業務連絡(200303)
ハチマルのケルベロスです!!全てのアクセスに心より感謝致します。
感想の続きを書こうと頑張ったんだけど上手くまとまらなかった……アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ…明日書く書く明日書く。おやすみーzzzzzzzz
サムライ8 八丸伝 第40話 支えの喪失 感想①
<バラ>
「!!?」(達麻/花一)
「何だコレは!?」(花一)
『母艦 洋犬との通信途絶
H粒子ゼロ…虚界です』(洋犬AI)
「アタも星も見当たらぬ!
様子が変だぞ!!」(花一)
『ここは他の宇宙領域です』(洋犬AI)
「!
アタに…そんな力まで!」(達麻)
「くそっ!ハメられた…
別宇宙に閉じ込められたって事か!」(花一)
「侍は断つと繋ぐを制す者
それは宇宙領域とて同じだ」(アタ)
先週の最後で「アタVS達麻&花一」が刃を交えて文字通り…火花を散らしたところで閉じて、この一週間…どんなすごい闘いが繰り広げられるんだろう!!??とワクワクしてたんですが、いきなり決着してしまいました(笑)。この一週間のワクワクは何だったのか?…と(笑)。僕は連載前に「侍物」という事でどんな「殺陣」(たて)が拝めるんだろうと非常に楽しみにしてたんですよー。僕らの世代では「チャンバラ」と申しまして刀で<チャン><チャン><バラ><バラ>と鍔迫り合う剣戟(けんげき)が岸本先生のネーム(作画は大久保先生)で拝めるですから、これが楽しみでなきゃ何なのよ…じゃないですか!?
でも連載が始まったらチャンバラよりも説明が多かった…(笑)。それでも偶ーに出てくる殺陣は素晴らしかったです。やっぱ漫画は「画が命」ですから、画がとんでもなく上手な大久保先生が岸本先生のネームを清書してるんですからカッコいいですもん。だから、今回の最強格同士の一戦は期待してたんです。それがアタさんが余りにも強すぎて取りつく島もない状態で明らかにイキってた達麻と花一さんが別宇宙に飛ばされて終わりとか、ものすごくスッキリしないです。岸本先生は「これが宇宙での侍の闘い方!!」とか「これこそ”侍×SF”の戦闘!!」と考えてらっしゃるのでしょうが…。
何か…こう、釈然としないんです。気持ちよくない…んです。これと似た事が『新世紀エヴァンゲリオン』でもありましたねー。TVアニメではなくて映画版だったかと思いますけど、記憶がかなり怪しいです(汗)。白い量産型のヱヴァが出てたヤツで、シンジ君が怒りと共に覚醒状態に入り「さぁ!!戦うぞ!!」という気持ちに作中も視聴者もなった時にシンジ君のヱヴァが十字架に磔られちゃったんですよ。闘気が最高潮に溢れ出してたのが一瞬で失せて磔(はりつけ)でお終い…(笑)。いやーここは取り敢えず闘うとこでしょーッ!!って僕は思いました。ここに来てシンジ君が折角、男として立った瞬間なのに何で戦わせないかなー。
確かにアタさんとしては目当ての八丸(八角)を回収するのが最優先で、それが成れば「マンダラの箱」が開いて投了でありますから、ここで達麻と花一さんに時間をかけるのは合理的ではありません。また達麻と花一さんの「10分ルール」をアタさんが知ってか知らでかは分かりませんけど、余りにも素っ気ないし、エンタテインメントの「お約束」を守って欲しいです(笑)。これ…週刊誌だからまだイケてますけど、単行本で読むとここの繋ぎでは話が飛んだように感じられる筈です(笑)。頁、二ページ一遍に捲(めく)った?いや、三ページ一緒に捲った?ってなります(1話飛ばした!?)…きっと(笑)。庵野さんも岸本先生もズラしが過ぎるんです(笑)。
やっぱ、やるときはやる!!って言うか、ここぞ!!(←今でしょ!!)という時に全力で行って欲しいんです。こっちはお腹いっぱいになってない…どっちかと言うと飢餓状態にあるから、ここは「アタVS達麻&花一」を一通り描いて〜の…アタさんの「屍界」で幕引き…っていう流れにしないと盛り上がった気持ちが裏返っちゃうんですよ。読んでて全然楽しくないものね。こんなズラしばっかじゃなくて偶にはベタベタな胸熱展開で盛り上がらせて貰いたいもんだわ…と思いました。ま…アタさんの圧倒的な強さはよく伝わりましたし、圧倒的な絶望感もありました。ありましたけど…まー…面白くはなかった…というのが僕の感想です。
それとこれは少し後の描写なんだけど、アタさんの攻撃で白兎と洋犬が大ピンチなって首の皮一枚で難を逃れたところで三打や苺ちゃんが宇宙服で防護されてるカットで何を思ったのか竜まで宇宙服着てるんですよ。三打の横(右手)にいる黒髪の男性は明らかに竜だけど宇宙服姿です(笑)。竜と感じの似た五空は苺ちゃん(猿のキーホルダーの中に収容されてて可愛い!!)と一緒にいて、侍だからそのままの姿です。竜も侍なんだからこれはちょっとねー…と思います。この程度は校正で引っ掛けてあげないとダメですよー。これは…制作スタッフが作品への関心を失ってると思われても仕方ないです。細かいお話でアレですが、全てにおいて「愛」が感じられないのが悲しいです。
続きまーす!!(屍界の理論的な考察は次で行いまーす!!)
業務連絡(200301)
ハチマルのケルベロスです!!全てのアクセスに心より感謝致します。
昨日、近所のホームセンターではトイレットペーパーが売り切れでした。入場制限までかかって「何が始まるんです?」という感じ…(笑)。次はゴミ袋がヤバイ…そうです。…とネットで流れてましたが、本当に必要な人が必要な時に必要な分だけ購入するでいいと思うんですけどね。こういう時だからこそ情報に踊らされないようにファクトチェックが重要です。
物事の真贋(本質)を見極める目…『サムライ8 八丸伝』で言うところの「心眼」ですな。僕もまだまだ心眼が足らぬ状態なので、日々研鑽に励んでおります。少年少女も精一杯足掻いてみて下さい。「少年老い易く学成り難し」ですよ。僕も気付いたらオッチャンになってました(笑)。少年少女がこういう想いをどう受け取るか?僕らとしてはどう伝えるべきなのか?それぞれがそれぞれに命題を抱え歩んでいます。
僕は常々、子供らに「一期一会」を与えられる存在になりたいと思っております。こんな僕でも子供らの何かの役に立てれば本望であります。これはもう僕にしてみれば祈りのようなものです。だからいつも心の中でこう呟いています。神様どうか…何かが伝わりますように…。少年少女が少しでも多くの事に気付けますように…。優しい気持ちが育ちますように…。そして…幸せでありますように…。
ハチマル ケルベロス
業務連絡(200228)
ハチマルのケルベロスです!!全てのアクセスに心より感謝致します。
ケルベロス的には『サムライ8 八丸伝』で最高に良かったのは第35話「侘び寂び」であります(鉄板)。出だしの「いかにも私が不動明王だ」でいきなりツボって、そっからはもう箸が転んでも可笑しかったです(笑)。何と言っても「語録」が突き抜けてて不動明王の全てのセリフが心に刺さって刺さって(←刺さるかーッ!!)。もうこれ「語録漫画」でいいじゃん!!このままこれで突っ走りなよ!!って思ったんだけど、不動明王どこ行っちゃったのか?全然出てきてくれません(笑)。
ま…でも今度出てきたらちゃんと答えを出さないといけないのではぐらかせないからなんですよね(笑)。だから、出て来ないんじゃなくて出て来れないんです…きっと(笑)。不動明王ははぐらかして何ぼですから。「h粒子」の”h”は”はぐらかし(hagurakashi)”の”h”なのですよね(笑)。つまり、これは「はぐらかし語録」…不動明王の「はぐらかし語録」の世界に僕らは足を踏み入れたんですね。「語録」の使い勝手の良さに気付いてしまったらなかなか手放せない…職場で間違って使そうになるもの…(笑)。
ラインでもスタンプだけでそこそこ話せますけど、それと同じように「語録」のみでも普通に会話が成立しますよね。スタンプを用いたコミュニケーションにより細部を相手の想像力に委ねられるので、ハマりそうなものをテキトーに放り込めばオKだから、あまり細かく考えなくて済むからすっごく楽なんですよね。その分、パターン化し易いから飽きますけどね。『サムライ8 八丸伝』関係の掲示板でよく見る日常風景ではあります(笑)。だから作品の出来不出来と関係なく無駄にコメ数は伸びています。
僕は「(どう見えるかだ〜まだまだ)心眼が足らぬ」がMaxにお気に入りであります。日常会話で困ったらほぼほぼこれで回避できます。この「語録」の汎用性の高さは異常!!です。次点が「そうとも言えるしそうでもないとも言える」ですかね(笑)。下手したらこの二つで人生渡って行けるかも知れない期待感もあってヤバイです(笑)。何処かの安倍総理にも教えて差し上げたいくらいです。ま…無用な敵を増やしてしまうという弊害もありますけど、人生って波乱万丈だから…(←知るかーッ!!)。
英語では「どう見えるかだ…まだまだ心眼が足らぬ」は”It is all how you look at it. Your mind's eye is still unrefined. ”なんですけど、何だか英語の方がしっくり来ると申しますか気分がよく伝わる気がします。これは翻訳が上手なのか?日本語の方が絵画的(キャラクターベース)(で想像の余白が大きいから)なのか?ラインのスタンプや「語録」による会話と真逆に思えます。個人的にこの差異は非常に興味深いです。これこそコミュニケーションの質に係る勘所なんじゃなかと思えまして…。
確かに「語録」は楽で面白いですけど、不動明王だって2度目(の出演)は無かったように「語録」だけだと深いところまで関われないのです。要は「塩梅」なのかと思います。テンポのいい会話に効果的にスタンプを用いるのがライン巧者であります。同じようにちゃんと自分の言葉を練って何とかして相手に気持ちを伝える努力をしつつ、偶(たま)〜に「語録」を織り交ぜるくらいがちょうどいいのかな…と思います。
そういう訳で「語録漫画」というものが大作には成り得ないというのが分かると思います。『サムライ8 八丸伝』もそこで生きる道もあるかも!?と、一瞬考えたんですがどうも無理っぽいです(笑)。その為、『サムライ8 八丸伝』も何もなければあと数話…。僕の読みだと次かその次の最終頁に「次回…感動の最終回!!」のアオリがおっ立つと思います。『サムライ8 八丸伝』の読者ならば、その時は迷わずこう呟いて下さい!!
