サムライ8 八丸伝 第8話「ゆっくりでよい」感想⑤
「ねェ!お昼はすきやきにしよう!
それかカツ丼!…うな重ってのも
食べてみたいなぁ…」<ワク><ワク>(八丸)
<カシュン>「何コレ?」(八丸)
「栄養バランスを考え全てが配合された
スペシャルドリンクだ!」(達麻)
「え~~!
これ~~~~!?」(八丸)
食べ物の文化としては僕らのリアルとあまり変わらないようですが、達麻が提供するスペシャルドリンクは流動食から卒業できたばかりの八丸にしてみれば…いい加減にしろ!!だったでしょうね。最近、ネットで1日に必要な栄養素を粉末にして水に溶いて飲むだけの食事で充分!!ってな感じの動画がバズってたみたいですが、一生続けられたらもう一度お越しください!!と思って見てました(笑)。どんなに科学や文明が進歩しようと食の喜びが失せてしまう事はないだろうと、僕は考えております。
人間の三大欲求って食欲、性欲、睡眠欲…でしたっけ。それらがサイボーグの身体の侍になろうとも残している描写は、今のところ、その中の食欲だけですが、恐らく他の性欲と睡眠欲…若干、達麻が寝落ちキャラですが、それは他の意味もありそうなので保留にしています…も同じように継承していると、僕は考えています。中でも、性欲には一方ならぬ期待を寄せていますが、それはちょっと横っちょに置いておいて…人が持つ数々の「欲」こそが人を人として立たせる理由であると僕は思うんですよ。
それでこうして八丸たちが「何食べる?」みたいに楽しそうにやってるの見てて、何でロッカーボールは人間を素材に侍を造るのか?その理由が分かる気がします。やっぱ、それが生きるって事だからじゃーないですか!!??(聞こえますかー!?ブラジルの皆さーん!!)生きるって「欲」を満たす為の方法って言うか、心や魂を満足させる行為と言えるんではないでしょうか?だから、八丸には美味しいもんを一杯食べて欲しいし、可愛い女の子も沢山いただきまーす!!させてあげたいと思います(笑)。
「訓練中はそれだ…
うまいぞ」(達麻)
「侍様にはやさしくなさい!
それも姫の修行の一環です!」(ウーン姫)
「ダ…ダルマさん
し…食材ってあ…あ…ありますか?」(アン)
「あぁ…ある事はあるがどうした?」(達麻)
「わ…わ…わたしが何か
つ…作りましょうか?
こ…こうみえて料理には自信が…あ
あ…あるんです!」(アン)
<ボコン><ボコン>
「ど…どうぞ!」(アン)
「……」(八丸)
「……」(早太郎・黒狼)
僕、今回のお話で何に一番驚いたかってーと、キーホルダーの早太郎や黒狼までもが食事してるとこでした。また、達麻も自分をロボットだと言ってましたが、アンちゃんの不思議な料理をいきなり<モグ><モグ>行ってますし、やっぱ…これはこの世界の「生きるとは何か?」の答えなんだろうなと思います。しかし、食べたら出ると思いますが、どうしてるんでしょうか?僕の子供の頃は「アイドルはう○こしない」みたいな神話がありましたけど、そんな感じのお約束がこの世界にもあるのでしょうか(笑)。
それと、早太郎と黒狼が仲良く並んでお座りしていますね。僕は八丸と葉芽道が達麻の兄弟弟子としてこれから名コンビに育ってくれたら良いなと思っているので、彼らのキーホルダー同士が仲良しなのはすごく嬉しく感じます。大きさも同じくらいで白と黒でとてもお似合いですね。八丸の修行もそうだけど、こうやって八丸の仲間が増えて行くのは嬉しい事です。この勢いでナナシも何とか合流できたらすごく嬉しいけれど、今どうしてるのかな?ナナシもいつか侍になれたらいいなー…と願っています。
<モグ><モグ>(達麻)
「師匠はよく躊躇なく
コレいけますね…」(八丸)←八丸のセリフにしては…
「何がだ?
うまいぞ
お前たちも早く食え
腹が減っては何とやらだ」(達麻)
「……」<ボコンッ>(八丸)
<パクッ>(八丸)
「うっめ~~~~~!!!」(八丸)
<ガッ><ガッ>(八丸)
<パク>「うむ…確かにうまい!
見た目がアレだが……」(葉芽道)
ところでアンちゃんの料理ですが、正体不明の無国籍料理でした!!(笑)これ…映画とかだと食べた人が真っ青になって倒れるアレですよね(笑)。でも、そんな見た目とは裏腹に美味しくて良かったです。達麻が躊躇なくこれを口にできたのは目が見えないから料理の外見に騙されなかったからですよね。しかし、達麻の凄いところは普段の生活にも全く困らないくらい…見えないけどちゃんと見えているところです。別に薄眼開けてる訳じゃなくて、心眼が本当にあって、それが全てを認識させるのです。
そもそも、ロボットなんだから、眼を直せるだろー!!と思いますが、そこは何らかの制約があって、達麻を今の状況に縛っている筈なんですよ。しかし、達麻はそのハンデに一切執着する事なく逞しく己の人生を歩み、その「義」を果たそうとしています。恐らく、これは何らかのハンデを抱えて苦しんでいる八丸やアンちゃんら、世界の迷える少年少女に向けたメッセージなのでしょう。僕はそういう大切なものをドンドン掘り出して少年少女に届けなきゃなんないと、それこそ僕の「義」だと思うのです。
…って言うか、岸本先生の作品に触れると、黙ってはいられなくなるのであります。だから、勝手に約束してこうして書かせていただいている次第です(笑)。しかし、そうした活動というものが、僕に与えてくれる恩恵は計り知れません。何より作品の旨みを存分に味わえるんですよ!!こんなに幸せな事はありませんて!!そして、それが少年少女の作品の理解の妨げにならずに、何かのほんの些細な事でもいいので、皆さんの気付きのきっかけになれば、本当にこの老犬ケルベロスの心は満足です。
<キッ>「大事なものほど
目に見べるどころびない
…まやかしによって
隠れでい”るものだ」(八丸)
「何だ急に?」(葉芽道)
「師匠のまね!」(八丸)
「なるほどね!アン
おかわり!」(八丸)
<プイ>「…じ…自分でよそお…おえば!」(アン)
<ガクン>「…またフラれた」(八丸)
「フフフ…」(アン)
アンちゃんの料理にパクつく葉芽道の目がかわいい!!葉芽道って意外にかわいい!!でも、八丸がパクッといってからやっと自分も食べてるとこみると臆病な性格なのかも(笑)。それもかわいい!!これはもう是非とも正式に達麻に弟子入りしていただいて、順序は逆ですが、八丸の兄弟子(弟子入りは八丸の方が先だけど、金剛夜叉流への入門は葉芽道の方が先だから…ちょっと微妙)としてブイブイいわせてもらいたいところです。いろいろとツッコミどころの多い魅力的なキャラですものね(笑)。
ところで、アンちゃんが意外にもツンデレで、もう少し八丸と簡単にあんな事やこんな事を済ませちゃうと期待してたのに(汗)、世の中何事もそう簡単には行かないのね(笑)。八丸も「運命の姫様」で思い切り期待してましたよね。しかもアンちゃんが相当にめんこいからやる気満々になるのも分かるので、アンちゃんには早いとこ「デレ」の方で八丸に接してあげて欲しいと思います。そして、僕は期待してやまない人の「性欲」も二人には存分に発揮していただいて僕らを楽しませて欲しいけど…
その時はまたアメリカンバッファローの大群が押し寄せて…(笑)。
続きまーす!!