ハチマル

週刊少年ジャンプで連載中の『サムライ8 八丸伝』を考察するブログです。

サムライ8 八丸伝 第6話「運命の侍様」感想②

「あとはかぁ…」(八丸)

「どこに居るんだろ?」(八丸)

「いずれ出会う事になる」(達麻)

「でも何でがいないと
強くなれないの?」(八丸)

「強くなる
ならないではない

己の守るべき存在があって
初めて強くあろうとする
それが「勇」だ」(達麻)

「……」(早太郎)

「………………」(八丸)

僕はNARUTO -ナルト-の考察を命を燃やすように7〜8年続けて最終回まで作品とで向き合ったので、岸本先生作品としての『サムライ8 八丸伝』NARUTO -ナルト-をどうしても比較してしまいます。NARUTO -ナルト-では人の本当の強さというものを明確に取り上げていて、それを物語の序盤クローズアップしていたように思います。ファンの間では常識ですが、あの「波の国任務編」とでも言いましょうか、「白」再不斬の登場するお話であります。僕がNARUTO -ナルト-どハマりする前に掲載されてたお話で単行本で読んで泣きましたね。

下忍になって初めての大きな任務でナルト「白」(「はく」と読みます。そうだ…だけはその「」を添えて「白」としていましたっけ…)と出会います。それはナルトにとって生涯忘れる事のできない出会いであり、ナルト人生を決定付ける運命的なものでありました。そして、同じ班で行動していたにも関わらずサスケ「白」に出会えなかった…(今にして思えば「あいつ…最初から!!」奇跡)。そのコントラスト美しすぎて僕はその驚きをを吐き出したくてNARUTO×JUNKIEというブログを立ち上げました。

その衝撃が7〜8年間の僕の人生を拘束し、このに一つの作品の素晴らしさを刻むキッカケになった程、あのエピソードは素晴らしかった。それがあるから、岸本先生の次の作品である『サムライ8 八丸伝』を読む身には結構堪える…と申しますか、若干の遠慮すら御座います(笑)。何があろうとも人の「芯」(心の中心)は変わりませんので。岸本先生作品を通して仰りたい事の本質は変わりません。変わる筈がない!!変わるような人がこんな素晴らしい作品を残せる筈ありません!!

だから、ここで達麻八丸叫ぶ叫んでいるのです!!達麻は…。声のトーンや態度は抑えて居るけれど本当は泣き叫んでもおかしくないくらい達麻八丸訴えたい気持ちで一杯の筈です!!)気持ちは僕には痛いほど伝わっています。僕はそれを既に味わい消化できていますから!!しかし、岸本先生『サムライ8 八丸伝』という新しい世界観の中でそれを再度、僕らに伝えないといけない。そこに存在するであろう気恥ずかしさというか既視感(デジャヴ)、或いはしつこさに類する罪悪感を…そして、それに対するシンパシーを僕は禁じ得ません。

ま…達麻決死とも言える告白(…で良いと思うんですよ!!いいオッチャンなんでしょうから!!これと同じような達麻の表現が今回もう一つあります。これは達麻人となりを感じる上で大切なコマなので見逃さないで欲しいと僕は思います。そこでもう一度も僕もしつこく書くので覚えておいてくださいね)に「……」目が点八丸早太郎反応に免じまして溜飲させて頂こうと思います(笑)。これは彼らのレディネス不足しているだけで、彼らには是非ともNARUTO -ナルト-単行本の一気読みをお勧めしたい気持ちです(笑)。

八丸はまだ子供だから圧倒的に経験値が足りません。きっと、まだ男でも女でもないくらいの中性的な生き物と言ってもいいくらいの存在です。実際、僕だって中学生の一年とか二年とかまで似たような…ただの肉塊でしかありませんでしたし。未分化なんですよ…細胞レベル「素」(す)なんですよね。だから、憂も酸いも噛み分けた達麻言葉が響かない。それは仕方のない事です。だから、達麻それ以上踏み込みません。ここは…達麻空回り読者だけがが感じてあげればいいのです。

だから、この作品を楽しんでいる少年少女焦って欲しくはありません。分からないことは分からなくていいです。そうなんですよ…オトナとしては分かって欲しくないんです。それが達麻が噛みしめる苦味なのであります。こいうものは皆さんがもっと人生を漂い彷徨い流されて疲れて疲れ果てた頃に思い出して頂ければ良いこと。こんな事もあったなー…くらいで良いんです。心の片隅に仕舞っていてくれればいいと思います。そこでやっとレディネス整うような深みなので、この味わいが今わかってしまったらオッチャンの立つ瀬が無い訳だ。

子供の頃はそれでいいと思いますよ。僕だってそうだし、みんなそうだったから。今、僕らが何を叫ぼうが伝わらないし、僕らも忘れて居ることが多いから少年少女の声だって聞こえない事があります。それすら僕は理解してくれとは申せません。そんな事、言えないですよ。僕らがそうだったから!!でも僕らは知っている!!少年少女が、もがき苦しんで居ることを!!みなさんが頑張っていることを知っています。それだけは忘れないで。僕らはみなさんの成長喜ばしく思っているのよ。だって、だって僕らはいつだってみなさんを…

 続きまーす!!

僕は今回のお話はシナリオからダメだと思ってて、何で岸本先生がこんな風に表現されたのか?信じられないレベルで、好意的に作品の感想を書けずにいます。だからと言って『サムライ8 八丸伝』考察を辞める気なんて更々御座いませんし、乗りかかったからには最終回までどんな事があろうとこのから降りるつもりも御座いません。僕は岸本先生の作品を愛しているから。その想いがベースにあって不遜にもダメ出しをしている。自分にはできない行いに対して批判してしまっている。このを僕は一生感じ続けます。その償いをこの作品に付き合い続けることで果たして行こうと思います。それがケルベロス覚悟であります。批判甘受する所存です。