サムライ8 八丸伝 第37話 好敵手(ライバル) 感想②
「やっと起きたか」(花一)
「その声…花一か!
こんな所で会うとはな」(達麻)
「知り合いですか!?」(千)
「我々と同じく
烏枢沙魔流も箱の鍵である
7人を探していたのだ
花一は拙者と目的が被った
好敵手…!!」(達麻)
「どうやらやっと1人…
いや…2人…見つけたか
強い引力を感じる」(達麻)
「じゃあ後ろのかわいい女の子も!?
オレの地図には載ってなかったけど…!」(八丸)
「まだ侍になってないが…
お前と近い引力を持っている」(達麻)
今回、いろいろとセリフがおかしいです(笑)。五空と千ちゃんの間に割って入った達麻に花一さんが「やっと起きたか」と言ってますけど、花一さんは達麻がいつから寝てるかを知らない訳ですから「やっと」と言えるのは達麻が長く眠っていたのを知っている…達麻が眠っていて困った…大変だったと思う洋犬のクルーだけです。それをいきなり現れて達麻のスリープモードを見た花一さんが言うのは違います。作品を俯瞰する読者と同レベルの知見が登場キャラにあるのはおかしいのです。これは作者(=ネームを書いている)である岸本先生の知識であり、それが意図せずしてキャラに伝播してしまっているのです。
僕なんかがサラッと読んで直ぐに気が付くような違和感であれば校正時に担当の編集者なり校正の担当者なりが指摘して差し上げるべきだと、僕は思います。自分の作品を客観視する事は凄く難しいと思えます。また、岸本先生もそういうフィードバックを大切にすべきだとも思います。大方の意見としては岸本先生が編集に対して聞く耳を持たない…今作の立ち上げにおいて矢作さんの担当編集就任を拒んだという情報があったりで、そんな感じに思ってる人が多い(僕もほぼほぼ…笑)と思いますが、ホントのところは当事者にしか分かりませんけど、常識的に考えられる作り方でオKだと思うんですよー。
そもそも何で達麻が五空と千ちゃんの間に割って入って二人の争いを止めるのか?僕には分かりません。この時点で花一さんが烏枢沙魔流の「箱の鍵」の収集で達麻の好敵手(ライバル)であるなら、当然千ちゃんに肩入れして五空の虚を突くなり、花一さんに斬り込むなりすると思うんですよ。何で達麻が止めんの?まだ花一さんの弁明が始まる前の段階ですから、ここで達麻は花一さんの変節は知らない筈なんです。だったらこの行動はこの時点でなはいです。なのに、この流れ…いきなり共闘に傾いてるとしか思えなくて、僕が江戸川コナン君だったら「あれれー…!?」ってなって眼鏡クイッ(←想像の産物)となるなー(笑)。
それとねー…「引力」なんですけど、達麻が五空と苺ちゃんを前にして感じてる引力が侍のステータスにおける普遍的な引力なのか?それとも「箱の鍵」だけが持ち得る特殊な引力なのか?良く分からんのです。引力そのものが漠然としてて良く分からんのにこんな風に謎に謎を被されたらもっと分からん(笑)。ものすごく手前味噌な要求、要望で申し訳ないんですが、読者がこんな風に悩まないで済むように考えて貰うっていうのはできないんですかね。例えば、ここで達麻が感じた引力は苺ちゃんに限定されていて、五空のそれとは違うというようなエクスキューズが盛り込まれればサラッと流せたと思います。
何て書け(言え)ばいいのか?迷うんですけど、引力ひとつ取り上げてみてもその意味合いがそれぞれの描写で一貫してないんですよ。漠然としてて、その癖、ステータスでは数値化されてるし…どれがホントの引力なんですかー?って「夏休み子供電話相談室」(2月ですけど)に電話して訊きたくなる(笑)。もしかして…その場その場の気分とかやり易さでお座なりに処理しちゃってるんでしょうか?それだとお話の整合性が維持できなくなるんです。この作品では一話の中ですら辻褄が合わない状況が多々ありまして、その辺は商業印刷の最低条件として是非ともクリアして頂きたいものだと切に願うのであります。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第37話 好敵手(ライバル) 感想①
「どこだここ!?」(三打)
「こ…ここ
亀のホルダーじゃないです!」(アン)
「一体どうやって!?」(鶴姫)
<ズズ><ガチャ>(千)
<サッ>「……」(五空)
「達麻は?」(花一)
「…なんだ鍵を出しっぱなしで寝てるのか
その体…相変わらずだな」(花一)
「で…箱の鍵は…そこの2人だな」(花一)
<ガチャ>「侍の…犬!?」(八丸)
「何者だ?」(千)
「烏枢沙魔流 花一と申す
急に呼び出しして申し訳ないが…
争う気はない」(花一)
「…花一
アナタがあの猫侍か!?」(千)
「…猫侍?
見た感じ犬だよな…
達麻師匠と逆だな」(三打)
(烏枢沙魔流!…アタと同じ流派だ!)(八丸)
「やっと見つけたぞ!!
球連邦の要請によりアナタを捕える!」<ダッ>(千)
<ヒュゥーーーー>(悟空)
<ギン>(達麻)
さて…今話の『サムライ8 八丸伝』ですが掲載順はブービー賞でドベが『ZIPMAN!!』でした。今週号の週ジャンは『ワンピース』と『ハイキュー!!』が休載だったんんですね。それと一応、『HUNTER×HUNTER』も休載扱いでした(笑)。巻頭カラーの『鬼滅の刃』がものすごく元気があっていいですね。ラスボスの鬼舞辻無惨と主人公の竈門炭治郎君がサシで殺り合ってて大詰めです。僕は深夜アニメから入ったクチなので『サムライ8 八丸伝』が始まってまた週ジャンを毎週購読するようになって読み始めたけど、その頃から確実にバズっててブーム感がハンパ無いです。人気と実力の均整が取れてると思います。
『鬼滅の刃』も剣士物ですが、生身の人間が特殊な呼吸法で各種パラメーター(ステータス)をブーストして敵である鬼と戦う物語で、『サムライ8 八丸伝』ともいろいろと被り気味で好敵手(ライバル)の筈なんですが、それ言うとバールのようなもので殴られても仕方ないくらい差があります(笑)。『サムライ8 八丸伝』が唯一『鬼滅の刃』に勝ってるものがあるとしたら、作画くらいかなー。これは好き嫌いの要素が多いから一概には比べられませんが、僕は岸本先生や大久保先生の画風が好きです。僕は漫画作品は画(絵)が気に入らないと基本的に読まないので個人的には非常に大きなウェイトを占めています。
そんな『鬼滅の刃』が今まさにラスボス戦の真っ最中で絶好調に盛り上がってまして、いろいろとお寒い『サムライ8 八丸伝』とでは比べようがない。週ジャンの看板作品とドベで彷徨いてる打ち切り候補ですからね。これまで奇跡的にこの二つの作品が意図せずにシンクロした回(八丸が竜との対戦で自分で首を刎ねたアレ)があって、それが単なる『サムライ8 八丸伝』の悪目立ちでしかなかったのが、今話のタイトルの「好敵手(ライバル)」でも危惧される…と申しますか、ワンピやハイキューが居ない週ジャンで孤軍奮闘、『鬼滅の刃』が巻頭カラーで気を吐いてるところで、寧ろ避けて通るべきワードだったと思いました。
ま…誰かと自分を比べてる内は幸せにはなれないので、今話の感想と考察を粛々と行う事に致します(笑)。花一さんが洋犬を見た時の反応から充分に予見できましたけど、やはり花一さんと達麻は旧知の仲でしたね。花一さんは猫侍の達麻の事もよく分かってるだけじゃなく、スリープ状態も知ってましたね。それに対して精鋭特務隊隊長の千ちゃんが自分が探している(指名手配者?)対象の容姿を知らないって有り得ないんですけど(笑)。千ちゃんはどんな風に銀河球連邦から要請を受けたのか知らんけど、もしかして「花一」と言う名前と「猫侍」というザックリとした情報しかなかったんですかね。
普通は資料を手渡されるとか、似顔絵とか、防犯ビデオの動画とかあるでしょーッ!?と思いますが、千ちゃんの反応を見る限り、花一さんが自分で名乗るまで気付いてないもんね(笑)。この世界ってネットがないわけじゃないものね。侍ゲーなんてネットなきゃできないもんね。そしたらGoogle先生に聞けるのに千ちゃんはなーんもして来なかったって事になります。しかし、この広い宇宙でどうやって花一さんと五空を探すつもりだったのか?全くの無策!?そうだとしたらダウンロードが終わった八丸を労うでもなく花一さんの居場所がこれでやっと分かる!!と千ちゃんだけでなく鶴姫までも目を輝かせてたのがしっくり来る(笑)。
それで千ちゃんがやっと見つけた花一さんに襲いかかる訳ですが、かなり上出来そうに見える五空がそれを受けて立つのですが、それを復活した達麻が<ギン>と止めちゃうのね。達麻が二刀(五空を止めた侍魂は童子斬高綱・血吸だよね)でカッコ良かったんだけど、ここは構成的には千ちゃんと五空をある程度闘わせて欲しかったです。花一さんが烏枢沙魔流という事が既に分かってますから、その弟子の五空も烏枢沙魔流を使う可能性が高いので、烏枢沙魔流の剣技と共に未知数の五空の紹介が一遍にできるチャンスだったし、千ちゃんの本気も見たいし、それと五空を対比できれば五空の剣士としてのポテンシャルが一目瞭然です。
何より侍のお話の筈の『サムライ8 八丸伝』で殆どチャンバラが拝めてない!!っていう現状をもっと真剣に考えた方が宜しいかと(笑)。案の定、この後の展開が詰まんないお喋りに終始してまして、お話に緩急がないからテンポが生まれないんだし、それを冗長な説明が逆撫でしちゃうっていうmjdこれ少年誌で絶対やっちゃ駄目…の集積体と化しているのを岸本先生に誰か教えて差し上げて!!ここは千ちゃんと五空のチャンバラに数頁割いていいとこ。そこで八丸に「おおッ!!」と合いの手入れさせるとこ(笑)。これじゃーバッターボックスに入ったのにバット振らない「見逃しの三振」ですよ!!一番悔しいやつ!!
