サムライ8 八丸伝 第6話「運命の侍様」感想⑤
「……
よいか八丸
侍とは代々銀河を守り
星を守り…そして
その星の大切な…」(達麻)
「「姫を守る」ンだろ!?
オレだってなんとなく分かるよ
そんくらい!」(八丸)
「師の言葉を先取りするな!」(達麻)
「もったいつけた説法がね…
もうっ!」(八丸)
「んー…そりゃあ…
侍ってのはか弱い
いたいけな高貴な姫を守るもん…
だからだろ?
それが…”侍の勇”…だっけ?」(八丸)
「……」(達麻)
<スッ>(達麻)
「…お前もいずれ…
分かる時が来よう…」(達麻)
「な…何急に?
トーン…トーンが…
重いよ…
じゃあ師匠もさ…
姫を守ってたの?」(八丸)
「!!」(達麻)
「……
拙者の…事はいい……」(達麻)
えーっ……少年少女に伝えたい事があるーーーッ!!(屋上に立って叫ぶ学校へ行こう!!風)達麻が八丸に何が言いたいのか?と言うと、それは間違いなく「…お前もいずれ…分かる時が来よう…」というところです。それで僕はすごく今、迷っています。少年少女に何からお伝えすればいいのかを…。そう考えながらこの件(くだり)を賞味していると、達麻の気持ちが痛いほど流れ込んできます。特に達麻の感情を抑えた感じ…。この諦めにも似た物言い。見えない筈の目を見開く昂(たかぶ)り…すら、もう自分の事のように思える—。
僕はこんな大切な事を、しかもこんな場末のブログの、その上、こんなにも酔っ払った状態で、少年少女にお伝えしていいものか…心底悩みます。そして今僕が抱える悩みは、そのまま達麻が帯びた雰囲気に見事に重なる訳で、こりゃー…もう達麻と完璧にシンクロしちゃったなー…的なもどかしさの中に、僕は沈んでいるのです。でも、達麻はこの後も八丸を拒み続ける…というか、全くもってレディネスの整っていない八丸への対応に難儀しています。心なしか八丸がそんな達麻に甘えている…ようにすら見えるのが更に痛い…痛くて…堪らないのであります。
ここ…この微妙な雰囲気を岸本先生と大久保先生はよく描かれたなー…と思います。先生方も少年少女に伝えるベキか否かを逡巡(しゅんじゅん)しているのでしょう。また、既にレディネスを整えたおっちゃんとかおばちゃんもこの真実を受容こそすれ、それをしっかりと認識している人が何割いるか?ましてや言語化なぞ、更に疑わしいと思われ、今ここでケルベロスなんてロリコンで熟女好きの不埒なオヤジの言葉で伝えられる不幸を考えると書けません…それが達麻と僕の偽らざる本心でありましょう。
…なので、これはペンディングでヨカですかね…。それは余りにも残酷で不可避な真実でありまして、分かる人には分かっているし、僕もナル×ジャンでそれを散々書きまくってましたけど、やっぱ、ここは心を更にして『サムライ8 八丸伝』を共に楽しむ少年少女には宿題として残そうかと思います。もー…夏休みの最後の1日で泣きながらやるー…みたいのでもいいですから、達麻の何と言うか…心の内をそのまま言葉にできない叫びって言うのかな…魂の慟哭(どうこく)を忘れないでいて欲しいと、僕は心の底から願っています。
いずれ…分かる時が来よう…(←重いよー重い…だから簡単に言えないの)
続きまーす!!(かなり酔っ払ってるので文章ヤバいかも)