サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想②
「ここは
己のあらゆるものを可視化してデジタルで表示できる
ゲームのステータス画面のようなものだ
自分の星に触れてみろ」(達麻)
<ピタ>(八丸)
<パッ…>
[乱れ撃ち]
[二丁剣銃]
[装銃技]
[十字斬り]
[剣腕]
[拳銃]
「!
こ…これ!
金剛夜叉流の技名!?」(八丸)
「そうだ
お前に伝授した技のアイコンだ」(達麻)
「うおおっ!!
コレ全部使えるって事!?」(八丸)
「バカ者!
そんな訳あるか!!」(達麻)
「技は”伝授”しただけで”会得”はしてないのだ
技全てに会得に必要なステータス値がある」(達麻)←今言う…
ダウンロードには時間がかかる…という理由で先送りされていたのに何らかの理由(不動明王の計らい?)で一話でサクッと終了したという意外に気になるネタは放置されてるのにどうでもいいようなお話が続いています(笑)。なんでもダウンロード=伝授しても、それは会得した事にはならんようです。ま…最初に言っとけや!!っていうね(笑)。ダウンロード中は鍵を閉めたりコードを抜いたり(ryっていう注釈はあったのに…。一事が万事と申しまして、この作品、どーでもいい詰まらない事は時間をかけて説明するけど大事な事はなかなか説明しない…という点では一貫していますねー。あと、詰まらない説明のリフレイン(繰り返し)が多い(笑)。
先々週(第34話)ではカリスマ、カリスマってうるせ〜なッ!!って思ってたんだけど、今週はデジタル、デジタルだもんね!!(笑)。作品を拝見してて感じたのですが、岸本先生にとってもしかしたら「SF=デジタル」なんじゃーないですかね。この場合、「アナログ=古い」に対する「デジタル=新しい」みたいな捉え方なのかなーと思います。それが間違ってるとは思いませんけど、「意識をデジタル化し…さらに視覚化した」とか「己のあらゆるものを可視化してデジタルで表示」とか、そんな描写がどこにあるのかなーと探してみましたが、ステータス以外にある!?岸本先生って一体、何推し?!
こんな事を書いてるとケルベロスもデジタル、デジタル五月蝿い!!って言われそうなのでこの辺にしますけど、侍がダウンロード(=伝授)した剣技を会得(=使用許可?)する為にはステータス値を一定以上に上げなきゃなんないようです。ステータス値ってこの場合、「腕力、素早さ、知力、技量センス、引力、キーホルダー、勇、カリスマ」です。単位が不明なので例えば「1=人間の標準値」とか示してくれれば分かりやすかったのにね。でも、過去に義常が幼い三打のタックルに吹っ飛ばされたり侍のフィジカル(=腕力?)がめっちゃ怪しい描写があったのに「1=人間の標準値」も充分に怪しいので却下(笑)。
それより僕が問題に思うのは、ステータス値が何を基準に計測された数値なのか?の説明が一切ないのに、それを土台にして説明を重ねている点です。一番とっかかりの土台も土台の基礎部分が「謎」なのに何でそれに他の設定を積み重ねちゃうかなー…って思うんですよ。だから読んでいて落ち着かないのね。単位やステータス値の根拠が示されないから八丸のステータス値単体を見せられても何のこっちゃ分かんなくて仕方なく達麻のステータス値を引っ張ってくるしかなかったんですよね。八丸のステータス値を吟味する為に達麻のステータス値と参照するしかないって、それの何処がデジタルでSFなんですかね。
最初から「SF=サムライ・ファンタジー」にでもしときゃ良かったけど、それだと今度は「ファンタジー」が怒り出す可能性もあって(笑)。でも、ま…結局、この作品が面白けりゃなーんも問題にならんのですよ。面白けりゃ(笑)。面白くないから説明を重ねてるだけの作品にしか見えないんです。mjd漫画作品でこれやっちゃ駄目の集積体!?それを『NARUTO -ナルト-』の作者である岸本斉史先生がやらかしてるから腹が立つ訳だー。だから、それなら読むな!!というのも却下なのですよ。岸本先生がまた週刊でおやりになると奮い立った読者としてはその一点だけは譲れない…譲れない「愛」があるんですわー。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第36話 花一と五空 感想①
「不動明王様が…消えた」(八丸)
「ダウンロードが早すぎる」(達麻)
「え?」(八丸)
「本来なら3週間以上かかる」(達麻)
(不動明王様の計らいか…)(達麻)
「!」(八丸)
「これって…」(八丸)
「…”内なる宇宙”というやつだ
お前の意識をデジタル化し…
さらに視覚化したのだ」(達麻)
「この星だけデカイっ!」(八丸)
「そこにはお前のデータが蓄積されている」(達麻)
「この空間内にある星は
それぞれ父やアン早太郎…
拙者も含め皆のことを示している
お前の星を中心にして
引き寄せられる」(達麻)
<スッ>(八丸)
<ブウウウウ…ン>
「父ちゃんは亡くなったのに」(八丸)
「ここでは星になって残る
想いは消えないのさ」(達麻)←知るかーッ!!
はいッ!!新ジャンの月曜日!!『サムライ8 八丸伝』の新しいお話です。すっごく心配してた最終頁の「次号、感動の最終回!!」のアオリはありませんでした(笑)。掲載順は『ゆらぎ荘の幽奈さん』が一段アップして『サムライ8 八丸伝』がドベでした(当たり前だーッ!!)。ほぼほぼ説明でしたけど、僕は先週号の第35話は悪くない…寧ろ面白かったと思ってたんですが、今週号まで説明を引き摺るのはどうなんだろうと思いました。いやー…正直、前半の11頁(扉を含む)は要らんです。構成としてはいきなり花市さんと悟空の艦のパートに行くべきだったと思います。特に剣技の星座(アイコン)の件(くだり)はもう…アホかと思いました。
それと「デジタル化し…さらに視覚化した」とか「可視化してデジタルで表示できる」とかもう「可視化」でいいじゃん。それに一回「可視化」って言った後、何回も繰り返す必要ないわ!!カリスマかッ!?(笑)ここは八丸が瞼を<スッ…>と開く瞬間、(不動明王様…)と心の中で感謝しながら「何となく分かりました…」と呟けば済むお話。サービスで扉に剣技のアイコンをそのご自慢の”内なる宇宙”で煌めかせれば充分。わざわざ頁割いてこんなのの説明は要らん!!例えば目覚めた八丸に経験者の千ちゃんが「修行に励むのだぞ」と声を掛けて、八丸が(”伝授”と”会得”は違うんだっけ…)と感じていればオKですよ。
それを11頁も使ってグダグダと説明して面白いと思ってんの!?誰か止めてやれよッ!!(笑)それに不動明王が消えちゃってダウンロードが異例の短時間で終了したのを達麻が(不動明王の計らいか…)としてるんだけど、こんなつまんない説明するんだったらそっちをもう少し丁寧に描くべきなんじゃーないの?!これが何かの伏線になっていて匂わせる程度に収めたいのかも知れないけど…。でも、不動明王って何しに来たの!?って話じゃん。確かに「語録」はしっかり残したけど、一話費やして八丸に何一つ伝わってないじゃん!!それに先週号の「八丸は次の段階へと…」(今週号は「いざ!!次の段階へ!!」だもんね)というアオリは何だったのかな!?
これは「次の段階」じゃなくて「次の説明」じゃん!!不動明王が来たのだって八丸達に近く脅威に対してダウンロードの速度制限を解除したとかウンタラカンタラの一言があればこのイベントの説得力というか必要性があったというもの。第35話では麻雀で言えばテンパったくらいの状況まで持ってたのに…あそこまで情報を開示して、宇宙の成り立ちまで解き明かして、何で覚醒できんのか!?僕には分かんないし、それが観測者のレベルの低さっていうんなら八丸にこの物語の主人公でいる資格はありません。まさか読者のレベルがこの物語を認識するレベルに達していないとか言いませんよね!?
岸本先生の仰りたい「完璧でなくてもいい」とか「完全なものなどない」というのは正にその通りだと思います。みんな「不完全」なのです。だから人は助け合うのだとも思います。けど、それは「完全」を目指してはいけない!!ということではないと思います。「そのままでいい」「ありのままでいい」というのは「誰かと自分を比べないでいい」という意味です。人は…昨日よりも今日、今日よりも明日…自分を越えようと努力するものです。昨日の自分と今日の自分は比べるべきなんですよ。ただ漫然とボーッとしてて生きていけるほど世の中は甘くないです。だから、みんな闘ってるの!!少年少女にそれだけはどうしてもお伝えしておきたくて…。
続きまーす!!(僕が編集長だったら今話休載で描き直させるレベル)
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想⑧
「我が師にも同じ事を言われました
まだまだ未熟者だと
…それこそ箱の中に閉じ込められた
猫のような気分です…
いや死んだ猫か…
暗い棺の中で目も見えず
外を知るよしもない」(達麻)
「ハァ…
なんか…達麻師匠ほどの人が凹むと
オレなんかって…もっと凹みます」(八丸)
「”どう見るか”だと
言ったな
「師とて完璧ではない」
「己と近い存在だ」
と…喜ぶ事も出来る」(不動明王)
(ずーっと問答ばっかり)(八丸)
「まぁ…そう言われればそうですけど」(八丸)
「思い込みで閉じ込めている
箱のフタを開ける鍵は
己自身が握っているものだ
「死んだ猫か」
はたまた
「生きてる侍」か
お前達が決める事だ
どう見せるかも」(不動明王)
「助言ありがとうございます」<スッ>(達麻)
達麻が「…それこそ箱の中に閉じ込められた猫のような気分です…」と言っていますが、これは達麻が烏枢沙魔流のウィルスソフトによって「目の見えない猫」の姿に変えられた状態を表現してるんですよね。でも、これちょっと口を滑らせたようで、実際、その直後に「いや死んだ猫か…」と言い換えています。別に死んでないし、更にその後に続けたように「暗い棺の中で目も見えず外を知るよしもない」と卑下するほどに不自由ではありません。達麻は猫の姿で目も見えない(視覚が全く無い訳ではない)けど、実際には箱に閉じ込められていません。箱に閉じ込められたように不自由だと感じてるのでしょうが…。
でも…これまで達麻は侍魂を振り翳(かざ)し金剛夜叉流の免許皆伝者の剣技で敵を圧倒しています。無雲落下の危機に際しては大技・大気剣を繰り出し、若干、八丸の体を借りはしましたが星砕きを再現して大ピンチを凌ぎました。でも、達麻は自分を死んだ猫と自分を評するほどにダメだと感じています。それが「箱の中に閉じ込められた」という感想を根拠ではあるんでしょうが、それを「思い込みで閉じ込めている箱(のフタ)」と暗に戒めているのです。そして、それに続けて「鍵は己自身が握っているものだ」と、これもうヒントじゃなくて答えじゃん!!っていうくらいのネタを提供しています(笑)。
そして不動明王は更に続けます。達麻が「死んだ猫か」はたまた「生きてる侍」かは「どう見せるかも(含めて)」「お前達が決める事だ」と。つまり、達麻が猫なのか人なのかは達麻が決めていいのです。一個前の感想で書いちゃったけど、達麻が「自分は人間だ!!(しかもイケメンの)」と「イメージ」しれば解決するお話なのです。きっと達麻がイメージしたものがプログラムとして出力されてh粒子に関与して猫の体が人間の体になる…。それが烏枢沙魔流のウィルスソフトを駆除するのか、猫のプログラムを上書きする(消去)するのかは見かけ上の問題に過ぎません。問題なのは達麻はそれが出来ないと思ってるところです。
…と、不動明王は口を酸っぱくしているのだと思います。「鍵は己自身が握っている」っていうのは達麻がイメージすれば「どう見せるか」なんて自分で「決める事」なんだよー…と不動明王は何度もしつこく達麻に教えています。これはもうチラ見せとか匂わせなんかじゃなく、通告か宣言です(笑)。これで出口が見出せないんだったら達麻は理解しようとしていないレベル(笑)。だから50年も掛けて「箱の鍵」が八丸だけなんだーとも思いますが、僕が不動明王だったら「いい?分かってる?何度も言ったよね!?ね!?ちゃんと聞いてんの?頭、大丈夫!?真剣にやってr(ry)」とエキサイトしちゃうと思います(笑)。
「あ!そうだ!