こんな事してるから駄目なのよー。「好敵手(ライバル)」って言うのは力が拮抗してるからライバルたり得るんです。今話でそういう話題が後の方で出るけども、全くレベルが違うのはライバルじゃーないのね。『サムライ8 八丸伝』と『鬼滅の刃』が正にそれですわ。こんなん比べたら相手が怒りますわ。ドベはドベなりにもっと本気出さなきゃ!!他の作品押しのけて週ジャンに居座るんなら、どんな約束があるかは知らんけどもバッターボックスに入ったらバットを振れや!!空振りしてもいいからバットは振れや!!見逃しなんてしてんじゃねーよ!!と剣士物を野球で例える不義理を許して(笑)。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想⑨
<フッ>
「ん?」(八丸)
<フッ>(白兎)
「!? アレは!!」(花一)
「…洋犬!!
——そうか!そういう事だったか!」(花一)
「五空 構えろ!
奴らを呼ぶ!!」(花一)
「気をつけて下さい!」(五空)
<スッ>(烏枢沙魔流)(花一)
「あれ!?さらにもう一つ光が」(八丸)
(猫招き)(花一)
「めちゃくちゃ近いぞ!!
って——え!!?」(八丸)
「!?」(千)
八丸が金剛夜叉流のマップ(外の宇宙)に「箱の鍵」の場所を指し示す「光の線」を説明してると突然、接近する新たな「星」が現れたかと思うと、花一さんの『烏枢沙魔流・猫招き』によって八丸達は白兎の艦内に瞬間移動される…と、まあ…こんな感じにドタバタの急展開なのですが、今話にあって花一さんの登場するシーンは非常にテンポが良く動きが感じられて好きです。若干、花一さんの幼女に対する雑で優しさに欠けた対応が気にはなりましたが、セリフ回しに勢いがあって物語にグイグイ引き込まれました。弟子の五空の短切な口調とさっぱりした応答がそれに拍車をかけていていいコンビだと思います。
漫画の「テンポがいい」というのはバトルロイヤル編でやったダイジェストみたいな端折りではなくて、今話の花一さんの登場するシーンのようにセリフと画で読者を乗せちゃう表現だと僕は思います。また、漫画作品ではどう転んでも画は動きませんが、それがあたかも動いているかのように味わわせてテンポや躍動感を生み出す事も可能です。それが漫画家さんの腕の見せ所でもある訳ですが…。今話の花一さんの描写では静止画であるはずの花一さんが誌面上で充分に躍動しているように見えました。それは偏に大久保先生の画力の賜物でありましょうが、岸本先生の見事な「セリフ運び」(ネーム)が上手く絡み合ってスピード感や説得力が生まれたのだと思います。
止まった画が動いているかのうように感じられる…画の技術やアイデアを考えてみましょう。例えば花一さんが「この距離なら飛べる!」という時に、鈍(なまくら)を片手に身構えているでしょ。両足を深く折り曲げて力を溜めています。その姿は今にも大空高く飛び立ちそうに感じさせられます。またそれが同時に切迫した雰囲気や緊張感の演出にも一役買っているのも見逃せない。鈍(なまくら)の存在だってこれから起こるであろう闘いを充分予感させます。そういった細かな演出(ノンバーバルコミュニケーション)が読者の想像力を掻き立てるのです。もうそうなったらしめたもんで、読者の脳内では花一さんがまんまと躍動しちゃうんですよ。そして、それに花一さんのセリフ(回し)が絶妙なスピード感を与えているのです。
こういう表現を見せられるとやはり漫画作品においては「説明」は必要最小限に…と言うよりは無い方がいいと思わせられます。花一さんの具体的なセリフは「目標を捕捉→この距離なら飛べる→洋犬じゃん!!→奴らを呼ぶ!!」だけなんだけど、足りない部分はかなり都合よく読者の脳内で補完できているのです。何で白兎が瞬間移動できるんだろう?とか花一さんの『猫招き』って何ッ!?といった疑問に説明してから結果を見せられるんではなくて、取り敢えずお話を小気味好く進行させながら何とかして読者を納得させて行けばいいんですよ。全ての設定を説明してからお話に入ろうとするからテンポも勢いも削がれる…というか有ったものじゃないっていうね(笑)。
これまで苦言ばっかでしたけど、今話の一連の花一さんのシーンは大久保先生の作画がキレッキレで素晴らしいだけではなく、岸本先生のコマ割りからセリフ回し(セリフの運び)、お話のテンポも何もかも素晴らしいです。僕はこういう表現ができる岸本先生の手腕に惚れた読者の一人として非常に誇らしいです。ホントに花一さん関連はすごく良かったよー。…と、僕なんかそこら辺に転がってる有象無象のおっちゃんでしかない者が不遜にも偉そうなご高説を垂れて申し訳ないと思いながら、作品に対する批判に終始する日々が続いていましたが、今話では本来の岸本先生の作品に再会できた気がしてすごくすごく嬉しかったです。
泣いちゃいそうなのでお話に戻ると(笑)、花一さんって烏枢沙魔流の剣士さんだったんですね。これ見た瞬間、「あー…敵だったのね」と思ってしまいましたが、苺ちゃんの星を爆破したアタさん達とは連携ししてるようでもなかった(ともそうとも言えるけど)ですし、アタさんが金剛夜叉流を裏切って烏枢沙魔流に行ったように、花一さんが烏枢沙魔流から離反しても問題ないと思うので、まだ花一さんが八丸達の敵であるとは断定できないなーと思います。…ってか、できたら花一さんが達麻と旧知の仲だったらいいなーと思っています。花一さんは洋犬=達麻っぽい反応を示してまして、八丸達をいきなり自分の艦に招待(召喚)しちゃったんだもん。猫招き…つーのは烏枢沙魔流の剣技(金剛夜叉流にも『犬掻き』があるからね)だと思うんですよ。問題はその発動条件で何でもかんでも瞬間移動できるようだと無双過ぎてお話が成立しません(汗)。例えば…面識が必要だとか、こそっとマーキング(飛雷神の術っぽく)してるとかの制限でもないと最強過ぎて無理です。それが可能だったら自分の前にとんでもないトラップ(バイオハザードの人間サイコロステーキみたいの)を作っといて敵を呼び込めば最強だもの。それに闘う為に呼び込むにしても、その前に相手の戦力を吟味する必要があると思うんです。でないと逆に花一さんが殺られる可能性だってあるんだから。
つまり、闘わないで話し合う可能性もあるし、僕はそっちの可能性の方が高いと考えています。ここで戦闘に突入したら苺ちゃんも危険に晒される訳ですし、その前にこんなに急いで戦闘に突入する理由が花一さんらに見当たりません。ま…急いで話し合いに入る理由も無いっちゃー無いんですけど(笑)。それと千ちゃんが花一さんと五空を逮捕しないといけないのも気になりますね。千ちゃんはどっちかと言うと善人っぽいし、どのような罪状で花一さん達を追ってるのかも分かりませんから、そこら辺は次週以降で明かされるのかな。戦闘としては「千ちゃんVS花一さん」はあるでしょうね。八丸はまた掛け声専門で後方待機かな(笑)。
でもこの場に達麻(スリープ中)も居ますから、ちょうど達麻の印籠付きの鍵が露出してるのでこの際、この鍵を弁形みたいに八丸の鍵に接続して達麻のサポートを受けながら八丸が戦えれば、それは見てみたいと思います。鍵を抜かれた達麻の体は一定時間を過ぎると塵になって消えてしまうので、そうなる前に戻す…時限設定ミッションというのも面白いじゃないですか。それかこのまま達麻は弁形の義常(ガイコツ?)のように八丸の体に仕舞われちゃうっていうのでもいいかと思います。八丸なんて全てがスカスカなので達麻の鍵くらい簡単に仕舞えますよ(笑)。その時は達麻の侍魂もお忘れなきよう…(笑)。
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 ハチマル ケルベロス 了
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想⑧
「え~~~~~~~~~!!!」(八丸)
「わっ!」(アン)←数少ないセリフがこれ!!
「急に起きんなよ!
ダウンロードってのは終わったのかよ?」(三打)
<ガチャ><コクン>(八丸)
「ではこれで箱の鍵を持つ
侍の居場所が分かるのですね」(鶴姫)
「そう
我々の追っている奴らの居場所もな」(千)
「…竜…お前」(八丸)
「!
何だ?」(竜)
「お前も箱の鍵だったんだよ!!
竜ッ!!」(八丸)
「何が?」(竜)
<バッ>「だからお前が!!」(八丸)
「え~~~~~~!!!」(アン・三打)
「……
そう…なのか?」(千)
「ホラ!
地図でもオレの真横で光ってるのが竜だよ!」(八丸)
八丸が免許をダウンロードしてる最中、他のメンバーは八丸と一緒にソファーで寛いでいたようです。みんなお茶してたみたいね。八丸は向こうの世界に行ってて見た目は眠ったような感じだったのかな。それが突然目覚めて騒ぎ始めた…と。ここで千ちゃんの反応が目を覚ました(=ダウンロードが完了した)八丸を労(ねぎら)うでもなく、他流派の免許のダウンロードとは言え何処もそんなにやる事は変わらんのでしょうから、異例に早期に終了したのが分かるだろうから何か問題あったか?と心配してもいいと思うんですが、全く何もなし。千ちゃんだけでなく鶴姫までもが花一と五空の居場所に食い付いててアレ?っと思いました。
千ちゃんだって軍荼利流の免許をダウンロードした経験があるんでしょうから、八丸に「ダウンロードはどうだった?」くらいの声かけするよな普通。それに八丸が目を覚ました途端に大声出して騒いでるんだからそれに全く気に留めずお茶啜ってるとか落ち着き過ぎ(笑)。ホントに八丸に関心がないんだなーってのがよく分かります。微妙に他流派の免許関係のイベントだから意識して見ないようにしてる可能性もありますが、もしそうだとしたら千ちゃんは相当な善人なんですかね。でもそれだったらもう少し八丸の体に変調がないか?とかを気にしてもいいと思いますが…。ズーッと八丸の寝顔見てて安心してるんですかね?
