サムライ8 八丸伝 第17話 コツガとリュウ 感想②
「アタに対抗するために
まずは箱を開けるための
仲間を探さなきゃですね!
…でもどうやって?」(八丸)
「お前は引力が強い
同じパンドラの箱の鍵は引き合う―…
遠からず出会うだろう
拙者が最初にお前を見つけたのも
偶然ではないのかもしれん…」(達麻)
「…オレの引力?」(八丸)
「オレに他の鍵の奴らの居場所を
感じろって事?姫みたいに?」(八丸)
「いや…そんな曖昧なものでもない」(達麻)
<ズッ…>「この金剛夜叉流の免許を
お前の鍵につなげダウンロードすれば
色んな情報をデジタルで視覚化できる
一度お前の父の墓の前で説明してやった時と
同じ要領だ」(達麻)
「ああ…!あの時の感じね…」(八丸)
「引力の強いお前が
知らず知らず引き寄せ合っている鍵の仲間を
光の映像として地図上に表示できるはずだ
…敵となる合鍵の七兄弟も同じだろうが
この地図を見て他の鍵たちの居場所へと
向かって行くのだ」(達麻)
「……
侍の免許ってすごいけど…
本当にこんな地図このオレに!?」(八丸)
第9話「ふたりで…」で、アンちゃんは美事にロッカーボールを感知して八丸と早太郎と共に掘り出しました。あの時、八丸の気配をアンちゃんが参照してこれまで見つけられなかった微細な反応を見逃さなかったのだと、僕は考えていましたが、今回の説明であれは八丸の引力にロッカーボールが応えた…つまり、八丸の引力に引き寄せられたんじゃーないだろうか?と思いました。物理的には「引力」とは万物(全ての質点)が互いに及ぼしあう力であります。その一方が強ければもう一方を引き寄せる訳です。
八丸はその「引力」が飛び抜けて高いようです。だから、達麻やアンちゃんを引き寄せた…と達麻は考えている訳です。つまり、これまでの八丸の出会いとは偶然ではなく必然だったと。そして、それを「運命」と呼ぶのだろうと、僕には腑に落ちすぎてなりませんでした。何たって敵のアタさんまで引き寄せちゃうんだから、相当強い「引力」のようです。それなら葉芽道だって八丸の引力に引き寄せられる何かしらの要素があったのでしょうし、ナナシくんも八丸の引力に呼応する要素があったのかも知れません。
もしかしたら…ナナシくんも「パンドラの箱の鍵」の候補の可能性が出てきませんかね。もしそうならナナシくんもロッカーボールの儀式で侍になって八丸達と合流して一緒に戦えるから嬉しいです。そして、ナナシくんの元服の暁には是非ともナナシくんの魂が求める性を手に入れてジェンダー(社会的な性別)を確立して欲しい…できたらいいなと思います。その時はちゃんと女体の細部のディテールまでナナシくんが願える様にしっかりと予習すべきなので、僕の秘密のハードディスクをお貸しするので連絡下さいね(笑)。
ま…僕が不意に死んでしまったらドリルで何箇所も穴を開けて貰って、電源を入れたまま浴槽に沈めて貰える様に手配はしてありましたが、ナナシくんにお貸しするのは吝かではありません。ぶっちゃけ、ロッカーボールの儀式もナナシくんにとってみれば性転換手術みたいなもんですから、個人的には<ボンッ><キュッ><ボンッ>のナイスバディが希望です。ま…細かなディテールは週ジャン誌面では再現できないと思うので、できれば次の冬コミ辺りで画の上手い同人の方に仕上げていただいたら金のわらじを履いてでも……(笑)。
ところで、達麻が「この金剛夜叉流の免許をお前の鍵につなげダウンロードすれば色んな情報をデジタルで視覚化できる」と言ってますが、ここで達麻が言う「ダウンロード」とは「リモート」(=ネットワークを経由して…)を意味してるのではないかと思います。まさか達麻(ローカル)の「免許皆伝」が八丸(リモート)にそのままコピーできちゃうようだと、ハード的には「印籠」が足りませんし、ソフトウェアの無限の複製が可能になってしまいます。例えば達麻が死ぬ時に自分の一切合切を八丸に譲渡するとかなら別ですが。
また、何事も「諸刃の刃」と申しまして、メリットとデメリットは裏腹でありまして、八丸達が「鍵」を見つけ易いのは敵のアタさん達にとっても同じのようです。なので、今後、逃げても逃げてもアタさん達は八丸目掛けてドンドン追っかけて来ることになりそうです。ま…その方が展開が速くていいですが、八丸達としては四六時中気が休まらなくて安閑としてらんないでしょうね。きっとトイレに入る時も落ち着いて意識を集中できなくて、特に大っきい方だと困るんじゃないですかね(笑)←またそれかーッ!!
続きまーす!!