で!箱の中って一体
何が入ってるんですか!?」(八丸)
「それは…」(不動明王)
「箱を開けた者だけが知る事を許される」(不動明王)
「えェ~~~~~!!!」(八丸)
「なら…!ちょっとだけ
ヒントだけでも!」(八丸)
「お前はすでに箱の中のものを見ている」(不動明王)
「!!?」(八丸)
「だが気付いていないのだ
本質もまた観測者が見るレベルになければ
認識できない
お前も師匠と同じだな」(不動明王)
(………すでに見てる…!?)(八丸)
「…本当にオレなんかが
箱の中を知る事が出来るのかな?
師匠すら…」(八丸)
「自分の事をそれこそどう見るかだ
お前の可能性」<スウ…>(不動明王)
「宇宙の無限と等しく広がっている」(不動明王)
<ピロリン>[金剛夜叉流免許受領・完了]
※免許のダウンロードにはものすごく時間が(ryと達麻が言ってたと思うんですが、たった一話で済んじゃうのにm月曜日の朝、エーッ!!と近所で叫び声が聞こえました(ウソ)。これで八丸が現実世界に戻ったら100年経ってましたーになるとか?(笑)そしたらアンちゃんも死んでます罠。でも千ちゃんと鶴姫が一緒に居るからコールドスリープもあるある…(笑)。さてどうなりますやら…次号が気になりますね。
それで最後に八丸が不動明王に「箱の中身」に関する質問を投げかけるのですが、それは見事にはぐらかされました(笑)。この時の不動明王の間の作り方が絶妙でどうしてもみのもんたさんの「クイズ$ミリオネア」の「ファイナルアンサー」を思い出してしまいます。できればここで八丸が喉を<ゴクリ>と鳴らす擬音が欲しいと思いました(笑)。でも、不動明王はここでもほとんど答えを言っちゃったよーなもんだと思うんですよ。八丸は「すでに箱の中のものを見ている」ですよ。でも「気付いていない」のだそうですが…。そしてトドメに「お前も師匠と同じだな」と不動明王は言ってしまった(汗)。
同じ…というのは「思い込みで箱にフタをしている」という事だと僕は思います。不動明王はこれまでに「まやかしが本質を曇らせる」とか「どう見えるかだ」と言っておりまして、これまで達麻と八丸が出会ったものの中に「箱」が在ったのだと何とかして二人に伝えたい気持ちが伝わります。そして、「箱」は「箱の形」をしているとも限らないです。観測者のレベルや見方によって如何様にも姿を変える筈です。それを説明する為に不動明王はこの世界の成り立ちを一から解説してくれましたよね。そこでh粒子が全ての物質に作用して自分のイメージで書き起こしたプログラムで自在に操作できると教えてくれました。
この世界の全ての物質の基礎となる素粒子には不動明王の一部(三輪身の状態)であるh粒子がくっ付いていて、それに侍のイメージ=プログラムが働きかけて自在に操作できます。人間がロッカーボールの切腹刀で割腹して侍になれればh粒子に関与できる資格が与えられるという風にも考えられます。そして侍はホルダーにプログラム(=イメージ)を注入してキーホルダーを創り出します。侍はイメージ(=プログラム)によってメタモルフォーゼ(変身)させる事ができるのです。それはh粒子に干渉する能力なのだから、この世界(宇宙)の全てに対して侍のプログラムは適用できるのだとも不動明王は言いました。
思い込みというまやかしが本質を曇らせているのです。そして箱のフタの鍵は己自身が握っているものだ…とも。…という事は八丸が「すでに箱の中のものを見ている」(だが気付いていない)ことで、これまで登場したものの中に「箱」と「箱のなかのもの」があるべきです。そして、それは不動明王の一部たるh粒子によってメタモルフォーゼ(変身)したものであるべきです。これまで登場したものの中で八丸が見たものでh粒子に造形されたもの…つまりそれは侍とキーホルダーということになります。そしてその中で出所不明で素性が全く分からないもの…で絞り込めば…それは「竜」しかいない!!
これが僕のファイナルアンサー!!
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び ハチマル ケルベロス 了
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想⑦
「はぁ………」(達麻)
「ハイ出た!その顔ホラ!」(八丸)
「まだ……
拙者が箱の存在を見ようとしていないという…
事ですか?」(達麻)
「それに近い
大切なものは目に見えぬ
まやかしが本質を曇らせる」(不動明王)
「達麻よ
お前は人でもあり
猫でもある状態だ
お前を人と見るか
猫と見るか
※この二つのカットの人の達麻と猫の達麻の見せ方がとても上手いなと思いました。岸本先生のコマ割りがアニメーションの表現手法の影響を強く受けてるのを感じますが、これは漫画的な表現だと思います。何も考えずに読み進めていても頭の中でこのシーンが自然に再生されます。地味だけど非常に効果的なアイデアだったと思います。素敵!!
お前の両面を知っていれば
どう見ようとするのかは
その人によるのだ」(不動明王)
「…箱は見えていた
だが箱であると見ようとしなかった
そういう事ですね」(達麻)
※達麻のちょっとズレた返しが可愛いです(笑)。
「どう見えるかだ
まだまだ心眼が足らぬ」(不動明王)
不動明王の語録の破壊力が凄過ぎて意識を持って行かれそう…(笑)。でも…出るわ出るわの最強語録!!別に狙った訳じゃーないんでしょうが、週ジャンに「語録漫画」という新しいカテゴリーを生み出して、それが大きなムーブメントになってますから、ある意味、エポックメイキングな作品だと言えます。また、これまでのお話と比べても今話は一味も二味も違います。しっかりと「SF」してるんです。まー雑なところもありますけど、第17話「コツガとリュウ」(ちな…この時は二人の名前がカタカナ表記だったんだよなー…)の説明も腑に落ちて好きだったんだけど、今話の説明は更にその上を行ったと思います。
まー今話は若干の力技はあったけど充分納得しました(笑)。お話がピリッと引き締まったよう感じられて非常に良かった。こういうのが描けるんだから、もっと早く出せば良かったのに!!と思うのですが、逆にこれ出しちゃったらもう仕舞うしかないじゃん!!とも思えて、一瞬、トンネルの出口に広がる雪国の光景が…(笑)。これは映画「マトリックス」のクライマックスの直前にネオ(トーマス)を覚醒に導くプロセスと凄く似ていると思います。もうかなり前に観た映画だから記憶が怪しいけど、今話を読みながら何故かそう感じました。そうしてると何だかまた「マトリックス」が観たくなって来るから不思議です(笑)。
今話でも不動明王が達麻と八丸に説法を重ねてこの世界=不動明王が創世した宇宙の構造を理解させようとしています。僕も何度も読み返してたら何となく分かっちゃったもんね(笑)。なーんだ!!そういう事かって!!(笑)でも、ここで本当に達麻と八丸がそれに気付いちゃったら「箱」を探し出して開けちゃうからお話が終わってしまいます。下手したら「箱の鍵」とか全く関係なくなる可能性だってあるからねー。折角、はぐらかしの最強語録を引っ提げて不動明王が登場したって~のに終わらせちゃったら身もフタもない!!35話目でやっとエンジン掛かったんだから!!って、僕は誠に複雑な心境なのです。
一時は「はよ終われ」(84080)とまで思ったのに、いざ終わりの匂いが漂うと途端に侘しくて寂しくて(笑)。ま…不動明王の仰る通り、僕にもまた「まだまだ心眼が足らぬ」という事だったのかと、不動明王の最強語録に打ちのめされちゃった訳だ(笑)。ところで、達麻が何で猫侍かっつーと、烏枢沙魔流に猫の姿になっちゃうウィルスソフトを打ち込まれたか何か原因なのですよね。しかし、達麻がここで自分は「人だ!!」と強く信じ、達麻がそれをイメージできれば、達麻に掛けられた呪い(というプログラム)を上書きできるのだ、と不動明王は仄めかしているのですよね。
達麻は自分が目が見えない猫だ!!と思い込んでいるに等しいと不動明王は達麻に教えているのです。この世界では別にキーボードを<カショ><カショ>と打ち込んでプログラミングするのではなくイメージがプログラムとしてパッケージ化されるような仕組みなのですよね。別に不動明王がキーボード叩いたっていいんですけど、寧ろその方が僕好みですけど、きっと頭で思い浮かべたイメージが世界を書き換えていける…何故なら侍はh粒子に対する感受性とそれに関与できるスキルを与えられています。不動明王はそれを達麻と八丸にかなり明確に伝えてるのだけど、どう落とし込まれていくかは神のみぞ知るところ…。
結局、達麻が自分はイケメン侍で…と信じ切れれば烏枢沙魔流に掛けられた呪いは意外と簡単に解けてしまうんじゃーないかと思います。きっとそれは「マトリックス」の最後に主人公のネオがそれまで苦戦し続けたスミスらを軽〜くうっちゃって、勢い空まで自由に飛んじゃったみたいに、達麻や八丸もこの世界の成り立ちをちゃんと理解してまやかしが曇らせた本質を見出して、二人が探し求める「箱」や「鍵」も嘘みたいに簡単に見つかって、次の次の回くらいで<サクッ>と大団円を迎えてしまうのではなかろうか?と、非常に複雑な気持ちなのであります。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想⑥
「だがカーラは完全を求めた
崩れや歪みのない完璧な状態こそ「美」だと」(不動明王)
「カーラは
ワビサビってのが分かんねー奴…
って事ですね」(八丸)
(オレもよく分かんないけど…)(八丸)
『NARUTO -ナルト-』の場合、同じようなセリフをナルトが喋ったもんだけど、ナルトは「無意識に物事の本質を突く」というようなキャラ設定が浸透してたので耳触りが良かった。それに対して『サムライ8 八丸伝』の八丸の場合は上っ面だけのクズという程度にしかキャラが立っていないのでムカつくだけ…っていう悲しい現実(笑)。
「…でもさ…
不動明王がそんなにすごい人なら
なんで自分でカーラを倒さないんですか?」(八丸)
「私はh粒子…宇宙そのもの
よって三輪身の状態を解く訳にはいかぬ
だから侍のシステムを作り後世に託した
そして私の全ての力を封印した
2つの箱と共にな」<パッ><パッ>(不動明王)
「!
