サムライ8 八丸伝 第11話「ふざけたマネを」感想①
第11話「ふざけたマネを」あらすじ:アタの一撃を辛うじて防いだものの相当の深手を修復中の達麻。アタは達麻の一番弟子で元・金剛夜叉流で現・烏枢沙魔流の剣士。フルタ博士とアタ。それと達麻とアタ。旧知で訳ありを窺わせつつ、アタの凶刃が八丸に向かう。しかし、事の深刻さを上手く理解できない八丸が口先で対応してしまいアタの重い一言で腰砕けに…。そこに身を呈して割って入ったのがアンちゃんと早太郎でした。ここで何をか感じる八丸ですが、アタとは圧倒的な力の差がある。葉芽道も軽くヒネられ、達麻もアタの仕込み斬りの深手が癒えない。アタは尚も手を緩めず八丸に襲いかかるが、フルタ博士が胸に仕込んだ秘密兵器でアタを道連れにしようと試みるが…。
「八角を出せ」(アタ)
「……アタ…だと!?」<ギギィ…>(達麻)
「なぜ…ここが分かった!?」(フルタ博士)
「八角が侍になっただろ?
その引力をニリ姫がやっととらえたのだ
…苦労したよ」(アタ)
(やはり…恐れていた事が…!!)(フルタ博士)
「誰?知り合い?」(八丸)
「お前は少し黙っていろ…」(フルタ博士)←コレッ!!
(逃げても追いつかれる…
もう逃げ場はない…
八丸が奴らにつかまれば
この銀河は消えてしまう
ついに…アレをやるしか…)<ギュ>(フルタ博士)
「こいつ…何者?」(葉芽道)
「元 金剛夜叉流
無比力のアタ
拙者の……
一番弟子だった男だ」(達麻)
「! 通りで…」(アタ)
<スッ…>「お久しぶりです…達麻師匠
さきほどの一撃…まさかとは思いましたが
あまりの変わり様に気が付きませんでした」(アタ)
アタさんが意外に大男でビビりました(笑)。元・金剛夜叉流の剣士で達麻の一番弟子…無比力のアタは今は烏枢沙魔流に属するようです。また「八角」とは八丸が侍になる前のアタらが認識する八丸であり、八丸が侍になった引力をニリ姫がやっとの事で感知できたとの事です。ただ、フルタ博士(=パパ)は「八角」という名前に執着を示しておらず、パパとしては絶えず「八丸」としています。「八角」というのはフルタ博士の嘘…ぶっちゃけ、デタラメだったのでは?と思います。
そして、それが成り立つのはフルタ博士が向こう側…つまり烏枢沙魔流の社会で活動していた可能性を高く示していると思います。この後の描写でもアタさんとフルタ博士の浅からぬ関係性が垣間見られますし、もしかしたら、八丸がまだ赤ん坊の頃にフルタ博士が連れ出したんじゃないでしょうか?その時、追跡を逃れる為に「八角」という嘘の名前を教えたのではないか…という風に読み取れます。フルタ博士の「八角」に対する反応が極めて薄いのが、なんかこう引っかかるんですよね。
ちょっと細かくてアレかも知れませんが、これは八丸の生い立ちに関わるかなり重要なポイントだと思うんです。達麻も微妙に八丸に対して違和感を抱いていましたし、フルタ博士も頑として口を割りませんでしたよね。僕も気になる…。それに八丸が「八人目の子」という事で、それまでの「七人」との関係性だって今回かなり深まります。それにしても謎が多い…謎の数々がまだバラバラに散らばっていますね。そして、それらが繋がり出したら楽しいんだろうなと思いますが、今は焦れったいですね。
それで、第9話「ふたりで…」の仕舞いで示されたアタさんが「八角」を探しているという設定が、八丸とどういう風に繋がるのか?を見守っていたんですが、これが単なるでまかせの名前で回収されてしまうなら、この設定が果たして必要だったんかしら?と、正直、疑問に思っています。あの時、感じた「何なんだ!?」という驚きが、物語の表層にできた泡みたいなものだったら浮ばれません。それと同じで今ある多くの謎も、それらが大した理由も因果も持たずに立ち消えてはならんと思うんです。
面白い!!という事と、ビックリする!!というのは全く違いますからね。当たり前ですが…。或いはビックリさせられたとしても、舞い上がった気持ちを何処かにちゃんと落と込んで貰いたいと思うんです。それが良い作品に触れるという体験ですから。そして、岸本先生の作品…『NARUTO -ナルト-』は間違いなく…面白い!!と思えるものでありましたから、『サムライ8 八丸伝』にも同じように期待してしまいます。なので、「八角」に関してもキッチリと落とし込んで欲しいと願っております。
続きまーす!!
業務連絡(190718)
こんにちは!!ハチマルのケルベロスです!!全てのアクセスに心より御礼申し上げます。『サムライ8 八丸伝』の考察が元で昔やってたエアガン愛が止まらなくなってしまいました(汗)。お口汚しにデスクトップ画像(1920✖️1080)を作りましたので、上手くモニターにハマる人は使ってやって下さい(僕は筋金入りのマックユーザーなのでマイナーなんだよなー…)。この勢いだとエアガンのコンテンツも別場所でやるので好きな人は見に来て下さい。十数年ぶりに新しい鉄砲を買ってしまって、届くのが待ち遠しいです。僕は内外カスタム専門であまりゲームには参加しませんが趣味の合う人とは楽しくやりとりできたら嬉しいです。その時は盛大に告知するので楽しみにお待ち下さい。やる時はもうめちゃくちゃやりこみますからね!!
ハチマル ケルベロス
サムライ8 八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想⑧
「さぁ…帰るぞ!」<グイ>(パパ)
<ガチャ><サッ>(達麻)
<ギン>(達麻)
<ズザザ>「ぐっ!!」(八丸)
「キャ!!」(アン)
「くっ…」(パパ)
「お…お前は…!!?」<ザッ>(達麻)←ココッ!!!
<ゴゴゴゴゴゴゴ>
「!!!!
ア…ア…
…アタ!!!」(パパ)
「久しぶりだなフルタ博士
八角はどこだ?」(アタ)
「!!?」(八丸)
パパが八丸の手を引っ張って連れ戻そうとしてると、アタさんの乱入で今回のお話が閉じます。しかし、いきなり斬りかかってます…が、そんな事されたらパパとかイチコロだと思うんですよ。パパが連れている八丸もアタさんは意識してませんでした。アタさんのミッションは「八角」と「童子切高綱」の回収なんですよね。アタさんはバラバラにして持ち帰ればいいと思ってるから、取り敢えず斬っとくか…的な行動にしても、直後にパパに八角の居場所を訊いてますからね。
ところで、アタさんの強襲に唯一対応できたのが達麻でしたね。葉芽道はアンちゃんの保護をしていましたが、鈍(なまくら)にも手を掛けてはいません。達麻の鬼気迫る表情。全身総毛立つ(猫だけに)描写が上手く表現されている!!…と思いました。ここで示した達麻の危機感には彼の過去の傷が見え隠れしているように思えて、いろいろと考えさせられました。達麻は咄嗟に柄骨を出し侍魂を真剣化します。そしてアタさんとパパらの間に割って入りアタさんの侍魂の第一撃をきれいに弾き返しています。
そして尚も達麻はアタさんに残心しつつ「お…お前は…!!?」と漏らします。それに反してアタさんの反応に注目すると、達麻に対しては皆無なのです。すっごくお強いアタさんですから、自分の剣に自信がある筈なので、自分の上段の一撃を無難に跳ね除け、尚も残心を怠らない相手に対して少しは反応を示してもいいと思うんです。しかし、アタさんは自分と対峙する達麻ではなくパパさんに話しかけています。どう考えても、これは意識的に達麻を無視してるとしか思えません。
そう考えると、これから「八角」と「童子切高綱」を回収するミッションであるにも関わらず、いきなり斬りかかったのは、アタさんは達麻がいる事を承知していたからではないかと、僕は考えます。この一閃はパパや八丸に向けたものではなく、達麻への挨拶みたいなものなのではないでしょうか。達麻の反応は確実にアタさんを知っていますし、ムジンさんとアタさんの開戦時感じた「懐かしい引力」とはアタさんの引力だったと思います。そして、アタさんも確実に達麻を意識している。
だから、こんなにもみごとに自分の一撃を弾き返した剣士が目の前で残心しているにも関わらず、完璧に無視できるのです。普通は自分の刃を邪魔した相手に「ちっ…」とか「けっ…」とか、お下品な反応がある筈なのに、それが全くない…というのは、逆によく知っている証拠ですよ!!アタさんは最初から達麻が自分の剣を受け止めて、自分の大切なミッションの対象が破壊されてしまわないという見立てがあった上で、安心して斬り掛かって来たのだと、僕は考えます。
しかし、こんだけグリグリと考察してきたにも関わらず、パパの名前が「フルタ博士」だったという事しか分からず、未だに「八角」っていうのが誰(何)なのか?が分かりません。達麻達はアタさんを退け、この大ピンチから脱せられるのか?無雲にセットされた黙斬りの時限爆弾は解除できるのか?果たして「八角」とは?いろんな疑問を残したまま次週までの数日間を悶えながら過ごす事と相成りました(汗)。辛抱堪らなくなってネタバレを検索しないようにしないと!!(笑)
僕はあまり予想は好きじゃないのですが、今回、余りにも呆気なく殺されてしまったかに思えるムジンさんに期待しています。達麻が「不死身の無尽」と言ってたじゃないですか?宇宙空間で散体した上に、アタさんにロッカーボールの状態を更に細切れに刻まれてしまったけど、それでもそこから『NARUTO -ナルト-』の飛段みたいに復活して、その上でアタさんに一矢報いて欲しいと思います。あと…八角ですけども、パパが胸の観音開きに小人の八角を仕舞っていて欲しいでーす!!(笑)
第10話「ターゲット捕捉」 ハチマル ケルベロス 了
サムライ8 八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想⑦
「ち…違う!