「(出版社がどう思おうが)最終回かどうかはオレが決(ry」(←知るかー!!)
ハチマル ケルベロス(内容のないお話ですみません…だから業務連絡なんだわ)
サムライ8 八丸伝 第39話 奇襲 感想④
「烏枢沙魔流
星寄せの猫侍
威掻くの花一
金剛夜叉流
星砕きの犬侍
魔噛みの達麻
免許皆伝の
この2人が手を組み闘う姿
よもや目に出来るとは
思わなかった!」(千)
<ギン>
「花一…貴様寝返ったか」(アタ)
「お前に言われたくはない!」(花一)
(やはり候剣でくるか…!)(達麻)
「どう来ようが
手の内はどちらかが知っている
読めるぞ!」(達麻)
「師匠…
アンタ達は個別で一つ一つ…
だがオレは二つの流派を皆伝した
唯一の男」(アタ)
(金剛夜叉流・烏枢沙魔流混合流――――
屍界)(アタ)
アタさんが(懐かしいのが増えたな)と考えてたのは恐らく花一さんなのだろうと思います。その後、アタさんが二人の斬撃を受け止めた時、「花一」と呼び捨てでしたので、花一さんとはカーラさんの下で研鑽に励んだ兄弟弟子なのかも知れません。達麻と花一さんは同年代っぽいし、アタさんは達麻の弟子だから順番的には花一さんが兄弟子なのかな?まー…どーでもいいですけど(笑)。花一さんも免許皆伝なんですね。しかし流派を抜けても免許皆伝はそのままなんだ。アタさんも金剛夜叉流から烏枢沙魔流に流れて二つとも免許皆伝して両方とも使い放題みたいなので貰ったもん勝ち。これはセキュリティの意識が低杉と言わざるを得ません。
アタさんの鍵(キーユニット)が露出した時に達麻のような免許皆伝の印籠が見当たらなかったんですが、僕的には「印籠=ドングル(ハードウェアキー)」なのかな?と思ってたんですが、無くてもソフトウェアが使えるんであれば飾り…というか「修行をよく頑張ったで賞」みたいなものなんですかね。達麻は印籠を葉芽道に見せてビビらせてましたし、流派内での序列を示す程度なのかもね。それに八丸の免許のダウンロードで最上位の「流星剣」までダウンロードされてまして、ステータスが規定を満たさないと使用できない。逆にステータスさえクリアできれば免許皆伝できる…その侍の精進次第?と考えられるんではないでしょうか?
ところで侍のステータスって「腕力、素早さ、知力、技量センス、引力、キーホルダー、勇、カリスマ」ですが、達麻と八丸の師弟関係が余りにも描かれなさ過ぎて侍の修行がよく分かりませんし、これらの数値をサイボーグの体においてどのように上げるのかも分かりません(笑)。また達麻の回想で夜叉さんが「免許皆伝は成しました」と言っているので師匠として何らかのサポートはしてると思いますが、流派を抜けても習得(=ステータス値のクリア)した剣技は使い放題っていうシステムを流派のトップはご一考された方がいいのではないかと思います。単独で惑星すら屠(ほふ)れるんだから注意して欲しいです(笑)。
もっと段階的に剣技をダウンロードして個人を見極めるとか、認証そのものを厳格化すべきです。それでも裏切られる可能性は排除できないので、やっぱ遠隔でソフトウェアの使用制限を掛けられるような仕組みを作るべきです。これには局地戦や通信のジャミング対策で侍がスタンドアローンで動ける配慮が災いして介入し辛いのでしょうか?それなら、ソフトウェアの定期的なアップデートを義務付けてサーバーにアクセスした時に不穏分子を弾くようにする手もあります。それでアタさんみたいな剣士が敵になるリスクは防げたと思います。しかし、まー…今回はそのお陰で花一さんが味方になってくれて助かってるんですけどね(笑)。
それで、とうとう「アタさんVS達麻&花一」が開戦されましたが、達麻と花一さんには10分の時間制限があるので、アタさんが時間稼ぎし始めれば詰みなのだけど、達麻達にはそういう想定はなかったんでしょうか?アタさんが「ま…師匠、お茶でも…どうぞ」ってやるだけで花一さんも達麻と状況は同じ筈なので「眠気が…」ですもん(笑)。それなのにいきなりイケメン化して飛び出すのは無謀でしかありません。しかも、アタさんにはニリ姫の「祈り」がありますから「勇」が半端なくて同じ免許皆伝同士でもステータスが上の方が威力があるんですよね。それらを推しても達麻と花一さんが行くしかなかったのでしょう。
しかし、この場合、戦術的には別働隊が敵の姫を叩く!!というのが定石に思えますが、千ちゃんはTVの実況役みたいになってますし、八丸はポップコーンを頬張っている(ウソ)。アタさんの側はしっかりと一角〜七角までがニリ姫を護衛してるのにね。双方の意識が違い過ぎて勝敗が決してる感すらありますね。それでも八丸達がここで勝利を収める展開になっちゃうんでしょうか?達麻と花一さんがサクッと殺られるか寝落ちでもした後、大ピンチになるけど突然現れた第三極に助けられて、こんなもんか…と子供らに勘違いして困るかー。やっぱ最期まで自分らで何とかしようと足掻いて欲しいと僕は思います。
具体的には千ちゃんが単独でもいいし五空や八丸を従えて敵母艦に強襲するとか、苺ちゃんと三打の「切腹の儀」の決行ですかね。ロッカーボールは遮那家の義常が散体して還元されたロッカーボールと、達麻が黒馬で運んでいた馬侍のロッカーボールが(描写がないけど…)洋犬に搭載されてる可能性は残しています。苺ちゃんは心眼持ちで予知能力までありますから、現状を打破する為、或いは自分が生き延びる為の手段として「切腹の儀」を企図できると思います。それがなれば花一さん曰く「銀河一強い侍になる娘だ」(ep36/花一と五空)なので、免許のDLまではできそうにないけど最高の戦力になると思います。
それに侍になれれば宇宙空間に投げ出されて〜の即死を免れます。それは三打も同じなので、こんな時にTV観戦なんて悠長な事してないで、生き残る為の最大限の努力をしてもらいたいもんだなーと思います。非常に余談ですが、苺ちゃんは僕の大好きな漫画作品である『EATER』(うすね正俊先生)に登場する青子(清水青子)みたいなもんかな…と、僕は思ってまして、此の期に及んでも彼女が侍化して盤面をひっくり返すくらいの一発逆転が可能だと思うんですよ。何なら今から八丸を言葉責めで散体させて還元されたローッカーボールで苺ちゃんを侍にした方が何ぼか有意義だと思うので是非ともそうして下さい(笑)。
サムライ8 八丸伝 第39話 奇襲 ハチマル ケルベロス 了
サムライ8 八丸伝 第39話 奇襲 感想③
『急速に烏枢沙魔の艦が接近中
戦闘態勢に入って下さい』(洋犬AI)
「達麻!