それはそうと八丸が驚いて飛び起きたのは八丸の「箱の鍵レーダー」が竜を指し示していたからそれを本人に教えたかったからなのですよね。読者としては竜が「箱の鍵」なんだろうな…というのは既定路線ではありましたが、八丸はそんな事は知らなかった筈なので驚くのは仕方ない。しかし、竜の間近にした心眼持ちの達麻が何も感じなかったんですかね?素性の全く分からない謎の侍…竜と実際に手合わせで剣を交えた仲なのにノーマークだったなんて、これまで達麻はどうやって「箱の鍵」を探してたのでしょう?八丸が侍になった瞬間には明確なビジョンが心眼で見えたような事を達麻は言ってたのにね。何だったんだろ〜ね(笑)。
でも、ま…これで「箱の鍵」が1つ見つかりましたね。確定が八丸、五空、竜の3つですね。これに当確の三打を入れると4つで残りの鍵が3つ。「光の線」が5本でその内の2本が竜と五空なので残り3本が残りの3つと符合しますね。三打が「箱の鍵」であれば苺ちゃんは「箱の鍵」からは除外されるでしょう。ナンバーズ(数字持ち)の考え方から追い込むと③三打⑤五空⑧八丸が埋まるので①②④⑥⑦の何れかに竜がハマる事になります。竜の本当の名前は何なんですかね。約束通りに三打がそれを見つけてくれたら僕はすごく嬉しいです。竜(龍)に関係する数字なんかもググってみたけど目ぼしいネタは見つかりませんでしたー。
①②④⑥⑦の内の1つは欠番(3つ確定で残り4つ)。④⑦は作中で匂わせキャラ既出。…という事で①②⑥の何れかに竜がハマるとこになりそうです。そもそも「7つの鍵」を探すのにいきなり⑧の八丸が確定して物語が始まったのが変と言えば変なんだけど(笑)。
不動明王の回で八丸が「お前はすでに箱の中のものを見ている」と告げられて、「パンドラの箱」はh粒子由来の創造物→侍かキーホルダー→素性が不明→竜…という風に絞り込んでみたんですが、竜が「箱の鍵」なんだから「パンドラの箱」じゃない。そしたら八丸が見た「箱の中のもの」っていうのが分からなくなりました。僕はてっきり八丸が目覚めたらその辺の謎が全て紐解けて八丸が何でもお見通しの「マトリックス」の覚醒したネオみたいになってると予想してたのに八丸が前のままでなーんも変わってなくてがっかりだよ!!(笑)逆に速攻お話が終了で「次号、感動の最終回!!」も心配しなくて良くなりましたけどね。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想⑦
「……」(花一)
「力を貸して欲しいのだ
約束する」<ガチャ>(花一)
<サッ>「!!」(苺)
「決して傷付けたりしない」<ズズ…>(花一)
<カチャ><カチャ>
「……!」(苺)
「!!」(——…感じる!!
とてつもない引力だ!!)(花一)
「いたぞ!!
すでに2つ揃っているようだ!!」(花一)
「座標を確認した!
この距離なら一気に飛べる!」(花一)
「!?」(苺)
<ズズッ>
「飛ぶぞ!」(花一)
「ハイ!」(五空)
<フッ…>
花一さんの鑑…白兎(仮)ですが、角弾頭の爆発から逃れる際にも感じたのですが、瞬間移動(時空間移動)してますよね。今話でそれに関する描写がでまして、どうやらそれは白兎(横綱級キーホルダー)の能力ではなく、鑑と接続した花一さんの特殊能力のようでした。花一さんが苺ちゃんの了解もないまま苺ちゃんの脳にアクセスしたかと思うと、即座に八丸達の座標を補足して、その座標に白兎(仮)ごと跳んだ訳ですが、その時、白兎のデッキからニョキニョキと生えた触手を自分に繋げています。角弾頭の爆発から逃れる時もきっとこんな風に白兎と繋がって適当な場所に跳んだのだと思います。
僕が気になるのは、この能力が花一さん単体で実現可能か?というところです。微妙に「白兎+花一さん」で実現可能の能力である可能性があります。この場合は瞬間移動のエンジンが白兎に搭載されていて花一さんの能力がそれに合わさって機能しているのだと思います。しかし、これが花一さん単独で実現可能となると、ちょうど『NARUTO -ナルト-』のトビさん(オビト)の神威空間を利用した瞬身と似たスキルという事になって花一さんがいきなりめっちゃ厄介な敵に昇格してしまいます(汗)。余談ですが…僕の好きな漫画で石川賢大先生の『虚無戦記MIROKU』では無幻弥勒も似たような移動スキルで好みの芸風です(笑)。
ところで花一さんが右腕から触手を出して苺ちゃんの脳にハッキングしましたけど、そこで苺ちゃんの”内なる宇宙”と自分の”外の宇宙”(のマップ)と重ねたんだと思います。恐らく花一さんの脳内には八丸が展開するようなマップが広がっているんでしょう。しかし、これが可能になるという事は苺ちゃんが「箱の鍵」である必要があると思うんですよ。自分の星から出た「光の線」が仲間?の他の「箱の鍵」に繋がる筈なんです。少なくとも八丸ではそういう風に描かれてました。しかし、苺ちゃんはまだ侍ではなく下手したら年齢が一桁の単なる幼女です。花一さんは一体どんな映像(マップ)を見たんでしょうか?
少なくとも苺ちゃんの「強い引力」が花一さんは必要だったんですよね。だから苺ちゃんを拐(かどわ)かし、強引(事案確定の犯罪ですよ!!)に苺ちゃんの脳にハッキングした訳です。それで八丸を含む2つの「箱の鍵」の座標を確認しました。…という事は、苺ちゃんの「強い引力」は八丸のそれと同種の力であるべきです。そうなれば苺ちゃんもまた「箱の鍵」である可能性が高いです。苺ちゃんは花一さんが喉から手が出るほど(実際は腕から触手が出る程でしたが…)欲しがる「特別」ですから、侍ではありませんが、幼女のままで侍化した「箱の鍵」と同様の能力を既に獲得しているのかも知れません。
そうなると、困るのがハチマルの「ナンバーズ仮説」です(笑)。「箱の鍵」の侍はその名前に「数字」が入っている…というものです。しかも八丸、三打、五空…といった具合に名前の先頭に数字がある(…なので花一さんは除外です・笑)。で、苺ちゃんがどう見ても「数字持ち」(ナンバーズ)じゃない件(笑)。「苺」だから「一護」とか「一期」と読み換えるアクロバットというのもあまり好きじゃないのでハチマルの考察では苺ちゃんは「箱の鍵」から外してたんですが、こうなってくると②〜⑦(③は三打が鉄板で⑤は既に確定)してるので②④⑥⑦の何れかが欠番になる必要が出てきて悩ましいです。
ここ!!…この感想を書き終えてからやっぱそういう事だと気付いたので書き残しておきますね。光の線が5本あるから「箱の鍵」の侍が既に5人存在してるって事ですよね。そして八丸が既に居て、そこに三打が侍化して滑り込んだら苺ちゃんはやっぱ「箱の鍵」じゃーない罠(5+1+1)。それなのに何で「箱の鍵」の引力が苺ちゃんに備わっているのかという別の疑問だけが残りますな。二番目に近いところは五空な。苺ちゃんと三打はまだ人間(非侍)で非表示。残った3本の光の線が誰なのか?という事だわ。
僕は④には見下星のバトルロイヤルに参加してた姫持ちの鹿侍が来て欲しいと思ってますし、⑦には勿論、赤木城のLGBTQのナナシくんが見事に元服して入って貰いたいです。しかし微妙にアンちゃんの死んだお兄さんが「七志」と名乗ってたのが足枷でここが欠番になる可能性もありそうです。ここは大外一気で死んだ筈の七志が実は死んでなくて侍になっちゃってまーした!!(カツ八風)でアンちゃんと涙の再会(泣けないと思いますが…)するのもいいけど、じゃーナナシくんが何であそこで登場したんだよッ!!??(冷やかしかよ!!)ってなる(笑)。鹿侍も同じ意味で笑えないのでちゃんと活用して欲しいと思っています。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想⑥
「アナタ達は何者なの?」(苺)
「ボクらは侍だ
家族の事は気の毒だったな」(花一)
「何で…アタシだけ?」(苺)
「やっと君のような存在を見つけた
君は特別なんだ」(花一)
「特別…?」(苺)
「君はこの銀河一強い侍になる娘だ」<スッ…>(花一)
「!?」(苺)
「侍?
アタシは女なの……
それに子供……」(苺)
「人は見かけでは分からない
君の本当の力は誰よりも特別だ」(花一)
「…なら
何が特別なの?」(苺)
「君はまだ侍でもないのに
強い引力を持っている
そしてすでに心眼を持っているね?」(花一)
「君はこの日が来るのを
知っていたんじゃないかい?
自分の居た星が崩れ
母と別れる日が来る事も…
だから今 冷静でいられる」(花一)
<ギロリ…>「人は見かけじゃ分からない…
今のアタシは冷静なんかじゃない!」(苺)
やっと前半の説明パートが終わりましたけど、ホント…今話はここからで良かった。無駄な11頁ですた。さて、白兎艦内。編笠を被った大っきなお猿さんのキーホルダーでしょうか?五空の隣に控えています。名前はまだ分かりません。『NARUTO -ナルト-』では口寄せ動物がいて忍者はそれと血の契約して一緒に戦いましたね。猿系では三代目火影・猿飛ヒルゼンが猿猴王・猿魔を口寄せしてました。口寄せ動物は人間の言葉を喋り知性が非常に高かったです。一方、キーホルダーは意志の疎通こそあるものの言語によるコミュニケーションがなく、口寄せ動物と比べるとキーホルダーはどうしても物足りない感じが否めません。
僕は大っきめの犬さん達3頭と暮らして居ますが、この子らが人間の言葉を喋れたらどんなにいいだろうといつも思っています。だから、八丸のキーホルダーの早太郎(白い大型犬)が喋れたらいいのになー…と早太郎が登場してからズーッとそう思っていました。例えばキーホルダーが人間の言葉を喋れたらもっと存在感がアップするんじゃないでしょうか。現状、キーホルダーは乗り物と侍の鎧を提供する程度の道具っぽい存在で、これが口寄せ動物のように時に侍を叱るような関係になれれば、注意力が散漫でその上経験値が低い八丸にとっては頼もしい相棒になれると思うので後付けで解析AIを搭載して喋り始める…と言うのもアリにしませんかね(笑)。
一方、苺ちゃんは泣きはらしたんでしょうね。自分の故郷の星やお母さんまで一瞬で失ってしまったんですから。それに対して淡々と語る花一さんもどうかなーとは思いますが、これが逆に気を使い過ぎていても苺ちゃんが余計に切なくなるからの配慮なのかも知れないなーと一瞬思いもしたんですが、その直後に花一さんが苺ちゃんの能力(才能)に注目しているだけのようで、この無機質な態度が花一さんの素だったのだ…と分かってこの世界の大人はどいつもこいつも心のないヤツばかりで悲しいです(笑)。しかし、苺ちゃん…女の子だけど侍になれるんですね。そう言えば達麻の師匠の夜叉さんも女性っぽかったような希ガス。
別に男性だけが侍になれる…みたいな条件は提示されてませんでしたね。「侍は男性で姫は女性」というのは僕(ら)の思い込みですもんねー。でも侍になるって事は苺ちゃんも切腹しないといけないのね。しかし、苺ちゃんは花一さんの仰る通りかなり異例で侍でもないのに「強い引力」と「心眼」をお持ちです。だから苺ちゃんは自分の住んでる星がアタさんの角弾頭で破壊されるのを予見して「爆発して死ぬのに?意味ないよ」の名語録が残せたんですね。しかし「心眼」とは「物事の本質を見抜く(眼)力」という風に僕は理解していたんですが、未来に起こる事を予知する事もできるんですね。
逆に、花一さんの「君はまだ侍でもないのに」も思い込みの域を出てないと申しますか…侍だけが「強い引力」や「心眼」を持てる…というような提示もこれまでなかったように思います。リアルでも僕なんかキレーなオネーサンに絶えず引き寄せられますからね。あれは立派な(相当強力な)引力だし、勿論キレーなオネーサンは侍じゃないし、どっちかつーとキレーなお姫様(いい匂いがするのよー)なので、人間に「強い引力」があるのは不思議でも何でもないと思います。それ言うんだったら「心眼」こそ…持ってる人、沢山居ますって(笑)。それが分からない花一さんの「心眼」が逆に疑われますよね。
もし、ここに不動明王が居たら「まだまだ心眼が足らぬ」って言うかもね(笑)。苺ちゃんって小学校の低学年くらいですかね。下手したら年齢も一桁ですよね。それでもおっきなお猿さんとちょっとイケメンの青年と人間の言葉を喋る犬侍を前に堂々としたもんだし、ちゃんとコミュニケーションができています。そして花一さんの不用意な一言に対して<ギロリ…>と睨みつけ威圧すらする気持ちの強さはやはり規格外です。子供だとバカにしてると火傷しますね。これはやはりいろんな「思い込み」を廃して考えてみませんか?というこの作品からの提案ではないかと思います。そしてそれが「心眼」の入り口なのですよ…きっと。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想⑤
「だが…
技より先に箱の鍵の仲間だ」(達麻)
「!!そうでした!
