サムライ8 八丸伝 第27話 目覚め 感想⑥
<ゴゴゴゴゴ…>
「!!?」
「何だ!!?」
<ゴゴゴゴ>
「弁の奴
鬼若丸を出しやがったな
もう勝負はついた…」(骨河)
<グラ><グラ>
「鬼若丸だと!
八艘飛びの義経が持つ
親方級ホルダーだぞ!?」
「そんなのまで
奪ってんのか!?」
「義経?誰だそれ?」(竜)
「星を切り崩すという凄腕の侍だ
この辺りでは知らぬ者はいないぞ」
「……」(骨河)
「は…八丸くん……
達麻師匠だ…大丈夫かな?」(アン)
「今 寝落ちさえしなけりゃね」(八丸)
(くっ…!眠気が…)<ズッ>(達麻)
「下には…骨河もいるんだぞ!」(達麻)
「仲間を切れない奴は自分を縛る
つまりお前は弱い」(弁形)
弁形の一振りが地上を襲っています。確かにこれをまともに食らったらお終いでしょうね。ところで、これって鬼若丸が弁形に提供したモビルスーツ(正確には鎧)の斬撃が飛んで来てるんですよね。その威力で大地が抉り取られてるみたいですが、宇宙から見て判るくらいの大きさの裂け目が大地を穿つ場合、その周辺はとんでもない暴風に見舞われると思うのですが、辺りはそこそこ穏やかです(笑)。大気剣で衛星・無雲を砕いた時も思ったんだけど、あの時はもっと甚大な風災が地表を襲う筈なんだけど、そんな事気にせずに普通に空を仰いで平和そうだったのが微笑ましかったです(笑)。
今年は台風の当たり年で暴風雨の怖さを目の当たりにしましたが、そんなのの比じゃないくらいの暴風が吹く筈なのになー…って、これ!?SF(Science Fiction)だよな!?と改て驚いてますけど、これ程…考証の薄いSF作品も珍しいでしょう。宇宙に出てもまるで隣町か下手したら二、三軒隣にサンダル履きで移動する感覚だし…。一事が万事と申しまして『サムライ8 八丸伝』の全ての表現にこれっぽっちもSF設定というものを感じないんです。別に「とんでもサイエンス」でいいんですから。「侍+SF」で行く!!と決めたら、自分の言葉を曲げちゃいけない。このままだと「SF詐欺」という新しいジャンルを開拓する事になりますよ(笑)。
その延長線上に件(くだん)の斬撃もありまして、何で斬撃が飛ばせるのか?を簡単にでいいので説明して欲しいです。例えば…八丸と竜の再戦において、八丸は竜の斬撃を紙一重で躱して辛くも勝利した訳ですが、あの時は何で竜の斬撃が飛ばなかったのか?伸びなかったのか?そういう説明がないから「あれれー?」となるのです。他にも明らかに刀身より長い物体を斬ったりしていますから、その何処ででもいいので斬撃が伸びたり飛んだりする理屈を科学的に説明する描写があって然るべきなのです。他の下んない説明よりもそっちが先でしょ!!と、僕はいつも思うのであります。
ちなみに「ルパン三世」の五右衛門の斬鉄剣の説明は不要です。SF作品ではありませんから!!でも『サムライ8 八丸伝』はSF作品なんですよね。だったらしっかり説明しないと…歯痒い想いで読み込んでおります。例えば金剛夜叉流・犬掻きのように「電子を加速させ…」という訳のわからない説明でいいんですよ。それを飲み込むのが読者のお約束なんですから。それは作品や作者様と読者の間に結ばれる約束みたいなもんだと、僕は思います。そういう「約束」を何度となく交わしながら読者はその作品にズブズブと没入して行けるのです。逆にそれがないままお話が進んでいるから「置き去り感」が半端ないのです。
しかし…もしかしたら「SF」ってまさか「Science Fiction」ではなくて、「Samurai Fantasy」(侍ファンタジー)なんでしょうか?それか「Science Fantasy」(サイエンスファンタジー)というのもあるので、こっちの勝手な思い込みだったらゴメンなさいm(_ _)m何せ幼少の砌よりH.G.ウェルズに親しんで参りましたもので(ウソ)。ところで、ここ数話…「解析AI」が出て来て、あれにチョロッと説明させるのって何気にいいなーと思うので、八丸に「解析AI」を装備させて事ある毎に解説させるっていうのはどうでしょうか?「光速エスパー」のチカ(小鳥型サポートロボット)のパクリですけど(笑)。
ところで、記憶喪失の竜ですけど、「義経?誰だそれ?」なんて言ってて、これは「義経フラグ」だな…と、僕は思いました。指名手配犯の弁形を一発で言い当てた達麻の「解析AI」をもスルーしてしまうんだから、弁形にも分からなくても当然だし、「この辺りで知らぬ者はいないぞ」と言うモブ侍なんかコロッと欺けるくらいの外見的な仕掛けがあるか?ホントに(弁形も含む)誰にも姿を見せた事ないとか…とんでもな理由で今までバレずに来れたんですよー(棒)。そして、それを秘匿する為に竜の鍵(キーユニット)にリミッターか何かをぶっ刺してるんじゃないですか?
竜が八丸達の乗るウミガメちゃんに忍び込んだのは八丸の「引力」に吸い寄せられてで説明つくし、竜が義経だとこの先、弁形が八丸の仲間に成り易いので、弁形が大好きになった僕としてはありがたいです。そしたら、そのドサクサに紛れて骨河も許されて一緒に旅を続けるんじゃーないですか?いろいろとコミュ力高そうだから何かと役に立ちそうだし、旅は道連れ世は情け…って言うじゃないですかァ…アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ…ま…その前に間違えて弁形の斬撃が竜を吹き飛ばすとかなければいいですが、しかし、これで竜が吹き飛ばされてお終いだったらそれはそれで「ゴォオラァッ!!」ですけど(笑)。
続きまーす!!(「竜は義経」で縦読みコメを書きたくなったさー)
竜はホントに記憶喪失なんだろうか?
はじめて登場した時から疑ってたけど
義理堅い感じで嘘つくキャラでないのに
経験的に怪しいと僕の心が叫んでいる!