奴ら艦を自性輪身して速度を上げている!
すぐに来るぞ!どうする!?」(花一)
「あのデカブツをか!?」(一体
どれほどの侍魂を使ったというのだ!!」<スッ>(達麻)
<ズポ>「花一!拙者と2人で迎え撃つぞ!
猫又は出せるか!?」(達麻)
「洋犬で行く気だな!
なら私の体も解放してくれ!」(洋犬)
(……この感じ!
懐かしいのが増えたな)(アタ)
「竜騎で出る!
ニリ姫祈りを頼んだぞ」(アタ)
「ええ」(ニリ)
「花一師匠の人の姿に猫又……
現実で見るのは初めてだ」(五空)
「お前の師匠って
…どっかで見た事あんだよなぁ」(八丸)
リアルの仏教用語で「三輪身」とは如来が「自性輪身」(如来の本来の姿)、「正法輪身」(菩薩の姿)、「教令輪身」(忿怒尊の姿)を、教導すべき衆生の性質に合わせて発現させる事を言います。しかし、この物語における「自性輪身」は侍魂を用いたチートを指すようです。アタさんが八角(八丸)を回収する為に「分身体」を拵えた時には「素粒子」と「H粒子」(ラージH)の濃度を調整して、侍魂を核にして分身体を作ってたのを見て(ep8/ゆっくりでよい)、僕はその分身体を「自性輪身」と称しているのかと思ってましたが、どうやらあの描写はアタさんの分身体を「自性輪身」という状態にしていたようです。
アタさんが星位大将軍のムジンさんをチョイッと捻った回(ep10/ターゲット捕捉)で、サ姫がアタさんを「アレは…自性輪身の状態だ」と言ってましたね。恐らくこの宇宙に本来在った素粒子に取り付いた「h粒子」(不動明王粒子?)の配分(=濃度)を調節して物質としての重さ(質量)を「0に近づける」(アタ・ep8/ゆっくりでよい)のだと思います。質量が限りなく「0」になれば速度も光速により近付けられます。今回も達麻や花一さんはアタさん達の速度が想定外に速くて慌てていますので、きっとそこからアタさん達が「自性輪身」を利用しているしかないと分析したんではないかと思います。
アタさんの分身を「自性輪身」の状態にするに当たって侍魂が一個必要だった(と思われる)ので、アタさんの艦の龍ちゃんを「自性輪身」の状態にする為には相当量の侍魂が必要になるでしょう。アタさん達は星を角弾頭でぶっ壊して侍魂をセッセと回収していましたから、それを使ってデカブツ(龍)の自性輪身化に成功したのだと思います…が、侍魂を集めるのはカーラさんの命令で、それをこんな風に消費してアタさんがカーラさんに叱られないか心配になりました(笑)。きっと、その任務より八角の回収の方が優先順位が高かったのかな?八角を回収してしまえば烏枢沙魔の「合鍵計画」はコンプしちゃうからオKなのかもね(もう…知るかー)。
ところでこの物語の取っ掛かりの第1話で八丸が切腹の儀を経て侍になったところで達麻が「三輪身の力を得た…つまり…お前は侍になったのだ」と言ったのを聞いて、僕は先の「三輪身」の「三輪観」(自性輪身、正法輪身、教令輪身)に則って、侍は姿を変えて闘うんじゃないかと期待してたんです。例えばDBのスーパーサイヤ人が2、3とステージを上げて行ったように、侍も姿を変えて最後は「阿修羅像」みたいに何本も腕を生やしたり、頭が全方位に向いたりしてとんでもない格好になって闘うのでは!?と期待してたんですが、その前にお話がとんでもない事になってしまって叶わぬ夢に終わりそう(笑)。
アタさん達がお大尽に侍魂を消費して「自性輪身」でかっ飛ばして来た(光速に近い速度)為に達麻や花一さんがこんなに焦っているのですが、八丸や五空、それに竜にはそのような切迫した感覚がありません。彼らも侍なんだし、師匠の達麻が右目のプチ侍魂を抉り出して騒いでるんだから只事ではないと分かっていいと思うのですが、大画面モニターで観戦してて、アンちゃんが気を利かせてお茶など煎れたりしたらまたソファーに座ってまったり過ごしちゃいそうな雰囲気です(笑)。でも、彼らはまだ駆け出しの侍で、年端もいかない子供…仕方ないかーと思うんですが、よーく見たら千ちゃんも一緒にモニター観てるしー(笑)。
千ちゃんって花一さんを捕まえに来た筈なんだけど、捕まえない事にいつの間にかなってしまってて、そしたら普通は原隊復帰する…つまり精鋭特務隊に帰るべきだと思うんですけど、なんで達麻達と一緒に宇宙旅行してるの?暇なの!?(笑)八丸達の保護観察で残ったのかな?それにしても寛ぎ過ぎじゃないですか?仮にも達麻と花一さんが10分しか活動できないリスクを負って人の姿になって飛び出したんだから、それをフォローできるように千ちゃん自身も武装するなり、生身の人間の苺ちゃんと姫達、それに三打にノーマルスーツ(宇宙服)を着せるなりしないとマズイと思うんですけど…めっちゃまったりてますもんね。
それと、非常に余談ですが、ニリ姫を取り囲むように一角から七角までが全方位警戒で立ってますけど、やっぱ7人いるんですよ。これが6人とかだったら、こそっと◯角が洋犬に忍び込んで、五空に正論でノックアウトされた八丸を暗殺(→回収)して、そのまま八丸に化けてアンちゃんとしっぽりイチャイチャしたんじゃないかと妄想を膨らませたんですが、しっかりと7人居てダメだった(笑)。もしそうだったら、八丸の別人化(←別人なんだもの)も上手く説明できたし、アタさんが達麻と花一さんを散体させる頃には、偽八丸が洋犬のクルーを皆殺しにしてFinしちゃうめっちゃダークな幕引きかー!?と盛り上がれたのにね(笑)。
続きまーす!!(書き足りないとこは次の感想で補足しますね)
サムライ8 八丸伝 第39話 奇襲 感想②
<ビクッ>「……来る」(苺)
「どうした苺?」(花一)
「…!」(花一)
「みんな…やられちゃう…」(苺)
「!!」<ビクッ>(これは…)(花一)
「!!」(速い!!どういう事だ!?)(達麻)
「!!」(アタの引力!!近い!!)(八丸)
<ギュオオオオオ>
お楽しみ中の八丸とアンちゃんには大変申し訳ありませんが、どうやらアタさん達が達麻や花一さんが想定できないような速度で接近しているようです。八丸もアタさんの引力を感じています。これは風雲急…と申しますか、僕がブチ切れたお座なりな八丸の仕上げから察するにこれが最後のエピソードになるでしょう。その判断の決め手は苺ちゃんの「みんな…やられちゃう…」であります。これは苺ちゃんの住んでいた星がアタさん達に吹っ飛ばされる前に彼女が宣うた「爆発して死ぬのに?意味ないよ」に匹敵する衝撃で、苺ちゃんの予言通り苺ちゃんの星は爆発しましたから、今回も皆やられます。
肝心なのはそのやられ方かも知れません。興味深いのは「爆発して…意味ないよ」のコマの一つ手前のコマで「アタシ達を巻き込んで死ぬの→それが光って見えて夜空の星になる→アタシも星になるの」という苺ちゃんのセリフです。苺ちゃんの心眼に未来予知の能力が備わっていることは確実であります。そしてこの言葉は苺ちゃんが苺ママやカウンセラーにこれを告げた時点での予言であります。つまり、何もしないでいると(このまま何も起こらないと)苺ちゃんを含める全ての人が爆発して星になっちゃうよーという未来を苺ちゃんは示している訳です。しかし、苺ちゃんは生き延びており予言は外れたかに思えます。