仲間の地図ですよね!」(八丸)
「この”内なる宇宙”は外の宇宙と重なっている
ステータス画から地図画へ切り変えてみろ」(達麻)
「いざ!!」(八丸)
「お!光の線!」(八丸)
<パッ>
「この光の線の中心がお前の位置だ
光の線の先に仲間が居る」(達麻)
「ん?
オレの星の真横に
アレ?って事は…」(八丸)
確か…「免許皆伝技」っていうのがあって、達麻の「犬掻き」がそうだったような気がします。弁形の解析AIがそんな事を言ってました。それでこれまで達麻が出した金剛夜叉流の剣技って全てが免許皆伝者のみが扱える剣技だと思ってたんですが、「剣腕」は入門者用の剣技だったのですね。ちなみに「剣腕」とは対象を切断するプログラムではなくて寧ろ打撃…衝撃を与える剣技で、侍魂だけではなく模造刀を含む鈍(なまくら)の刃を覆うオーラ(仮)を鈍刀化するプログラムです。一撃で相手に致命傷を与えられない状況で一旦間合いを切りたい時に、丁度徒手格闘の前蹴りのように使えて便利な剣技です。
しかし、ここで折角…八丸が会得可能な剣技があるにも関わらず、達麻が用法を展示してみせたり剣技の扱い方をレクチャーすればいいものを、達麻はそれら一切を見事にスルーして「箱の鍵」の所在を八丸に探らせましたね。八丸の”内なる宇宙”と”外の宇宙”を重ねて八丸の引力があちらこちらに点在する「箱の鍵」の居場所を「光の線」(ネーニングがすご)で一瞬で見出してしまいました。達麻はこれがしたかったのだな…と思いました。八丸の強い引力で他の「箱の鍵」を兎に角見つけ出す。それは八丸の剣士としての成長よりも優先する。ぶっちゃけ…達麻は八丸の剣士(侍)としての成長は全くもって望んでいない…といふ事が白日の下に…(笑)。
サイボーグの体であってもステータス値の向上を目途として何らかの鍛錬が必要なのですが、達麻は一切言及していません。普通に考えて弟子の八丸が少しでも上達するように助言なり稽古をつけるなりして八丸のレベルアップを図るのが師匠だと思うんですが、達麻は八丸に対して極めて無頓着なのです。そういう達麻の態度や八丸の素行に対しても何ら関心を示さない姿勢を鑑みれば、やはり八丸に対する達麻の興味というものが八丸と「箱の鍵」が重なる部分にしか向いていない事がよーく分かります。ところで八丸の”内なる宇宙”と”外の宇宙”の重ったマップに投影された「光の線」ですけど全部で5本なんですよね。非常に興味深い…。
「箱の鍵」は全部で7つです。その内一つは八丸で「光の線」の中心にあります。そこから都合5本の光の線が伸びています。これは八丸以外に5人の「箱の鍵」が現時点で存在しているという提示であります。それに八丸を足して6人。あと一つ足りないと思ったんですが、これは「箱の鍵」を指し示しているのでまだ侍になっていない人間は含まれないのですね。これまでのお話で「箱の鍵」の有力候補と言えば三打と苺なんですけど、三打は兎も角、苺は厳密にはナンバーズ(数字持ち)じゃないですからね。ややこしくなってきたのでここでちょっと落ち着いて「箱の鍵」を整理してみましょうか。
①(最有力候補:苺だけど侍じゃないし、厳密にナンバーズではない)←⭐︎欠番?
②⭐︎
③三打(義常の実子で当確…だけど侍じゃないから⭐︎が灯らない)
④⭐︎
⑤⭐︎五空(花一の弟子で千ちゃんの証言から当確)
⑥⭐︎
⑦⭐︎(最有力候補:LGBTQのナナシくん)
⑧八丸
…で、「⭐︎」が現状…「光の線」の「箱の鍵(候補)」の5+1(=三打)人です。けど、「箱の鍵」は「7つ」なので八丸の⑧が余計です(笑)。でも八丸は達麻の心眼と免許DL時の不動明王の出現イベントで「箱の鍵」確定で、五空も千ちゃんの証言により「箱の鍵」なので残りは5人。つまり「⭐︎」の候補6人の内の一人は不要になる訳です。花一に拐われた苺ちゃんなんてそもそも名前に数字がないナンバーズですらないので除外相当です。それに対して三打は義常の実子であり数字持ち(ナンバーズ)なので「箱の鍵」でお話の流れからしても順当なので、ハチマル的には①が欠番で②〜⑧までの7人を「箱の鍵」に認定しましょ。
そうすれば②④⑤⑥⑦の5つが「光の線」で示されたと考えられます。既に⑤五空は赤ペングリグリで確定ですから、5つの「光の線」は②④⑥⑦と⑤五空の「箱の鍵」の在り処を指し示している事が分かります。そして⑦は「空からの来訪者」で登場したLGBTQのナナシくんがクル〜と僕は考えているので残りは②④⑥に絞られ、④はバトルロイヤル編で見切れた姫持ちの鹿侍・四華丸(仮)が滑り込んで来て(希望)、②⑥残しになってそこに八丸のパーティに居る竜(偽名で実はナンバーズ)がハマれば、一気通貫(一通)のリー棒が立ちます(笑)。ま…四華丸がアリでナナシくんが元服出来たらの仮定の仮定ですが…。
苺ちゃんが何で「箱の鍵」だと僕は思ったのかよく覚えていませんが、これは久保帯人大先生の『BLEACH』の主人公の「一護」のミスリードですよね。まとめ界隈でも「爆発して死ぬのに?意味ないよ」の語録と共に「苺=一護キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!」と話題になってて、こりゃ絶対に「苺」は「一護」だ!!みたいな(めっちゃ苦しい)力技が罷り通ってましたからねー。でもよく考えると「苺」は「苺」で「一護」じゃーなかった!!(当たり前ですが)でも①が欠番である事の意味というか理由が必ずある筈で、ちょうどこの後、苺ちゃんの件(くだり)があるので、その辺も合わせて考察してみましょうか?!