オレの…オレの意思で
ダルマ師匠の弟子になったんだ!!」(八丸)
「侍になったから何だ!?
そんなのは関係ない!!
お前は…守られる側の人間だ!!
そして機械屋の息子だ!!」(パパ)
ま…パパにしてみれば自分が居ない内に何の断りもなく八丸を連れ出したんだから、こうなるのは至極普通だと思います。ぶっちゃけ児童の連れ回しですからね。もし僕が同じ事したら間違いなく「お巡りさん…この人です!!」になって、TVのニュースで「横浜市在住の自称ケルベロスが…」と紹介されると思います(笑)。おまけに馬侍のキーホルダーとロッカーボールまで勝手に持ち出してますしね。いやーその前に秘密のガレージのドアを壊してますから、もう絶対タイホーですよ!!
しかし、パパも警察に通報できないくらい怪しい事をしているのでしょう。達麻もそう思ったから堂々と持ち出したのかと思います。やっぱパパの素行がめちゃくちゃ怪しいんです。胸に観音開きの扉まで付いてて、身体検査で思いっ切り引っかかりますよね。そして、そのパパが八丸を「守られる側の人間」(第4話「親子ゲンカ」)と何度も言います。これって親の物言いではないなと思うんです。親だったら、こんな風に自分の子の生き方や可能性を決めつけないと思うんですよ。
これだと既に決まってる…というか、守られるのが前提って事ですよね。八丸がどこかのお城のおぼっちゃまとかだと分かりますけど、パパの顔も殿様とか王様っぽくないし、パパの顔で王様っていうとドンキのコスプレコーナーのディスプレイで見た気がします(笑)。確かにお金は持ってそうだから土地成金なんでしょうか?それか大泥棒?達麻もそこは疑ってましたよね。本人は「機械屋」って言ってますが、ソフビでできた…すっごい怪しい機械売ってるんじゃないの!?
ここはありがちだけど、八丸が何処かの名家の子孫で、それをアタさんから隠す為に預かっていると考えるのが…自然でしょうか?今回、アタさんは「八角」と共に「童子切高綱」の侍魂も回収しようとしてますので、二つは関係があると思いますので、もしかして八丸は高綱という侍の子だとか。しかし、岸本先生はこういうありがちな設定は徹底的に避けてきますからね(笑)。でも、達麻が八丸に感じる強い引力ってのが気になって仕方ないし、何たって「1つ目の鍵」ですから!!
パパも相当口が堅くって、達麻の「八丸はいったい何なんだ?」(第3話「戦車入刀」)とする詰問に口を閉ざしています。『NARUTO -ナルト-』では、ドジでクズですっとこどっこいのオタンコナスのクソヤロー…そこまでは設定されてないぞー!!…のナルトが実は超イケメンの四代目火影・波風ミナトの子供だったと言う「醜いアヒルの子設定」(本当はキレイで大きな白鳥だけど子供の時は汚くてショボイの…というお話)というのがありましたが、今回はどうでしょうか。
「今すぐ帰るぞ!!」(八丸)
「オレはもうガリガリの
つまようじじゃないって言っただろ!!
病弱でまともに動くことすら出来なかった
臆病なオレは昔のオレだ!!」(八丸)
「…!!」(アン)
「今はもう違う!!」(八丸)
「…そ…そうなの…
は…八丸くん
さっき…活発な神童…って言って…」(アン)
「!」(八丸)
それで、今度はアンちゃんだ…。アンちゃんがちょっと切ない表情で八丸に確認してますが、これは八丸が言ったように「活発な神童」じゃなかったのが悲しいんではなくて、八丸が嘘をついてたのが悲しいのです。もっと言うと、そんな風に八丸が嘘をつかねばならない原因が自分にあるんじゃないかと不安になってるんだと思います。ロッカーボールを探して穴を掘る八丸を微妙な眼差しで見ていたアンちゃんの気持ちを考えれば、八丸が「活発な神童」じゃない方がアンちゃんとしては嬉しいと思うんです。
アンちゃんは常に劣等感…と申しますか、大勢の中に居る時の自分の異物感に苛(さいな)まれてこれまで生きてきたと思うんですね。上手く喋れなかったり、空気読めなかったり、他の子はできるのに自分はできない事が山盛りでいつも叱られてばかり…それが当たり前になって、こう言うもんだと半ば諦めてたと思うんです。でも、それとは正反対の八丸と出会って何かが変わろうとしてる予感があるのに、八丸が「活発な神童」と聞かされて、それはそれでショックだったと思うんです。
これが実は八丸もアンちゃんよりももっと悲惨な状況だったけど、そんなの気にせずにガシガシやってまーす!!ってなれば、それはそれでアンちゃんの希望になる筈なのさ。なのに、八丸ときたら余計な虚栄心みたいな…今まで全くなかったものが、色気付いた勢いで飛び出しちゃって、あんな薄っぺらい嘘をついて自分の心がジュクジュクしてたんですよ。これは一緒にいる大人が導いてあげないと…と、僕は思います。この子らの本当の姿をちゃんと捉えて、その子が生きやすいように導いてあげないと…って。
今でこそ、子供の教育が多角的に研究され、その子に沿った導き方がある程度確立しています。僕の子供の頃は本当に悲惨で、先生にすら虐められた事だってありますから、意識の問題以前に教育そのものが画一的だったのです。特に日本は凸凹な子を良しとしない風土がありますから、そりゃもう僕みたいな子は生き難いわよー。かと言って八丸の世界も教育に関してはアレですが、達麻の言う「心眼」があれば、その子の本性が見えると思うので、導き方だって自ずと見つけられますよ。
八丸も剣術云々の前に「心眼」の大切さに気付ければいいのにね。そうすればアンちゃんの事だってよく分かるでしょうに。でも、それを成す為に剣術に励んで免許皆伝しなきゃー達麻みたいにはなれない訳で、先は長そうなので、八丸のレベルでは個別の案件を一つずつ解決して行くしかなさそうです。しかし、良くしたもんで、正反対の八丸とアンちゃんが上手く補い合ってお互いの長所を認め合えれば2人とも良い方向に進めると思います。その為にこの蟠(わだかま)りは是非とも解きたいものです。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想⑥
<ゴオオオオ>
<ゴオオオオ>
「!
誰だ?」(葉芽道)
「!」(八丸)
「八丸っ!!!」<ウィィィィイィン>(パパ)
「父ちゃん!!?何で!!?」(八丸)
「お…お父さん!?」(アン)
「八丸の父か…」(葉芽道)
「よくも息子をさらったな!!
ドロボウ猫が!!!」(パパ)
「なっ!!?」(葉芽道)
八丸に仕込んだビーコンを頼りにパパの方がアタさんより先に八丸に辿り着けました。それで登場していきなり達麻を「ドロボウ猫」なんて呼ぶので葉芽道が言葉に詰まっています(笑)。達麻とは夜叉さんとサシで話せるくらいの立場の侍で、恐らくヒヨッコの葉芽道にしてみれば、雲の上のさらに上にいるような感じだと思うので、そんなお方に「ドロボウ猫」だなんて!?というのと、その逆に、そんな達麻にここまで言えるパパがもしも偉い人だったら…というリャン面の考えがあるのでしょう。
その意味では、葉芽道はほとんどの事に脊髄反射で対応してしまう八丸よりはマシです(笑)。剣士としてもそうですが、やはり人として(サイボーグだけど…)徳を積んでいるのだと思います。僕は『サムライ8 八丸伝』を考察していてイマイチしっくり来なかったのはこういうところだったのか…と、このやりとりを見てふと思い当たるのでした。よく考えてみるとサイボーグの身体になっても美味いもん食べたり、美味しいお酒を飲んだり、その本性は人間なのであります。
また、この世界はとんでもなく科学技術が発達していますが、その中で生きる人々はリアルの僕らとそうかけ離れていません。人間って頑固だから、きっと未来でもそんなに変わらずに、なかなか理解し合えずに、それでも愛し合いたくて、くっついたり離れたりしながら…迷いながら生きて行くんだろうな…と思います。八丸やアンちゃんって少年少女と同じなんだよね。同じように悩んで苦しんで恋するんですよ。どんなに科学技術が進歩しても、人間の本質はそう大きく変わらん訳だ。
どんなに便利になっても、そうそう簡単に人と人は分かり合えない…何故ならば、それが人というものだからなのですが、ここまでとんでも技術が横行する世界観において、その感覚が若干、鈍麻してた気がします。だから、こんなに便利な世界なのにノロノロやってんじゃねーよ!!というようなお下品な事を言ってはいけません(←ケルベロス…お前がなー!!)。…という風に、不肖のケルベロスは思うのであります。ホント…人って変われないものなのね…(←ケルベロス…特にお前がな!!)。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想⑤
「帰りましたーーーーー!」(八丸)
<ゴオオオオ>
「あ…ありがと…とう」<トン>(アン)
「どんな感じだ?」(達麻)
「はい…いい感じですよ
ロッカーボールも見つかったみたいです」(葉芽道)
「これ師匠とハガミチさんのおみやげ!