しかし、この直後、苺ちゃんは五空に攫われ白兎(仮)を駆る花一さんの瞬間移動によって難を逃れます。五空と花一さん、それと白兎(仮)の出現により未来が変化した訳です。SWのヨーダ(←恐らくは達麻が目指した師匠のカリスマ)も仰っておられますが、「未来は揺れ動いている」のであります。苺ちゃんが察知した未来=予言は瞬間的なビジョンであり、そこで新たに何か行動を起こしたり、偶然に何か新しい要素が追加される事で変えられる未来なのだと思われます。だから苺ちゃんの「みんな…やられちゃう…」は現状の戦力では迫り来るアタさん達によって殲滅させられるという明確な未来なのです。
八丸達の現有戦力だけでどんなに足掻いてもアタさん達には勝てないし、逃げるという選択肢もアタさん達の想定外の速度により否定されますから、生き残る為には戦うしかありません。しかし、苺ちゃんの予言は明確な未来を示しているので、現状の戦力に何かしら新しい要素を加えるしか残された道はありません。ここで何故だか僕は『NARUTO -ナルト-』の第一部の終盤の「サスケ奪還編」を憶ひ出すのであります。あれは今も胸熱の怒涛のベストバウトの塊…僕の漫画道の中核に今も在り続ける金字塔…!!中でもその頂点とも言える…砂隠れの三兄弟(我愛羅・カンクロウ・テマリ)の登場シーンが想ひ出されるのです。
いやーあの見開きを捲った時には全身総毛立ったものね!!(ヨシッ!!)と心の中で叫びましたとも!!僕は少し甘えん坊なところがあってピンチの時には誰かに助けて貰う事ばかり考えちゃうのがいけない…とは分かってはいるのだけど、偶にはイイじゃん!!(笑)岸本先生はそこんとこの塩梅をよーく分かっていらっしゃって『NARUTO -ナルト-』では大ピンチに突然現れた誰かに救われる展開というものは極めて少なかったと記憶しています。自来也先生の時もそういうのが無かったですし…。でも、だからこそ、ここぞ!!という時に出してくれると思っていますし、だからこそ効果的なのだよ!!(笑)
そういう訳で、甘えん坊だ何だと叱られようが、今回ばかりは助っ人の登場を切に願うケルベロスであります。それでこれまでのお話の中でそれに該当する描写を探したんですけど、八丸が免許のダウンロードを経て「光の線」で仲間(箱の鍵)の居場所が分かるようになったじゃないですか?それで竜や五空(苺ちゃん)の位置が特定できた訳ですが、他にも3条の「光の線」が伸びてました。つまりあと3人が既に侍として存在している事を提示しているのです。現状、八丸、竜、悟空の3人が確定で、三打が侍候補とすれば4人でありますから、それに未だ見ぬ3人の「箱の鍵」が加わる余地がある訳です。
具体的には見下星のバトルロイヤルに参加してた姫持ちの鹿侍(四華丸?)と、赤木城のナナシくんも八丸を追いかけて切腹の儀式に成功していればいいなと思います。八丸と接点があった時点で「箱の鍵」の候補みたいなもんですからね。しかし、あと一人が見えない…っていうか全く描かれてませんしね。苺ちゃんが一番を埋める可能性は残された3条の「光の線」で厳しいんですよね。ま…それは三打が切腹の儀式をパスするのが前提なんですが…。三打の儀式には馬侍のロッカーボール(黒馬が運んでいたがMIA中)か亡父・義常が散体した時に遺したロッカーボール(洋犬に積み込んだ描写なし)があれば何とか(笑)。
そして、「箱の鍵」がコンプさえしちゃえば、不動明王の提示から「パンドラの箱」は自ずと見つかると思うので<パカッ>と蓋を開けて終幕するのではなかろうか…と、昨今の風呂敷の雑な畳み方を見てて僕は予想しております。まー…現有戦力のままだと「みんな…やられちゃう…」なので八丸の桁外れの「引力」が3人の「箱の鍵」を引き寄せて「一気通貫(一通)」で上がっちゃうしかない…アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ…しかし、それだと「役牌」以外の牌は「捨て牌」とも言えますから…これからいろいろと悲しい事が起こるであろう事は心眼もなく、ましてや予知能力なぞない僕にも分かり〼
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第39話 奇襲 感想①
「兄さん…て?」(八丸)
「!
あっ…」(アン)
「誰の事?」(八丸)
「わ…私には兄がいたの
さ…侍に憧れていた…人だった」(アン)
「八丸の奴
どこ行っ…」(三打)
「!」(竜)
<スッ>(達麻)
「?」(竜/三打)
「何でそこで
兄さんが出てくんの?」(八丸)
「……」(アン)
「?」(八丸)
「は…八丸くんは兄と似てて…
兄さんを…お…思い出すから」(アン)
「思い出す…って
兄さんはどこに?」(八丸)
「あ…兄は侍の切腹の儀に…
失敗して し…し…
死んだの」(アン)
「…!!」(八丸)
ちょっと一言!!:アンちゃんのお兄さんの七志の回想はアンちゃんの脳内でのみ再生されていたんですね。八丸に何か打ち明けたとか全くなくてカスリもしてない案件。それでいきなり「兄さんがー!!!」とか叫ばれて<ポカン>となった後に恐怖すら押し寄せてキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!よくそんなネタを引っ張って来たもんだし、何だかこのネタだけでアンちゃんと八丸がギクシャクしてたみたいな展開なのが納得できません。もうちゃんと描きこむ時間的な余裕がないんだろうなー。人としてちゃんと!!…というお話の筈なのに描く方がちゃんとしてない…っていうのはmjd情けないなーと思いますけど。
「わ…私たち兄弟は皆から
”名無し”って呼ばれてた
あ…兄は養家に入っても
な…名前をナナシのままにした
さ…侍として七つの志を「義」にするって
七と志を合わせて七志にするって」(アン)
(名無し…そう皆に呼ばれてるわ)(ナナシ)
(そうか…なるほど
アンも…ナナシと同じ街の出身だったな)(八丸)
「で…でも一つ数え間違えてて
こ…志は八つあったの
その八つ目は…
わ…私を死んでも守りぬくって…志だった
全部で八つの志が兄の侍の「義」になる
……はずだった」(アン)
<トン>(八丸)
「アンを守りぬく……
オレと同じ「義」もあったのか
だから…兄さんとオレを重ねて」(八丸)
「に…兄さんは私に姫になってくれって
だから私は…ひ…姫になる修行の道へ入ったの
でも…
あ…兄を思い出すのが…つ…つらくなって
兄を…わ…忘れたくて
ちょっと一言!!:アンちゃんが八丸の儀式で使ったロッカーボールを漬物石にしてたのを馬侍に盗まれて…となったのは納得できるけど、ロッカーボールを見たくないから漬物石にしたというのは理由にならないです。七志が亡くなって姫になる意味がなくなったんだったら姫修行を辞める筈。生きる為に仕方なく続けたんであっても漬物石の代わりにするのはちょっと酷くないですか?余談ですが、アンちゃんが運んで壺に乗っけたの?ロッカーボールってそんなに軽いの?アンちゃんが怪力なの?ロッカーボールが姫様の思うように動くの?(知るかーッ!!!)