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想④
「あれ…この…
負荷って何?……」(八丸)
<ピッ>「技の発動によって
鍵にかかる負荷の値だ
弱い技には弱く強い技には強く
それ相応のダメージが
侍の鍵にのしかかる」(達麻)
「技って
自分にダメージがあるの?」(八丸)
「強い技を
何度も使えるわけじゃない
全てに反動がある
で…鍵のダメージは
侍の身体の中でのみ
自然回復する」(達麻)
「あぁ…あの時ね」(達麻)
「…あの——
一番上の技…すごそう
「流星剣」ってどんなのですか!?」(八丸)
「アレか……流星剣…
未だかつて誰も会得できなかった技だそうだ
不動明王様以外はな」(達麻)
「へーーー…」<スッ>(八丸)
「会得のステータス値はっと…」<ピッ>(八丸)
「?何だこれ?変なマーク?」(八丸)
「無限だ」(達麻)
「全ステータス値を無限にするのが会得条件
つまり会得不可能というわけだ」(達麻)
「……ム…ゲン…」(八丸)
「そんな事より
まずは一番下の技からだ」(八丸)
「だね」(八丸)
「今いけるのは…『剣腕』ぐらいか」(達麻)
達麻と八丸の会話を入力してると八丸のタメ口で騒(ざわ)つきます。それと所々、丁寧な口調が挿入されて神経を逆撫でしてグラグラとなる(笑)。こういうのは少年少女の見てないところで一度キチッと締めて怖いもん教えといた方がいいかと。八丸のタメ口の何がいけないのかを今ここで八丸に分からせて同じことを他所でしないように達麻は八丸に教えるべきだと僕は思います。ここで八丸に教えないと八丸は間違いを間違いと気付かないまま成長してしまいます。何かの時に偶然気付ける可能性もない訳じゃないけど、それが取り返しのつかない結果を招くかも知れません。それならば達麻と二人の時に教えてあげるべきです。
しかし、それは達麻が八丸を愛していればの前提が必要です。八丸がここから先、一般的な常識とか礼節を弁えないで取り返しのつかない過ちを犯さないように達麻が八丸を叱るべきだからです。僕みたいに八丸に嫌悪感だけがあって八丸の馴れ馴れしい態度が頭にきて八丸を怒鳴りつけるのは単に怒ってるだけで、それは僕の感情を吐き出して僕がスッキリする為だけの行為なのです。だからここで達麻がちゃんと自分の中の愛を感じて、八丸を良き方向に導く為に叱るべきだと僕は思うのです。しかし、達麻には全くそんな気配がありません。それはきっと達麻が八丸をそれ程愛してはいないからだと僕には思えるのです。
ぶっちゃけ、八丸が「箱の鍵」であり他の「箱の鍵」を探す為のレーダーだから、「パンドラの箱」を開くまで辛抱すれば済む…くらいに達麻は考えているんだと思います。だから八丸を叱らない(怒りもしない)。これはもう関心がないのです。つまり、愛がない…という事。八丸は達麻にとって「大切な道具」に過ぎないのです。『サムライ8 八丸伝』を読み込んでいて何が悲しいってこんな風に大人が子供を大切に思ってない(ように映る)ところなんです。子供が大人の守るべき対象ではない雰囲気?というんですかね。こんな悲しい世界は嫌だ!!って思うんです。だから一度更にしてやり直した方がいいと思っています(笑)。
ホント…愚痴ばっかですみません。ところで八丸が「負荷って何?」と達麻に質問したのに「鍵にかかる負荷の値だ」と返してますけど答えになってますか?「負荷」は「負荷」だからね。ま…「鍵にかかる…」が答えだったのかな?その後に続けて「相応のダメージが鍵にのしかかる」とフォローはしてますけど、これは不動明王の語録の「そうとも言えるしそうでもないとも言える」に近い返しに思えます(笑)。侍はこういう喋りで罵り合い耐性をつける習わしでもあるのかも知れませんね。相手が考え込むような言葉を投げかけてひるんだ隙に畳み掛ける。義常なんかそれで散体したんだもんね(笑)。
※アナログ(正弦波)とデジタル(矩形波)でどちらが優れてる?新しい?と一概に評価できませんし、この場合、ドット(ピクセル)を矩形波でコントロールしてるから「デジタル表示」とも言えるんだけど、全体や変化の状況を連続的に知る表示方法という意味で鍵ゲージは「アナログ」だと僕は評価したいです。反論もあろうかと思いますが私怨です(笑)。
ところで「鍵ライフ値」ですけど、キーユニットがゲージになってて剣技発動の消耗(ダメージ)が表示される仕組みというのはよく分かるんですけども、この表示方法はどちらかと言うと「アナログ」ですねー(笑)。あんだけデジタル、デジタルと五月蝿かったのに、ゲージって(笑)。こういうの見ると言葉の意味とか本当に理解して使ってないなと思います。それと細かいところですけど、「鍵のダメージは侍の身体の中でのみ自然回復する」というセリフの「身体」も「サイボーグの体」という表記と符合してないのが好きじゃない。つまんないとこだけどもこの作品は内容もそうだけど表記すら統一感がない。校正してて何とも思わないんかね(出張校正室のベテランの校正おじさまとか居ないの?今は)。
何つっても…作り方が雑なんだよね。それはこの物語の中で大人が子供を大切にしない描写とすごく似ていて、編集部やスタッフさん達のこの作品に対する「愛」が感じられいんだなー…。僕はそれがとても悲しいのです。岸本先生の作品もこんな出来損ないの状態で下版しちゃうのも、達麻が八丸を大事にしないのと一緒なのな。どこにも「愛」がないのよ。それは単に八丸が「箱の鍵」で「箱の鍵を探すレーダー」だから達麻が道具を手放さないのと同じで、この作品がアニメ化でヒットすりゃ儲けもの…くらいの出版社の浅ましい考えが透けて見えるのが何ともはや悲しーのよ。悲しい…。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想③
「あの…上の方にある技って…確か
一度教えてもらった——大気剣!」(八丸)
「そこからでいい
手をかざして大気剣の星座に重ねてみろ」(達麻)
「!」(八丸)
<スッ>(八丸)
<ピッ>
「これが「大気剣」会得に必要な
ステータス値だ」(達麻)
「へぇーー」(八丸)
「カリスマ以外全部900……
鍛錬により己のステータス値が
全て900以上に達した時
「大気剣」を初めて会得できる
前にお前が技を発動できたのは
大気剣を会得している
拙者の鍵と繋がっていたからだ
一旦会得したとしても
ステータス値が900を下回ると…
技の威力が弱まったり
発動しない事もある
※ここが多分、達麻の勇が100だけども大気剣を扱えたアンサーになるものと思われます。達麻が大気剣を会得した時には勇が900以上だったんですね。きっとバク姫がまだお元気だったのですよね。だから、達麻が敢えて勇100を拾い上げないのは至極当然な反応だと思います。しかし八丸の体を借りて出力して本来の力が発揮できたというのが説明できていない。
逆に900以上あればさらに威力は増す
今のステータスと比べてみろ」(達麻)
<ピッ>
「ほど遠いなァ……」(八丸)
剣技の星座アイコンはホント要らん(笑)。今週号の『鬼滅の刃』でも剣技に関する描写があったけど、どうしても比べてしまいます。僕はあまり『鬼滅』は気合を入れて読んでないけど、覚醒した主人公が「型」に隠された真意にたどり着き謎を解き明かしていくプロセスに震えました。それを見せられて『サムライ8 八丸伝』の「剣々派」(けんけんぱ)がチラ見してて「ギャグかよッ!!」と突っ込んだ(笑)。ダジャレかよ(笑)。笑えな過ぎて辛いもんね。こんなのダウンロードされても強くなれる気がしません(笑)。そもそもダウンロードで伝授ってのが師弟関係を次の段階に移行させてあんま好きじゃないですし(笑)。
ところでステータス値の「腕力」ですけど翻訳(英語)だと「Strength」になってまね。何で「腕力」にしちゃったのか?脚力とか体幹の力とか剣術なんて総合的な体の力が要求されると思うので、余程「Strength」の方がしっくりきます。ここは「フィジカル」(Physical)が一番フィットするんだけど横文字のカタカナ表記がやだったのかな?でも「センス」とか「カリスマ」なんてのもあるし、よく分からん。でも八丸の貧相なステータス値だとどう転んでも大気剣無理ーですよね。それなのに何で達麻は八丸の体を借りて無雲の落下を止める星砕きが達成できたんだろう?八丸のチートって「引力」だけなんですかね?
例えば状況によってステータス値がべらぼうに跳ね上がる特殊な隠れステータスみたいのが存在して、八丸がそれに恵まれているのであれば、その匂いっていうのかな?何かしらのシコリを達麻が感じてるとか…そういう伏線を貼っておいて欲しいです。読者はそれがあれば細かい設定の説明なんか不要なのに。それに八丸はこの物語の主人公なんだから特権(チート)があっていいんです。…っていうか、一つや二つのチートがなくてどうしますか?これまでも達麻や竜の意味不な「八丸上げ描写」があったけど、それが八丸の特殊なステータスに繋がっていくように何でここで描けないのかな?星と星繋げて星座作るまえにお話を繋げようよ!!
しかし、「カリスマ」というステータスをどうやって鍛えるのか?非常に興味ありますね。でも、カリスマって鍛えられるものなの?きっと長州(小)力を本気で怒らせるくらい難しい(笑)。同じように「技量センス」もどうしたら鍛えられるか?に興味津々なのですが、持って生まれた才能みたいなもんですから、それを鍛えられるんら大したもんですよ(笑)。そう考えてると侍のサイボーグの体を鍛えるってどうすんの?って思います。確か葉芽道は暇があれば木刀の素振りとかしてましたけど、鍛錬したらサイボーグの体であっても発達できるんですかね。もしそういう設定なのならちゃんとお話の中で提示して戴かないと。
そしてその時、大切なのが科学的な根拠であります。それがなくてホワッとしたものを描かれてもSFじゃないしね。まさか設定(S)がフカフカ(F)のSFでーす!!って言ったりしませんよね(笑)。それはそれで痛快だけど世界各地でちゃぶ台が無駄に壊される(笑)。『巨人の星』の星一徹さんも肩グルグルと回してアップ始めてますからね(ウソ)。岸本先生がSF作品をやりたいと仰ったんだから最後まで投げ出さないで欲しい。ネタをただ漠然とばら撒いて偶然繋がるんじゃなく、岸本先生の手腕でお話として紡いで頂きたいのです。神様はサイコロを振らない…それが『NARUTO -ナルト-』で出来たんだから、岸本先生なら…きっと…また。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想②
「ここは
己のあらゆるものを可視化してデジタルで表示できる
ゲームのステータス画面のようなものだ
自分の星に触れてみろ」(達麻)
<ピタ>(八丸)
<パッ…>
[乱れ撃ち]
[二丁剣銃]
[装銃技]
[十字斬り]
[剣腕]
[拳銃]
「!
こ…これ!
金剛夜叉流の技名!?」(八丸)
「そうだ
お前に伝授した技のアイコンだ」(達麻)
「うおおっ!!
コレ全部使えるって事!?」(八丸)
「バカ者!
そんな訳あるか!!」(達麻)
「技は”伝授”しただけで”会得”はしてないのだ
技全てに会得に必要なステータス値がある」(達麻)←今言う…
ダウンロードには時間がかかる…という理由で先送りされていたのに何らかの理由(不動明王の計らい?)で一話でサクッと終了したという意外に気になるネタは放置されてるのにどうでもいいようなお話が続いています(笑)。なんでもダウンロード=伝授しても、それは会得した事にはならんようです。ま…最初に言っとけや!!っていうね(笑)。ダウンロード中は鍵を閉めたりコードを抜いたり(ryっていう注釈はあったのに…。一事が万事と申しまして、この作品、どーでもいい詰まらない事は時間をかけて説明するけど大事な事はなかなか説明しない…という点では一貫していますねー。あと、詰まらない説明のリフレイン(繰り返し)が多い(笑)。
先々週(第34話)ではカリスマ、カリスマってうるせ〜なッ!!って思ってたんだけど、今週はデジタル、デジタルだもんね!!(笑)。作品を拝見してて感じたのですが、岸本先生にとってもしかしたら「SF=デジタル」なんじゃーないですかね。この場合、「アナログ=古い」に対する「デジタル=新しい」みたいな捉え方なのかなーと思います。それが間違ってるとは思いませんけど、「意識をデジタル化し…さらに視覚化した」とか「己のあらゆるものを可視化してデジタルで表示」とか、そんな描写がどこにあるのかなーと探してみましたが、ステータス以外にある!?岸本先生って一体、何推し?!