タコ焼き!好きでしょ?」(八丸)
「お前がな」(達麻)
この星の守護侍が星位大将軍のムジン以下、粗方が始末されてしまったとはつゆ知らず、八丸とアンちゃんはいい感じにその距離を縮めています。アンちゃんが早太郎から降りる時には八丸が差し出した手をアンちゃんが自然にとって地面に降りてましたが、早太郎がタラップみたいな造形をせり出させてアンちゃんをサポートしても良かったのに気を利かせたか…(笑)。八丸は小さな嘘でジュクジュクしてはいるけど、確実に2人の距離は縮まっているようです。
そして、そんな2人の進展が気になる達麻は葉芽道を促して状況を説明させます。達麻は目が見えないけど心眼があって目が見える者以上に真実が見通せるのだけど、かなりセッカチに2人の様子を知りたかったから、こんな風に葉芽道に答えさせたのでしょう。もしかすると達麻的にはこの任務の帰り道に八丸とアンちゃんが燃え上がってネオンサインがキレーなお城のような建物にしけ込んでいた方が良かった!!とするくらい、この若い2人をくっ付けたいと考えてるように思います。
それって、やっぱ2人が性的な関係になった結果、子供が生まれる…っていうところまでイメージされてしまいますが、そこまで行かずとも本当に2人が愛し合って、八丸がアンちゃんを心底守りたいと願った結果、「勇」が創られるという事なのでしょうか?しかし、その程度、リアルでもごく普通に感じてる自然な気持ちなのよ。それで世界が救われるなら、結果的に達麻が50年も費やしてといて、これまで一つや二つの成果がなきゃ、お前何やってんだ!?ですよ…逆に。
それに、男と女の間のその程度の気持ちのやりとりが星とか銀河の命運を握ってるというのも軽過ぎて無理があるので、ここまでお付き合いさせて頂いた以上は、ここは一つ充分に納得できる種明かしをしていただかないと困ります。何だかちょっとイライラするのはお話の進め方が余りにも奇をてらっている気がして、読者の裏をかくのが面白い!!みたいな感覚が、もしも岸本先生にあるのであれば、それは違う!!と、僕は思うんですよ。例えば、今回のムジンの咬ませっぷりとか、ちょっとなーって思います。
ま…でも、この感じ方って週刊で細切れに作品を賞味してるから…というのも確かにあるんですね。今読んでいるお話が単行本になって細切れではなく一通で一気に読めたとなればまた違う感じ方があるんです。実際に『NARUTO -ナルト-』でも「ペイン編」で同じような岸本先生に対する不信感みたいなものが芽生えた時もありましたが、それも単行本を読む頃には全く違った味わいがありましたんで、これは物語の楽しみ方の問題なのかなー…と思ったりもします。
でも、結局は楽しいか楽しくないかでありまして、いい作品って見たいなー…と思ってるところにタイミングよく見たいシーンがソソッと読者に差し出されるものでありまして、それはこれまでの僕の漫画人生でも充分に実証されている事実であります。TVアニメで僕がどハマりした「東京レイヴンズ」なんて、これでもかっ!!と投下された登場キャラの名勝負の数々は今も胸熱です。もう次の放送日まで何回、繰り返し再生した事か…(笑)。…と酔いに任せて毒を吐いてみる…(笑)。
youtu.be 続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想④
「嫌な…予感がする」( パパ)
<カチ>(パパ)
<カシュン>(パパ)
「八丸のビーコン(←発信機)を確認
表示しつつ記録します」<ピピ>(音声ナビ)
「!」(パパ)
「よし!左手の杖に
仕込んでたのが生きてたか!!
これならいける!」(パパ)
(勝手ばかりしおって!
早く連れ戻さねばっ!!!)<ドヒュー>(パパ)
八丸のパパが自分の胸の扉を開けています(汗)。普通の人間だったら、勿論、こんな芸当はできないので、少なくとも胸部(胴体)と右前腕部が義体化されているようです。胸の扉が観音開きするオジさんが近所にいないのでよく分かりませんが、描写を追うと開けた扉を閉めていたので、胸骨の辺りの穴ぼこから何かを取り出したか、逆に何かをしまって扉を閉めたのだと思います。しかし、何かを取り出したのなら目の前の机に置くと思いますが、特に目ぼしい物がない。
…という事でパパは胸の扉の中に何かをしまったのではないかと、僕は考えます。これがその後、右手首の穴ぼこから立体のプロジェクターみたいのが出て八丸を探すのと関係してて、それの操作の為に胸の扉を開けてたのなら仕方ないですが、ここは何かの伏線としてパパの怪しい行動を受け止めるべきだと思うんです。例えば、パパがアタさんを道連れに自爆するとか…その為の高性能爆薬を胸の扉の中の穴ぼこにしまってました的な…あった時に、ヴヴヴヴァ!!!っとなれますんで(笑)。
それと八丸のビーコンを捜索するナビ音声ですが、一連の行動をモニターするだけでなく記録しているんです。こういうサービスが個人で行動していて必要かな?と疑問に思います。この場合は八丸さえ見つかれば問題解決な訳だし、それをいちいち記録するっていうのは誰かに報告する為くらいしか思いつかないんですよ。もしかしたら、誰かの依頼でパパは八丸を守っているんではないですかね。逆に、そう考えると、パパのこれまでのいろんな怪しい生活が割と簡単に説明できるんですよ。
また、八丸の左手の杖(仕込み)にビーコンを組み込んでいたようですが、左手の仕込み杖の再現はロッカーボールが八丸にとって大切なモノとして認定した結果、侍の八丸にもそのまま継承されましたが、八丸本人がキーユニットに変換されてしまっていて、サイボーグの身体は全てがオールニューのロッカーボール由来ですから、元服時、八丸の身体がキーユニットに変換される時、ビーコンの発信機能を維持したままキーユニットに組み込まれた…と考えるべきでしょう。ややこしいけど(笑)。
何が言いたいのかと申しますと、パパは予め八丸の元服(=侍になる)を織り込んだ上で行動していると思われるのです。早太郎のリソースになった移動式の生命維持装置だって、何故かその内部にロッカーボールを搭載しようとしてましたし(ロッカーボールの入手に手古摺ったお陰で移動式の生命維持装置の完成が押せ押せになった!!!)、異常に豊富な侍に対する知識だったり、潤沢過ぎる資金力だったりが、パパの怪しい人相と相まって更に怪しく、今も懲りずに怪しい行動を繰り返しています。
<フッ><ザン>(アタ)
<ズズ…>(アタ)
「ターゲット標準再構築
探索開始……」<ブワワ>(音声ナビ)
<ギロ>「見つけた」(アタ)
一方、アタさんも宇宙空間での作戦を終えて、地上に到達したと思ったら速攻、早速、ターゲットを捕捉しました。やっぱ、ここでもアタさんのナビ音声が的確に指示を出していますが、これがアタさんの腹話術だったらどんなにウケるんだろうと!!(笑)しかし、アタさんのターゲットが「八角」と「童子切高綱」と再定義されてまして、童子切高綱って病弱な八丸の心臓を動かしていた侍魂ですよね。それも「八角」と共にアタさんは回収しようとしているようです。
しかし、このお話の最後でわかるんですが、八丸のパパとアタさんはやはり旧知の仲で、アタさんはパパを「フルタ博士」と呼ぶんですよ。…なので、「八角」はパパじゃありません。でも、ここで「八角」が何処かに居る別の人ってことはありえないので、やっぱ八丸の存在とは分離して考えられないです。それで将来生まれる八丸とアンちゃんの子の名前かなーと、僕には思えるのですが、大外一気に八丸が偽名で、本当は「八角」という子供だったというオチが刺して来そうな気もしています。
その前に、「八角」ってニリ姫が見つけた「八人目の子」という事で人間の子ですよね。物じゃないですよね!?ニリ姫も「連れ帰ってくれる?」って言ってましたもんね。もしも物だったら、この直前にパパの胸の観音開きの扉を開けてしまった物が来るんだけど、こんだけアタさんとニリ姫がネタ振ってるだけにありえませんて。パパだって八丸を守ろうとしているし、ここは八丸がアタさんのお目当の子だとしか考えられないので、早いとこ「八角」の種明かしをして貰いたいもんだと思います。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想③
<ガッ>
「覚悟はよいな!!?」<ギギギ>(ムジン)
「!!」<ピクン>(達麻)
<ブン>「どうされました?」<ブン>(葉芽道)
「いや…
とても強い引力を感じた…
なつかしい引力だ…」(達麻)
「…この星で一番強い引力を
持っているのはムジン様です
もしかして…お知り合いですか?」(葉芽道)
「ムジン…!
あの不死身…の無尽か!?」(達麻)
「やはりご存知でしたか…」(葉芽道)
「ああ…!
