サムライ8 八丸伝 第25話 遭遇 感想②
「よーし!」<ズボッ>(八丸)
「気にすんなよ…竜」(骨河)
「何がだ?」(竜)
「いや…気にしてねーなら
別にいいけどよ」(骨河)「……
お前やっぱりいい奴だな」(竜)「……」(骨河)
「さぁ…どうだかな」(骨河)
「今までのオレの経験がそう言ってる」(竜)
「へへ…!
今までの経験ねェ…
記憶喪失中の奴が言うセリフじゃ
ねェーよ…ったく」(骨河)
※骨河の裏切り者フラグに関しましては後の方でまとめていき〼
<ビュウウウウ…>
骨河の裏切り者フラグが立ってますが、その次のページで大きな鳥型のキーホルダーの羽をシェルターにして八丸達をスコープに収めるスナイパーが登場します。ケルベロスはミリオタですのでこのスナイパーが意味するところがよく分かりますが、ミリタリー関係に興味がない人には分かり難い表現だと思いました。八丸達が見える景色から同じ見え方だけど黒くマスクされた絵柄に変わっているのはスコープで覗いたスナイパーズビュー(snaiper's view)です。そこからスナイパースコープのレンズにパーンして…というように視点が移動します。その後にシェルター(キーホルダー)の全景に移動。
描写が倒置されているのでちょっと考えてしまいます。ところで、光学照準で狙撃する…と言うことはどんなに離れていようとも、その星(惑星)の円周上の直線で結ばれる距離の内です。もし惑星・見下が地球と同等の大きさなら地平線は観測者から5km程度です。意外に短いですよね。勿論、高いところから見渡せばその距離(20mの高さからでも水平線は16km)は伸びます。逆に小さな星だとぐっと短くもなる。通常のライフルは直線弾道ですので、火器の性能の限界(有効射程)もありまして、それ程遠くを狙える訳ではありません。リアルの狙撃ではいいとこ2kmが限界じゃないですかね。
それも気象観測班や斥候が狙撃ポイントの風速・風向・温度・湿度などのデータをスナイパーに提供して、射手がそれに経験を加味して補正してやっとこさです。狙撃銃も大口径で射程の長いモデルが必要。一番大切なのは射手の技量ですがね。登場したスナイパーは光学照準(ズーム)とデジタル画像解析の組み合わせで狙撃をサポートしているようです。狙撃銃もかなりの大型で対戦車ライフルクラスです。バイポッド(二脚)はフレキシブルで銃口部分と本体を支えて狙撃を手厚く支援していますね。かなり高い場所に陣取って狙っているようなので10km〜20kmの超遠距離からの狙撃なのでしょう。
ミリオタとしてはやはりスコープの描写はサイト内に補正ゲージやレティクルの表示が欲しいと思いました。遠距離の狙撃においては着弾点の補正が不可欠ですので、情報提供のあった各データを元にサイト内のゲージで補正シミュレートします。なので、スナイパーの目線で八丸達を映し出して、それが自分自身にパーンしてくる動的な映像を漫画で表現したいのであれば、一目見てそれがスナイパーライフルのスコープ内の描写である事を明確に示す為に必要以上にスコープのスペックを強調された方が宜しいかと思います。僕はゴテゴテしたのが好きなんで好みの問題もあるかもですが…。
これと同じで折角、サイボーグの体で戦うんですから、AR技術で網膜に戦闘支援データや各種レーダーや赤外線等の照射アラートなどを視覚情報に被せて表示する演出があってもいいと思うんです。例えば八丸のメガネに戦闘機のHUD(Head Up Display)のように機能するのであればメガネやゴーグルにだって存在意義が生まれます。またゲーム感覚で自身のHPやMPのゲージが表示されるアイデアもあったり、それが八丸ビューとして描ければ漫画での表現の幅が広がるんではないかと思います。格闘モノで意外に当人目線が少ないので読者には新鮮に感じられるんじゃないでしょうか?
続きまーす!!(風邪をひいてしんどいのでちょっと寝まーす)