃった訳で、ここは「侍魂の形状変化をマスターしないと侍の鎧なんて無理だよ」と、ちゃんと言葉で伝えてあげないと八丸には分からないと思うんですよ。そうなると、また説明ゼリフアレルギーだなんだと、読者(←ケルベロスなッ!!)も八丸も騒ぎ始めてしまうからアレですが、やはり子供の中には一定数は八丸みたいな注意が散漫な子がいるものなんです。
達麻は夜叉さんの一番弟子らしいし、伝説作っちゃうくらいだから、そもそも優秀な人だったんですよ。だから、達麻には八丸みたいにボヤボヤしてるタイプの子の気持ちが分からないのかも知れませんね。僕も含めて、八丸のようなタイプの子にはできるだけ具体的で個別(ちょっとでもシチュエーションが違うと別の案件なの)に指示を出すべきだと思います。例えば侍魂の形状変化でも一番大切なのは使い手の「イメージ力」だと思うんですよ。その侍がどんな刃を造って何を斬りたいか?をイメージしたら侍魂はそれにちゃんと応えてくれる筈なんです。八丸にはその部分がボヤけててハッキリしてないんです。
多分…達麻は達麻で肝心要は教わるよりも八丸自身が気付くべきだと考えているのでしょうが、それも親心ではありますが、侍魂の形状変化に関して、八丸は取っ掛かりでいきなり躓いてしまっているので、そこは支えてあげないと、タダでさえ乏しい注意力が更に乏しくなる(笑)。多分、達麻は八丸が侍魂の形状変化をマスターしたら、次は侍の鎧の習得に移行する考えなのでしょうが、先は長いなー…(夜叉さん、大丈夫かな?)と思われます。修行の流れから見ても侍魂の形状変化よりも侍の鎧をデザインして効果的に配置するのはもっと難易度が上がりそうなので道は険しいぞ!!八丸(笑)。
きっと、侍の鎧は戦術的な要素が強くて、戦闘スタイルも関係するのでしょう。達麻も八丸&早太郎の戦闘スタイルも探さねばとか何とか言ってましたね。今回、八丸が見よう見まねで侍の鎧を纏ってみたものの、ハンプティダンプティみたいになってしまって手も足も出ません(笑)。また、この体たらくからすると、早太郎にどれだけ八丸に対する好意があろうと、侍の鎧の管理権限は侍である八丸にあるようです。その為、侍には瞬時に状況を判断し、最適な鎧や盾を造り上げて運用するスキルが要求されるのでしょう。それ故、達麻は八丸に自分で考える癖をつけて貰いたいと考えているのかな?とも思います。
それで、全てが持って回ったまどろっこしい感じになって読者(ケルベロスなッ!!)と八丸を説明ゼリフアレルギーにしているのかも知れません(笑)。でも、誰もかれもが優秀な人ばっかじゃないからね。八丸が立派な侍になれるように達麻には辛抱強く付き合って上げて欲しいなと思います。それにしても、八丸は依存心がかなり強いタイプの子かも知れませんね。八丸のセリフからは多分、侍の鎧だって早太郎が何とかしてくれるだろう…くらいに安易な見立てがあったように感じられます。でも、今までパパに守られて生きて来た子供なのだから、いきなり多くを望むのは酷というものでしょうか?
でも、ま…このお話の後ろで分かりますが、何やら風雲急な雰囲気ですんで、修行はこの辺にして、ブラクロのアスタ君のように戦いの中で何とかして侍の刃を練り上げる(あの黒い大剣はカッコよかった!!)…っていう方が、読者としては嬉しいんですがね。しかし、よく考えたら今の週ジャンって「鬼滅の刃」(←アニメが絶品!!)とか「ブラック・クローバー」とか、何気に剣士物が多いですね。なので、岸本先生もそれらと差別化を図らなければならないのでご苦労が多いようです。僕は何があっても岸本先生のファンだから、いろいろと雑音(←ケルベロスのなッ!!)も多いでしょうが気にせずに心のままにお描きになってくださいませ。
続きまーす!!