かつて御前試合で試合った事もある
見込みのある男だった」(達麻)
「ムジン様はこの星の守護侍・
星位大将軍でもあられます」(葉芽道)
「通りで…
なら少し顔を出し
思い出話に花を咲かせるとしよう
少し聞きたい事もあるしな」(達麻)
僕は考察で使う用語は可能な限り正確に表記したいので、作中の固有名詞(術や技の名称)は速攻、ユーザ辞書に登録しています。それで「金翅鳥」とか「迦楼羅」とか入力してみたら、既にある…というか、難しい感じの組み合わせでしたが辞書にある単語だったんです。それで調べてみたら仏教系の用語でした。金翅鳥とは「美しい羽を持つ鳥」を意味していて、迦楼羅もそれと同義の名詞です。迦楼羅はインド神話に登場する時の呼び名みたいですね。ガルーダ?ガルダ?ともありました。
それで意気揚々と登場したムジンさんでしたが、その前から「すぐに終るな」とか「覚悟はよいな!!?」とか、もう「お前がな…」の咬ませフラグが林立しててページを捲ったらサ姫までズタボロで宇宙に放り出されてました(汗)。横綱級キーホルダーの金翅鳥・加瑠羅もムジンの周囲を取り囲んでいた侍達もロッカーボールとキーユニットの状態で漂っていて、ムジンさんも最後まで頑張ってたんでしょが、アタさんの侍魂に<ズブ…>っと刺されて万事休すでした。
ここまで力の差があると戦闘が成立しなくて面白くないですね。達麻の話によると、ムジンとは旧知の仲で、まだ達麻がイケメンの剣士の頃に御前試合で剣を交えているようです。それをして達麻は「見込みのある男」と、ムジンを評価していましたが、達麻にしてみればまだまだヒヨッコの金翅鳥だったという事なのだと思います。ザックリと50年+α前でしょうか、そこからムジンは達麻の見立て通り精進してこの星の守護侍の最高位である星位大将軍の地位まで上り詰めたのですね。
ちなみに、衛星軌道上でアタさんとムジンさんの開戦の瞬間、達麻が感じた「なつかしい引力」ですが、葉芽道がそれを「この星で一番強い引力を持っている侍」という事でムジンと決めつけていますが、達麻が感じたのはムジンではなくアタさんの引力ではないかと思います。達麻は葉芽道に問われて初めてムジンを思い起こしていましたが、達麻が感じた引力でムジンを特定できませんでした。同じようにアタさんも特定には至らず。しかし、達麻が「なつかしい」と感じた…何かがそこにはあります。
アタさんが金剛夜叉流の使い手で、達麻と同じようにナビ音声によって情報を得る権限を有している…という事実。そして、達麻が「なつかしい」とした引力がアタさんのそれであったなら、達麻とアタさんはかなり近しい関係性があるのではないかと思います。しかし、達麻や葉芽道と同じく金剛夜叉流と思われるムジンさんがアタさんに関して何をか感じたようではないので、もしかしたらアタさんが達麻の師匠の夜叉さんクラスの存在である可能性も否めません。
<ズブ…>
「……武神よ……
我を…見はなさないで…くれ!!」(ムジン)
「往生際が悪いぞ
もう…散体しろ!」(アタ)
<ガシュ>(ムジン)
「この程度で守護侍とは…
笑わせる」<ズババ>(アタ)
ムジンさんの見せ場がなくて本当に残念ですね。しかし、「不死身の無尽」の二つ名で呼ばれていたムジンさんですが、思いっきり死んでますが…。侍の死を「散体」と呼ぶようです。しかし、斬られても死なないとか馬侍も言ってましたが、侍に成り立ての八丸の仕込みに斬られて散体しましたよね。同じようにムジンさんもここでロッカーボールとキーユニットと侍魂に成り果てました。描写をじっくり見てもムジンさんのキーユニットも無傷の状態でロッカーボールから排出されています。
ムジンさんは散体の前に「武神よ…我を見はなさないで」と言ってます。それを急かすようにアタさんが「往生際が悪いぞ」としていました。この描写を素直に受け止めると、侍の生死とはどんなに斬られようと観念しなければ死なないみたいな…「精神論」で片付けられると思います。既にここまで来る内にキーホルダーの金翅鳥・加瑠羅やムジンの取り巻きも宇宙のチリみたくなってましたし、サ姫もよく見ると背中から鈍(なまくら)で串刺しにして殺されているんです。
ムジンだってあれだけ大層な迦楼羅の鎧をひん剥かれて身体に何本も鈍(なまくら)を刺された上にアタさんの侍魂で串刺しにされてもう万策尽き果てた感がありました。ここまでコテンパンにやられてしまって心が折れてしまった…。つまり、ムジンさんがアタさんに剣技や膂力(りょりょく)、何から何まで圧倒されて「もうダメです!!」と思ったのが、侍の死=散体の契機となるのではないでしょうか?これは…諦めたらそこでゲームセットだよ…という例のアレですわ。
ムジンさんがここまで頑張ったのはサ姫の存在が大きく影響してるんじゃないでしょうか?それはムジンが運命の姫様との間に「勇」を創った…その他大勢の侍とは違う存在であった事を意味します。ムジンはどんな事があっても諦めないから死なないという不死だったと思うんです。そうであれば、八丸なんて侍になった直後の若造の仕込みにまんまと胴を抜かれた馬侍がアッサリと散体したのは、守るべき姫も、姫との関係で創られる「勇」すら持たないただの侍だったから…と読み込めます。
しかし、アタさんの強さはそんなムジンさんの心を折ってしまうほど強大だったのでしょう。達麻が八丸とアンちゃんの行く末を案じるのは2人の間に「勇」が創られないと八丸がただ単にサイボーグの身体を持つだけの侍になってしまうからなんでしょうか?それだけだと少し弱い…というか、宇宙の命運を賭けるには曖昧な価値に感じられます。「勇」についてはもう少し考えたいな。ま…やはり、「不死」なんて言うんだから死ぬなよ!!とムジンさんに言いたいところではあります(笑)。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想②
「!」(アタ)
「この星の守護侍か…」<キッ>(アタ)
<ゴゴゴゴゴ>
「無雲に何をした!?
どこの流派の者だ
名を名乗れ!!
今お前は銀河球連邦の
規定に抵触している恐れがある!!」(守護隊)
「オレが行ってケリを付けます!」(侍A)
「あれは…自性輪身の状態だ
ただの侍ではないぞ」(サ姫)
<スッ>「もう警告はいらん…
ワシが出る」(ムジン)
「おおっ!!!
ムジン様自ら!!!」(侍A)
「は…初めて見ます
オレ…」(侍B)
「すぐに終るな」(侍C)
「!」(アタ)
<スッ>(ムジン)
「迦楼羅 来い!!!」(ムジン)
<ズズズズオオオオオオ>(ムジン)
「横綱級キーホルダー迦楼羅天……
そうか こいつが金翅鳥(こんしちょう)
不死身の無尽だったか」<バッ>(アタ)
<ズオ>「受けて立つ!!!」(ムジン)
<ギュン>(アタ)
サ姫とムジンが乗ってた宇宙戦艦がムジンの金翅鳥(こんしちょう)のキーホルダーだったのですね。何気にνガンダムのファンネルみたいな侍の鎧が辺りを取り囲んでいたので、もしかしたら…とは思っていましたが、沢山の人員を登場させているようでしたのであまりにも巨大でまさか…なと思いとどまってましたっけ。でも、これが横綱級の大きさだー。それで迦楼羅のマテリアルを引っ張って侍の鎧をムジンが纏うんですが、その時にはムジンまで巨大化してましたね(汗)。
この場合、描写を見る限り、ムジンが巨大化したというよりは迦楼羅が提供した侍の鎧が巨大な躯体を構成ているように思います。技術的には既に何でもアリの域に達していますから問題ありませんね(笑)。しかし、横綱級ともなるとマテリアルが途方も無い量が必要になるので、それを構成するリソースもまた膨大な量が要りそうです。早太郎の場合は精々、パパの造った移動式の生命維持装置で足りましたけど、金翅鳥・迦楼羅の場合は本当に宇宙戦艦が一隻必要に思えます。
しかし、そこまでスケールの大きな元服というのもイマイチ想像できません。…と言うのは、最初はみんなヒヨッコの筈ですから。ムジンにしても今でこそ、風格のあるジジイですけど、彼もサ姫共々若い頃にシュッとした侍だったと思うんです。その段階でこんなに巨大なキーホルダーをイメージ出来たとは思えないのです。ここはムジンの成長と共に迦楼羅がスペックアップして、必要なリソースをどんどん取り込んで今の大きさに成長したと考えるのが自然かな…と、僕は思います。
まだ、キーホルダーに関して、成長したという描写がありませんが、侍の生死とキーホルダーの存続は無関係です。それにこれまで小結級と横綱級が登場しましたが、この分だと本当に相撲の番付よろしく多彩なキーホルダーが存在しそうです。そして、キーホルダーは柄骨の授受によって新たな主人(侍)に仕えますので、その侍の能力やイメージ力によって変化する可能性は充分にあるでしょう。また、侍だってムジンが初めからこんな爺ちゃんじゃなかった筈だから変わっていく存在なのです。
それらを勘案すると侍やキーホルダーは常にアップデートが可能なのだと思われます。またキーホルダーの大きさが相撲番付よろしく変化するのであれば当然、新たなリソースが必要ですし、それはきっと元服時に八丸と早太郎が示したような<ズズズズ>と必要な機械や材料を引っ張ってくるものと思われます。そして、その材料は別にキーホルダーでもおかしくない訳で、例えば柄骨の授受が成立した条件下では主になるキーホルダーが他のキーホルダーを取り込む事も可能になるのではないかと想像しています。
ロッカーボールの組成がはっきりと語られた訳ではありませんが、少年誌の科学としてはナノマシンによる構造体の構築と考えられますので、ナノマシンレベルでプロトコルが共通か互換性があれば、キーホルダー同士の融合もそんなに難しくないと思うんです。もし、それが許容されるなら増えたリソースに対するナノマシンの量が補われるので好都合なのであります。しかし、それだってナノマシンの自己増殖があれば簡単にクリアできるので、絶対に必要という訳ではないので悩ましいです(笑)。
しかし、侍の鎧を纏ったムジンがどうしても巨大ロボットに見えて…って言うか、見た目、もう絶対に勇者ライディーンなので…侍同士の戦いというには違和感を感じます。それに巨大化したムジンの振るう刀ですが、これがもし侍魂だったら、侍魂も巨大化する事になるし、その前にこのサイズの柄骨がムジンの前腕下のモノコックにはとても入りません…キーホルダーから侍が柄骨を預かって契約が成立する…から、ここではこれを鈍(なまくら)という事にするしかないな…と思います(笑)。
アタさんが気を利かせて普通の大きさで戦ってくれたから良かったものの、アタさんまでどデカかったら、ここで一気にロボット物として認知されてしまうところでした(汗)。『NARUTO -ナルト-』でも口寄せ合戦の時は「怪獣大戦争」だったので別に驚きませんけど(笑)。でも星や銀河を斬るとなったら、ムジンさんの戦闘形態でも小さいでしょうから、この先、もっともっと大型化するかも知れません。何だかそれが「虚無戦記」まっしぐらに思えて若干背筋が凍えている…ケルベロスなのであります(笑)。
続きまーす!!(フェード…イン…ン…ン……ン)
サムライ8 八丸伝 第10話「ターゲット捕捉」感想①
第10話「ターゲット捕捉」のあらすじ:アンちゃんに嘘をついてしまった八丸は心がじゅくじゅくしています。その頭上の無雲にはアタの凶刃が迫っているとも知らず。アタは無雲を黙斬りで一閃。その直後、アタは防衛に当たるムジンらをいとも簡単に退け八丸たちに迫ります。一方、何やら怪しい身体を利用してパパが八丸を連れ戻そうとしますが、アタの強襲に遭いお話は風雲急の展開に!!次回、達麻VSアタの予感が…!?