こんな事を書いてるとケルベロスもデジタル、デジタル五月蝿い!!って言われそうなのでこの辺にしますけど、侍がダウンロード(=伝授)した剣技を会得(=使用許可?)する為にはステータス値を一定以上に上げなきゃなんないようです。ステータス値ってこの場合、「腕力、素早さ、知力、技量センス、引力、キーホルダー、勇、カリスマ」です。単位が不明なので例えば「1=人間の標準値」とか示してくれれば分かりやすかったのにね。でも、過去に義常が幼い三打のタックルに吹っ飛ばされたり侍のフィジカル(=腕力?)がめっちゃ怪しい描写があったのに「1=人間の標準値」も充分に怪しいので却下(笑)。
それより僕が問題に思うのは、ステータス値が何を基準に計測された数値なのか?の説明が一切ないのに、それを土台にして説明を重ねている点です。一番とっかかりの土台も土台の基礎部分が「謎」なのに何でそれに他の設定を積み重ねちゃうかなー…って思うんですよ。だから読んでいて落ち着かないのね。単位やステータス値の根拠が示されないから八丸のステータス値単体を見せられても何のこっちゃ分かんなくて仕方なく達麻のステータス値を引っ張ってくるしかなかったんですよね。八丸のステータス値を吟味する為に達麻のステータス値と参照するしかないって、それの何処がデジタルでSFなんですかね。
最初から「SF=サムライ・ファンタジー」にでもしときゃ良かったけど、それだと今度は「ファンタジー」が怒り出す可能性もあって(笑)。でも、ま…結局、この作品が面白けりゃなーんも問題にならんのですよ。面白けりゃ(笑)。面白くないから説明を重ねてるだけの作品にしか見えないんです。mjd漫画作品でこれやっちゃ駄目の集積体!?それを『NARUTO -ナルト-』の作者である岸本斉史先生がやらかしてるから腹が立つ訳だー。だから、それなら読むな!!というのも却下なのですよ。岸本先生がまた週刊でおやりになると奮い立った読者としてはその一点だけは譲れない…譲れない「愛」があるんですわー。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想①
「不動明王様が…消えた」(八丸)
「ダウンロードが早すぎる」(達麻)
「え?」(八丸)
「本来なら3週間以上かかる」(達麻)
(不動明王様の計らいか…)(達麻)
「!」(八丸)
「これって…」(八丸)
「…”内なる宇宙”というやつだ
お前の意識をデジタル化し…
さらに視覚化したのだ」(達麻)
「この星だけデカイっ!」(八丸)
「そこにはお前のデータが蓄積されている」(達麻)
「この空間内にある星は
それぞれ父やアン早太郎…
拙者も含め皆のことを示している
お前の星を中心にして
引き寄せられる」(達麻)
<スッ>(八丸)
<ブウウウウ…ン>
「父ちゃんは亡くなったのに」(八丸)
「ここでは星になって残る
想いは消えないのさ」(達麻)←知るかーッ!!
はいッ!!新ジャンの月曜日!!『サムライ8 八丸伝』の新しいお話です。すっごく心配してた最終頁の「次号、感動の最終回!!」のアオリはありませんでした(笑)。掲載順は『ゆらぎ荘の幽奈さん』が一段アップして『サムライ8 八丸伝』がドベでした(当たり前だーッ!!)。ほぼほぼ説明でしたけど、僕は先週号の第35話は悪くない…寧ろ面白かったと思ってたんですが、今週号まで説明を引き摺るのはどうなんだろうと思いました。いやー…正直、前半の11頁(扉を含む)は要らんです。構成としてはいきなり花市さんと悟空の艦のパートに行くべきだったと思います。特に剣技の星座(アイコン)の件(くだり)はもう…アホかと思いました。
それと「デジタル化し…さらに視覚化した」とか「可視化してデジタルで表示できる」とかもう「可視化」でいいじゃん。それに一回「可視化」って言った後、何回も繰り返す必要ないわ!!カリスマかッ!?(笑)ここは八丸が瞼を<スッ…>と開く瞬間、(不動明王様…)と心の中で感謝しながら「何となく分かりました…」と呟けば済むお話。サービスで扉に剣技のアイコンをそのご自慢の”内なる宇宙”で煌めかせれば充分。わざわざ頁割いてこんなのの説明は要らん!!例えば目覚めた八丸に経験者の千ちゃんが「修行に励むのだぞ」と声を掛けて、八丸が(”伝授”と”会得”は違うんだっけ…)と感じていればオKですよ。
それを11頁も使ってグダグダと説明して面白いと思ってんの!?誰か止めてやれよッ!!(笑)それに不動明王が消えちゃってダウンロードが異例の短時間で終了したのを達麻が(不動明王の計らいか…)としてるんだけど、こんなつまんない説明するんだったらそっちをもう少し丁寧に描くべきなんじゃーないの?!これが何かの伏線になっていて匂わせる程度に収めたいのかも知れないけど…。でも、不動明王って何しに来たの!?って話じゃん。確かに「語録」はしっかり残したけど、一話費やして八丸に何一つ伝わってないじゃん!!それに先週号の「八丸は次の段階へと…」(今週号は「いざ!!次の段階へ!!」だもんね)というアオリは何だったのかな!?
これは「次の段階」じゃなくて「次の説明」じゃん!!不動明王が来たのだって八丸達に近く脅威に対してダウンロードの速度制限を解除したとかウンタラカンタラの一言があればこのイベントの説得力というか必要性があったというもの。第35話では麻雀で言えばテンパったくらいの状況まで持ってたのに…あそこまで情報を開示して、宇宙の成り立ちまで解き明かして、何で覚醒できんのか!?僕には分かんないし、それが観測者のレベルの低さっていうんなら八丸にこの物語の主人公でいる資格はありません。まさか読者のレベルがこの物語を認識するレベルに達していないとか言いませんよね!?
岸本先生の仰りたい「完璧でなくてもいい」とか「完全なものなどない」というのは正にその通りだと思います。みんな「不完全」なのです。だから人は助け合うのだとも思います。けど、それは「完全」を目指してはいけない!!ということではないと思います。「そのままでいい」「ありのままでいい」というのは「誰かと自分を比べないでいい」という意味です。人は…昨日よりも今日、今日よりも明日…自分を越えようと努力するものです。昨日の自分と今日の自分は比べるべきなんですよ。ただ漫然とボーッとしてて生きていけるほど世の中は甘くないです。だから、みんな闘ってるの!!少年少女にそれだけはどうしてもお伝えしておきたくて…。
続きまーす!!(僕が編集長だったら今話休載で描き直させるレベル)
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想⑧
「我が師にも同じ事を言われました
まだまだ未熟者だと
…それこそ箱の中に閉じ込められた
猫のような気分です…
いや死んだ猫か…
暗い棺の中で目も見えず
外を知るよしもない」(達麻)
「ハァ…
なんか…達麻師匠ほどの人が凹むと
オレなんかって…もっと凹みます」(八丸)
「”どう見るか”だと
言ったな
「師とて完璧ではない」
「己と近い存在だ」
と…喜ぶ事も出来る」(不動明王)
(ずーっと問答ばっかり)(八丸)
「まぁ…そう言われればそうですけど」(八丸)
「思い込みで閉じ込めている
箱のフタを開ける鍵は
己自身が握っているものだ
「死んだ猫か」
はたまた
「生きてる侍」か
お前達が決める事だ
どう見せるかも」(不動明王)
「助言ありがとうございます」<スッ>(達麻)
達麻が「…それこそ箱の中に閉じ込められた猫のような気分です…」と言っていますが、これは達麻が烏枢沙魔流のウィルスソフトによって「目の見えない猫」の姿に変えられた状態を表現してるんですよね。でも、これちょっと口を滑らせたようで、実際、その直後に「いや死んだ猫か…」と言い換えています。別に死んでないし、更にその後に続けたように「暗い棺の中で目も見えず外を知るよしもない」と卑下するほどに不自由ではありません。達麻は猫の姿で目も見えない(視覚が全く無い訳ではない)けど、実際には箱に閉じ込められていません。箱に閉じ込められたように不自由だと感じてるのでしょうが…。
でも…これまで達麻は侍魂を振り翳(かざ)し金剛夜叉流の免許皆伝者の剣技で敵を圧倒しています。無雲落下の危機に際しては大技・大気剣を繰り出し、若干、八丸の体を借りはしましたが星砕きを再現して大ピンチを凌ぎました。でも、達麻は自分を死んだ猫と自分を評するほどにダメだと感じています。それが「箱の中に閉じ込められた」という感想を根拠ではあるんでしょうが、それを「思い込みで閉じ込めている箱(のフタ)」と暗に戒めているのです。そして、それに続けて「鍵は己自身が握っているものだ」と、これもうヒントじゃなくて答えじゃん!!っていうくらいのネタを提供しています(笑)。
そして不動明王は更に続けます。達麻が「死んだ猫か」はたまた「生きてる侍」かは「どう見せるかも(含めて)」「お前達が決める事だ」と。つまり、達麻が猫なのか人なのかは達麻が決めていいのです。一個前の感想で書いちゃったけど、達麻が「自分は人間だ!!(しかもイケメンの)」と「イメージ」しれば解決するお話なのです。きっと達麻がイメージしたものがプログラムとして出力されてh粒子に関与して猫の体が人間の体になる…。それが烏枢沙魔流のウィルスソフトを駆除するのか、猫のプログラムを上書きする(消去)するのかは見かけ上の問題に過ぎません。問題なのは達麻はそれが出来ないと思ってるところです。
…と、不動明王は口を酸っぱくしているのだと思います。「鍵は己自身が握っている」っていうのは達麻がイメージすれば「どう見せるか」なんて自分で「決める事」なんだよー…と不動明王は何度もしつこく達麻に教えています。これはもうチラ見せとか匂わせなんかじゃなく、通告か宣言です(笑)。これで出口が見出せないんだったら達麻は理解しようとしていないレベル(笑)。だから50年も掛けて「箱の鍵」が八丸だけなんだーとも思いますが、僕が不動明王だったら「いい?分かってる?何度も言ったよね!?ね!?ちゃんと聞いてんの?頭、大丈夫!?真剣にやってr(ry)」とエキサイトしちゃうと思います(笑)。
「あ!そうだ!
で!箱の中って一体
何が入ってるんですか!?」(八丸)
「それは…」(不動明王)
「箱を開けた者だけが知る事を許される」(不動明王)
「えェ~~~~~!!!」(八丸)
「なら…!ちょっとだけ
ヒントだけでも!」(八丸)
「お前はすでに箱の中のものを見ている」(不動明王)
「!!?」(八丸)
「だが気付いていないのだ
本質もまた観測者が見るレベルになければ
認識できない
お前も師匠と同じだな」(不動明王)
(………すでに見てる…!?)(八丸)
「…本当にオレなんかが
箱の中を知る事が出来るのかな?