私はいつも強がって
か…悲しくないフリをしてた
そ…そんな時八丸くんに出会ったの
さ…最初は気付かなかったけど
八丸くんは兄と色々なところが
似てるって分かった
び…びっくりするぐらい
アナタはまるで兄さんだった
…兄さんが私の側に来てくれた気がした
し…死んでもまだ
じ…自分の「義」を守ろうとしてくれるって…」(アン)
「……そっか
そういう事か…」(八丸)
「今は―…兄さんとオレの違いが見えて…
つい避けてしまった
それに…前
アンが急に優しくなった違和感も分かったよ」(八丸)
「………アン」(八丸)
「!」(アン)
ちょっと一言!!:ここが今回一番頭にキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!八丸がいつからこんな風に人の悩みを聞いてそれを自分の中で咀嚼して相手を許せるようになったのか分かりません。これができないから五空に突っ込まれてたのに、その問題(ちゃんとした人)が全くなかったかのように扱われてませんか?また別人化かッ!!??キリク姫に相談してから二人が会った筈だからそんな時間経ってないでしょうーよ!!それで何で八丸が違う人みたいに人間出来上がってんの?!何で「ちゃんとした人」になってんの!?ホントにこんな状態で商業印刷に乗せるとか…人としてちゃんとしてないです!!(笑)
「オレはアンの兄さんじゃない
八丸だ」(八丸)
「!」(アン)
「完璧に……
君の兄さんの代わりにはなれない
オレは八丸として君を守りたい
……
アンが優しくしたかったのは
オレじゃなくて
兄さんの面影に対してだ」(八丸)
「……ご…ごめん
わ…私の方こそ八丸くんを
ちゃんと見てなかったのかも…」(アン)
「お前を人と見るか猫と見るか
お前の両面を知っていれば
どう見ようとするかは人によるのだ」(不動明王)
「八丸を見て……
兄と見たか」(達麻)
ちょっと一言!!:もうここ…意味が分かりません!!日本語も分からなければアンちゃんが八丸に七志を重ねてたのをすんなり受け入れて納得しちゃえるのか?(二人のギクシャクの問題以外にも…何もかも)達麻が不動明王の言葉に準(なぞら)えて八丸が七志であってもいい=アンちゃんにはそう見えていた…をどうしたら納得できるんですかー!!??もう全ての意味が分かんないし、二人を結ぶ強い「引力」とか「運命」(の侍様)とか何だったの!?アンちゃんが八丸に七志を重ねて好き(^з^)-☆っていうのが「運命」なの?!いい加減にしないとオッチャンはmjd怒るよ!!??(笑)
「でも――」(八丸)
「!」(アン)
「アンの想いや大切なものが知れて
ちょうどよかった!」(八丸)
「自分のありのままを知ってもらった方が
相棒って気がする…かぁ
確かにうらやましいもんだな
竜」(三打)
「何がだ?」(竜)
「あ~~~~~!!!
なんかスッキリした!!」<グイッ>(八丸)
「…じゃあ今度は
今度こそはオレの言葉として
受け取ってほしい!」<ガッ>(八丸)
「え?」(アン)
「オレはせいいっぱい
いや…
死んでもアンを守ると誓うよ!」(八丸)
「フフ…
そ…それは
わ…私が運命の姫だから?
それとも…」(アン)
「いや
アン…君だからだ」(八丸)
「大切なものは
目に見えるところにはない
どう見るか
そして――
どう見せるか…か
やっと
ちょっと一言!!:A、B、C、D、E、F、G、H、I、J、K……アルファベットにあるように「I」(アイ)の前に「H」(エッチ)がある…(やる事やらないと始まんないの故事成語・ウソ)。これをナル×ジャンで書いた時に「子供の教育に良くないから訂正して下さい!!」とメールで烈火のごとく叱られたのを想ひ出しましたー。しかし八丸やアンちゃんくらいの年代の子だったら、気持ちよりもそっちの方に興味が行くと思うんですよ。綾瀬はるかさんの映画『おっぱいバレー』の男の子らの気持ち…ケルベロスには痛いほど分かりますとも…。だから八丸のアンちゃんを見る目が性的に未分化過ぎて気持ち悪かったです(笑)。洋犬は是非とも八丸にピンク色の照明を当ててあげて下さい(カトちゃんの「ちょっとだけよ〜♡アンタも好きね〜♡」カモーン!!)。
互いを本当に
見つめ合えたようだな」(達麻)
「恋をするのは人だ
侍だから姫だから…じゃない
もう…ボクの出番は
なさそうですね
強い「勇」を感じます」(五空)
「何だお前いたのかよ」(三打)
「やっぱりいい奴だな」(竜)
「どうも」(五空)
いやー土曜日に新ジャン(13号)がコンビニで並んでて、その時やっと「月曜が祭日(振替)だー!!」と気付いて喜び勇んで購入しますた!!それで目次を開くと『サムライ8 八丸伝』がドベから三つ目に上がってました!!早速、喜ばしい気持ちで今話を読んだんですが、もうお話がめちゃくちゃで何とも言えない惨めな気持ちになりました…アワワ ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿 アワワ…岸本先生も何でこんな事になっちゃったんですかねー。ああ…お労(いたわ)しやー。読者として今話をどのように受け止めれば!?ものすごく悩む…と申しますか?不満と落胆しか感じられなくて、何だかんだで腹立ってきました(笑)。
さて、サクッと感想に入りますね。前半のパート…八丸とアンちゃんの和解を描いた部分を一気に行きます。細かく分けて掘り下げようかとも思ったんですが、直ぐに底にぶち当たってしまって(笑)。しかし、これってもしかして慌てて風呂敷を畳むとこんな感じかなー…的な描き方ですよね。描き急ぐ…と言うよりは描き焦ってらっさる(笑)。お話もフルだけフッといて一部しか活かさないし、物語の根幹に関わるネタですら簡単に放棄しちゃって、これじゃー問題のある子供達へのメッセージではなくて、問題のある漫画さんのお話になっちゃう!!かと言ってチャンバラで憂さを晴らせる程チャンバラが無いっていう(笑)。
これだと残されたのは「語録」くらいしなくなるので、毎回、不動明王に出て来て貰わにゃなりません(笑)。しかし、何で僕がこんなにエキサイトしてるかと申しますと、今話の八丸とアンちゃんが和解する前半パートが全くもって受け入れられんからです。一個前のお話(第38話)の〆から違和感があったんだけど、アンちゃんと八丸の関係がギクシャクしてるのがアンちゃんの一方的な事情になってませんか?アンちゃんが八丸を避けてるって、八丸がアンちゃんを無視してましたよね。あの時、八丸は五空に責められて典型的隠キャになってたじゃないですか!?(笑)それが今話で全くなかった事になっているんですよ。
アンちゃんがこの後に及んで七志をいきなり引っ張って来たのも強引だけど、八丸がそんなアンちゃんの想いをちゃんと吸い上げて自分なりの着地点を見出して、しっかりと地に足をつけてアンちゃんを受け止めてますけど、何で急に八丸はこんなに「ちゃんとした人」になっちゃってんの?!八丸は「ちゃんとした人」じゃーないからダメだよ!!って五空に言われてぐうの音も出なかったんであって、回が変わっただけで廊下を歩いて別の部屋に移動したくらいの時間でここまで人間が変われるんですか?!そんな簡単に変われないから皆困ってるんですよ!!皆、もがき苦しんで…それでも歩んでいるんですよ!!
そもそもがこの作品って何かしらの問題…生き辛さを抱える子供達に対するメッセージなんじゃなかったです!!??八丸なんか集中が苦手で注意があちこちに散らばったり、他人の話が聞けないとかいろんな問題を抱えてたと思うんですが、それが8パパの死を契機に別人化しちゃって、「オレも祭出てみていースか?(befor)」(after:オレも祭り出てみていいですか?<コキ…>)と宣う(笑)。お前誰だよ!?っていうのが度々。じゃホントに問題を抱える子供らはどうしたらいいんですか!?岸本先生!!!!って僕は思うんですよ。生き辛さを抱えながら生きる子供らに何かメッセージはないんですか!?
回が変わったら何事も無かったように問題が解決しててってなるんなら初めっからフラなきゃいい!!答えがないのに質問なんかするなッつーの!!!!読者舐めんのも大概にしとけよ!!!!世の中にはホントに苦しんでる子が一杯いるんだよ!!!!自分に存在する問題が何だかも分からなくて生き辛さの中に浮かんでる子がッ!!!!生半可な気持ちでその子らを弄って何も答えを出さないばかりか、そのフリさえなかった事にして済ますなら漫画家辞めちゃえよ!!!!お前なんかに描く資格ねーよ!!!!もうペンを折れよ!!!!その前にお前が裏切った子供らにちゃんと謝れ!!!!大人として許せねー!!!!
八丸の先端恐怖症を忘れてるのと訳が違うんだよ!!児童福祉団体が集英社を訴えても不思議じゃないし、グレタ・トゥーンベリちゃんに国連でスピーチさせんぞー(=ガンジーが助走つけて殴っていいレベル・笑)。しっかし前半の12頁…これ見て編集さんはどう思ったのか聞いてみたいわ。まーダラダラと訳の分かんないお話をして何一つ納得できるところがないって、そっちの方が難しーわ!!!(笑)こんな原稿入稿された段階で前半の12頁は燃やせよ!!!(笑)そのくらいの矜持、見せてみろよ!!!お前らに「義」や「勇」がないから、読者に何も伝わらんのだよ!!!伝わりっこないんだよ!!!少しは恥ずかしいと思えよ!!!!