「!」(アン)
「…嘘…ついちゃったなぁ…」(八丸)
「ど…どうか…した?」(アン)
「!」(八丸)
「べ…べつに何も!」(八丸)
<プス>
今週は月曜日が祭日(海の日)で週ジャンの発売が7月13日(土)でしたねー。一応、僕の考察のルールは先バレ厳禁で、週ジャンが発売された日の13時以降に記事をアップするようにしています。これは仕事をしてる人でもお昼休みに週ジャンを買った後に考察に触れられるようにと、いろいろと考えた結果で、ナル×ジャンの頃からこのスタイルを貫いています。それで土曜日発売の時は同日の13時を目指して記事をアップすべくパソコンの前でシコシコとやっています(笑)。
でも、僕もいろいろあるので13時がどうしても無理な時は17時半とかもっと遅い時もあります。その辺は優しい大人フィルター越しに生温かい目で見てやってください。ケルベロスは本名が木村というんですが(嘘)、気ムラが大きくてすごく書ける(書きたい)時と書けない(書きたくない)時の差が激しいです。あと、人間的にもクセがスゴイので(笑)、常識的な人は驚くかと思いますが、八丸と一緒で悪気は全くないので、達麻が八丸を見るような感じでよろしくお願いいたします。
さて、タコ焼きを頬張る八丸ですが、味わうどころではなさそうですね(笑)。しかし、僕は嘘はついちゃいかんとは申しません。嘘には三種類あって…東野圭吾大先生が書いてましたね(麒麟の翼)…自分を守る嘘。誰かを欺く嘘。誰かを庇う嘘…でしたっけ。僕は三つ目の嘘は優しい嘘だと思ってます。また嘘は人が生きて行くには必要だと思っています。八丸はまだ融通の利かないクソガキ…じゃなかった…経験の足りない子供だからアンちゃんを欺いた自分が許せないのですね。
僕はあそこで八丸がアンちゃんに自分の本当の姿を見せられたら、一気に2人の距離が縮まったのに…と悔しかったのですが、八丸がそんな男と女のロジックなんて知りませんし、誰だって自分を良く見せたいと思うのはまた必定故、あんなにも薄っぺらい嘘でその場を繕ってしまったのです。でも、そんな小さな嘘を理論的に破綻しないように更に増殖させてしまうのもまた人の必定でありまして、あの名作TVドラマの「君が嘘をついた」では、それで最終回まで引っ張りましたもの(笑)。
嘘は嘘を連れて来ますからね(笑)。折角、大好物のタコ焼きを食べてるのに美味しくないなんて悲しいじゃない。アンちゃんに少しでも良く思われたい気持ちも痛いほど分かるけど、そのままでいいんですよ。それが分かる子になれれば、アンちゃんにも同じように、そのままでいいと言ってあげられる。誰かと自分を比べる必要なんてどこにもないんですよ。自分は自分なんですから。そして、アナタはアナタなんですよ。それこそが「アイデンティティ」というやつなんですが…。
そんなのいきなり分かんないよね。だから、ゆっくりでいいから、少しずつでいいから、自分と向き合って、誰かと向き合って、自分の中の自分と、誰かの中の自分を照らし合わせて行けばいいです。そうして、そこで確立した自分を足場にして誰かを感じてあげられたら、きっとその人も少しは救われると思うんですよ。…え!?何!?逆にややこしいって!!??すみません…でも言ったじゃん!!クセがスゴイって(笑)。このテーマは焦らずにゆっくりと…一緒に考えて行きましょう。
「金剛夜叉流」<ゴゴゴゴ>(アタ)
「黙斬り!!」<ブン>(アタ)
「よし…」(アタ)
一方、無雲に到着したアタさんですが、なんと…ピタリが!!ピタリが〜ァ(ゴチ風)…じゃなかった…烏枢沙魔流ではなくて金剛夜叉流の使い手でした!!!それでいきなりの黙斬り!!と来たもんだ!!そして「よし…」なんて自画自賛してますが、恐らく黙斬りで時間を決めて無雲を斬っちゃったのでしょう。然る後、無雲は真っ二つ…ちゅーか、既にアタさんの衝突で核を貫かれてます。黙斬りだって内部からバッサリと行ってますし、アタさんだって突き抜けて、普通はアウト〜ォッ!!!です。
ここは無雲の崩壊の起爆剤として、黙斬りで時限爆弾に変えたのでしょう。達麻が八丸に展示した黙斬りは八丸のリクエストで8秒後でしたけど、アタさんはこの後、八角を奪取するミッションがありますから、相応の時間を設定してると思います。しかし、この黙斬りですが、星間移動してた時に小惑星を蹴散らしてた侍魂じゃーなくて、脇差(鈍)の居合(いあい)なんですよね。そういえば達麻の展示も鈍(なまくら)の居合ですたっけ。
黙斬りとはそういう剣技なのかも知れませんね。しかし…黙斬りの仕組みが未だに分かりません。「侍とは何事も自分で決められる者だ」(第4話「親子ゲンカ」)と達麻が言ってましたが、まさか「それが侍だから…」という理屈で時限発動する斬撃が成立してしまうと、もう何でもアリ過ぎて萎えるので、何かしらの道理が欲しいところです。そして、そうであれば既に確定したと思われる無雲の破壊を阻止する方法もあるかも知れないので、八丸の住む星も被害を免れると思うんです。
ところで、達麻の寿限無のような異名に「星砕き」(by 葉芽道)つーのがありましたが、アタさんの黙斬りみたいに達麻もできるんだと思います。それにアタさんのナビ音声ですけど、達麻も葉芽道の照会で同じような描写がありますから、あれは金剛夜叉流の免許皆伝のオプションかな…と思うんですね。その意味で達麻とアタさんは同程度の剣豪なんではなかろうか?と推測されます。しかし、達麻が猫型ロボットになってるので不安要素ですね。でもアタさんも分身体みたいなもんか。
例えば、武式一式が達麻のキーユニットに追加された印籠にインストールされてると仮定して、それを奪った侍は自分に金剛夜叉流の武式一式を追加できる可能性ってありませんかね?そもそもアタさんがまだ烏枢沙魔流じゃないと確定もしてないと思うんですよ。それか相手の型式をコピーできる写輪眼みたいなオプションとか…何らかのチートが侍の流儀としてあるかも知れません。それに、アタさんが金剛夜叉流だったら達麻は即照会可能だから一発でアタさんの素性が分かりそうですね。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第9話「ふたりで…」感想⑧
「これ初めて食ったけど
めちゃくちゃうまいな!!」(八丸)
「……は…八丸くんて…」(アン)
「ん?」(八丸)
「さ…侍様…に…
なったばかり…な…なの?」(アン)
「ん…!
あ…ああ!」(八丸)
「そ…それ…なのに
道場…や…破りをや…やっつけたん
で…でしょ?
つ…強いって皆が
ぅ…うわさ…し…してたよ」(アン)
「ま~~なァ!
オレ強いんだな!!
これがさ!」(八丸)
「は…八丸くんは
武士の…か…家系?
ど…どこの道場に…所属し…してるの?
む…む…昔から強かった?」(アン)
「…実はオレ…
む…昔から
活発なガキでさぁ~~!!
そら強かったのよ!