師匠すら…」(八丸)
「自分の事をそれこそどう見るかだ
お前の可能性」<スウ…>(不動明王)
「宇宙の無限と等しく広がっている」(不動明王)
<ピロリン>[金剛夜叉流免許受領・完了]
※免許のダウンロードにはものすごく時間が(ryと達麻が言ってたと思うんですが、たった一話で済んじゃうのにm月曜日の朝、エーッ!!と近所で叫び声が聞こえました(ウソ)。これで八丸が現実世界に戻ったら100年経ってましたーになるとか?(笑)そしたらアンちゃんも死んでます罠。でも千ちゃんと鶴姫が一緒に居るからコールドスリープもあるある…(笑)。さてどうなりますやら…次号が気になりますね。
それで最後に八丸が不動明王に「箱の中身」に関する質問を投げかけるのですが、それは見事にはぐらかされました(笑)。この時の不動明王の間の作り方が絶妙でどうしてもみのもんたさんの「クイズ$ミリオネア」の「ファイナルアンサー」を思い出してしまいます。できればここで八丸が喉を<ゴクリ>と鳴らす擬音が欲しいと思いました(笑)。でも、不動明王はここでもほとんど答えを言っちゃったよーなもんだと思うんですよ。八丸は「すでに箱の中のものを見ている」ですよ。でも「気付いていない」のだそうですが…。そしてトドメに「お前も師匠と同じだな」と不動明王は言ってしまった(汗)。
同じ…というのは「思い込みで箱にフタをしている」という事だと僕は思います。不動明王はこれまでに「まやかしが本質を曇らせる」とか「どう見えるかだ」と言っておりまして、これまで達麻と八丸が出会ったものの中に「箱」が在ったのだと何とかして二人に伝えたい気持ちが伝わります。そして、「箱」は「箱の形」をしているとも限らないです。観測者のレベルや見方によって如何様にも姿を変える筈です。それを説明する為に不動明王はこの世界の成り立ちを一から解説してくれましたよね。そこでh粒子が全ての物質に作用して自分のイメージで書き起こしたプログラムで自在に操作できると教えてくれました。
この世界の全ての物質の基礎となる素粒子には不動明王の一部(三輪身の状態)であるh粒子がくっ付いていて、それに侍のイメージ=プログラムが働きかけて自在に操作できます。人間がロッカーボールの切腹刀で割腹して侍になれればh粒子に関与できる資格が与えられるという風にも考えられます。そして侍はホルダーにプログラム(=イメージ)を注入してキーホルダーを創り出します。侍はイメージ(=プログラム)によってメタモルフォーゼ(変身)させる事ができるのです。それはh粒子に干渉する能力なのだから、この世界(宇宙)の全てに対して侍のプログラムは適用できるのだとも不動明王は言いました。
思い込みというまやかしが本質を曇らせているのです。そして箱のフタの鍵は己自身が握っているものだ…とも。…という事は八丸が「すでに箱の中のものを見ている」(だが気付いていない)ことで、これまで登場したものの中に「箱」と「箱のなかのもの」があるべきです。そして、それは不動明王の一部たるh粒子によってメタモルフォーゼ(変身)したものであるべきです。これまで登場したものの中で八丸が見たものでh粒子に造形されたもの…つまりそれは侍とキーホルダーということになります。そしてその中で出所不明で素性が全く分からないもの…で絞り込めば…それは「竜」しかいない!!
これが僕のファイナルアンサー!!
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び ハチマル ケルベロス 了
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想⑦
「はぁ………」(達麻)
「ハイ出た!その顔ホラ!」(八丸)
「まだ……
拙者が箱の存在を見ようとしていないという…
事ですか?」(達麻)
「それに近い
大切なものは目に見えぬ
まやかしが本質を曇らせる」(不動明王)
「達麻よ
お前は人でもあり
猫でもある状態だ
お前を人と見るか
猫と見るか
※この二つのカットの人の達麻と猫の達麻の見せ方がとても上手いなと思いました。岸本先生のコマ割りがアニメーションの表現手法の影響を強く受けてるのを感じますが、これは漫画的な表現だと思います。何も考えずに読み進めていても頭の中でこのシーンが自然に再生されます。地味だけど非常に効果的なアイデアだったと思います。素敵!!
お前の両面を知っていれば
どう見ようとするのかは
その人によるのだ」(不動明王)
「…箱は見えていた
だが箱であると見ようとしなかった
そういう事ですね」(達麻)
※達麻のちょっとズレた返しが可愛いです(笑)。
「どう見えるかだ
まだまだ心眼が足らぬ」(不動明王)
不動明王の語録の破壊力が凄過ぎて意識を持って行かれそう…(笑)。でも…出るわ出るわの最強語録!!別に狙った訳じゃーないんでしょうが、週ジャンに「語録漫画」という新しいカテゴリーを生み出して、それが大きなムーブメントになってますから、ある意味、エポックメイキングな作品だと言えます。また、これまでのお話と比べても今話は一味も二味も違います。しっかりと「SF」してるんです。まー雑なところもありますけど、第17話「コツガとリュウ」(ちな…この時は二人の名前がカタカナ表記だったんだよなー…)の説明も腑に落ちて好きだったんだけど、今話の説明は更にその上を行ったと思います。
まー今話は若干の力技はあったけど充分納得しました(笑)。お話がピリッと引き締まったよう感じられて非常に良かった。こういうのが描けるんだから、もっと早く出せば良かったのに!!と思うのですが、逆にこれ出しちゃったらもう仕舞うしかないじゃん!!とも思えて、一瞬、トンネルの出口に広がる雪国の光景が…(笑)。これは映画「マトリックス」のクライマックスの直前にネオ(トーマス)を覚醒に導くプロセスと凄く似ていると思います。もうかなり前に観た映画だから記憶が怪しいけど、今話を読みながら何故かそう感じました。そうしてると何だかまた「マトリックス」が観たくなって来るから不思議です(笑)。
今話でも不動明王が達麻と八丸に説法を重ねてこの世界=不動明王が創世した宇宙の構造を理解させようとしています。僕も何度も読み返してたら何となく分かっちゃったもんね(笑)。なーんだ!!そういう事かって!!(笑)でも、ここで本当に達麻と八丸がそれに気付いちゃったら「箱」を探し出して開けちゃうからお話が終わってしまいます。下手したら「箱の鍵」とか全く関係なくなる可能性だってあるからねー。折角、はぐらかしの最強語録を引っ提げて不動明王が登場したって~のに終わらせちゃったら身もフタもない!!35話目でやっとエンジン掛かったんだから!!って、僕は誠に複雑な心境なのです。
一時は「はよ終われ」(84080)とまで思ったのに、いざ終わりの匂いが漂うと途端に侘しくて寂しくて(笑)。ま…不動明王の仰る通り、僕にもまた「まだまだ心眼が足らぬ」という事だったのかと、不動明王の最強語録に打ちのめされちゃった訳だ(笑)。ところで、達麻が何で猫侍かっつーと、烏枢沙魔流に猫の姿になっちゃうウィルスソフトを打ち込まれたか何か原因なのですよね。しかし、達麻がここで自分は「人だ!!」と強く信じ、達麻がそれをイメージできれば、達麻に掛けられた呪い(というプログラム)を上書きできるのだ、と不動明王は仄めかしているのですよね。
達麻は自分が目が見えない猫だ!!と思い込んでいるに等しいと不動明王は達麻に教えているのです。この世界では別にキーボードを<カショ><カショ>と打ち込んでプログラミングするのではなくイメージがプログラムとしてパッケージ化されるような仕組みなのですよね。別に不動明王がキーボード叩いたっていいんですけど、寧ろその方が僕好みですけど、きっと頭で思い浮かべたイメージが世界を書き換えていける…何故なら侍はh粒子に対する感受性とそれに関与できるスキルを与えられています。不動明王はそれを達麻と八丸にかなり明確に伝えてるのだけど、どう落とし込まれていくかは神のみぞ知るところ…。
結局、達麻が自分はイケメン侍で…と信じ切れれば烏枢沙魔流に掛けられた呪いは意外と簡単に解けてしまうんじゃーないかと思います。きっとそれは「マトリックス」の最後に主人公のネオがそれまで苦戦し続けたスミスらを軽〜くうっちゃって、勢い空まで自由に飛んじゃったみたいに、達麻や八丸もこの世界の成り立ちをちゃんと理解してまやかしが曇らせた本質を見出して、二人が探し求める「箱」や「鍵」も嘘みたいに簡単に見つかって、次の次の回くらいで<サクッ>と大団円を迎えてしまうのではなかろうか?と、非常に複雑な気持ちなのであります。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想⑥
「だがカーラは完全を求めた
崩れや歪みのない完璧な状態こそ「美」だと」(不動明王)
「カーラは
ワビサビってのが分かんねー奴…
って事ですね」(八丸)
(オレもよく分かんないけど…)(八丸)
『NARUTO -ナルト-』の場合、同じようなセリフをナルトが喋ったもんだけど、ナルトは「無意識に物事の本質を突く」というようなキャラ設定が浸透してたので耳触りが良かった。それに対して『サムライ8 八丸伝』の八丸の場合は上っ面だけのクズという程度にしかキャラが立っていないのでムカつくだけ…っていう悲しい現実(笑)。
「…でもさ…
不動明王がそんなにすごい人なら
なんで自分でカーラを倒さないんですか?」(八丸)
「私はh粒子…宇宙そのもの
よって三輪身の状態を解く訳にはいかぬ
だから侍のシステムを作り後世に託した
そして私の全ての力を封印した
2つの箱と共にな」<パッ><パッ>(不動明王)
「!
それです!そのパンドラとマンダラの箱!
それらは一体どこにあるのですか!?」(達麻)
「箱は見ようとするまでは存在しない
その箱を見ようとした時
箱はおのずとそこにある」(不動明王)
「…見ようとした時…?