……はぁ…血の涙です。岸本先生の関わる作品がこんな形で人目に晒される不本意さに僕の心は血を流しています。辛抱堪んなくて酷い事を書いてしまいました。アンちゃんと八丸がいい感じになったところで五空が出て来て「ボクの出番はなさそうですね」とか八丸の出来に納得してるの見て<ブチッ>とキレたー(笑)。こんなに簡単に、短時間に人は変われんよ。それをあそこまで執拗に追い込んだ五空が認めてお話をまとめようとしてるの見て目眩しますた。そしてそれに輪をかけて分かんないのが達麻で「もう何言ってんのか分かんない!!」って、サンドイッチマンさん突っ込んで!!(笑)。
それにアンちゃんと八丸を繋いでるのは「運命」だったんじゃーないの?七志の存在が「運命」だったの?八丸が七志と似てるだけで二人が繋がってるの?じゃー八丸は何でアンちゃんを好きになったのか説明してよ。そこにどんな「運命」があんのさ?!ってい言うか、二人が「運命」で繋がってるんなら七志なんて関係ないじゃん!!『NARUTO -ナルト-』で九尾・九喇嘛の陽のチャクラと陰(かげ)のチャクラが<ガコーンッ>と繋がったみたいに、それこそ強引に二人が一つになるのを描けばいーじゃん!!「運命」にいちいち理由を付けようとするからややこしくなるのよー(←ベートベンがグーパンで殴るレベル)。
続きまーす!!(吠えすぎてすみません…命懸けで読んでる者として黙ってらんなくて)
サムライ8 八丸伝 第38話 アンと八丸と五空 感想⑨
「やぁ…」(八丸)
「う…うん」(アン)
「……あのさ 最近…その…
何かオレを…避けてるよね?」(八丸)
「……
ご…ごめん」(アン)
「ごめんだけじゃ分かんないよ!
その理由が知りたいんだ!」(八丸)
「五空……!
あいつが来てから変だよ!」(五空)
「ご…五空さんは
か…関係ないよ」(アン)
「でも!」(八丸)
「わ…私が好きなのは…
八丸くんなんだから!」(アン)
「!?」(八丸)
「…じゃあ……
何で?」(八丸)
「わ…私が見てほしいのは…
侍にとって都合のいい姫じゃない…
わ…私なの」(アン)
「そ…そんなつもりまったくないよ!」(八丸)
「話しかけたらイライラさせて
嫌われるんじゃな…ないかって…
私…」(アン)
「ンなわけないだろ!
オレはアンを守るって誓ったんだから!」(八丸)
「それはアナタを強くする姫として!?
兄さんはいつだって私をちゃんと見てくれた!」(アン)
「……兄さん?」(八丸)
八丸に不足しているの「社会性」と「論理的思考」である事は明白であります。しかし、それは八丸の責任ではなく彼を取り巻く環境の所為であります。八丸はその意味では被害者なのです。だから今すぐにちゃんとした学校に入学させてあげるべきだと僕は思います。これは児童福祉法に違反する違法状態なので一刻も早く是正されるべき案件であります。それが無理であるならば師匠の達麻が八丸の保護者として八丸に人間として社会生活が送れるように教育する義務があります。しかし、達麻にはそんな気は毛頭もなさそうなので、やはり達麻にとっては八丸はアタさんを足止めする為の「人質」に過ぎないのでしょう。
五空が八丸を責めるのは御尤もな内容であり、間違ったところは一つもありません。しかし、だからと言って八丸は五空と争う必要はなくて、五空が何と言おうとこれまで通りアンちゃんとの関係を継続していればいいのです。八丸がどんな人間であろうとアンちゃんが八丸をどう想うかが肝心でありまして、五空に二人の仲をどうこうする権利はないのです。それなのに八丸は独りでジタバタして自滅しているだけなのです。それは八丸が五空の言う事が理解できないからです。悲しいけど、知性が育まれていません。その証拠に八丸は正論を叩きつける五空に一言も言い返せず獣のように睨み返すしかないのです。
僕らはガッコで10年は揉まれて社会生活に必要な最低限のものを習得できているから八丸の不出来さというものがピンと来ないのです。その中には恋愛に関する知見も含まれます。僕は小学校の時に横長の机で女の子と隣り合わせで座ってた記憶があります。木の机で真ん中に彫刻刀だか物差しの角で削って線を引いてそこに筆箱を立てて「空中なし」でそれぞれの領土を決めたのが一番最初の女性経験でした(笑)。そこから何度も恋をしましたー。今も胸に残る甘酸っぱい想ひ出。…といった経験が八丸には皆無なのであります。もしかしたら八丸は性的な感覚を持ってアンちゃんを見ていない可能性すらある聖人ですかー!?
八丸は知性だけでなく性的にも未分化のままなのです。だから、アンちゃんに告られてもそれが何を意味するのかが分かってません。八丸はアンちゃんを恋人としてではなくお母さんみたいな存在として感じてたんだと僕は思います。ご飯を作ってくれたり、自分が戦う時に応援してくれるんだもんね。八丸は「恋」を未だ知らないのであります。だって僕らみたいに練習してないんだもの!!ガッコも行ってないんだよ!!見る事、聞く事、みんな初めての事ばっかなんですよ!!それなのに達麻師匠を筆頭に誰も何も教えてくれないんだもの。それなのに「ちゃんとした人」になれる訳ゃーねーだろ!!(笑)
しかし、そんな八丸が母のように慕うアンちゃんが「都合のいい姫としてではなく私自身を見て!!」と言っておきながら、「兄さんがー!!」とか言い出すから、お前だって八丸自身じゃなくて八丸に兄さんを求めてんだろーが!!と、でっかいブーメランを投げ過ぎやでーで…となってしまいました(笑)。最後のコマの八丸の「兄さん?」のポカン顔がシュール過ぎ。そりゃそうだ罠。一度も会った事もない、アンちゃんの回想でカスっただけの関係の兄さんと比べられても、そんなん知らんがなーッ!!(ドローンの引きで雄大な自然をバックにせやろがいおじさんに吠えさせんぞ!!)
サムライ8 八丸伝 第38話 アンと八丸と五空 ハチマル ケルベロス 了
サムライ8 八丸伝 第38話 アンと八丸と五空 感想⑧
↑八丸が自滅していく様を存分にお楽しみ下さい(解散!!)。
「…侍は姫の事
…どう思ってるのが正解なの?」(八丸)
「そんなの人それぞれ
まずは己の姫を知る事よ」(キリク)
「…今まで何度も別れた侍と姫を見てきたけど
そういう人たちは互いの本質を見ていない」(キリク)
「……本質
…侍を失った姫はどうなるの?」(八丸)
「新たな侍と契りを交わすだけよ
…不安…なのね?」(キリク)
「……」(八丸)
「……」(アン)
「せ…千さんは姫様とギクシャク
…したりした?」(アン)
「キリク姫とか?
…昔はあったかな
どうした?」(千)
「……」(千)
「さ…最近感じるんです
は…八丸くんが必要なのは
運命のひ…姫で……
わ…私じゃない」(アン)
「見下星での真剣勝負の時
君たちの間には…特別な繋がりを感じたが」(千)
「そ…それは
私の一方通行な気持ちかも…」(アン)
「なら…」(千)
「直接会って」(キリク)
「確かめてみるといい」(千/キリク)
僕が子供の頃に悩みを打ち明けて相談すると言えば「夏休み子供電話相談室」でしたが(笑)、今だったらネットやSNSでサクッと片付けちゃうんですかね?それにしても僕は昔から変な子だったので、悩み事があっても「夏休み子供電(ryに電話する事もなく、かと言って頼りになる人が近くに居たわけでもなく結局、誰にも相談せずに独りで何とかしてたと記憶しています。まーそれでも何とかなったんですね。結局、誰かに相談したところで悩みが解消すると言うよりは、誰かに話して心の荷を降ろす事はできても、最後は自分で何とかして乗り越えて行くしかないように思います。
結局のところ誰かに相談したところでホントは答えは自分の中で決まっていて、止めて貰いたかったり背中を押して貰いたかったりするだけだったりします。自分の事なんだから自分で判断してどうにかするしかないんですよね。だから今だったらTwitterでテキトーにボヤいてガス抜きできるのが羨ましいです。ところで『サムライ8 八丸伝』の作中で誰もネットサービスを使ってませんけど、Google先生に質問をしないのでしょうか?(若干、アンちゃんがカツ8で料理のレシピを調べてた)それかSNSで連絡取り合ったりもないし、写真すら撮らないです。それに八丸も今は侍ゲーを全くやってませんよね。
壁にぶち当たった八丸とアンちゃんが番いの千ちゃんとキリク姫(やっと名前が出たけど遅杉)にそれぞれ相談してましたけど、達麻じゃないのが何気に笑えました。もう全く当てにならんのでしょうね(笑)。しかし、普通だったらそうする前に八丸であれば「彼女 気持ち 分からない」とか「恋のライバル やっつけ方」とかでググると思うんですよ。ま…その前に女体の神秘関係には当然アクセスしてる定期(笑)。アンちゃんも同じような疑問をぶつけてて欲しいですけど、そういうのがなくていきなり千ちゃんとキリク姫だったんでしょうか?それとも必死にググってからの相談だったのか?