道場の仲間から
神童なんて呼ばれちゃってさーー!」(八丸)
ロッカーボールの発掘で穴の上から八丸を見つめるアンちゃんの瞳が曇って見えましたが、アンちゃんは元気一杯、闊達な八丸を見ていると劣等感に苛まれるんじゃないかと思いました。アンちゃんは普段の生活でも自分と他を比べて言いようのない違和感を絶えず感じてると思うんですよ。しかし、子供の頃ってアイデンティティが確立していないので、ちょっとした事で自分の存在が揺らいでしまいます。ましてやちょっといいな…と想い始めた八丸も自分とは全く違ったら切ないでしょうね。
しかし、よくしたもんで八丸だってついこの間まで生命維持装置に繋がれた不遇の子でしたから、比べちゃいけないけどアンちゃんよりも制約が多うございました(笑)。大体、子供の頃の悩みとはそのように自分の中のフィクションがノンフィクション化した架空の産物であり、気にしなくていいのですが、そうできないのよ子供の頃って。でも、本当にそういった数々の問題も時間と共に、成長と共に霧散して行きますので。僕は小学生の頃、オバケが本気で怖かったけど今は怖くないしね(笑)。
そんなアンちゃんがいろいろと八丸に質問してますが、心の奥底を掘り返された感のある八丸がここで虚勢を張ってしまうんです。これも分かる…というか、さっき八丸の穴掘りを見てたアンちゃんの気持ちが八丸に乗り移ったようで、2人がそんなに変わらない普通の子に僕には感じられました。不安とか、劣等感とか抱えたどこにでもいる子らですよ。でも、それが孤立していますし、コミュ力が備わっていませんからね。情報を分析する力も乏しいですから、そもそも情報が少ない…し。
大人にはそんな子供らを「時間が解決する」としかアドバイスできないのが悔しく思えるんです。でも、何を説明しようと、それを受け入れるレディネスが子供らにないから、お互いに空回りしてしまうのです。子供の頃、勉強しなさい!!と口を酸っぱくして叱られたけど、あの頃勉強してれば…とオッチャンは後悔してますんで、この問題は未来永劫ループすると思われます。だから、自分の近くに居る子らがどうなろうと、ずっと見守って、ずっと愛し続けるしかないのかな…と思う今日この頃です。
実はこの時、八丸はビッグチャンスが訪れていたのに気付いた方はいらっしゃいますか?アンちゃんは自分が感じてる劣等感を背景にして、勇気を出して八丸にあれこれ質問しているんですよ。ここで八丸も勇気を奮って、ついこの間まで生命維持装置に繋がってました…とか、実は先端恐怖症で、しかも引き篭もり同然の生活を続けてて、ボッチでーす!!とか洗いざらい自白できていれば、これは「秘密の共有」と呼ばれる心理的ニックでありまして、2人の距離が一気に縮まったのにね(笑)。
これは心を開かない容疑者の取り調べなんかに利用される心理テクニックなんです。お前と俺は同じなんだぞ…といった刑事の告白が容疑者に親近感を与えるのですが、八丸がここで自分の秘密をアンちゃんに打ち明けられたら、帰りはネオンサインがキレイなお城のような建物に早太郎のウィンカーが<チカ><チカ>と点滅してたかと思うと悔しいです(笑)。でも、少しずつではありますが、確実に2人の距離は縮まっていますから、もう少しだよ!!アメリカンバッファロー達!!(笑)
「…よ……よかった…」(アン)
「え?」(八丸)
「は…八丸くんは
わ…わたしとは
ち…違って…才能がある
う…運命のさ…侍様がそ…そうなら…
わ…わたしを…引っぱって…いって
く…くれそうだ…から
…?
ど…どうかし…した?」(アン)
「イヤ!…あの!
タ!タコ焼き!
…買って帰ろうかなって!
師匠とハガミチさんの…
せっかくだし」(八丸)
<スッ>(アン)
「!」(八丸)
「……い…いざ」(アン)
「……」(八丸)
八丸がアンちゃんに本当の事が言えなくて辛くなってしまったんですね。アンちゃんとの楽しいデートなのに話しをはぐらかすようにタコ焼きに走りましたね(笑)。しかし、この子らよく食べますね。アイスクリームみたいのも食べてたし、どうしてもトイレが気になります(←ケルベロスはそればっかな!!)。特にアンちゃんは生身の女の子ですし、トイレに行くの我慢してたりしませんかね。八丸もそういうところは気を遣って、アンちゃんが小さなポーチ持ってても見えないフリしないとね(笑)。
ま…そういう細かい気遣いができるくらいなら、もうとっくにアンちゃんと懇ろになれてる筈ですし、アンちゃんの心も急速に開かれて来ました。タコ焼きを買った後、帰路に就く頃にはアンちゃんが八丸の口癖を真似て自分から手を出しています。まだまだぎこちないけれど、少なくともアンちゃんは「デレ」に傾いています。喋りも徐々に滑らかになってますよね。何より積極的に八丸に話しかけるようになったし、アンちゃんの表情が明るいですよね。なんか甘酸っぱい香りが漂いますよね。
八丸ってメガネが似合いますよね。ロッカーボールの捜索に出発する時に<カチャ>とメガネをセットしましたが、なかなかイケてると思いました。アンちゃんにもそれが「弱っちいインテリメガネくん」とも映っていないようですし、2人が出会ってしまった時点で恋は既に始まってましたからね。恋はそこにあるものですから…これはナル×ジャンの恋愛論で書きましたっけねー。「オビトは何故、”目薬”をさしていたのか?」という考察なんですが、ハチマルの読者様にも是非読んで頂きたい!!
当時としてはNASAの最先端技術なども大活躍の考察です!!(笑)あの頃、すごく絵が上手なウィリアムさんのご好意でイラストをお借りしたり、共同の企画でイラストを発注させて頂いた記憶があります。コミケにも僕は行かないし…。それより友達付き合いが下手で続かないんですよ。ウィリアムさんともあの時以来連絡を取っていませんが、お元気でしょうか?また一緒に何か面白い事ができればいいな…と思っております。『サムライ8 八丸伝』は読んでますか?僕はすごく元気ですよー!!
あ…ダメ、懐かしすぎて涙が。歳を取ると涙腺が脆くなっていけない。話しが逸れちゃいましたが、ナル×ジャンの恋愛論はどれも僕の自信作なので、もしお時間があるようでしたら読んでみて欲しいです。岸本先生の作品の中でも戦場のボーイズラブ…じゃなかった…戦場のボーイズライフはガチガチの鉄板の名作ですんで、僕の考察と合わせてまだ読んでない方は岸本先生の本編もお読みください。女の子の強さちゅーか、恋愛の残酷さっていうの?切なくて甘酸っぱいよなー。
第9話「ふたりで…」 ハチマル ケルベロス 了
サムライ8 八丸伝 第9話「ふたりで…」感想⑦
「ハァー……
……
分かったよ……
一緒に行けばいいんでしょ
行けば…」(八丸)
<タン>「アン
…ロッカーボール見つけんの
オレと一緒に…」<サッ>(八丸)
「ご…ごめん」(アン)
「はい!
またまたフラれました!」(八丸)
「は…
速すぎるの…こ
こわいから
ゆ…ゆっくり飛んで
く…れる?」(アン)
「え?いいの…」(八丸)
「人の話は
最後までちゃんと聞け
これも教えたがな」(達麻)
「……」(八丸)
<スッ>「いざ…」(八丸)
「ま…まだ…全部は…ア…
アナタ…の思い通りに…には
ならない…から!」<スッ><よ…よいしょ>(アン)
「……」(八丸)
<カチャ>「フッ…」(八丸)
<ズズ…>「!」(アン)
「アン!
オレにしっかりつかまっとけよ!」(八丸)
「オレも全部は
お前の思い通りにならねーからよ!!」<ドウ>(八丸)
「キャ…キャアー~~~~!!!」(アン)
「…あの2人
うまくいきますかね?」(葉芽道)
「そうなってもらわねば……
……
銀河が滅びるだけだ」(達麻)
確かにアンちゃんの八丸に対する態度はもう絶対にイケる!!と思えます。もし僕だったら完全にアンちゃんは「据え膳ちゃん」という名前になって美味しーく戴きますが、残念ながら似たような体験…これまで一切なしッ!!<キリッ>ま…こんなにめんこい女の子とここまで近しい関係になれて、剰(あまつさ)え2人っきりでしけ込める…ロッカーボールを探しに行けるなんて、この幸せ者ーッ!!という感じです(笑)。しかし本当に、後は若いお二人で…になっちゃいましたね!!(笑)
まだまだぎこちない2人だけど、早太郎に乗り込んだ2人が初々しくていい。アンちゃんの両腕が八丸にガシリと回されて、もうアンちゃんのお胸が八丸の背中にギュッと押し当てられていて、そりゃ早太郎だって飛ばす罠。もし僕が八丸だったら背中に全ての神経を集中して他の情報の入力は完全にシャットアウトしますけど…(笑)。それと早太郎の触手みたいなハンドルがアンちゃんの背もたれみたいなデザインになってて、これは早太郎のGJなんでしょうね。すごく優しいな…って思いました。
さて、ロッカーボールを探しに出た若い2人を見送る達麻と葉芽道が案じていますけど…何で八丸とアンちゃんが上手く行かないと銀河が滅びるんでしょうか?それはもしかして「勇」が創られないから?そんなに「勇」が大切なものと言う事なんですかね?そしてそれが八丸とアンちゃんの双肩に掛かっていると…。ん…ん…ん!!!!待てよッ!!!もしかして、そういう事なのかな!?何だかピーンと来ちゃったんですけど…。私…犯人分かっちゃったんですけど(仲間由紀恵風←犯人って誰!?その前に犯人て何!?)。
この後、八丸とアンちゃんは協力して見事にロッカーボールを発見します。そこで早太郎の外皮からスコップを造形する描写があるんですが、これは侍の鎧を造形する練習になるんだろうなー…と思いました。きっと、こんな感じに臨機応変に戦場で必要な道具なり武器を作るのが侍とキーホルダーの常なんでしょう。しかし、普通はスコップ一丁でこんな大穴掘れませんけど、そこは侍のサイボーグの身体の恩恵。それを傍らで見つめるアンちゃんの視線が微妙に変化していますね。
おっと…2人のラブラブな感じについつい引っ張られてしまって、問題の犯人…違ァ〜うッ!!!「勇」の正体について語らねば!!!勢い、忘れておりました(汗)。そうなんですよ!!ま…2人のラブラブデートに関しては次の感想でまとめるとしまして、ここでは2人の星(ボール宇宙域)に到着したアタさんのパートと合わせて考察しようかと思います。長旅でお疲れのところのアタさんには誠に申し訳ありませんが、お付き合い願おうかと思います(笑)。
「ボール宇宙域座標確認中…
目的地まであと12大尺です」(ナビ)
「あの…でかい方だな」(アタ)
「横の衛星の情報は?」(アタ)
「無雲(むうん)と呼ばれる衛星
生命反応なし」(ナビ)
「帰りに星を消す時に
こいつを利用する」<ドゴ>(アタ)
(待っていろ――)(アタ)
<ゴゴゴゴ>
(八角!!)(アタ)
<ゴオオオオオ>
しっかし、無雲と地球(仮)の距離がちッかッ!!今にも衝突しそうですけど、これでバランスしているようです。もしかしたら「宇宙戦艦ヤマト」のガミラス星とイスカンダル星のように双子星みたいな感じに二つの星で上手くグルグルと公転し合ってるんでしょうか?そして、その無雲に無事到着したアタさんですが、思いっきり刺さってますけど!!割れたりせずに、それにこんなに見事に衝突したのに軌道も変わらず、巻き上がった粉塵で核の冬を生むこともなく…大丈夫みたいっスね(笑)。
しかし、大丈夫じゃない…つーか、スルーできない事が幾つかあって…。一つは「帰りに星を消す」ってアタさんが言ってますよね。アタさんがこの星にやって来たのは「8人目の子」を奪取する為だったかと思いますが、つまりその目的が達せられたら、もうこの星に用事はない訳だ。そして、その目的の8人目の子の名前が「八角」とな!!!こらーッ!!「八丸」と違うんかーいいッ!!でもこれが、まさかキューブ宇宙域で「丸」を「角」と言う…みたいなオチではないと思うんですね。
そして、八丸は達麻がこの銀河を救う為の一環でやっとこさ見出した「1つ目の鍵」なのですから、それがアタさんの目的と全く無関係だとも考え難いです。何と言っても、アタさんが「八角」を確保したらこの星ごと消しちゃうんですもんね。…なので、アタさんが求める「八角」は「八丸」と一体の存在と考えるべきだと思います。そして、それに並行して達麻と葉芽道が八丸とアンちゃんの成り行きを見守ってたじゃないですか。そして、2人が上手く行かなきゃ銀河が滅ぶ…ていうんですから!!