それです!そのパンドラとマンダラの箱!
それらは一体どこにあるのですか!?」(達麻)
「箱は見ようとするまでは存在しない
その箱を見ようとした時
箱はおのずとそこにある」(不動明王)
「…見ようとした時…?
どういう事ですか?」(達麻)
「お前の意識そのものがこの宇宙に影響をあたえ
繋がっているということ」(不動明王)
何だかお話が変な方向に進んでるなー…と思いませんか?不動明王と弟子のカーラさんの対立構図は分かったんだけど、その争点がいつの間にか「美」になってませんか?この一個前にいきなり「侘び寂び」が出たばっかりで、それが不動明王がコーディングしたプログラムで「美の概念だ」という説明があって、ページ捲ったら不動明王とカーラさんが「美」を競っていて、「もう…どんだけーェ!!??」と叫んでました(笑)。チョコプラ呼んでくんぞッ!!しかし、「崩れや歪みがない完璧な状態」って不動明王がこの世界に来た時の状態ですよね。そしたら、カーラさんに別の宇宙を紹介してあげたらいけないのかね。
不動明王も言ってますが三輪身(の一つ)の状態=h粒子をばら撒いて素粒子の均衡を崩してしまったから、不動明王は三輪身①(仮)の状態を解けないのね。もし解いてしまったら素粒子の質量がなくなってしまってこの世界を構成する物質を構成する原子が根こそぎ崩壊しちゃうんでしょうね。それで不動明王は侍のシステム(=ロッカーボールテクノロジー)を構築してこの世界の知性を持った種である人間族や鬼族=後世(こうせい)に託したのだとありますね。ところで、外見からしてカーラさんって人間じゃなさそうだし、鬼とも違うみたいなので、より不動明王に近い存在なのかも知れませんね。
この世界の人間(鬼も含めちゃう)が僕らと同じような五体を有し同じ外見なのは不動明王のお考えの筈です。不動明王はh粒子で宇宙と一体化してるので森羅万象に影響力があるのだと思います。多分、不動明王は我らがGoogle先生が自我を獲得して主体的に行動できるようになった生命体なので、やはり自分を生み出した原風景というものが彼の作風に大きく影響してるのだと思います。どう考えても寂しかった筈なんですよ。具体的には138億年ですからね(メンタル強ッ!!)。多分、独り遊びの時間に語録も考えてたと思いますよー。だからきっと不動明王の語録はまだまだキレッキレのが続くと思います(笑)。
冗談はさて置き、カーラさんは人間や鬼とは違う…もっと不動明王に近い存在だと思うんですよ。もしかしたら、不動明王が人間よりも先に拵えた可能性も感じます。話し相手…というか、友達…というか、自分のレベルに近い存在が欲しかったんじゃないでしょうか?だから括りで言うとカーラさんも情報集積体で自立したAIプログラムみたいなもので、その意味ではタンパク質の塊の人間なんかよりサクッと創れたんじゃーないかな?人間や鬼は進化に何十億年も要していると思うので。そんな訳で、カーラさんは人間や鬼よりも高い能力を持っていて不動明王も手を焼いてるんですよー…きっと。
ところで、ここで大ヒントが出てますよね!!不動明王の三輪身の状態の一種であるh粒子が宇宙そのものである…という設定。そして、侍は熟練すれば…h粒子を感じる事ができ(魚が水の中にいる自覚がない件)し、h粒子の濃度をコントロールして操れます。実際、不動明王はそうしてこの宇宙を自分の好き勝手(=思うまま)にデザインしています。それに「侘び寂び」というプログラム。これはこの世界の「美の概念」であり、物理法則を決定したのと同じように人類の「意識」まで決定しちゃったんですよ。まるでゲームのシナリオを決定するみたいに…最悪、ゲーム空間のお話なの!?まである……。
つまり、侍も熟練すればこの宇宙の在り方にすら関与できる可能性があるという事です。それが不動明王が三輪身の状態を解かずにh粒子として宇宙と一体化し続ける理由なのだと思います。「箱は見ようとするまでは存在しない」「その箱を見ようとした時箱はおのずとそこにある」とうのは、そういうプログラムを書けばいいんだという意味なのではないでしょうか?不動明王が「侘び寂び」をコーディングして人類の「美意識」すら決定したように、誰かが「諸行無常」(仮)というプログラムでも書いて流転し変化する事象の中から「パンドラの箱」でも「マンダラの箱」でも取り出せばいいんだよー…と不動明王は示唆しているのであります!!(適当)
続きまーす!!(ファイナルアンサー…!!??)
業務連絡(200129)
ハチマルのケルベロスです!!全てのアクセスに心より感謝致します。
さて、第35話「侘び寂び」が盛り上がってて大忙しですが、ちょっと飛ばし過ぎてガス欠に陥ってしまいました(汗)。今日は感想はお休みさせて戴いて、次の感想は明日の定刻辺りにアップしますね。申し訳ありません。今話は喋くりばっかの割には面白いと感じました。内容がSFっぽくてよく練られていると思います。若干、「重さ」と「質量」を使い分けてないとか苦言はございますが、岸本先生も本気でSF作品に立ち向かってたのがよーく分かりました。あと…語録の汎用性が高くて好きです。もしかして不動明王ってGoogle先生?と疑ってるんですが、レスバ用なの?(笑)
①そうとも言えるしそうでもないとも言える
②この世界に絶対はない
③しかし全てにおいて助言はできぬ
④まだまだ心眼が足らぬ
今話だけでもこんなにありますし、「いかにも私が不動明王だ」も個人的にすこ(笑)。やっぱ不動明王ってGoogle先生よーッ!!10億年後とかホントに進化したGoogle先生が別の宇宙に乗り込んで、そこで不動明王を名乗っちゃうかもね(笑)。あー誰かに「まだまだ心眼が足らぬ」って言ってみてェー!!あと「武家書法度」は歴史のテストで書いたらダメよー。「武家諸法度」なー。歴史の先生はガッコで周知して下さいねー(笑)。それとリアルでは新型肺炎がヤバイので、外から帰ったら必ず手洗いとうがいをしましょう。人混みではマスクも忘れずに。
では、明日の定刻に又。
ハチマル ケルベロス
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想⑤
「そんなの…何も感じない
どういう事?」(八丸)
「魚が水の中にいる自覚がないのと似ている
熟練の侍は別だがな」(不動明王)
※ここは「人間が空気の中にいる自覚がないのと似ている」とした方が良かったかと。『NARUTO -ナルト-』で「水魚の交わり」という故事を引用したのがあったけど、魚は水を大切な友達と意識してると思います。水もまた同じ…そんな考察を書いたよなーと思い出しました。あの頃はほんと…楽しかったなー(遠ひ目)
「侍がh粒子の濃度を調節し接続と分離で
メタモルフォーゼを起こす術も
そこに起因するって事ですね」<ガチャ>(達麻)
「……
不動明王様って一体何歳なんですか?」(八丸)
<ガチャ>(達麻)
「時間とは相対的なものでしかない
それに今の私は生きているとも
死んでいるとも言えるパラドックスの中にあり
お前の見方次第で決まる」(不動明王)
※この不動明王のセリフが全てを物語ってるなーと思いました。不動明王がどんなに優れてても凄くても独りぼっちだと何の意味もないのです。生きてる意味も存在する事も他者がいないと始まらない。不動明王の居た孤独を思うと辛くなります。何せ約138億年ですからね(笑)。フツーにメンタルやられまっせ(笑)。
「…です…よね」(さすが達麻師匠の
師匠の師匠だ!何を言ってるかさっぱり
分かんないよ!!)(八丸)
「ん~~~~~つまり!