細かい話ですけど、例えばネットがあれば当然、LineのようなSNSもあるだろうし、そしたら八丸やアンちゃんが使ってない筈ないんだから、メッセージのやり取りでもっと違う展開があったと思うんです。Google先生のような検索サービスだってないのはおかしいです。何と申しますか、物凄いテクノロジーが存在するのにソフトが達麻の配布した侍ゲーだけだったとかあり得ないです。宇宙旅行を個人レベルで行ってるんですよね。気晴らしに宇宙空間を飛び回るとかある世界なんでしょ?それなのに生活レベルが僕の子供の頃程度に古風なのが腑に落ちない…というか、全然「SF」してなくて悲しいです(笑)。
ま…しかし、食事の時に苺ちゃんの席が千ちゃんとキリク姫の間でいい雰囲気だったので、千ちゃんとキリク姫は心眼持ちの苺ちゃんのお眼鏡に叶ったんでしょうね。それで八丸とアンちゃんも悩み事の相談に足を運んだのでしょうし、このパーティの頼れるお父さんとお母さん的な存在なのかも知れませんね。それと苺ちゃんに五空が熊のぬいぐるみを手渡すシーンがありました。そこで苺ちゃんが屈託のない笑顔で喜んでいまして、心眼持ちの苺ちゃんにも喜ばしく映っているようなので、八丸とのやり取りにおいては若干ダークでに描かれてましたけど、本当にいい子なんじゃないでしょうか。
ところで、キリク姫が八丸に「新しい侍と契りを交わすだけよ」とサクッと言ってますけど、八丸とアンちゃんってその「契(ちぎ)り」を交わした描写ってありましたっけ。それに例えば八丸とアンちゃんが別れて、アンちゃんが新しい侍と契ったとして、じゃ二人を繋いでる「引力」や「運命」って何だったの!?(しっかし簡単に設定をひっくり返すよなー…この作品は)と思います。何でここでキリク姫は八丸に「(アンタ達は)運命で結ばれてるんだから大丈夫!!」と言えなかったんでしょうか?これじゃ相談した意味ないじゃん!!(いろいろと釈然としない展開だわ)と、僕は思うのですが…。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第38話 アンと八丸と五空 感想⑦
「五空お前
生け花のセンスもあるのかよ!」(三打)
「球をメタモルフォーゼさせてるだけさ」(五空)
「カンタンだよ…」<ズズズ…>(五空)
「す…すごい!」(アン)
「何がだ?
ただの花と木を作っただけだろ!」(八丸)
「ち…違うよ…八丸くん
ひ…人の心は分からない
だ…だから生け花で己を表すの
心を見てもらうために」(アン)
「そう!なら分かったよ
五空がカッコつけてんのかな!」(八丸)
「…は…八丸くん…」(アン)
僕もそうでしたが、ガッコでする(させられる)勉強って何の為なのか?って、少年少女も不安だよね(笑)。それに少し辺りが見えてくる頃になると大人までが「三角関数なんて社会で必要ないじゃん!!」とか「鎌倉幕府がいつできたって誰得!?」と騒いでるのが聞こえてきて鉛筆握る握力が<スッ>と抜けちゃうんですよね(笑)。でもそんな雑音には耳を塞いで「あ”~~~ッ!!」って言って聞こえないようにしましょう(笑)。皆さんがガッコでやってる勉強は絶対に無駄にはなりません。これは経験者…って言うか失敗者の僕が保証します(笑)。何故ならもっと勉強しときゃ良かったと思ってるからです。
おっちゃんになった今、出来る事ならもう一度ガッコで勉強したいと思うもんね。リタイヤしたらマジでガッコに行こうか悩む程に…。訳が分かんなくても取り敢えずやっとくか…でいいので勉強できる時に勉強するのがいいです。初等教育の国語、算数、理科、社会だっけ?僕らはそこで考える事の基礎を学んだんだと思います。何でもそうだけど何だか分からないけど続けていると「辛い」が「楽しい」とか「面白い」に変わる潮目みたいなものを感じる筈です。「勉強」もそうなる頃には「学問」に変わってますから、ガッコでは「勉強の勉強(=練習)」と是非とも向き合って下さい。絶対に後悔をさせますので…(意味深)。
でもそれで不安が払拭できると思わないので、先に種明かしをすると…ですね。社会に出て何が必要か?と申しますと、「主体性」とそれにちょうどバランスする「協調性」です!!<キリッ>えっ!?勉強とあまり関係なさそう…とな!?あー…失礼しました(汗)。確かに何の為に勉強するのかの疑問に対する答えじゃなかった…これは僕が「論理的思考」できていなかったからだーッ!!!もっと勉強しとけば良かったー!!(リアルに後悔)。どうか皆さんはこんなダメなおっちゃんにならないように、ガッコでたくさん勉強していろんな事を暗記したり、たくさんの数字を計算したり、多様な文章に触れて下さい。
僕はそれが少年少女がドップリと浸かっている「勉強の勉強(=練習)」なんだと思っています。そして、いつか皆さんが心の底からそれが面白い(楽しい)と思える「テーマ」を見つけられたらしめたものです。きっと、その時には「もっと勉強しときゃよかった!!」と後悔できる筈です(笑)。人はいろんな経路で「考える事」を練習しているのであります。物事(課題)を精査し、問題点を見つけて、それを解決する(=回答を得る)。…「論理的思考」ができるようになる為に人は勉強をすると考えて差し支えありません。少年少女はその勉強をする為の勉強をしてるから先の見通しが悪くて不安ですよね。
そして、それに輪をかけた形で不安になってるのが八丸なのです。突然、登場した出木杉君の五空のお陰で今は典型的な隠キャです(笑)。でもメタモルフォーゼなんて侍の一般的なスキルなんだからノウハウさえ知ってたら侍なら誰だってできるのに、八丸はいちいち学びが足りないから五空がすごく難しい事をしてるように映ってるだけ。アンちゃんも「生け花で己を表す」と言い八丸はそれも知らないし、聞く耳がない状態です。単に物事を考える…という事が出来ていないのです。僕なら先ず八丸をガッコに通わせますね。そこで物事を考える練習をして頂きます。師匠の達麻が全く機能していないので(笑)。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第38話 アンと八丸と五空 感想⑥
「姫にとって
運命の侍は一人だけど
運命が必ずしも
”恋”に発展する訳じゃない
君と姫の間にあるのは赤い糸か
はたまた縛りつけた鎖か
どっちかなぁ?
