サムライ8 八丸伝 第6話「運命の侍様」感想⑥
<ゴゴゴゴゴゴゴ>
「フフフ……」(サ姫)
「どうしたサ姫?」(老侍)
「いやね…
お主と初顔合わせの時を
思い出してな…」(サ姫)
「何を今さら…
どうした急に?」(老侍)
「また一人
新たな侍が生まれたが
しぼりカスのような奴で
昔のお主とそっくりでな
笑ってしまった」(サ姫)
「千里眼で覗き見か?
誰の「星の結晶」で儀式を行った?」(老侍)
「どうやら
ウチの若いのが失くした結晶で
侍となったようだ」(サ姫)
「…失くした!?
報告は受けてないぞ!
その姫見習いの名は?」(老侍)
場面は宇宙へ…八丸たちの住む星の衛星軌道上でしょうか?大きな鷹のような宇宙船で背中が盛り上がってお城のようでもあり、或いは巨大戦艦のようでもあります。そして、その周囲を侍の盾らしきもの(νガンダムのフィンファンネル風)が浮遊しています。その中にこの件(くだり)の登場人物のサ姫と老侍、それと彼らを取り囲む護衛の侍達が10数名。多分、護衛の剣士達は侍だと思うんですよねー。宇宙船の中とは言え、一応宇宙に出てる訳だし左の人の顎が微妙に侍テイストだったりしますんで。
老侍について少し…。かなり風格があって、ちょっと強面(こわもて)です。既に侍の鎧が周囲に展開されてて、実体剣の日本刀が4振りと、恐らくですが、侍魂と思われる球体が4個、老侍を守るように浮遊しています。周囲の護衛の剣士といい、老侍の重武装っぷりからは絶えず命を狙われる状況が伺われます。また報告云々の会話から「星の結晶=ロッカーボール」の管理をしていると思われるので、この星の警備のトップか、或いは侍のトップ…つまり大名か殿様とかすごく高い地位にいる人物なのかも知れません。
老侍とサ姫のいる広間は床が水で満たされたプールのようになっていて、その水に小さなトンガリ帽子のような小島があって、その頂点にサ姫が座っています。老侍は斜面に座っています。斜面に盆栽みたいな植栽もあります。それと、二人の周囲で護衛する侍の背中に「六」の文字がプリントされてて気になるー(笑)。ところで、老侍のキーホルダーが見当たりませんが、まさか、老侍とサ姫が座ってるトンガリ帽子の小島がデカイ亀かヤドカリさんだったりするのか…または鷹の宇宙戦艦がキーホルダーの可能性も微妙にあるかな。
兎に角、侍・キーホルダー・姫の三身一体が基本なので老侍のキーホルダーはどこかに居る筈。同じように護衛の侍達のキーホルダーもいる筈だから、もしかして、この部屋を満たすプールの中に潜んでいるのかも知れません。それかカメレオンみたいに色変えて壁に隠れてるとか天井に張り付いたり(笑)。当然、護衛の侍達の番(つが)いの姫達もどこかにいるんでしょうが、きっと鷹の宇宙戦艦のどこかに生活区みたいのがあって、そこでお料理したり、ポテチ食べながらTV観たりしてるんでしょうね。
しかし、侍はそのままの姿で宇宙空間に出られる設定ですが、姫はどうなんですかね?フツーの人間と勝手に思ってましたけど、サ姫も着物風の衣装でノーマルスーツ(宇宙服)着用でもないし、正に臨戦態勢にある老侍と護衛の侍達の雰囲気からすると心配になります。それに侍は元服によりサイボーグ化して寿命がフツーの人間に比して相当長くなりそうなので、姫がフツーの人間のままだと生き別れ必至です。それだと残された侍が余りにも不憫なので、きっと姫側にも何らかのオプションがあるのではないかと思われます。
また、老侍ですが、サ姫の話からも長い付き合いなのが分かりますので、きっと最初からこんな風格のあるジジイではなかっただろうし、サ姫だってもっとずっと若くてピチピチしてたと思われます。つまり、侍のサイボーグの身体も加齢によって徐々にシフトしていくものと考えられます。侍の身体はキーユニット(=宿主)のイメージにより絶えずアップデートされているのでしょう。でないと、少なくとも老侍の風体が説明できません。もう少し侍と姫の描写が揃わないと分からない事がまだまだ多いですね。
続きまーす!!