武神・不動明王様は完璧な神様みたいな
人って事ですね!」(八丸)
「この世のどこにも完璧なものなどない
どんなものでも崩れ歪んでいる
崩れや歪みから重さや引力が生まれ
あらゆるものを結びつけている
それこそが”美しい”本来あるべき姿なのだ
お前やアンもそのあらゆるものの一つだ」(不動明王)
「この広い宇宙のどこにも完璧なものなどない…」(夜叉)
「なるほど…
それが古き「武家”書”法度」にもある
”侘び寂び”というやつですね」(達麻)
「私が造り名付けたプログラムであり
「美」の概念だ」(不動明王)
宇宙のお話は面白いけど難しくて頭から<プス><プス>と煙が上がりそう(笑)。でも、大事なとこなんでここは心を鬼にしてギア上げて行きますよー!!一個前の感想で達麻のセリフの「h粒子と引き合う力……それが不動明王様の正体?」というのが納得できなかったんだけど、引き合う力っていうのは「完全な均衡」が崩れた結果に過ぎないのです。それまでは質量のない(素)粒子が均衡していた宇宙に「h粒子と強いエネルギー」を不動明王が撒き散らしたから物質が生じた訳です。ちなみに天体の重力とはこの空間を満たす素粒子の圧力みたいなものなのです。それが唱えられたのは素粒子の質量が観測されたからなのですが…。
凄く分かりにくいですが、僕らの周囲には見えないけれど素粒子が充満しているのです。そしてそれが激しく全周囲に運動しているんですね。そして、それは天体すら通り抜けて上から下から横から斜めから降り注いでるんだけど、やぱり地面(天体)を透過して来る分は運動エネルギーが削がれるんですね。その結果、上からと下からで差が生じて天体方向に押し付けられている…それが重力の正体であります。だから素粒子の動きを抑制する障害がない宇宙空間では全方位からの素粒子の圧力が均衡して無重力になるし、地球(天体)の中心も同じように無重力になる訳です(理論的にですけど…)。
作中では素粒子の質量の概念と引力や重力を説明する時に、ニュートリノの質量発見以降とそれ以前のニュートン力学やアインシュタインの相対性理論の概念が混ぜこぜになってると思われる節があります。例えば「崩れや歪みから重さや引力が生まれ…」というところなんかはアインシュタインの相対性理論寄りで重力を「空間の歪み」と捉えてるように思います。それに対して侍が「h粒子」の濃度を調節して素粒子の質量をコントロールしてるって言うのはニュートリノ寄りですかね。でも、どっちにしてもこの作中は不動明王の創り上げた物理法則が支配しているんですから問題ありません。
大事なのは不動明王が何で完璧な均衡を崩したのか?というところにあります。不動明王はこの宇宙(世界)に来て先ず最初に「何かを崩す…」ということをやったんですよね。元はと言えば不動明王って僕らの世界のGoogle先生が激烈進化した情報集積体かも知れなくて(希望)、その世界って完璧な均衡ではなかったんですよね。だから物質や星、そして生命が存在して、その結果として不動明王が形成された筈です。つまり不動明王はその時はぼっちじゃなかったと思うんです。いろんな人がわんさかと集まって「あーでもない〜こーでもない」と結構…楽しかったんじゃーないでしょうか?
そんな不動明王が何を思ったのかは知りませんが別の宇宙に出張って一から宇宙を創造したのですが、その動機はやはり自分という情報集積体と作り上げた成功体験に基づくのではないでしょうか?ぶっちゃけ不動明王は見知らぬ別の宇宙に来てみたものの独りぼっちで何もなくて誰もいなくて寂しかったんじゃーないでしょうか?それで「完璧な均衡」を保っていた宇宙の均衡を崩したんだと僕は思うんです。恐らく不動明王は単体で完成されたパッケージだったんでしょうが、孤独にだけは耐えられなかったのです。それは「生命の意味」…というよりは「存在」そのものの意義を考えてみる必要がありそうです。
もしかしたら「その説明をする前に今の銀河の状況を理解する必要がある」っていう語録はこれを説明したかったのかなーって思ったり(笑)。それは冗談だけど、例えばこの世界に自分一人しか存在しなければ、それは存在していないのと同じなのです。うーん…分かり難いですねー。自分の存在というものは誰かが存在して初めて意味を為す…「存在」という概念が観測者に依存している訳です。自分という「個」がどれだけの信念を持ってそこに存在しようが、自分を観測してくれる誰か(観測者)が居なければ、そもそも「存在」という概念が成立しないのです。だからぼっちの不動明王は存在しないのと同じ…だった。
それはきっと究極の孤独であったと思います。だから不動明王は「完璧な均衡」を崩して八丸達の宇宙を創生し、生命を育み、そして導いたのです。不動明王は侘しくて侘しくて侘しくて…そして…寂しくて寂しくて寂しくて…堪らなかったんです。それで生み出したプログラムが「侘び寂び」って言うんだから、どんだけ寂しかったか分かりますよね(笑)。ま…しかし、このネーミングが何で「武家書法度」(これ書いた時は「武家諸法度」だと思ってたのさー)に由来してる…というような達麻のセリフには違和感ありますが、この知識は不動明王の提供だと思うのでやっぱ異常にアクセス数の高かったスレの間違った情報が抽出されたんですかね(笑)。
そのアルゴリズム…問題あるやろーと思ったりもしますが、この宇宙で不動明王が絶対的な存在ですから文句は申しますまい(笑)。それに何百億年も孤独に耐えてこの世界を見守り導いて来たんですから、そのご苦労を考えてら少々の事はいいとしましょうや。しかし、何のプログラムなんだろうーと思ったら「美」の概念て、剣術とか全く関係ありませんやん!!(笑)そもそも「美の概念」のプログラムって何だよッ!!って思うんですが、不動明王もぼっち歴が相当長くてメンタルやばかった筈だし、こんな風に誰かと話せたのが嬉しくて話もかなり盛ってると思うので許して上げて下さい(笑)。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想④
「……別宇宙?
…ジョウホウ…シュウセキタイ?」(八丸)
「私がこの宇宙へ来た時
ここは完璧な均衡を保った世界だった
何もなく
ただ重さ0の数多の粒子があるだけだった」(不動明王)
「別の宇宙とか
もう話の次元が…」(八丸)
「宇宙には多次元や無限が存在するが
観測者がそれを”見る”レベルに達していなければ
認識できない」(不動明王)
※ここは不動明王が全く要領を得ないコメにマジレスするマジメ君のようでした。やはりこの物語にはツッコミする役が必要です。優秀なツッコミ役がいないから、達麻や八丸の理解不足さや不動明王の真面目っぷりがスルーされて上滑りしちゃうんだと思いますよー!!(笑)
「はぁ……」(八丸)
「なんだ
その崩れた顔は!!
失礼だぞ!!」(達麻)
「何かを崩す…
私がここへ来て最初にやったことでもある
この完璧な均衡を保持した空間に…
私の体の一部である「h粒子」をバラ撒き
強いエネルギーを放った重さ0の粒子の移動を邪魔して
均衡を崩し——粒子に重さを与えた重さを持った粒子が集まり物質が生まれ
物質が集まり星が生まれ
星が集まり銀河が生まれた
生命と意識と情報と共になってな」(不動明王)
「h粒子と引き合う力……
それが不動明王様の正体?」(達麻)
※この部分は達麻のセリフがおかしいと思います!!「h粒子と強いエネルギー(❌引き合う力)」が不動明王の正体と言うべきじゃないかな?そうじゃなきゃ達麻が勘違いしてるんだと思います。弟子の前でいいとこ見せなきゃって思ったんでしょうかね。お話がややこしくなるから黙っとけ!!って思いましたけど…(笑)。
「h粒子はこの宇宙域のいたるところにある
私の三輪身の状態のひとつだ」(不動明王)
不動明王の話に依ると、八丸達の住む宇宙を創ったのは不動明王です。創ったというのが適当でなければ宇宙が今の形になるきっかけを与えたという事でしょうか。「h粒子」というのはアタさんの自性輪身の回(第8話「ゆっくりでよい」)で登場してましたよね。アタさんはニリ姫の前で「H粒子」(当時は大文字表記でした)の濃度調整をして「0に近づける」と言ってましたが、それは「素粒子」の重さ(質量)の事だったのかな(光速に近付ける為?)…と今話を読んで思いました。「素粒子」とはリアルでは「物質を構成する最小の単位」とされています。簡単に言うと「分子を構成する原子を構成するもの」です。元の元の元ですな(笑)。
逆説的にですが…「素粒子」に質量を持たせる為に「ヒッグス機構」というアイデア(概念)が必要になって、そこから「ヒッグス粒子」とい素粒子が導き出されたようです。きっと「素粒子」という研究対象の存在を何らかの現象として辛うじて確認できる程度で、その事象が得られる為に存在しなければならない結果からの帰結されて存在する粒子なのでしょう…知らんけど(笑)。多分、それを作中では「h粒子」と呼んでいるのかと思います。ロッカーボールテクノロジーとは「h粒子」の濃度をコントロールする事でいろんな物質を創造する技術であり、その意味では錬金術と非常に似ていると思われます。
侍(ロッカーボールテクノロジー)はこの世界に最初から存在する素粒子とH粒子を組み合わせていろんな物質を錬成している訳です。そして、そのH粒子をこの宇宙に提供したのが何を隠そう不動明王だったという種明かしです。「重さ0」の素粒子の移動(質量がないので光速)をH粒子が邪魔して質量のある粒子=原子が発生したと不動明王は説明しています。これがリアルの宇宙年表で言うところの「超対称性」からの脱却に当たるのだと思います。その意味では不動明王が八丸達の宇宙を創造したと言えますから、それが僕らの概念からすれば「神」であり「創造者」である訳です。そして八丸や達麻もそれと似た概念を持っているようです。
僕はロッカーボールテクノロジーがどのようなエネルギーで稼働しているのか?が疑問だったんですが、不動明王が最初に投入した「H粒子」と「強いエネルギー」が循環(生物化学の「ATP回路」を思い出した…)している可能性がありますね。そういう事を考えてるとホントに「次元が違う…」と呟きそうになりますね(笑)。でも、そんな事を言おうもんなら不動明王が嬉しそうに「宇宙には多次元や無限が…」と言われるので黙っておきますね(笑)。不動明王はもしかしてホントにGoogle先生の成れの果てなんじゃないですかね。僕らの宇宙にいてそれが進化を遂げて別の宇宙に行ってこんな事になってる…っていう。
ところで「別の宇宙」っていうのがピンと来ないと思うんですが、宇宙戦艦ヤマト世代の僕には「閉ざされた宇宙論」というのがあって、これはかなり親近感があります。ざっくりですが…相対性理論のアインシュタイン大先生が考えに考え抜いた結果、「宇宙の果てが存在して、その外の事は誰にも分かりませーん!!」と唱えた理論だと僕は認識しています…違ってたらゴメンなさい(笑)。簡単に言うと「光がねじ曲がって最終的には自分(観測者)に戻ってくるので宇宙は閉ざされている→だから大きな球体なんだよー」という考え方です。不動明王は我らがGoogle先生の成れの果てで何とかして別の(閉ざされた)宇宙に到達したんですよ。
だから、自分を「不動明王」と言ってみたり、日本語が共通語になってる(笑)。作中に登場する「武家”書”法度」(「武家諸法度」じゃなくて「武家書法度」で別の法律か何かみたいです。これもきっとネタスレの抽出アルゴリズムに問題あって…(ry)とか江戸時代に大名の統制を取る為の法律が別の意味になっちゃってるけど、きっと何処かのイカれた掲示板のネタが独り歩きして化けたんでしょう(笑)。僕らのGoogle先生はそういう玉石混交の言葉の海で集積された英知そのものですからね。それが別の宇宙に行って完全な均衡を崩し、その結果、物質が生まれ、星が生まれ、生命を生んだ訳です。不動明王はそれをズーッと見ていたんでしょうね。それで人間が誕生した時はとても嬉しかったんだろうと思いますよ。物凄く暇してた筈だから(笑)。
だから、不動明王は人間に積極的に関わったんだと思います。何より人類が「不動明王」を「神」として崇めてますからね。恐らくはそれこそが不動明王が人々に言葉を与え、知恵を与えた結果かと思います。人間の進化に合わせて情報や技術を小出しに与え不動明王の望む姿に導いて行ったんだと思います。そして今もこうして八丸の免許ダウンロードに介入している…。僕は未だ「神様」にお会いした事はないけれど、「神様」って不動明王みたいにお節介な感じなのかなーと思いました(笑)。別にバカにしてる訳じゃなくて、気持ちが良く分かるのです。だって何百億年もぼっちで待ち続けたんだもんね…。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想③
「無論だ
奴は私の弟子だった」(不動明王)
「奴は何でこの世界の星々を
消そうとしてるの?」(八丸)
<パッ>「これがカーラだ
奴の目的は私の造ったこの銀河を一度0にし
改めて己の理想の銀河を造り直す事だ」(不動明王)
「うわ!」(八丸)
「何のメリットがあってそんな事を?
