サムライ8 八丸伝 第9話「ふたりで…」感想⑥
「弱音をいちいち吐くな!
姫をないがしろにする侍は決して――
強い侍ではいられない」(達麻)
<ズイ>「ど… (←コレ!!!!)
どうかしました…か?」(アン)
「!」(八丸)(←ソレ!!!!)
「な…なんでも…!」(八丸)
「どれだけ嫌われようとも
姫を守るのが侍だ!」(達麻)
「?」(アン) (←ココ!!!!)
「いくら嫌われようが
お前を守るためなら何とも思わん…
それが親だ」(八丸パパ)
さて…本線に入る前に、僕にはどうしても伝えたいことがある〜ぅ〜ぅ〜っ!!!(←学校へ行こう!!!風)アンちゃんが<ズイ>っと、こう…前屈みになるとどうしても胸元に目が行ってしまう〜ぅ〜ぅっ!!!女の子はどうして胸元のガバッと開いた服を着るんですかね?アンちゃんの場合は姫見習いの制服みたいですが、それでもどうしてこんな目のやり場に困る…というか…ここ見てッ!!みたいなデザインにするの?本能的に見ちゃいますからね。並んで斜め上からとか大好物ですもん。
Tシャツでも首の部分がゆったりとしてて前屈みだと重力で生地が垂れて…浮ブラってんですか?胸の谷間とか見るな!!と申されましても、目の前にブラ下げられて目をつぶってもどうしても薄目になります(笑)。だから、達麻が八丸にいい事を言ってるのに、それがアンちゃんの胸元に意識が集中してしまってどうも定まらんのです!!よく分かりませんが血液が他のところに偏って脳に供給されてないのかも…(笑)。だから、胸ばかり見てても、見るな!!って言わないでね!!(←そ、そこッ!?)
…と、煩悩が鎮まったところで、達麻が八丸に本格的にアプローチを始めたように思います。傷付く事を恐れてアンちゃんとの関係を深められずにいた八丸の背中を押したと思ったら、今度は八丸パパの言葉を引用しています。八丸にとって数少ない…どころではなく…唯一の他者との接点とも言えるパパの言葉です。相当鈍い八丸であっても、これには即座に反応しましたね。八丸はパパの手厚い庇護の下、これまで在りましたし、元服の成否もパパへの想いが、その重い扉を抉じ開けさせました。
八丸はパパの愛の中に居た自分をしっかり感じられているのです。そして、そこから自然とパパに対する感謝を生じています。非常に素直な子です。表面的にはパパへの反目を掲げてはいますが、内面はパパへの感謝に満ちています。生命維持装置に繋がれた不自由な生活で八丸が歪まなかったのが不思議なくらいだったのですが、やはりここはパパの育て方が良かったとしか思えません。こんなにも素直で邪気のない子に八丸を育てられたのは、パパの並々ならぬ努力があった事でしょう。
八丸はたくさんパパから与えられました。それは物であったり、時間であったり、気持ちであったかと思います。それら全てが八丸の為。八丸を生かす為に作用していた筈です。八丸の感謝というものは、偏にそれらを認識できている証拠でありましょう。そして、それこそ達麻がここで八丸にパパの言葉を引用して伝えたかった核心であります。達麻はパパがそうしてくれたように、今度はアンちゃんにお前(八丸)が同じようにしてあげなさい…と、具体性を伴った教えを説いている訳です。
八丸はパパによって「愛」というものを知らせれています。しかし、それは自分が愛された記憶でしかありません。逆に言うと、八丸は愛され方のみを知っているという事であり、八丸は愛し方はまだ知らないのです。…ここは若干、言葉が足りないかも知れないので補足すると、八丸はパパを愛していて、その想いがロッカーボールを承認させました。あの時、八丸は切腹したんですよね。自分の命を差し出してパパを守ろうとした…。しかし、それに八丸自身が気付けていません。
「愛」とは与える事なのであります。その意味で八丸は自分の命すら厭わず、パパを愛しています。だから侍に成れたのですが、「愛」というものの本質を言語化して、それを理論的に展開して行動できるレベルにはない…自分のモノにはできていないのです。認識のレベルの問題です。これまで与えられる事しか知らなかった八丸が、今度はアンちゃんに与える。それは守られる存在から守る存在へと自分の立場・役割がシフトするという事であります。達麻は八丸に愛し方を学ばせようとしているのです。
八丸はパパに対して無意識にできたけれど、今度はめんこい女の子のアンちゃんに対して、明確な意識の中でそれを行わねばなりません。これは八丸の主体的な行動なのであります。誰かの為に何かをしたいと思う気持ち…それが「愛」なのだと、八丸が気付けるまで後少し…、若い内は心も身体も治りが速いから、いっぱい傷付いて、いっぱい気付いて欲しいと、僕は思うのです。そして、そこで得た気付きというものが、きっと八丸という人格を築くと、僕は信じています。
続きまーす!!(歳をとると説教くさくていけねーやな)