ところで、サイボーグの身体の侍がよく食べると思いませんか?そう言えば、達麻は猫型ロボットのようですが、茶をすすり、アンちゃんの不思議な無国籍料理に真っ先に箸を着けましたっけ。何で彼らがこんなに食べなきゃなんないのかは、まだ何も明かされていません。しかし、お腹が空くようですし、腹が減っては何とやらで、まるで人間の生理をそのまま継承しています。僕はそこから人間の欲望を残す事で戦うモチベーションとしているのだと解釈しようと考えております。
サイボーグの身体なのに食事をするという事実から、活動に必要なエネルギーを摂るのではなく、精子を製造する為のタンパク質やそれを動かす為の糖質が必要だからではないかと僕は考えています。この世界ではそれほどエネルギーには困っていないようですし、いろんな乗り物を見ましたが、コンパクトで高効率のパワーソースが存在しています。なので、食事で活動のエネルギーを摂取していないと判断しました。
なので、食欲以外の睡眠欲や性欲もちゃんと残してる…と、仮定しています。だから、いつかは八丸とアンちゃんにもアメリカンバッファローの大群が押し寄せて少年少女の目を眩ます必要がある描写があると思っていたんです。もしかして…ですよ。達麻や葉芽道が案ずる2人の行く末って、やっぱ2人が精神的にだけじゃなく、肉体的に繋がる…つまり、性的な関係を結ぶという着地点を目指しているのではないかと思うんです。2人はいつか結婚して、子供を設けるんではないでしょうか!?それこそが達麻が目指す「勇」の正体ではありますまいか?
そして、その子の名前が「八角」なのではないかと、僕はふと思い当たった訳です。アタさんと一緒にいたニリ姫ですが、ただの千里眼ではなく未来が見通せて、この先、八丸とアンちゃんの間に生まれる新しい命である2人の子の名前…「八角」を予言したんじゃないでしょうか?その子が生まれないと銀河が滅びてしまう…という事なんじゃないですか?そして、アタさんはその子を奪って銀河を滅ぼそうとしてる…と。この場合、「八角」の元である八丸とアンちゃんを奪取しちゃうって事なんですが。
でも、これでアタと達麻が全く違う原理で行動してましたー…となったら、卓袱台返しくらいじゃー済みませんからね。ま…震えながら月曜日を待ちますよ(笑)。ところで、本当に余談ですけど、アタさんのナビの声ですけど、やっぱアタさんの腹話術であって欲しいと僕は思っています。個人的にはいっこく堂さんみたいな芸風が希望です。それでアタさんが相棒の人形とか連れてたら、もう一瞬でファンになっちゃいますが、そんなキーホルダーだったら間違いなく合ゥ〜格〜ッ!!ですよね(笑)。
でも、アレだ…普通に考えると、「八角」って八丸のパパの名前だよなー…と冷静に考えればそうなるので、以上の考察はお忘れください(笑)。一つの読み物として楽しんで頂けたら幸せに思います(笑)。
youtu.be 続きまーす!!(あと一つ…ふうッ)
サムライ8 八丸伝 第9話「ふたりで…」感想⑥
「弱音をいちいち吐くな!
姫をないがしろにする侍は決して――
強い侍ではいられない」(達麻)
<ズイ>「ど… (←コレ!!!!)
どうかしました…か?」(アン)
「!」(八丸)(←ソレ!!!!)
「な…なんでも…!」(八丸)
「どれだけ嫌われようとも
姫を守るのが侍だ!」(達麻)
「?」(アン) (←ココ!!!!)
「いくら嫌われようが
お前を守るためなら何とも思わん…
それが親だ」(八丸パパ)
さて…本線に入る前に、僕にはどうしても伝えたいことがある〜ぅ〜ぅ〜っ!!!(←学校へ行こう!!!風)アンちゃんが<ズイ>っと、こう…前屈みになるとどうしても胸元に目が行ってしまう〜ぅ〜ぅっ!!!女の子はどうして胸元のガバッと開いた服を着るんですかね?アンちゃんの場合は姫見習いの制服みたいですが、それでもどうしてこんな目のやり場に困る…というか…ここ見てッ!!みたいなデザインにするの?本能的に見ちゃいますからね。並んで斜め上からとか大好物ですもん。
Tシャツでも首の部分がゆったりとしてて前屈みだと重力で生地が垂れて…浮ブラってんですか?胸の谷間とか見るな!!と申されましても、目の前にブラ下げられて目をつぶってもどうしても薄目になります(笑)。だから、達麻が八丸にいい事を言ってるのに、それがアンちゃんの胸元に意識が集中してしまってどうも定まらんのです!!よく分かりませんが血液が他のところに偏って脳に供給されてないのかも…(笑)。だから、胸ばかり見てても、見るな!!って言わないでね!!(←そ、そこッ!?)
…と、煩悩が鎮まったところで、達麻が八丸に本格的にアプローチを始めたように思います。傷付く事を恐れてアンちゃんとの関係を深められずにいた八丸の背中を押したと思ったら、今度は八丸パパの言葉を引用しています。八丸にとって数少ない…どころではなく…唯一の他者との接点とも言えるパパの言葉です。相当鈍い八丸であっても、これには即座に反応しましたね。八丸はパパの手厚い庇護の下、これまで在りましたし、元服の成否もパパへの想いが、その重い扉を抉じ開けさせました。
八丸はパパの愛の中に居た自分をしっかり感じられているのです。そして、そこから自然とパパに対する感謝を生じています。非常に素直な子です。表面的にはパパへの反目を掲げてはいますが、内面はパパへの感謝に満ちています。生命維持装置に繋がれた不自由な生活で八丸が歪まなかったのが不思議なくらいだったのですが、やはりここはパパの育て方が良かったとしか思えません。こんなにも素直で邪気のない子に八丸を育てられたのは、パパの並々ならぬ努力があった事でしょう。
八丸はたくさんパパから与えられました。それは物であったり、時間であったり、気持ちであったかと思います。それら全てが八丸の為。八丸を生かす為に作用していた筈です。八丸の感謝というものは、偏にそれらを認識できている証拠でありましょう。そして、それこそ達麻がここで八丸にパパの言葉を引用して伝えたかった核心であります。達麻はパパがそうしてくれたように、今度はアンちゃんにお前(八丸)が同じようにしてあげなさい…と、具体性を伴った教えを説いている訳です。
八丸はパパによって「愛」というものを知らせれています。しかし、それは自分が愛された記憶でしかありません。逆に言うと、八丸は愛され方のみを知っているという事であり、八丸は愛し方はまだ知らないのです。…ここは若干、言葉が足りないかも知れないので補足すると、八丸はパパを愛していて、その想いがロッカーボールを承認させました。あの時、八丸は切腹したんですよね。自分の命を差し出してパパを守ろうとした…。しかし、それに八丸自身が気付けていません。
「愛」とは与える事なのであります。その意味で八丸は自分の命すら厭わず、パパを愛しています。だから侍に成れたのですが、「愛」というものの本質を言語化して、それを理論的に展開して行動できるレベルにはない…自分のモノにはできていないのです。認識のレベルの問題です。これまで与えられる事しか知らなかった八丸が、今度はアンちゃんに与える。それは守られる存在から守る存在へと自分の立場・役割がシフトするという事であります。達麻は八丸に愛し方を学ばせようとしているのです。
八丸はパパに対して無意識にできたけれど、今度はめんこい女の子のアンちゃんに対して、明確な意識の中でそれを行わねばなりません。これは八丸の主体的な行動なのであります。誰かの為に何かをしたいと思う気持ち…それが「愛」なのだと、八丸が気付けるまで後少し…、若い内は心も身体も治りが速いから、いっぱい傷付いて、いっぱい気付いて欲しいと、僕は思うのです。そして、そこで得た気付きというものが、きっと八丸という人格を築くと、僕は信じています。
続きまーす!!(歳をとると説教くさくていけねーやな)
サムライ8 八丸伝 第9話「ふたりで…」感想⑤
「そうかなら…」(葉芽道)
<スッ>(達麻)
「?」(葉芽道)
「八丸に行かせよう」(達麻)
「八丸
地中に埋まっている
ロッカーボールをアン姫と一緒に
掘り出して来い」(達麻)
「え~~~~!?