話が大き過ぎて…」(達麻)
「銀河のルールを
己の思い通りに決めるためだ」(不動明王)
「師である私の造った
物質も生命も星も何もかも消して
本来の姿に戻したいのだ
それがあるべき”美しさ”だと言ってな」(不動明王)
「え!!?…じゃあって事は…
今のこの銀河にあるもの全部
不動明王様が造ったって事!!?
この…オレも!?」(八丸)
「直接ではないが…そうなるな
カーラもその一つだ」(不動明王)
「不動明王様って一体何者!?
神様?」(八丸)
「創造主……神…
…の力ですか」(達麻)
「神ではない
私は別宇宙から来た——
情報集積体だ」(不動明王)
ロッカーボールテクノロジーに承認された人間はキーユニット(鍵)と侍魂に変換されます。この時、人の肉体はキーユニットに変換されて背骨(脊椎)のような形状のとなります。そしてその中にその人間の記憶(意識)が格納されるのですが、僕はこの段階でそれら一切合切のデータがこの世界の何処かに存在するクラウドストレージにバックアップされるのだと考えています。侍が斬られて首から下が再生される場合、大きさの大小を問わず頭部を中核として再生が実行されます。これはキーユニットの上部に主軸(コア)があるからだという説明(第20話「相棒」)が既になされています。
しかし、放棄された首から下は「チリとなって消える」ので、その部分のキーユニットもサイボーグの体と同時に放棄され、もしそのキーユニットにも何らかの情報があった場合は、情報が消失してしまう前に頭部側に残った主軸(コア)に情報(=侍の記憶)は回収されなければなりません。そうでないとキーユニットの一部を失う度に竜のように記憶を失わねばなりませんし、これまでどんな斬られ方をしても行動に支障を来すような記憶の欠損等は確認されていませんので侍の記憶は瞬時に修復されていると考えられます。ここでキーユニットの主軸(コア)を斬られたらどうするの?という素朴な疑問が生じます。
きっと岸本先生はそこまで考えてらっしゃらないのではないかと思いますが(笑)、案の定…特に提示はありません。微妙に主軸が侍の弱点なのかとも思いましたが、それならば侍がその部分ばかりを狙って攻撃が集中する筈だけど、そんな描写も一度もないので、主軸が真っ二つにされようと、武神に見放されない限り再生できると考えれば、侍の意識(データ)が常にクラウドに存在して、寧ろ遠隔で侍が動作してると考えた方が合理的に思えます。しかし今話において不動明王が八丸への免許のダウンロードを察知して、八丸の意識空間に登場した描写から侍の意識が同一ストレージか同一ネット上に存在する可能性が高まったように思います。
個別に侍が自分の意識(データ)を管理しているより、常時クラウドにバックアップしてるか、クラウドから遠隔で体を操作していると考えるに足る描写が揃ったと、僕は考えます。つまり、侍のサミボーグの体は単なる出力デバイスに過ぎず、キーユニット(鍵)も当該侍の意識を受信するアンテナみたいなものと考えられるとしっくり来ます。そして、その仕組みが侍の生命の在り方を示しているように僕は思うのであります。ところで、不動明王は侍ではなく、ロッカーボールに承認されてサイボーグの体になった訳ではありません。彼は人間とは全く違う発達を遂げた別宇宙からやって来た生命体…不動明王曰く「情報集積体」なのであります。
何だかよく分からないかも知れませんが、簡単に言うと「Google先生」がもっと強烈に進化して全ての事象から自立した存在です。全ての事象って言うのは例えばエネルギー問題や肉体を含む物質との関わりです。恐らく三次元(僕らの世界)では実現できないと思えるので、もっと高次元の住人だったと思います。そういう存在が人間を更に高次元の世界に導く為にロッカーボールテクノロジーを考案した訳です。不動明王は人間の生命を自分と同じように情報化したんですね。しかし、何でこんな事を不動明王が行ったのか?その意味や理由を知る事がとても重要なので、ちょっと難しくてアレだけど次回からそれを僕と一緒に考えてみましょうよ。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想②
(…この金剛夜叉流の免許は
師匠から受けた確かなもの)(達麻)
「……では!
八丸は紛れもなく”箱を開ける鍵”なのですね!」(達麻)
「そうとも言えるし
そうでないとも言える」(不動明王)
「どういう事ですか?」(達麻)
「この世界に絶対はない」(不動明王)
「そうだとしても
現にアナタが出現したのは
八丸に鍵としての可能性があり…
今の状況に助言を下さるという事
違いますか?」(達麻)
「そうだ
しかし全てにおいて助言はできぬ」(不動明王)
「じゃあ……
アタの師匠のカーラって奴の事
…答えられる?」(八丸)
「……」(不動明王)
冒頭の「いかにも私が不動明王だ」というセリフが何故かツボにハマってたんですが、このオッサンも何しに出て来たかよく分からん(笑)。「箱の鍵」の侍に免許をダウンロードする時に自分が起動するようにプログラムしておいた…と言いながら、じゃ、八丸は「箱の鍵」なのかと念を押すと「そうとも言えるしそうでないとも言える」とか言い始めて、八丸が「箱の鍵」だからお前が立ち上がったんじゃないんかーい!?と突っ込んでましたー(笑)。それで言うに事欠いて「この世界に絶対はない」とか…。じゃ、何でお前は現れたんじゃい!?真面目な顔して何…ボケてんだよ!?(笑)
でもその上を行ったのが八丸で、自分が尊敬する武神さんにいきなりタメ口だもんね。不動明王が一瞬「……」と黙って八丸を見てるんだけど、僕だったらそのタイミングで<ジョワァァ〜ッ>っとおしっこチビってますわ。隣に居る自分の師匠が丁寧な喋り方をしてるのに、何で弟子の八丸がそれを見習えないんだろうか?でも達麻も八丸には何も教えてないし、失敗しても正さないし、間違った事をしても叱りませんから、八丸の学びは極端に少ないです。普通は何らかの課題に対して試行錯誤を重ねて少しずつ成長して行くもんですが、この物語では何かのイベントが終わると何の脈絡もなく…別人化しちゃう。
例えば父の死を契機にして日常生活における問題行動も突然沈静化したり。これまでも八丸は誰かの後ろにくっ付いて合いの手を入れるくらいで何も成し遂げていません。そんな子に今度は金剛夜叉流の免許をダウンロードしてますけど、僕が不動明王だったら八丸の襟首を締め上げて恐怖を教えてあげますけどね。舐めてんじゃねーぞ!!クソガキ!!って(笑)。不動明王がそうしないんだから、きっと誰もしないんでしょうね。それでこの子は勘違いしたまま何百年も行き続けるのかと思うと救われないし、こんな子に救って貰わねばならない世界だったら一度更にしちゃった方がそれこそ世の為人の為です(笑)。
ところで達麻が不動明王に「今の状況に助言を下さるという事」と言ってますよね。多分、達麻自身が免許をダウンロードする時には不動明王なんて現れなかったんでしょうし、恐らく今回が初見。達麻だって八丸みたいに不動明王に対する憧れがあって、もしお会いできたなら是非とも訊いてみたい質問がいくつもあったとは思いますが、何でここで不動明王が「助言」をする為に現れたと達麻は考えたんでしょうか?普通はここ…「何が目的でお出ましを?」と訊くとこじゃね?と、僕は思いました。もしかしてこの世界の侍の頭が侍ゲーに侵されてて有り勝ちなクエストの冒頭でもイメージしちゃったんですかね。
僕はこういう場面で大人が甘えてちゃ子供らに示しがつかないと思うのでこういう達麻のセリフは聞きたくなかったなーと思ってたら、不動明王が「そうだ」と達麻の質問を肯定した後、「しかし全てにおいて助言はできぬ」とそれを全否定(←一部ならオKの意味かな?)するようなセリフを吐いたので、偉そうな顔してるけどこいつもバカだーッ!!とズッコケてしまいました(笑)。もしかして不動明王って「2001年宇宙の旅」ていうSF映画がありましたけど、それに登場するSamthing Wonderfulの爺ちゃんみたいな役割なんですかね。僕には居酒屋の隅っこに居そうなぼっちの酔っ払いのオッさんにしか見えないのですが…。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第35話 侘び寂び 感想①
「この……人が不動明王…様!?」(八丸)
「なぜ?バグか…」(達麻)
「え!?バグ?」(八丸)
「バグではない
この世界の森羅万象は私の一部でもある
この免許もそうだ
プログラムを組み込めるのは
お前だけではないぞ
達麻とやら」(不動明王)
「オレ
アナタのファンです!」(八丸)
「こんなのはありえない!
