サムライ8 八丸伝 第7話「出会い」感想⑥
「何者だ
名を名乗れ!」(達麻)
<フワッ>「敵ではない!赤木城武士隊長
夜叉流――葉芽道と申す!」(葉芽道)
「聞きたい事があるだけだ」(葉芽道)
「ほう…お前が
あの黒狼の葉芽道か…」(達麻)
「え?師匠…何て?」(八丸)
「音声データ照合中 照合確認
金剛夜叉流 葉芽道殿と断定」
「何を聞きたい?」(達麻)
<ズズズズズ>(八丸)
「この辺で少年を見なかったか?」(葉芽道)
「!」(アン)
「名は―――
八丸と…」(葉芽道)
「!?」(八丸)
ケルベロスの世代が剣士物で「名を名乗れ!!」と言われたら、間違いなく「赤胴鈴之助だ!!」になりますが…(ふ、ふ、古ッッ!!)、達麻も葉芽道の噂は聞き及んでいたようです。また、データベースで葉芽道の音声データで本人照会をしていますので、達麻は何処かにある金剛夜叉流のデータベースにアクセスする権限があるのでしょう。達麻は免許皆伝ですので、夜叉さんに金剛夜叉流の全てを与えられた筈なので、その中に全ての金剛夜叉流の名簿も含まれているのだろうと思います。
youtu.be逆にダルマ猫の姿ではあるけれど、葉芽道には金剛夜叉流・免許皆伝である伝説の侍・達麻に気付かないところをみると、見た目はイケてて強そうだけど…葉芽道は金剛夜叉流の中でも下っ端クラスなのかも知れませんね。もしも達麻と同レベルの権限を与えられているならば葉芽道だって達麻と同じようにデータベースにアクセスして照会できたでしょうに、達麻が余りにも見窄(みすぼ)らしく映ったんでしょうか、それに何の保険も掛けずに達麻の前に身を晒しています。余程、自分の腕前に自信があるのかな?
例えば、アンちゃんを自分の前に座らせたままだし、僕だったら自分の後ろに隠すか、キーホルダーの黒狼と少し離れた場所に待機させると思いますが、達麻に悪意を感じないとか、この距離ならどんなことがあっても大丈夫な間合いを把握しているのかな?もしかしたら、馬侍のキーホルダーだった黒馬が達麻達から少し離れた場所で休んでるのを見て、キーホルダーの格で達麻の力量を見誤ったか?何にせよ、自身の鈍(なまくら)の鯉口(こいぐち)を切り、誰何(すいか)した達麻とは心構えが違うと思うなー。
侍豆知識:日本刀の場合、刃と柄の間の柄側に”ばばき”というパーツがあって、それを鞘側の”鯉口”に押し込むようにして刃が鞘に収まって抜けなくなる機構です。しかし、このままだと素早く抜けないので、一旦、”はばき”と”鯉口”の噛み合わせを解いて、刀を抜けやすくする準備動作が必要です。それを「鯉口を切る」というのですが、侍が鯉口を切るとは、臨戦態勢にある事を意味します。つまり、一足一刀の間合いに入れば斬る!!…という、意思表示なのであります!!
堅苦しいお話はこの辺にして、八丸とアンちゃんが出会えましたねー!!良かった!!やっぱ運命で結ばれてて強い引力で引き合う二人はこうして出会えるんですね。止まっていた空気が一瞬動き出すような、二人の鼓動が周囲の空気すら動かしそうな…力強いカットに、こんなジジイの胸がキュンと締め付けられましたよ!!大久保先生は絵が上手いですね。それで、アンちゃんが舌打ちもせず、ましてや「何だ…弱っちいインテリめがねくんかよ!!」と毒付かなくて良かったなーと思います(笑)。
ここまでの道すがらアンちゃんは黒狼の背中に乗っかり、大きな葉芽道に抱えられるようにぶっ飛んで来ましたが、その最中も八丸がどんな子なのか?初対面の葉芽道にかなりしつこく質問していましたね。あれはアンちゃんとしてはかなり頑張った行動だったと思いますよ。喋るのが苦手な子だし、葉芽道とは初対面だし、飛んでて雑音凄いし…アンちゃんは八丸に多大な興味があったのね。だから、そんな状況でも葉芽道に八丸の事を訊いたんですよね。葉芽道はそれどころじゃなかったようだけど(笑)。
あのシチュエーションだったら、僕だったらアンちゃんの着物がはだけそーな胸元が気になって気になって気になって仕方なかったと思いますよ。風強いし、上から覗き込むから、鼻の下が何倍にも伸びて…そりゃもう、少年少女には見せられない人相になったと確信しています!!<キリッ!!>それにアンちゃんのサラサラの髪の毛が風でなびいて、きっといい匂(にほ)いがして、どんな時も鼻呼吸だった自信があるけど、それからすると葉芽道は紳士ですね。きっと彼は真面目な人だわー。
ウーン姫のところでも葉芽道はめっちゃ紳士で、ウーン姫も相当、胸の谷間を意識させる衣装だったのに一度もチラ見しませんでしたよね。僕だったら話なんかそっちのけで、ズーッと胸の谷間に視線がロックオンして分かりやすかったと思いますよ(笑)。女の人には男のそういう視線がよく分かるんですよね。この人、胸ばかり見るとか、短いスカートだと太ももとか、もっとその奥とか見てるー…ていうのが手に取るように分かるとの事。ええそうですとも!!いつだって僕はそれらを凝視していますとも!!(笑)←開き直るなーッ!!ケルベロス!!
それで、そんなアンちゃんが八丸と対面して<ハッ>としてるじゃない。これはもうオッケーなんですよ。そもそも運命で繋がってて強い引力がある二人なんだし、アンちゃんの表情からは八丸に対する嫌な感じがなかったと思うんですよ。だから、これはもう始まってますわ…。しかし、達麻も葉芽道も相当の堅物だから、一切そういうのは考慮せずにお話は進んでいくと思いますけど、やっぱここは「お若い二人だけで…」と気を利かせて野暮はなしよの世界観で、二人を目眩(めくるめ)く荒野に…!!(笑)
こういうお話は暴走してしまうので!!…アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ…
続きまーす!!