オレがァー!?
訓練中だぞオレ!!」(八丸)
「お前がアンを守る役だろ?」(達麻)
「…いや…
オレはいいけどさ…
アンがさぁ…」(八丸)
「何だ?」(達麻)
「オレ……
アンに嫌われていると思います…はい」(八丸)
八丸の…このオドオドした感じ…これは傷付くことを恐れているんですねー。分かります…よく分かりますとも(笑)。八丸はこれまでパパの分厚い庇護の下、生命維持装置(←本当に生命を維持する為に繋いでたんかね…点滴は腕に針刺してたけど、八丸に繋がってた太い管は何だったの?って疑惑が…)にも守られ、パパ以外の誰かと交わる事もなく生活して来ましたから、傷付くなんて経験してないんです。ましてやアンちゃんみたいなめんこい子にフラれるとか間違ってもなかったから…。
その上、八丸は他者の気持ちに対する感受性に乏しいので、アンちゃんが何を考えているのか全く分からない訳です。物語を傍観する僕らにしてみれば、アンちゃんが八丸に吝(やぶさ)かじゃない風なのが見て取れるのに、八丸は尚も疑心暗鬼の中に居るのです。運命で繋がってる…って聞いてたのに全然イージーじゃないじゃん!!という具合に…先入観が入り口を違わせてから、八丸はアンちゃんの反応の全てがネガティブな感情に支配されているんですね。だからこんな小声なのね(笑)。
でもね…八丸はここで一つ学ばねばならんのですよ。人生とは「傷付き、気付き、築く」のだという事を。人は何かに傷付いて、何かに気付き、その気付きが何かを築(きず)かせるのです。一度も傷付かずに何に気付けましょうか!?何かに気付けない人が何を築けましょうか!?だから、失敗を恐れずに挑戦するべきなのです!!達麻はここでそんな弱気な八丸をアンちゃんと2人きりにしてみるべきだと感じたのでしょう。若干、業を煮やした感は否めませんが、間違ってはいないでしょう。
一つはアンちゃんが八丸に対して好意を示している点を達麻は重視しているのでしょう。アンちゃんは八丸よりも数歩先を歩く女子ですし、余りにも規格外の八丸に戸惑ってこそいますが、アンちゃんは八丸に確実に傾いています。ただアンちゃんは出力…表現に問題を抱えていますから、その気持ちを素直に表現できないだけで、本心はもうオKでヨカなところまで行ってると思います。あとは八丸の体制が整えば直ぐにでもアメリカンバッファローの大群が押し寄せて来る手筈です(笑)。
達麻はそれを踏まえた上で、八丸をアンちゃんの掌の上で転がしていい頃だと踏んだのだと思います。若干、賭けの要素もあったでしょうが、アンちゃんや八丸の邪気のない素行の良さ…と申しますか、好ましい育ち方を遂げた子らを達麻は信頼したのです。多分、2人の動向は遠くからでも感じ、何か事が起これば鬼神の如く駆けつければいい。それよりも、八丸に先ずは小さな失敗を積み上げさせて、その都度、何かの気付きを得させねば…という親心が達麻の背中を押したんじゃーないかと、僕は思います。
本当に後は八丸がアンちゃんの言う事を最後まで落ち着いて聞いてあげればいいだけなんですよ。作家の石田衣良さんが何かで言ってましたけど、モテるには話す必要はない…との事。只々、女の子の言う事に「うん、うん…」と頷いていれば良いそうです(笑)。女の子は自分の話を聞いて欲しいんですって。それに対する意見とか、ましてや助言なぞ!!これっぽっちも必要ないんですって!!それ知ってからケルベロスは見事なまでの宇奈月星人になりましたもんね。ま…お持ち帰りはついぞありませんでしたが…。
ま…冗談はさておいて、八丸がこれまで達麻が伝えた内容をちゃんと肝に命じて実行できていたら今頃は「後はお若い2人で…」の襖開けてからの一つの布団に二つの枕…その上、アンちゃんの着物の帯を八丸が引っ張って…からの〜グルグル回るアンちゃんの「ア〜レ〜ッ!!!」が聞けてたのに…(笑)。八丸は入力が苦手な子なので僕らもじれったいっスけど、もう少しで「そんなの無理〜ィ!!」なシーンが拝めると思いますんで、煩悩が鎮まらない同胞よ!!暫し待たれよ!!(ウソ)
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第9話「ふたりで…」感想④
(ん!
この光……
八丸くんの光?
…照らされてゆく…!
これ…!
全部が地中のロッカーボールだよね!?
すごい…
今までこんなに
いっぱいハッキリと見えた事ないのに…
八丸くんが近くに居るから?
ウーン姫様の言う通りだ…
これが…
運命の力…?)(アン)
「み…み…見つけた!!
こ…この近く…に…にも
ロッカーボールが
あ…あります!」(アン)
アンちゃんが集中しています。ここに至るまでにアンちゃんはかなり刺々しく八丸を拒絶しましたが、それはアンちゃんがダブルタスクが苦手な質(たち)だからだと思われます。こんな風に静かな水の底に居るように集中しなければロッカーボールは探せないのですね。そういうところまで一生懸命に自分の意識を沈めようとしてる最中に、話しかけるとかアンちゃんにとってはすごく苦手なシュチエーションだったと思います。僕も写真が好きでデジイチ使いますが、シャッター切ってる時に話しかけられるのがすごく苦手です。
「何、撮ってるんですか?」とか、見知らぬ人に話しかけられますが、イラッと来るどころではなく殺意が芽生えますもんね(笑)。今はデジタルになってフィルムの時みたいに一枚は重くはないけど、それでも神経を研ぎ澄まして被写体と向き合っているのです。それに何かに集中してる時に、それを邪魔されると、まるで勢いよく回る独楽が何かに弾かれた時のように意識がどっか跳んでいく感じで、再びそこまで戻すのが結構しんどいです。経験的に、この感覚は理解され難いんですよね。
ここでは達麻にはそれが理解してくれていると思います。アンちゃんにもそれが何となく感じられていて、達麻の存在がアンちゃんの集中を支えているように思います。そうしたちょっとした…人との出会いで人生が一変しますからね。アンちゃんは達麻との出会いを足掛かりとしてゆっくりと歩んで行けそうですね。本当によかったなーと思いますし、実はmjd羨ましいです(笑)。僕が子供の頃にもしも達麻みたいな先生と出会えていたら!!…どんなに幸せだったか?
しかし、ロッカーボールってめちゃくちゃ埋まってるんですね。老眼でベタの白抜きの点が見難いんですが、小さいのがいっぱい描かれているんですよね。姫であればアンちゃんがやっているようにロッカーボールを感じられるんだ。アンちゃんがただ一つのロッカーボールとそれに適合する侍と紐付き(=リンクしている)って訳じゃなくて、八丸がアンちゃんと強い引力で結ばれてるのと、八丸を侍にしたロッカーボールとはリンクしていないと考えるべきなのかな?
つまり、ロッカーボールは個人を特定して承認するのではなくて、一定の要件を満たせば合ぅ〜格!!って事なの?!それとは別に八丸とアンちゃんは強い引力を持っていて引き合う運命にある…。そうであれば、ロッカーボールへの感受性がある姫として、八丸を承認したロッカーボール以外にもアンちゃんは他のロッカーボールを探せる訳だけど…それで見つけ出されたロッカーボールが侍を製造したとして、その侍はどうやって「勇」を創ればいいの?別の姫様でもヨカなのですか?
僕は恋愛に関しては真面目な方だと思うので、運命で結ばれた侍と姫が番(つが)いになって「勇」を創るというのであれば、その姫が見つけられるロッカーボールは一個きりであるべきだと考えましたが、描写からは違いますね(笑)。でも、第6話「運命の侍様」で達麻が「侍と姫…その運命の2人が「勇」を創るのだ」と宣言してましたから、恋愛に真面目(←しつけーぞッ!!)な僕は上手く理解できずにゴワゴワした太い糸が頭の中でこんがらがっています(笑)。
ところで、ウーン姫の言った「ロッカーボールの感知引力をきたえるには」ってところですが、「ロッカーボールの引力(を)感知」じゃなくて、「感知…引力」なのですね。これはアンちゃんが引力を感じるのではなくロッカーボールの存在を引っ張ってくる引力…という意味じゃないかと思うんですよ。要するに、相手の出す信号を感知する(パッシブ)のではなくて、こちらから積極的に信号を送って、対象がその信号を跳ね返したのを感じる(アクティブ)的な探し方じゃないかという事です。
達麻は馬侍の引力を感知して馬侍の遺品を見つけ出しましたが、アンちゃんは自分から何かしらの信号を発して、その跳ね返りを感知してたという事で、それが姫にしかできない探し方なんじゃないでしょうか?今回は八丸がアンちゃんの目の前に居て、八丸の存在(光)を参照できたお陰で、非常に微細なロッカーボールの信号を見つけやすかったのでしょう。きっと普段は見逃していたのかな?或いは、アンちゃんの発する信号が八丸によって増幅されたのかも知れませんね。
しかし、めちゃめちゃいっぱいあるじゃないですか?こんなにあるんだったら所構わず掘り返して篩(ふる)いにかければいいんじゃないかと思いますが、重機で掘り起こすとロッカーボールが壊れちゃうとか、普段は何かに擬態してて分からなくて、それが姫の発した信号で正体を現すみたいな仕掛けがあるとか?そのくらいの理由がないとこんだけ科学技術が発達した世界観とのバランスが取れません。ま…そういう疑問も少しずつ解き明かされていけば…ゆっくりでよい…と。
続きまーす!!