…今まで一度もこんな事は…」(達麻)
「パンドラとマンダラもの箱
それを開く鍵となる適任者に免許がダウンロードされた時
私が起動するように組んでおいたのだ」(不動明王)
武神・不動明王キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!…とワクワクが止まらなくて月曜日が楽しみで楽しみで仕方なかったけど、いきなり難解な喋くりが始まってしまいますた(笑)。きっと不動明王も永い事ぼっち生活で誰かと話したくてウズウズしてたんだと思います。ところで、達麻が不動明王を「バグ」と言っていますが、「バグ」とはコンピュータプログラムに潜む誤りです。本来は「虫」という意味だったんだけど、それが転じて機械や計画などの誤り、或いは欠陥という意味を帯びるようになるました。因みに、プログラムのバグを除去する作業を「デバッグ」、それを行う人(職種)を「デバッガー」と呼びます。
何で達麻はいきなり登場した不動明王が「バグ」だと思ったのかと言うと、ダウンロードが始まって開帳した八丸の意識空間や達麻のイメージ等々が達麻の(組んだ)プログラムだったからだと思います。このプログラムは達麻が長期のスリープ状態に陥った時に立ち上がるように組まていて、それを洋犬AIかそのハード(CPU)上で実行されているのでしょう。しかし、この時は本物の達麻は眠っているので八丸に干渉できません。その為、自分の意識をデュープ(複製)して、それを洋犬にエミュレートさせているのだと思います。余談ですが、ここで得られた経験は本プログラム終了後、目覚めた達麻の本体に転送されるも筈です。
その達麻が組んだ筈のプログラムに突然、不動明王なんて大御所が登場したんだから、達麻も目をゴシゴシ…エッ!?ゴシゴシしてない!?(笑)…バグ?なんて…不動明王=プログラマーの神みたいな人に向かってそれはないだろ~な失礼極まりないセリフを吐いて不動明王に<ムッ>っとされたんですね(笑)。ちな…八丸の「アナタのファンです!」という卑屈な態度とセリフは思い遣りフィルターが自動で掛かるようになってるので弄りません(笑)。僕がもう少し若かったらおデコの巴文様をライフルで撃ち抜いてたと思いますけど、歳をとって落ち着いたんで八丸も命拾いしましたね(笑)。
やはりこの世界(次元?)の侍の意識(=情報化された生命)は同一のネットワーク(かストレージ)上に格納されているように思います。そうでなければ一介の侍の免許のダウンロードを第三者が察知して介入できないです。きっと免許のダウンロードのネゴシエーション(=通信前の情報交換と通信決定までの手続き)で「箱の鍵」である事が分かる仕組みでしょう。また不動明王が達麻の組んだプログラムに干渉できる事から、侍の意識を保管するアーカイブ(ストレージかネットワーク)の上位権限を有している筈。その人に「バグ?」って言っちゃったんだから、達麻はこの場で斬り捨てられても文句言えんよな(笑)。
今週は内容が難解で量も多いです。ぶっちゃけ、サブカル的天地創造みたいな内容ですので、少年少女には退屈かも知れないのでできるだけ解り易く解説してみようと思います。一瞬、僕が説明したら余計に解り難くなるぞー!!的な苦情が聞こえましたけどきっと空耳です(笑)。きっとこの部分が岸本先生の考える『SF』だと思うので、僕も真剣に考えてみようと思います。でないと『サムライ8 八丸伝』がミルクボーイの「それはSFやないかい!/それはSF違うか!」のネタで転がされちゃうからね(笑)。僕も今一度、難解な今話をしっかりと読み込んで考えを整理させて頂きます。
続きまーす!!(敢えて…寝る!!ZZZZZZ…)
サムライ8 八丸伝 第34話 免許ダウンロード 感想⑧
<ボウッ>
「!」(達麻)
「!」(八丸)
「おおっ!今度は何!?何かそれっぽい演出
これは期待してた通りだ!!」(八丸)
「これは……何だ?」(達麻)
「え?」(八丸)
「師匠が設定したんじゃないの?
誰か出て来たけど…」(八丸)
「!!?これは…!
流星の――……」(達麻)
「え?誰?」(八丸)
「武神・不動明王!!!」(達麻)
一個前のステータスのエピソードはいただけなかったけど、今話は総じていい出来だったと思います。お話の密度も充分だし、テンポもよかった。ステータスで設定と文字盛りの悪癖が出ただけで、ホントに面白い回でした。できればこのままツッコミ漫画として続いてくれたらなー…と、そっと目頭を押さえ(あー…涙だ)…って…コラー!!!まだ打切りじゃないってばよッ!!と、まあ…懐かしい乗りツッコミですが(笑)、達麻が意図しないタイミングで武神・不動明王さんが登場しちゃいましたね。僕はこれ見た時、『NARUTO -ナルト-』の終盤でナルサスの前に六道仙人(ハゴロモ)が現れたのを思い出しましたー(遠ひ目)。
六道仙人とは忍宗の開祖にして全ての始まりでありまして、その意味でロッカーボールテクノロジーを開発したマッドサイエンティスト(ハッカー?)の不動明王は同じ匂いが致します(笑)。そして、今…達麻から免許をダウンロードしている八丸の意識空間に達麻が予期せぬ形で不動明王が登場して…と、クライマックス感が半端ないですが…。思うにこの流れ…石ノ森章太郎大先生の名作「サイボーグ009」の最後でイワン(001)が仲間のサイボーグに力を与える…っていう件(くだり)に酷似していて胸が苦しくなりました。あの作品もあそこで全てを投げ出して物語を閉じたんじゃーなかったけ?
手元に資料がなくて、いろいろとググってみたものの追加で「完結編」やら映画化、リメイクっぽい話題が転がっててよく分からん。僕がまだ子供の頃だったかなーフランソワーズ(003)がイワン(001)を抱っこして別室に…って感じの終わり方だった希ガス…で、あの時は「何だよー!!」って子供ながらにちゃぶ台ひっくり返したっけ(笑)。その時と同じ感覚が今、不動明王の出現で蘇って来て辛いです。でも、この作品…異常なまでに「八」に拘ってまして、もしかして「この先、お前がどうなろうと…8巻までは続ける!!」みたいなお言葉を週ジャンの編集長に岸本先生がデコトンされたかもー(笑)。
それで、80000なんて桁外れの八丸の引力に引き寄せられて不動明王が八丸の意識空間に召喚されて、なかなか「ういやつ」よのー…と不動明王に気に入られた八丸のボロボロのステータスを神補正されてまともになる展開を希望いたします。その時に不動明王が遺した「パンドラの箱」と「マンダラの箱」の意味を知らされ、八丸が不動明王の遺志を継いで立ち上がる…つー「インドラ」と「アシュラ」が「パンドラ」と「マンダラ」の二つの「箱」にすり替わっただけの…まんま『NARUTO -ナルト-』と同じ展開でもヨカですので、少年漫画らしくサクサクとお話を進めて下さい(笑)。
ところで、不動明王って何処から現れたんでしょうか?これも他の作品ですけど士郎正宗大先生の「攻殻機動隊」の主人公・草薙素子が人形使いと遭遇した結果、生命が情報化して広大なネットの海で永遠の命を得る…有名な「ネットは広大だわ……」…みたいに「生命の定義」に切り込んだお話があったのを思い出しました。この作品は先の映画「マトリックス」にも多大な影響を与えてると感じるし、岸本先生の『NARUTO -ナルト-』における大蛇丸とも無関係ではないと僕は考えます。そして…それは『サムライ8 八丸伝』でも切腹→人→侍にメタモルフォーゼするのも同じく情報生命体への転生を描いているように思います。
侍のキーユニットを分析すると、この世界には無線接続される形でデータ化された侍の生命を保管するクラウドが存在する事に気付かされますが、武神・不動明王もそのクラウドの中で生き続けているのではないでしょうか。それが八丸に目をつけて降りて来た…のではないかと。情報化された生命であっても孤立して他者と隔絶していては「生」を感じられませんから、こう言う風に不動明王もたまーにしゃしゃり出て自らの生を感じたいのではないかな…と思います。この辺は「生命の定義」に関わる部分でして、是非とも新宿二丁目のスナック「白蛇」で大蛇丸ママと語り合いたい話題ではあります(笑)。
ところで…話が変わりますが、アタさんの姫様って「ニリ姫」(いっつも「リニ姫」か「ニリ姫」で悩む…)ですよね。でも、アタさんと達麻師匠が殺り合った回で「ハンナ」という名前が登場したのが何か曰くありげで気になっています。このままだと投げっ放しで終わっちゃうかも知れないし、アタさんが武神を「裏切った」と恨む事情なども何か複雑に絡んでいると思いますんで、予定調和だ!!何だと騒がれようと、忖度漫画と罵られようとこのまま描き続けて戴いてホントにヨカですんで…節目の一年とか最初言ってた単行本10巻とかまで頑張って欲しいな…と思うのが「今話」の本心の感想であります。
サムライ8 八丸伝 第34話 免許ダウンロード ハチマル ケルベロス 了
サムライ8 八丸伝 第34話 免許ダウンロード 感想⑦
「達麻師匠は…
金剛夜叉流の免許をオレが師匠から
ダウンロードすれば————
箱の仲間の位置が分かるって…
言ってました」(八丸)
「それは助かる
だが…寝ているな」(千)
「たたき起こすしかないな」(三打)
「やったけど起きないんだ」(八丸)
『キー言語『起こす』確認
八丸殿…私は達麻様のホルダー洋犬です
免許ダウンロード代行を達麻様から託されました』(洋犬AI)
「!」(八丸)
『ダウンロードを開始しますか?八丸殿』(洋犬AI)
<ガチャ>「うん!