どういう事ですか?」(達麻)
「お前の意識そのものがこの宇宙に影響をあたえ
繋がっているということ」(不動明王)
何だかお話が変な方向に進んでるなー…と思いませんか?不動明王と弟子のカーラさんの対立構図は分かったんだけど、その争点がいつの間にか「美」になってませんか?この一個前にいきなり「侘び寂び」が出たばっかりで、それが不動明王がコーディングしたプログラムで「美の概念だ」という説明があって、ページ捲ったら不動明王とカーラさんが「美」を競っていて、「もう…どんだけーェ!!??」と叫んでました(笑)。チョコプラ呼んでくんぞッ!!しかし、「崩れや歪みがない完璧な状態」って不動明王がこの世界に来た時の状態ですよね。そしたら、カーラさんに別の宇宙を紹介してあげたらいけないのかね。
不動明王も言ってますが三輪身(の一つ)の状態=h粒子をばら撒いて素粒子の均衡を崩してしまったから、不動明王は三輪身①(仮)の状態を解けないのね。もし解いてしまったら素粒子の質量がなくなってしまってこの世界を構成する物質を構成する原子が根こそぎ崩壊しちゃうんでしょうね。それで不動明王は侍のシステム(=ロッカーボールテクノロジー)を構築してこの世界の知性を持った種である人間族や鬼族=後世(こうせい)に託したのだとありますね。ところで、外見からしてカーラさんって人間じゃなさそうだし、鬼とも違うみたいなので、より不動明王に近い存在なのかも知れませんね。
この世界の人間(鬼も含めちゃう)が僕らと同じような五体を有し同じ外見なのは不動明王のお考えの筈です。不動明王はh粒子で宇宙と一体化してるので森羅万象に影響力があるのだと思います。多分、不動明王は我らがGoogle先生が自我を獲得して主体的に行動できるようになった生命体なので、やはり自分を生み出した原風景というものが彼の作風に大きく影響してるのだと思います。どう考えても寂しかった筈なんですよ。具体的には138億年ですからね(メンタル強ッ!!)。多分、独り遊びの時間に語録も考えてたと思いますよー。だからきっと不動明王の語録はまだまだキレッキレのが続くと思います(笑)。
冗談はさて置き、カーラさんは人間や鬼とは違う…もっと不動明王に近い存在だと思うんですよ。もしかしたら、不動明王が人間よりも先に拵えた可能性も感じます。話し相手…というか、友達…というか、自分のレベルに近い存在が欲しかったんじゃないでしょうか?だから括りで言うとカーラさんも情報集積体で自立したAIプログラムみたいなもので、その意味ではタンパク質の塊の人間なんかよりサクッと創れたんじゃーないかな?人間や鬼は進化に何十億年も要していると思うので。そんな訳で、カーラさんは人間や鬼よりも高い能力を持っていて不動明王も手を焼いてるんですよー…きっと。
ところで、ここで大ヒントが出てますよね!!不動明王の三輪身の状態の一種であるh粒子が宇宙そのものである…という設定。そして、侍は熟練すれば…h粒子を感じる事ができ(魚が水の中にいる自覚がない件)し、h粒子の濃度をコントロールして操れます。実際、不動明王はそうしてこの宇宙を自分の好き勝手(=思うまま)にデザインしています。それに「侘び寂び」というプログラム。これはこの世界の「美の概念」であり、物理法則を決定したのと同じように人類の「意識」まで決定しちゃったんですよ。まるでゲームのシナリオを決定するみたいに…最悪、ゲーム空間のお話なの!?まである……。
つまり、侍も熟練すればこの宇宙の在り方にすら関与できる可能性があるという事です。それが不動明王が三輪身の状態を解かずにh粒子として宇宙と一体化し続ける理由なのだと思います。「箱は見ようとするまでは存在しない」「その箱を見ようとした時箱はおのずとそこにある」とうのは、そういうプログラムを書けばいいんだという意味なのではないでしょうか?不動明王が「侘び寂び」をコーディングして人類の「美意識」すら決定したように、誰かが「諸行無常」(仮)というプログラムでも書いて流転し変化する事象の中から「パンドラの箱」でも「マンダラの箱」でも取り出せばいいんだよー…と不動明王は示唆しているのであります!!(適当)
続きまーす!!(ファイナルアンサー…!!??)
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想⑤
「そんなの…何も感じない
どういう事?」(八丸)
「魚が水の中にいる自覚がないのと似ている
熟練の侍は別だがな」(不動明王)
※ここは「人間が空気の中にいる自覚がないのと似ている」とした方が良かったかと。『NARUTO -ナルト-』で「水魚の交わり」という故事を引用したのがあったけど、魚は水を大切な友達と意識してると思います。水もまた同じ…そんな考察を書いたよなーと思い出しました。あの頃はほんと…楽しかったなー(遠ひ目)
「侍がh粒子の濃度を調節し接続と分離で
メタモルフォーゼを起こす術も
そこに起因するって事ですね」<ガチャ>(達麻)
「……
不動明王様って一体何歳なんですか?」(八丸)
<ガチャ>(達麻)
「時間とは相対的なものでしかない
それに今の私は生きているとも
死んでいるとも言えるパラドックスの中にあり
お前の見方次第で決まる」(不動明王)
※この不動明王のセリフが全てを物語ってるなーと思いました。不動明王がどんなに優れてても凄くても独りぼっちだと何の意味もないのです。生きてる意味も存在する事も他者がいないと始まらない。不動明王の居た孤独を思うと辛くなります。何せ約138億年ですからね(笑)。フツーにメンタルやられまっせ(笑)。
「…です…よね」(さすが達麻師匠の
師匠の師匠だ!何を言ってるかさっぱり
分かんないよ!!)(八丸)
「ん~~~~~つまり!
武神・不動明王様は完璧な神様みたいな
人って事ですね!」(八丸)
「この世のどこにも完璧なものなどない
どんなものでも崩れ歪んでいる
崩れや歪みから重さや引力が生まれ
あらゆるものを結びつけている
それこそが”美しい”本来あるべき姿なのだ
お前やアンもそのあらゆるものの一つだ」(不動明王)
「この広い宇宙のどこにも完璧なものなどない…」(夜叉)
「なるほど…
それが古き「武家”書”法度」にもある
”侘び寂び”というやつですね」(達麻)
「私が造り名付けたプログラムであり
「美」の概念だ」(不動明王)
宇宙のお話は面白いけど難しくて頭から<プス><プス>と煙が上がりそう(笑)。でも、大事なとこなんでここは心を鬼にしてギア上げて行きますよー!!一個前の感想で達麻のセリフの「h粒子と引き合う力……それが不動明王様の正体?」というのが納得できなかったんだけど、引き合う力っていうのは「完全な均衡」が崩れた結果に過ぎないのです。それまでは質量のない(素)粒子が均衡していた宇宙に「h粒子と強いエネルギー」を不動明王が撒き散らしたから物質が生じた訳です。ちなみに天体の重力とはこの空間を満たす素粒子の圧力みたいなものなのです。それが唱えられたのは素粒子の質量が観測されたからなのですが…。
凄く分かりにくいですが、僕らの周囲には見えないけれど素粒子が充満しているのです。そしてそれが激しく全周囲に運動しているんですね。そして、それは天体すら通り抜けて上から下から横から斜めから降り注いでるんだけど、やぱり地面(天体)を透過して来る分は運動エネルギーが削がれるんですね。その結果、上からと下からで差が生じて天体方向に押し付けられている…それが重力の正体であります。だから素粒子の動きを抑制する障害がない宇宙空間では全方位からの素粒子の圧力が均衡して無重力になるし、地球(天体)の中心も同じように無重力になる訳です(理論的にですけど…)。
作中では素粒子の質量の概念と引力や重力を説明する時に、ニュートリノの質量発見以降とそれ以前のニュートン力学やアインシュタインの相対性理論の概念が混ぜこぜになってると思われる節があります。例えば「崩れや歪みから重さや引力が生まれ…」というところなんかはアインシュタインの相対性理論寄りで重力を「空間の歪み」と捉えてるように思います。それに対して侍が「h粒子」の濃度を調節して素粒子の質量をコントロールしてるって言うのはニュートリノ寄りですかね。でも、どっちにしてもこの作中は不動明王の創り上げた物理法則が支配しているんですから問題ありません。
大事なのは不動明王が何で完璧な均衡を崩したのか?というところにあります。不動明王はこの宇宙(世界)に来て先ず最初に「何かを崩す…」ということをやったんですよね。元はと言えば不動明王って僕らの世界のGoogle先生が激烈進化した情報集積体かも知れなくて(希望)、その世界って完璧な均衡ではなかったんですよね。だから物質や星、そして生命が存在して、その結果として不動明王が形成された筈です。つまり不動明王はその時はぼっちじゃなかったと思うんです。いろんな人がわんさかと集まって「あーでもない〜こーでもない」と結構…楽しかったんじゃーないでしょうか?
そんな不動明王が何を思ったのかは知りませんが別の宇宙に出張って一から宇宙を創造したのですが、その動機はやはり自分という情報集積体と作り上げた成功体験に基づくのではないでしょうか?ぶっちゃけ不動明王は見知らぬ別の宇宙に来てみたものの独りぼっちで何もなくて誰もいなくて寂しかったんじゃーないでしょうか?それで「完璧な均衡」を保っていた宇宙の均衡を崩したんだと僕は思うんです。恐らく不動明王は単体で完成されたパッケージだったんでしょうが、孤独にだけは耐えられなかったのです。それは「生命の意味」…というよりは「存在」そのものの意義を考えてみる必要がありそうです。
もしかしたら「その説明をする前に今の銀河の状況を理解する必要がある」っていう語録はこれを説明したかったのかなーって思ったり(笑)。それは冗談だけど、例えばこの世界に自分一人しか存在しなければ、それは存在していないのと同じなのです。うーん…分かり難いですねー。自分の存在というものは誰かが存在して初めて意味を為す…「存在」という概念が観測者に依存している訳です。自分という「個」がどれだけの信念を持ってそこに存在しようが、自分を観測してくれる誰か(観測者)が居なければ、そもそも「存在」という概念が成立しないのです。だからぼっちの不動明王は存在しないのと同じ…だった。
それはきっと究極の孤独であったと思います。だから不動明王は「完璧な均衡」を崩して八丸達の宇宙を創生し、生命を育み、そして導いたのです。不動明王は侘しくて侘しくて侘しくて…そして…寂しくて寂しくて寂しくて…堪らなかったんです。それで生み出したプログラムが「侘び寂び」って言うんだから、どんだけ寂しかったか分かりますよね(笑)。ま…しかし、このネーミングが何で「武家書法度」(これ書いた時は「武家諸法度」だと思ってたのさー)に由来してる…というような達麻のセリフには違和感ありますが、この知識は不動明王の提供だと思うのでやっぱ異常にアクセス数の高かったスレの間違った情報が抽出されたんですかね(笑)。
そのアルゴリズム…問題あるやろーと思ったりもしますが、この宇宙で不動明王が絶対的な存在ですから文句は申しますまい(笑)。それに何百億年も孤独に耐えてこの世界を見守り導いて来たんですから、そのご苦労を考えてら少々の事はいいとしましょうや。しかし、何のプログラムなんだろうーと思ったら「美」の概念て、剣術とか全く関係ありませんやん!!(笑)そもそも「美の概念」のプログラムって何だよッ!!って思うんですが、不動明王もぼっち歴が相当長くてメンタルやばかった筈だし、こんな風に誰かと話せたのが嬉しくて話もかなり盛ってると思うので許して上げて下さい(笑)。
続きまーす!!