サムライ8 八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想⑤
「帰りましたーーーーー!」(八丸)
<ゴオオオオ>
「あ…ありがと…とう」<トン>(アン)
「どんな感じだ?」(達麻)
「はい…いい感じですよ
ロッカーボールも見つかったみたいです」(葉芽道)
「これ師匠とハガミチさんのおみやげ!
タコ焼き!好きでしょ?」(八丸)
「お前がな」(達麻)
この星の守護侍が星位大将軍のムジン以下、粗方が始末されてしまったとはつゆ知らず、八丸とアンちゃんはいい感じにその距離を縮めています。アンちゃんが早太郎から降りる時には八丸が差し出した手をアンちゃんが自然にとって地面に降りてましたが、早太郎がタラップみたいな造形をせり出させてアンちゃんをサポートしても良かったのに気を利かせたか…(笑)。八丸は小さな嘘でジュクジュクしてはいるけど、確実に2人の距離は縮まっているようです。
そして、そんな2人の進展が気になる達麻は葉芽道を促して状況を説明させます。達麻は目が見えないけど心眼があって目が見える者以上に真実が見通せるのだけど、かなりセッカチに2人の様子を知りたかったから、こんな風に葉芽道に答えさせたのでしょう。もしかすると達麻的にはこの任務の帰り道に八丸とアンちゃんが燃え上がってネオンサインがキレーなお城のような建物にしけ込んでいた方が良かった!!とするくらい、この若い2人をくっ付けたいと考えてるように思います。
それって、やっぱ2人が性的な関係になった結果、子供が生まれる…っていうところまでイメージされてしまいますが、そこまで行かずとも本当に2人が愛し合って、八丸がアンちゃんを心底守りたいと願った結果、「勇」が創られるという事なのでしょうか?しかし、その程度、リアルでもごく普通に感じてる自然な気持ちなのよ。それで世界が救われるなら、結果的に達麻が50年も費やしてといて、これまで一つや二つの成果がなきゃ、お前何やってんだ!?ですよ…逆に。
それに、男と女の間のその程度の気持ちのやりとりが星とか銀河の命運を握ってるというのも軽過ぎて無理があるので、ここまでお付き合いさせて頂いた以上は、ここは一つ充分に納得できる種明かしをしていただかないと困ります。何だかちょっとイライラするのはお話の進め方が余りにも奇をてらっている気がして、読者の裏をかくのが面白い!!みたいな感覚が、もしも岸本先生にあるのであれば、それは違う!!と、僕は思うんですよ。例えば、今回のムジンの咬ませっぷりとか、ちょっとなーって思います。
ま…でも、この感じ方って週刊で細切れに作品を賞味してるから…というのも確かにあるんですね。今読んでいるお話が単行本になって細切れではなく一通で一気に読めたとなればまた違う感じ方があるんです。実際に『NARUTO -ナルト-』でも「ペイン編」で同じような岸本先生に対する不信感みたいなものが芽生えた時もありましたが、それも単行本を読む頃には全く違った味わいがありましたんで、これは物語の楽しみ方の問題なのかなー…と思ったりもします。
でも、結局は楽しいか楽しくないかでありまして、いい作品って見たいなー…と思ってるところにタイミングよく見たいシーンがソソッと読者に差し出されるものでありまして、それはこれまでの僕の漫画人生でも充分に実証されている事実であります。TVアニメで僕がどハマりした「東京レイヴンズ」なんて、これでもかっ!!と投下された登場キャラの名勝負の数々は今も胸熱です。もう次の放送日まで何回、繰り返し再生した事か…(笑)。…と酔いに任せて毒を吐いてみる…(笑)。
youtu.be 続きまーす!!