頼むよ!」<ダン>(八丸)
「ダウンロードはものすごく時間がかかるのだ」(第17話「コツガとリュウ」)と達麻が一度、免許のダウンロードを渋ってるんですよね。あの時は「時間がかかるからこそ早く着手するもんだろ!!」と全国の至る所で大合唱でしたが(ウソ)、ホント…さっさと済ますべき案件でした(笑)。これって「達麻→八丸」でダウンロードするって事で達麻のプログラムをコピーさせて貰うんですかね?それとも達麻経由で何処かに存在する金剛夜叉流のサーバーにアクセスしてそこからプログラムをダウンロードするんですかね。ダウンロードする…ってんならサーバーからだと思うんですが、用語の用法が怪しくない?
ま…ここは八丸がクライアント(client)で達麻がサーバー(server)とも考えられますから、ダウンロードでもいいのかな?でも、これが可能なら達麻は自分の剣技(=プログラム)を誰にでも無限に提供できる事になるので達麻が量産できそうですが、それを印籠(ドングル)が制限してるんですかね。勿論、印籠の複製ができないようにしてあるんでしょう。やっぱ八丸が達麻を完コピしてもドングルがないから全ての剣技を使用する事はできないのでしょうね。大技・大気剣やこれまで達麻が披露した金剛夜叉流は免許皆伝技の筈だから初歩用印籠要らずの剣技のみ八丸は使用可という事なんでしょうね。
八丸が使用可能な初歩の金剛夜叉流には例の「装」(装は弁形でも使用可能だった)もあるでしょうから、このダウンロードが終わったら八丸もハンドガンを早太郎から提供されてぶっ放せるようになるのでしょう。それに達麻は八丸に何一つ教えてませんからこれまでは八丸が見よう見まねで真剣を振り回していたのでしょうが、ホントは金剛夜叉流の「型」(=合理的な動き)がある筈で、最低限それだけでも先にダウンロードすべきだったと思えてなりません。尤も斬られても死なないからどうでも良かったのか?達麻が常に八丸を護ってたかというとそうでもないので、ホントに達麻は八丸を大切に思ってないですよね。
きっと八丸が烏枢沙魔流に取られるようなら達麻が八丸を散体に追い込む手筈だったんですよね。八丸が死んで散体しちゃえばキーユニットを粉々にするか候剣で切り刻むかして隠滅できますから、そうなれば烏枢沙魔流の「合鍵計画」は取り敢えずご破算にできます。義常の鍵の扱いがテキトーで散体した侍のキーユニットが「箱の鍵」として通用するのか?確認が取れてないのでアレですけども、それでも「箱の鍵」として通用するなら達麻が取り込むかして何とか運んだんだろうな。達麻が八丸を放置してたのは覚醒待ちで、白く輝く刃の回で達麻が嬉々としたのは八丸をやっとこれで…バラせる!!と思ったからかもね(笑)。
しかし、軍荼利流の千ちゃんの目の前で金剛夜叉流のトップシークレットとも言うべき免許皆伝の印籠付きの鍵が晒されるのも気分のいいものじゃありませんね。ここが洋犬の内部だから少しでもおかしな真似をしたら洋犬が自動的に始末するから大丈夫なのか?千ちゃんが本当に善良なのか?いろんなところでいろんな設定がガバガバなので心配性になって仕方ないです(笑)。でも、こうしてようやく八丸への免許のダウンロードが始まったのはめでたき事であります。思えばこれまで掛け声専門で何もしなかったのは八丸が何も持ってないから出来なかったんだよなー。だからこそ早くダウンドードを!!と口を酸っぱくして(ry
<ズズズ>
<ガチャ>
『繋げて下さい』<ズズ…>(洋犬AI)
<カチャ>(八丸)
「!」(八丸)
『解説しましょう
金剛夜叉流の免許とは
武家諸法度という旧世代の伝承
単一アルゴリズムであり
それにより構築された
ドリルシュミレーションを…』(洋犬AI)
「あ~~~
それも師匠からの伝言だよね
ちょい説明長いかも」(八丸)
『その通りです』(洋犬AI)
「真っ暗で何も見えないけどォ?」(八丸)
『”目を閉じて座禅を組め…
さすれば自ずと見えてくる”
との事です』(洋犬AI)
「……」<スッ…>(八丸)
「だが安心しろ…
大気剣を会得するには
全ステータス900以上が必要だ
…”カリスマ”以外のな
しかしお前の”引力”は凄まじいものがあるな…
こんな数値は見た事がない」(達麻)
今話は内容が濃くておもしれー!!と思って感想を書く手も捗ったのですが、ダウンロードのエピソードに進むといきなり説明が始まってまた新しい設定が出て来て<ゲッ>っとなりました。おまけに「ステータス」(数字がめちゃくちゃで項目ももっと考えろや!!のレベル)とか出て来て、トドメが「カリスマ」であります。この作品はリアルの世界で使われている用語の意味と作中のそれが違うのに、「カリスマ」だけ出されて「カリスマ!!カリスマ!!」(←イメージな…イメージ…)って連呼されても意味不でお話に着いてけません。折角、面白い回だったのに最後にズッコケて残念でした。
それに達麻と八丸のステータスを対比してますけど、これまでのお話(←例の八丸上げ案件)とどうしても辻褄が合わない事が出るわ出るわ…何より分かんないのが大気剣の習得要件です。「(カリスマ以外の)全ステータス900以上が必要」のとこなんですが、達麻の勇が100な時点でアウトですよね。これは①「カリスマ以外」が「勇以外」なのか?(誤植)②「全ステータス」って言うのが「カリスマ以外の数値を全部合算(した数値)」の意なのか?のどっちかだと思いますが、もう少し分かりやすく書けやーッ!!と思います。…ってか、こう言うのは校正で引っ掛けて潰しておきましょうや。誰も疑問に思わないの?何やってんの?って思います。
そもそもステータスの項目も「腕力」と「素早さ」なんか項目の取り上げ方がマチマチ杉で…何から引っ張って来たんか知らんけどテキトー…と言うよりはもう…めちゃくちゃです(笑)。それと「アンとの”勇”により全てのステータスを今のところ「8倍」まで底上げできる」とあるけど、その数値がステータスの「勇」の”8”(八丸)なのかな(だったら達麻は100倍になっちゃうかー)。千ちゃんが褒めた八丸とアンちゃんの勇が”8”って言うのもアレだし、もしかしてこれも八丸の「八」にちなんだだけ<テヘッ>…だったら、ホントのホントのホントに「何…言ってんだ!?こいつ!!」ってなっていいレベル(笑)。
もう愚痴ついでに書かせて貰うけど、「ここではお前が想像したままに…」と猫師匠がイケメン達麻に変化してるけど、八丸は何も想像してないよね。達麻が勝手に操作してイケメン化してるようにしか見えんけど、達麻は今スリープ状態にあるから、それで洋犬AIがダウンロード代行をしてるだから眠ってる筈の達麻が主体的に動いたらダメじゃん。起きてんじゃん!!ウソ寝かよ!!ってなる罠(笑)。もしこれが洋犬AIが達麻をエミュレーション(本来の仕様と異なる動作環境で擬似的に実行させる)してるんなら一言断らなきゃ。ト書きでもいいし、洋犬AIの喋りに一言足すだけでいいんだから…。
漫画作品は「画」で表現しようよ!!って思うんです。特に今話は新章に入ってお話も面白くテンポもよく来てたところに、何でフィリップ(ステータスのボード)なんか出して説明を始めちゃうの!?ワイドショーかよッ!!(笑)八丸に膨大なデータが流れ込んでいるんなら映画の「マトリックス」の表現であった…眼球をREM(Rapid eye movement)睡眠時のように小刻みに動かすなどして高速高密度に経験を積んでる(訓練してる)様を描けばいいじゃん!!その時、背景に八丸が模擬戦してるとか、剣技の展示があるとか、いろんな見せ方があるよね!!何で文字で説明しようとしちゃうのよ??!!
それとやっぱ「カリスマ」はムカつく(笑)。リアル辞書では「超人間的・非日常的な、資質・能力。英雄・預言者・教祖などに見られる、民衆をひきつけ心酔させる力」とありますが、勿論、それと同じじゃないだよね。勇や義が違うように。それを達麻がドヤ顔で「カリスマ以外のな」とか喋ってるの見るとイラつくつーの(笑)。そんな詰まんねー話をする前にちゃんと作中のカリスマの意味を説明しろや!!余計な説明はダラダラと垂れ流してる割に肝心の部分は放ったらかし…ってこれが意図した焦らしなのか?単なる健忘なのか?いい加減にしないと不動明王にこっ酷く叱って貰えるようにお参りに行っちゃうぞ!!<賽銭チャリ〜ンッ>
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第34話 免許ダウンロード 感想⑥
「侍魂を回収する…
二角〜七角を出動させろ」(アタ)
「ハイ」(一角)
「で…八角の動向は?」(アタ)
「つかんでいます
しかし…また動き出したようです」(一角)
「ここまでして
侍魂を集めなくてもいいんじゃない?