ひとつ言っとくよ
恋は人がするものだ」(五空)
「兄さん…」(アン)
「そして恋は自由であるべきだ」(五空)
「何でオレにくってかかる!?」(八丸)
「……
ボクに姫はいない
だから君のような何も分からない
侍を見ると我慢ならないだけだ」(五空)
「……」(八丸)
五空のセリフを分析すると五空が「論理的思考」で八丸を追い込もうとしてるのがよく分かります。例えば、「姫にとって運命の侍は一人」で「恋は人がするものだ」のコンボで、「八丸はちゃんとした人ではない(人としてちゃんとしてない)」から「ちゃんとした人(人としてちゃんとしてる)」の五空がアンちゃんと恋をするべきだ→だから八丸はアンちゃんから手を引け!!と五空は八丸に言いたいのです。それと並行して「姫にとって運命の侍は一人」だけど「運命が必ずしも”恋”に発展する訳じゃない」→「八丸だけがアンちゃんと恋に落ちる訳じゃない(権利があるわけではない)」と五空は言いたいんですよ(笑)。
「論理的思考」には「A=B」で「B=C」であれば「A=C」とする演繹(えんえき)的な論理展開のアプローチがありまして、五空はほぼほぼそれで八丸を潰しに掛かっております(笑)。対して八丸は「論理的思考」をする前の前の前の前のもっと前にいる…というか獣(笑)ですから、五空の論法の筋道とか、演繹(えんえき)か、帰納(きのう)とか関係なく、自分の考えからして出力できない=言語化すらできずにいて、自分の中に渦巻くもっと原始的で未分化な五空に対する憎悪に支配されています(笑)。五空が知性のある人なら八丸は猿です…猿(笑)。そしてそれが八丸に僕らが感じる卑屈さの正体なのです。
八丸にはどうしていいか(五空にどう相対すればいいか)分からないのです。八丸には論理的に物事を考える能力がまだ備わっていないので五空の理路整然とした問いかけに応える術(すべ)がないのです。本当に人と猿ぐらい違います。ここで八丸が「論理的思考」ができたなら五空が認める「姫にとって運命の侍は一人」を足掛かりにして「八丸はアンちゃんの運命の侍」であるから「五空は関係ない」(=邪魔はするんじゃねーよカス!!)と言えましたし、「(二人に繋がりは)赤い糸か縛りつけた鎖か?」の問いに「赤い糸も鎖も運命である」から「運命で繋がらない五空にはどちらも無い」と言い返せたでしょう。
八丸は思考そのものができていないのです。思考ができないから本能的に五空を忌避するしか手がない。かと言って剣技でも勝てず、その他の日常生活行動でも及ばない。全てにおいて敵わないのです。普通はそれ程差があったなら強い方が構わないものですが、五空は八丸に運命の姫が存在するのが許せないのです。こんなに良く出来る自分に姫がいないのに何でお前みたいなカスに…という気持ちなのです。ま…五空はそれを隠したりせずちゃんと八丸に告げてますけどね(笑)。ここまで五空は正論のみで八丸を圧倒しています。八丸を散体に追い込むまであと少しです(笑)。でも五空が言及しない事もあります。
言及しない=触れていない事柄があるんです。それは八丸の「引力」です。正確には言ってないんじゃなくて茶化しただけで踏み込まずに放置しています(仲間の座標が分かるなんてすごいね八丸…次はどんな奴がボク達の…)。八丸の「引力」は八丸とアンちゃんの「運命」と同じく五空にはどうしようもないアイテムなんですね。だから五空は「運命」に立ち向かわずに躱してるし、同じように八丸の「引力」は放置してるんです。五空がどんなに出木杉君であろうと、それらは立ち入ることができない特別な領域だからです。五空は自分が有利な部分のみを採用してて、不利な部分は排除しているんですね。
八丸なんて議論の内容がどんなでも反論できないんだからテキトーに言いくるめられますが、それを五空がしなかったのは彼に良心があったからだと思います。自分の中の正義に反してまで八丸に勝ったとしても意味がない(それだと八丸を否定した事にならないから?)のでしょう。五空の憎悪は一貫して八丸の「チート」に向いていて、それ以外の八丸の不備を攻撃している点に注目すれば八丸が五空とどう闘うべきか?…というか、達麻の言う「本当の敵」が見えてくるのですが、八丸が獣過ぎて(笑)…「論理的思考」どころではなく「問題点の抽出」ができない…。だからあんなに目つきが険しくなるんだなー(笑)。
続きまーす!!(考察って「論理的思考」の訓練にはピッタリなんだよなー)
サムライ8 八丸伝 第38話 アンと八丸と五空 感想⑤
五空とのマウント(=自分の優位性をアピールする事)の取り合いで、侍の本分とも言える剣術で八丸がズタボロに負けたところで、達麻は「八丸は本当の敵が見えておらん」と吐き捨てましたけど、仮にも8パパ(フルタ博士)から八丸を預かったんだから、達麻は保護者みたいなものじゃーないですか?これまでもそうだったけど、達麻は八丸に下らない説明は延々とするのに肝心な事を何一つ教えてないんですよ。肝心な事…というか、当たり前の事?人間が人間らしく在る為に守らなければならない事。五空に対するあからさまな敵意。理性が全く効いていない感情の発露。ぶっちゃけ八丸は獣に近いんですよ。
ウチの犬の方が随分とお行儀がいい(笑)。それは幼い頃にしっかりとトレーニングしているからです。因みに僕はトレーニングスクールに愛犬と通う度に「犬のトレーニングの半分は飼い主のトレーニング」なんだと感じています。僕ら人間もそれと同じで、家庭では親や兄弟に、学校では先生に、地域では近所のおっちゃんとおばちゃんにあれこれと教えられ「社会性」というものを獲得して行きます。八丸が獣のようだ…ウチの犬以下(笑)…と僕が感じるのは、そう言ったトレーニングを受けていないからだと僕は思います。八丸には先ず「社会性」を身につけさせなきゃダメだわ…と書いてて気付きました。
「社会性」とは大きくは「自己形成」と「社会化」に分解できまして、「自己形成」によって「年齢相応に物事を理解し自分で考え判断して行動できる力」を得て、「社会化」によって「自分の判断や行動をまわりに受け入れられるような形で表現できる力」を得ます。僕もそうだったし少年少女だって、それら二つのスキル(自己形成+社会化=社会性)を家庭や学校や地域で過ごす中で知らず識らず獲得してきたなのであります。よく考えてみたら八丸は侍になる前は生命維持装置に繋がれて家から出れずに居ましたし、侍になった後も達麻と一緒に居るには居ますが何ら教育を受けてはいません。
八丸の世界の倫理観がいい加減なのはこれまでの描写でよーく分かりましたけど、僕らの社会における一般的な常識に照らしてみて、八丸が教育を受けていない状態というのは倫理観云々の前に犯罪行為です(笑)。侍になる前は身体・医療的な理由で学校に通えなかったけれど、侍になってからは自由に動けるようになったんですから最低限、「社会性」を獲得する程度の教育を受けさせなければならないと思います。それができない状況にあると言うのであれば、保護者に相当する達麻が八丸をしっかりと教育する義務があると思います。これはもう達麻がパクられてもいいレベルの児相(児童相談所)案件であります!!
八丸は学びの少なさ故に「社会性」がなく、問題(課題)に取り組み、筋道を立てて答えを導き出す「論理的思考」も侭(まま)ならない…という点においては「被害者」でもある訳です。しかし、それを達麻が目の当たりにしても「良い弟子を連れてきてくれた」とか「八丸の試練にはもってこいだ」とかほざいてて軽ーく殺意が芽生えました(笑)。この糞猫…相当なダメ師匠ですね。そんなだからアタさんだってアンタから離れて行ったんじゃーないですか!?と思いますが、いつだったかアタさんにも「勇を失ったな」と言って責任転嫁してたし、これまでの描写を見る限り自分の失敗に対する反省が全くありません。
「侍の前に
ちゃんとした武士であるべきだ
そして武士の前に……
ちゃんとした人であるべきだ」(五空)
五空が八丸に言うのはド直球のド正論で返す言葉がありません。恐らくこの世界の初等教育(義務教育)は武士隊が担っているのでしょう。五空もそういう道筋を経ていろんな研鑽を積んできた筈です。しかし八丸にはそういうキャリアが全くないから何も学べない訳ですが、それって八丸の責任ではないように思います。糞猫…もとい…達麻が今は保護者なんだから、五空の言葉というものは達麻にこそ向けられるべきではありますまいか?きっと、それすらも五空には認識済みで、何の努力もなく、何の教養もなく、何の力も持たない八丸にめんこい姫が居る…「運命」が憎らしくて憎らしくて仕方ないのです。
それには一定の理解(同情)ができますが、同時にその一線を超えてしまう五空にも少なからず未熟さを感じます。ここまで完璧に見えた出木杉くんの五空ですが、実は八丸とそれ程変わらない…不完全な存在なのです。これは50歩逃げた兵隊が100歩逃げた兵隊を笑うアレであります。しかし、八丸にはそれが分かる術(すべ)もなく、達麻は義務を放棄した状態でお茶を啜っていますから万事休すであります。八丸は「無知」が獣レベル(=ウチの犬以下)なんですから自分では立て直せません。僕だったら何もかんも捨てて家出しちゃうかなー。ダメダメな環境をリセットするにはそれっきゃないものね。
続きまーす!!(次は「論理的思考」から八丸の今後を考えてみましょう!!)