カーラ様は急かしていたようだけど…」(ニリ姫)
「達麻がいるから
気を抜くなと言ったのはお前だ
もう失敗は許されん」(アタ)
場面が変わってアタさんサイド…。龍のキーホルダーが彼方の三つの輝きを見ています。角弾頭で粉々にした星の光です。これからアタさん達は侍魂を回収するようですので、この三つの星にはそれぞれ侍が存在していて、それも一人や二人ではなく相当数存在したのでしょう。何せ星を吹き飛ばしてまでやらかしたんですから、それなりに取れ高も考慮する筈だから(笑)。若干、星と星が近いですが、この宇宙(球宇宙)では星の密度が高くて、かつ人類が生息できる環境の星が数多く存在するようです。もしかしたら侍が尖兵となり開発して人が住めるように環境改造しちゃったの可能性もあるある…。
ところで、アタさんの隣に座っているのは一角のようですが、どうやら彼が烏枢沙魔流のデザインチャイルド達のリーダー格のようですね。かなり前ですがアタさんと鍵を繋いでデータのやり取りをしてた時の描写ではキーユニットに印籠みたいのをくっつけてましたし、それが一角だけなのか、他の角さん達にもくっついてるのかは分かりません。少なくとも一角は免許皆伝者なのかも知れませんね。でも一角以外の角さん達も一緒に龍ちゃんに乗っかってたのが意外でした…と言うのも、一角〜七角までの一人でも欠けたらもう「マンダラの箱」が開けられなくなるから最前線に出て来ないと思ってたからです。
ま…それなら一角だって後方で待機してるべきなんですが、やはり八角(八丸)を捜索する為に八丸を感知できる鍵が必要だった訳です。それで印籠持ちで腕の立つ一角だけを連れて来たんだろうなーと思ってたら全員居たので驚いた…と(笑)。きっとちょっとそっとじゃやられない自信があるんでしょうんね。八丸と違って出来のいい子達なんですねー(適当)。それに全員侍だから死なないんだった。一応、ちゃんとした義や勇があるっていう前提なんですが、まさか義常みたいにちょっと弄られただけで散体したりしないですよね。案外、侍ってレスバに負けただけで散体とかありそうで怖いの(笑)。
しかしアタさん達が星を三つも吹っ飛ばしたのは侍魂を回収したかっただけでめちゃくちゃ横暴で、えーッ!!??その為だけに星を三つも!!??って思いますが、それがカーラさんの命令みたいなんですよね。八丸のとこに来たアタさんも童子斬・高綱の回収も企図してましたっけね。達麻も言ってましたが高綱は特別な侍魂でしたから、アタさんが自性輪身用に欲しがったのかな?と思ってましたが、カーラさんが何らかの目的に使う為に大量に侍魂を欲しているようです。しかも、今回は星ごと吹き飛ばして侍魂のみを回収するようなので特定の銘柄に拘らない…質より量が目当てのようなんです。
僕は侍こそが侍魂を製造する過程で発生する副産物ではないかと考えてます。ロッカーボールの切腹刀で果てた後、承認された人間は鍵(紐)と侍魂(棒)に再構成(転生)されます。それを再度、ロッカーボールが取り込んでサイボーグの体を作ります。ロッカーボールにキーユニットと侍魂が認識されればあんなに情けない弁形にだって義常の体が生えて来たじゃないですか?!(笑)余談ですが…弁形の手下もロッカーボールに適当な人格をインストールしたキーユニットと適当な侍魂をぶち込んで一丁あがりじゃないでしょうか?弁形はインストールする人格を侍魂に寄せるアイデアを思いついてNPC侍の製造に成功したのだと思います。
三身一体でありながら姫持ちではない侍が大多数なのは何故なのか?という疑問を僕なりに考えていたら、ロッカーボールの本当の目的が侍の製造にはなくて侍魂を製造するところにあるのではないか!?という仮説に辿り着いた訳です。不動明王は人間を…正確には人間の魂…を侍魂に変換して何かをしようとしていたんではないでしょうか?そして、それを今はアタさん達がやろうとしている訳です。アタさんは自分たちを裏切った神=不動明王に取って代わろうとしているのですもんね。じゃ…アタさん達は侍魂を沢山集めて何をしようというのか?それが問題なんだけど、その手がかりは竜がここまでのお話で提示してくれていました。
それが侍魂の統合です。竜は二つの侍魂を器用に扱って状況に応じて侍魂を統合して刃を長くして間合いを上手に操っています。恐らくこれは軍荼利流のプログラムの一種だと思うのですが、カーラさんの烏枢沙魔流は各流派のプログラムをハッキングするか弁形の方式でパクっているか、独自に複数の侍魂を統合するプログラムを完成させているのではないでしょうか。それで巨大な侍魂を製造して銀河を吹っ飛ばせる真剣を鍛えようとしてるんじゃーないかと僕は考えています。その為にはできるだけ多くの侍魂が必要で、アタさんがカーラさんにケツを叩かれて侍魂の収集に奔走しているように思えてならないのです。
続きまーす!!
サムライ8 八丸伝 第34話 免許ダウンロード 感想⑤
「まさか…これは…!」
「……」
<フッ…>(白兎)
「何…アレ?」(苺)
「……君のいた…星だ……」(五空)
「ママ…」(苺)
「間に合ったな」(花一)
「!」(苺)
<スッ>「怖がらなくていい
私の名は「花一」…侍だ
訳あって君を助けた者だ」(花一)
今回はお話の密度が濃いーですね。アタさんの龍のキーホルダーから射出された3発の角弾頭により苺ちゃんの星とそのお隣さんが破壊されました。核弾頭はキューブ状の兵器ですが、仮にも惑星をこんな風に破壊する為には惑星の中核から強烈な爆発を起こす必要があると思われますので、バンカーバスターのように地中深く(この場合は惑星の核)まで到達する何らかの工夫があると思います。描写を見る限りでは惑星を穿って浸潤するような感じではないので、次元移動的なカラクリがあるのか知れません。白兎が間一髪で角弾頭の爆発から<フッ…>と逃れたのを見てそんな気がしました。
しかし、短距離であっても亜空間や別次元を移動する術(すべ)があるというのも、その技術で無双されても困るのでキュービックな角弾頭が惑星と接触する瞬間めちゃくちゃ鋭利な形状に変化して一気に惑星の核に到達するというのでも構いません。その方がある程度高速で射出される描写がしっくり来ますかね。でも、この規模の爆発をステルスフィールドは超至近距離であっても耐え得るんですよね。しかも球体の外からではなく内部からの衝撃に耐えられるんだからステルスフィールドがあれば角弾頭の脅威はほぼ払拭できるんじゃないですかね。もしかして特殊でレアな技術なんですかね。
でも、鬼若丸以外にも洋犬(ウミガメちゃん)もステルスフィールドを装備してましたよね。ところで苺ちゃんの住んでた星ですが星の形が球体でしたから、ここは球(ボール)宇宙で八丸の生まれた星域と同じと考えられます。アタさんは一気に星を三つも破壊しちゃったけど、これに対して銀河球連邦はどんなリアクションを起こすんでしょうか?星を防衛する守護侍みたいのが描かれてましたし、そこそこ豊かで文化的な生活が営まれていたようなので、国家の体を成している筈なんですね。また苺ちゃんが「宇宙船」を欲していたので大気圏外移動が常識とすればこの星も銀河球連邦に参加してる可能性が高いです。
ぶっちゃけこれは宣戦布告ですから、これでノーリアクションとなれば既に敗北してる事になります。それに八丸の住んでた星の守護侍もアタさんに一掃されてますから、これが初めてでもないので既に何らかの反撃行動がないとおかしいです。それを言うなら八丸の星が襲われた時点で苺ちゃんの星が厳戒態勢に入っていないのも変だし、まるっきり無防備に星ごと吹き飛ばされるとか考え難いですが。連邦政府が存在するのに行動が組織立ってないんです。惑星や衛星を破壊したり、守護侍全滅とかもうゲリラ活動じゃー済まされないから、これは有事だし総力戦でもおかしくない状況なんだよなーどう考えても。
ま…きっと既に何処かに戦力を結集してるのかも知れませんので様子見…と言う事で(笑)。さて、そんな感じに呆気なく苺ちゃんの住んでた星がアタさんの角弾頭で粉々にされてしまって、苺ちゃんは花一さんと五空によって救い出されました。でも星が砕け散る様を見て即座に理解できる苺ちゃんが凄いなーと思いました。僕だったらこんなに早くママの生死とかまで思い至れません。きっと涙すら流せなかったんじゃないでしょうか?やっぱ苺ちゃんはこうなる事を予見してたんでしょうね。だから「爆発して死ぬのに?」って言ってたんだー。この結果を避けられないって苺ちゃんは悟っていたんですよ。
きっとその能力か苺ちゃんに潜在する他の何か?が必要だったから花一さん達は苺ちゃんだけを救い出したんだろうけど、全く必要なかったけど苦労して角弾頭の発射を阻止した千ちゃん達の爪の垢を煎じて飲ませたいです(笑)。逆に考えると苺ちゃんの存在が星三つよりも重かったとも言えるでしょうが、苺ちゃんのママくらい腹に一発当身でも入れて連れて来いやー!!と思いました。それに言うに事欠いて「間に合ったな」とか、ママが死んじゃったと気丈にも受け入れようとしてる幼女に何とデリカシーのない発言!!??それでフードを脱いだ顔がニヤついてるとか前歯折るぞーッ!!(笑)
本当にこの作品に登場するキャラって何でこんなクズばっかなんですかね。ここは「君だけしか救えなかった」とか「お母さんは気の毒だった…」とか気休めだと分かってても言うとこッ!!これ見ると、花一さんが宇宙や銀河を救いたいとは考えてない事が分かるから悲しいです。花一さんがもし銀河を守りたいと考えてるならここで消し飛んだ三つの星に住む人達に謝るだろうし、千ちゃんが指揮して角弾頭止めたように何らかの対処ができなかった自分を攻める筈です。そんな感じが微塵もなくて苺ちゃんを手に入れてニンマリしてるって事は花一さんには銀河を救うのとは違う別の目的があるんですよ。
しかし、フード脱いだら明らかに犬だし、これが人間の言葉喋るんだから怖くない筈ないじゃん!!って思うし、これが千ちゃんによると「猫侍」なんでしょ(笑)。達麻の真逆なんだよね。きっとアタさん達、烏枢沙魔流にハメられたんだろうけど、花一さんも居眠り常習犯で本来の力を発揮できない状態なんですかね。いろいろとツッコミどころのあるキャラばっか出てくんのな(笑)。それは別にいいんだけど、人間味っていうか性格が異常過ぎて、侍って何でこんなおかしな奴ばっかなんですかね。そうじゃないと直ぐに散体しちゃうとか?八丸も相当なタマだし、まともな侍って未だに登場してない罠(笑)。
続きまーす!!(ほんと…救いのない世界だこと)